【バレー】春季リーグ直前!悲願の1部復帰へ意気込みを語る

バレーボール

【バレー】 春季リーグ直前!悲願の1部復帰へ意気込みを語る

2017年3月16日(木)
法政大学富士見校舎体育館

昨年の春季・秋季リーグともに好成績を残し1部チームとの入れ替え戦に臨んだものの、あと一歩のところで涙をのんだバレーボール部。一昨年の秋季リーグでの2部降格以降、1部昇格を果たせずにいる。春季リーグ開幕まであと3週間。1年間の悔しさを胸に、新たなシーズンでの戦いに挑む選手たちの意気込みを伺った。

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悲願の昇格に向け練習試合にも熱が入る 

監督・選手インタビュー

濱口純一監督

ーまずは去年1年間の総括をお願いします
去年は春秋ともに入れ替え戦に臨んで結果的に大きな目標としていた1部昇格ができなかったので、そこに関しては非常に残念な結果に終わったと思います。  

ー現在のチームの状態は
2月に奄美大島で体力強化を含めた合宿に行って、そこで精神的にも技術的にも、また体力面も強化されたと思います。それから3月に入ってずっと練習ゲームをしていますのでチーム力はあがってきていますね。  

ー合宿の具体的な内容は
ほぼランニングです。宿舎からの行き帰りを走るということと海岸に近かったのでビーチで体力トレーニングをやりました。そういう部分ではかなり選手たちも体力がついたと思っています。  

ー新キャプテンの小林選手についてはいかがですか
1年生のときからずっとリーグ戦もスタメンとして出てますし、技量という部分では特に問題はないんですが、あとは精神的なところですね。キャプテンとしてチームをまとめるというところが今のところ課題だと思っていて、そこは本人にも伝えてあります。その部分をクリアしてくれればさらにキャプテンとしても技量としての部分も伸びてくるのではないかと思います。  

ー昨年は主力選手に1年生が多いがゆえの「チームの若さ」が挙げられていました
1年生はだいぶ大学のバレーにも慣れてきましたし、1年間リーグに出た選手もいれば途中で出た選手もいますが、1年生は経験値を積んだ子が本当に多いと思いますので、そういう意味では非常に期待しています。ただ、それでよくあるようなマンネリ化はしないように、常にチーム内の活性化を図ってチームの編成を行なっています。  

ー1年生はメンタル面についての課題が挙げられていましたが、その点においても変化はあったのでしょうか
まだ公式戦をやっていないので、どうなるかはわからないんですが、自覚というものが出てきたということと、あとは1つ学年が上がるいうこともありますので、今見ている現段階では非常に良くなっていると思います。  

ー新入生については
今年の新入生は身長はそんなに高くないんですけれども、バレーボールができるというか、スキルや対応力に関してはいい新入生が揃ったと思います。そういう意味ではすぐに溶け込んで活躍できる選手が多いと思いますね。  

ーセッターはどの選手を起用されますか
主軸はやっぱり去年から出ていた西田くんですが、渡辺くんも遜色ないくらいに入ります。あとは今日の練習ゲームでも使いましたが、新人の2人もですね。当然メンバーは固めていかなければいけないということはありますが、セッターも相手や戦術に応じた変え方をしていく必要があるのかなと思います。  

ーアタッカー陣については
先ほど言ったように伊元くんや竹田くん、藏田くんなど去年活躍した1年生が、1つ学年が上がったことで安定感が出てきています。また、最後勝ち切るには決定力が必要になってきますので、特に竹田くんと伊元くんの2人にはそういう部分にこだわってほしいと思っています。  

ーレセプションについては
小林くんもそうですし、2年生で急成長している選手もいます。それに三木くんもいたり、新入生も一通りできるので、レセプションに関してはいいと思いますね。  

ーインカレを終えてから強化した点は
バレーの質を変えたというか、コンビバレーを取り入れたりしています。あとはスピードにこだわってやらなきゃいけないということと、正確性ですね。1部のチームとやるときに、いろんなプレーの正確性が欠けていたので、つなぎやそういうことがなかなかできなかったということもあります。今年はもっと細かいところまで突き詰めてやれるようにしましょうというテーマでやっているので、そこは本当にちょっとずつですけどできていると思います。それとあとは対応力ですね。今日は高校生とやりましたけど、明日は大学生とやったりして、色々なチームと試合をします。対応力をつけましょうということは常々言っていますね。今年は意識改革に取り組めたと思うので、去年より正確性はあがっていると思います。  

ー春季リーグにむけて
うちも優勝を狙える順位にはいると思いますけど、一戦一戦大事にいくということは僕が監督になったときから常に言っていることであって、そのなかで最終的に見えることがリーグ戦優勝だと思います。そしてその次が入れ替え戦に勝つということなんですけれども、まずは足元を見つめて一歩一歩試合に向けて集中してやっていきたいと思います。

 

小林慎平

ー去年1年間を振り返って
なかなか結果が出せない1年間でしたが、そのなかでチームの中身は変わった1年間だったんじゃないかと思います。以前に比べても自主練習やトレーニングに取り組む姿勢だったり、みんなのバレーに対する意識はだいぶ変わった1年間だったかなと。  

ーキャプテンを務めて実感していることは
今年は本当に勝つだけで、1部に上がることだけを目標にしているので勝ちにこだわっていきたいです。  

ー4年生が抜けてチームに変化はありますか
4年生はいい意味でも悪い意味でもうるさくて、時には厳しく時には優しくという風に、精神的な支えに非常に貢献してくれていたので、その抜けた穴っていうのはとても大きいです。僕ら新4年生が「チームを勝たせなきゃいけない」、「もっと盛り上げていかなきゃいけない」というところでやることも非常に多くて大変ですね。そこは4年生の抜けた穴が本当に大きいです。  

ー特に守備の要として以前からチームをまとめられていますが、最高学年となるにあたって
去年までは自分のことだけやっていればよかったんですけど、今年からは自分のこともやりつつ、リベロなので自分では得点できない分、背中でチームを引っ張っていかなきゃいけないという意識があります。そう思ったのも最近なんですけど少しずつ自覚し始めたというか、心がけようと思っています。  

ー昨年主力選手として活躍していた多くの1年生も2年目を迎えます
きつい練習も耐え抜いてきた子たちなので1年生のときに比べればそれなりにメンタル的にもプレー的にも成長したんじゃないかなと思います。  

ー新入生については
まだちゃんとは全員のプレーを見れていないのでわからないんですが、すごい子も中にはいるんですけど、去年の反省ではないですが、そこだけに頼らないようにしたいです。下だけで勝っていくというのはリーグ戦を通しては非常に厳しくなってくると思うので、上級生がチームを引っ張っていきたいと思います。  

ーチームと個人の課題は
チームの課題は、今年は目標にしている1部昇格ですね。勝つのみです。僕個人の目標もこのチームを1部にすることです。僕がチームに貢献できていれば1部にも上がれると思います。自分のプレーをひたむきにやり続けて1部に上げる。それが僕の目標ですし、課題です。  

ー今年は東京ヴェルディでもプレーされていますがそこで得たものは
お互いのコミュニケーションの大切さだったり、監督やスタッフの方と意思疎通を図るのが非常に大事だということですね。東京ヴェルディに行かせていただいて気づいたことが、会話だったりコミュニケーションやコンタクトを取らないと監督や他の選手が何を考えているかがわからないということです。リーグ戦も後半になるにつれて監督ともどんどん話すようになって、ヴェルディにとって僕はどうあるべきなのかだとか僕個人の課題としても技術はどうしたらもっと上がるんだとか、どうしたらもっと上手くなれるのかとかそういう話をチームの人としたことによって、「あ、この人僕のこと見てくれているんだ」、「人や周りをよく見れる人だったんだ」ということに気づきました。会話の大切さは一番学んだことなんじゃないかと思います。  

ーそれを経験してから法大で活かせていることは
僕が選手たちを見る目もだいぶ変わってきたのかなと思います。今までは受け入れられない人も中にはいたんですけど、その一点張りではなくて、「この人はこういう人なんだ」と割り切ったりとか話したりだとか。今まであまりしゃべってこなかった人ともよく話すようにはなりましたね。  

ー春季リーグにむけて
今年は本当に(1部に)上がるだけなので、もう2部でもダントツで勝って1部に上がりたいと思います。

 

榎本京祐

ー去年1年間を振り返って
春リーグはサイドとして出て、入れ替え戦に勝てなくて。その後自分はミドルにポジションが変わり、秋こそはと意気込んでいたんですが、秋にも上がれなかったので、今年は去年とは違う意気込みで去年の雪辱を晴らしたいと思います。  

ー4年生が抜けてからのチームの変化は
去年は進藤さんがキャプテンでコートに入ってかなりコートの中を盛り上げてくれる存在だったので今年は少し盛り上がりが心配かなと思ったんですけど、去年まで1年生だった西田とかが2年生に上がるということであいつなりに声出して引っ張ってくれています。頼りがいがあるというか自覚が出てきたなと。自分たちもコートに入ったら最上級生としてチームを引っ張っていけるように声出していきたいです。  

ーチームの状態は
リーグ戦も1ヶ月を切って、入れ替え戦も日程が出ているので、そこに標準を合わせてみんなで盛り上がって頑張っているのでいい状態ではないかなと思います。  

ーチームとして、また個人としての課題は
まずチームとしては去年から引き続き課題とされている出だしの悪さを克服しないと2部では勝てても入れ替え戦や1部で闘うってなったときには勝てないと思います。自分としての課題は、去年ミドルにポジションが変わったのですが、まだミドルにあまり慣れていないというか少し迷いがあるので、そこを吹っ切って自分の持ち味としている高い打点からコンスタントにスパイクを打てるようになりたいです。  

ー新しいシーズンからも引き続きミドルのポジションでプレーされる予定ですか
そうですね。  

ー出だしの悪さは以前から課題として挙げられていましたが
こういう練習試合でもそうですが、出だしの悪さというのは自分たちの意識で変わるものだと思うので、周りに声かけをして、出だしから走っていくぞと声をかけあっています。  

ーインカレの後から強化した点は
インカレの後は完全に個々の技量を上げていくために、かなり基礎的な練習だったり走り込みをやったりして自分たちの体力をつけていきました。体力をつけていかないとそういった技術も身に付かないと思うので、その部分の強化ですね。基礎的な能力を高めることを基本にやっていました。  

ー新入生についてはいかがですか
今年はあまり大きくないかなとは思うんですが、みんなやる気があって非常に上手い選手もいるので、これからに期待しています。  

ー最高学年を迎えますが
去年までは最上級生が引っ張ってくれているということに甘えていたのかなと。最高学年の4年生として自分は今年は甘えをなくして周りを引っ張って自分についていけるようにということを意識してやっています。  

ー今年は東京ヴェルディでもプレーされていますが、そこで得たものは
自分の周りはほとんど大人の年上の方ばかりなので、そういうところで揉まれながらも自分のプレーも出せるようにということを学んできました。個人としては自分勝手なプレーも少し目立ったので、そういうところを抑えて周りも見ながらプレーすることも学べたかなと思います。ヴェルディでもチームがうまくいく時とそうでない時がもちろんあって、雰囲気が悪くなったりしましたが、チーム内の空気が悪くなってしまうといい方向には進まないので、法政に還元できる部分としてはチーム内の空気をよくしていくことかなと思います。  

ー春季リーグに向けて
春季リーグは全勝して完全優勝して、入れ替え戦でもそのまま勝って1部に復帰したいと思います。

 

伊元幸正

ー去年1年間を振り返って
去年は1年間を通してスタメンで使っていただいて、春も秋も入れ替え戦にはいったんですけど、自分の力不足で1部に上がれずにチームには本当に申し訳ないことをしたと思っています。自分がもっとこうしていればというプレーが多かったので去年は悔しい1年でした。  

ー法大での2年目を迎えます
後輩も入ってくるので、そこは後輩の指導もやりながら自分のプレーの精度も高めていかなければいけないし、能力のある1年生も入ってきているので、そこに負けないように。1日1日を大切にしっかり練習していかないと去年みたいにずっと使ってもらえるとは限らないので、ちょっとした練習でも自分のものにできるように、ひとつひとつの練習を頑張っていきたいです。新入生は身長的にはそんなに大きくはないんですけど、よく跳ぶのがいたり躱すプレーというかブロックアウトを狙ったりだとかそんなプレーができる選手が多いです。同じポジションのプレイヤーも多いので負けないようにしていきたいです。  

ー現在、個人的に練習のなかで取り組んでいることは
これから先やっていくうえで、サーブレシーブだったり去年とは違う速いトスを打たないといけなくなってくるんですが、サーブレシーブは去年の秋から取り組んでいるんですが、速いトスを打つことは今年からやり始めたことなのでまずそこをしっかり意識して練習しています。  

ーご自身の調子は
今はあまり納得のいくようなプレーができていなくて、ちょっと今悩んでいる時期ではあるんですけど、長い目で見て今は自分と向き合う時期なのかなと。でもずっと悩んでいても後先がひらけてこないので、今は自分にできることをしっかり考えてやれることからやっていこうと思います。  

ー今日の練習では1対1で指導を受ける場面も多く見られました
去年と違って、レフトからスパイクを打たなければいけなくなってくるのですが、自分はどちらかというとずっとライトから打っていたので、レフトから打つというのがあまりできず、さっきの練習試合でもミスが多かったんです。やっぱりそこも打てるようにしていかないと今後大学でも使ってもらえないと思いますし、さらに上でやっていくには通用しないと思うので、レフトから打つということを今日は意識してやっていました。  

ー先ほどの悩みというのはそのポジションの変化などに起因するのでしょうか
そうですね。速いトスが思うように打てなかったり、サーブレシーブが上手く返らずに悩んだりしています。  

ー話は変わりますが、全日本ジュニアのメンバーとしてプレーしていかがですか 
今後、上でやっていくためには高いレベルの選手ともやりあっていかなければいけないのですが、普段試合しない選手ともゲームをやりますし、自分より背の高い選手ばかりで、本当にいい経験をさせてもらっています。あとは自分が初めていった合宿ではオーストラリアのユースチームと練習試合をしていたりして、海外の選手ともゲームできる機会があります。合宿にいくと、普段では見ない高さやパワー、スピードのある選手がいるので、そういうなかでやっていくと目が慣れてくるというか、対応しきれなかったボールにも対応できたりします。  

ー最後に春季リーグにむけての意気込みを
春リーグはチャンスだと思っているのでまずはしっかり自分の今やるべきことをやって、春リーグ初めからスタメンでいけるように頑張って入れ替え戦にいって1部にあげられるようにしたいです。

 

フォトギャラリー

  • IMGP7673 R悲願の1部復帰に向け練習試合にも熱が入る
  • IMGP8123 Rキャプテンを務める小林は母校の高校生にも積極的に指導する
  • IMGP7671 R昨季に引き続きくり出される榎本の強烈なサーブ
  • IMGP8330 R今季はレフトからのアタックにも取り組んでいる(伊元)
  • IMGP8153 R新入生も含め、セッターの熾烈なポジション争いが予想される
  • IMGP8295 R高校生との練習試合のほかにもチーム内でのAB戦がおこなわれた
  • IMGP8371 R試合後の厳しい走り込みにも全力だ
  • IMGP7613 R今季こそ昇格を誓う
 

 

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