【テニス】2023年度関東学生テニス選手権大会（春関）本戦決勝　大田空・加藤木塁ペアが関東学生テニス選手権大会優勝！！快挙を成し遂げた！

大田空・加藤木塁

今大会は有明テニスの森で行われていたが、この日は雨天のため、早稲田大学東伏見キャンパスの室内コートで試合が行われた。ここまで盤石な戦いぶりを見せている大田空(スポ4)・加藤木塁(経4）ペアが、昨年度の全日本学生室内テニス選手権大会以来2度目の優勝なるか。ファーストセットはお互いキープする展開で試合が進んでいく。ゲームカウントを6-5とリードし迎えた12ゲーム目。あと1ポイントでファーストセットを奪取できる状況を作ったが、相手前衛の強烈なスマッシュが決まるなど、このゲームをものにできず、タイブレークに入る。タイブレークでは大田が強烈なスマッシュでポイントを奪うなど、ポイントを積み重ねると、最後は加藤木がボレーを決め、接戦の末ファーストセットを奪う。セカンドセットでも最初のゲームをブレイクすると、続くゲームでは加藤木のサーブでポイントが入ると、気迫のこもったガッツポーズを見せる。加藤木が良いプレーをすれば大田も前衛でボレーやスマッシュが冴えわたり、今まで通りの安定した試合運びを見せる。ゲームカウント5-4とリードし迎えた10ゲーム目。このゲームでは加藤木が鋭いサーブを連発。すべてのポイントを加藤木のサーブで奪い、試合終了。この瞬間、昨年度の全日本学生室内テニス選手権大会以来2度目の優勝を果たした。試合後の取材では、偉業を成し遂げた2人は、優勝という結果に一喜一憂せず、もう次の大会に向けての準備を進めていると語った。こういった姿勢があるからこそ、輝かしい功績を残し続けられるのだろう。今後の戦いに目が離せない。

選手コメント

加藤木塁・大田空

ー今日の試合を振り返って

加藤木：2人ともそこまで状態が上がっていないなかで、サーブにしてもそうですけど、自分たちができることをしっかりできたからこそ、この結果につながったと思いますし、今大会は総合的に見ても良い大会にすることが出来たと思っています。

大田：コートも変わって展開も早くなるだろうと予測していましたし、今日は、そういった変化に対応できるようにと考えていました。試合前からブレイクは絶対されないようにしようと思っていたので、その通りになってよかったです。

ー今日の勝因は
加藤木：サービスキープができたことが大きかったと思います。向こうもパワー系の力強いサーブを打ってくるなかで、自分たちが確実にキープして、少ないチャンスをものにできるかという戦いだったので、サーブをキープできたことが1番の要因になったと思います。

ー試合後、お2人でどんな話をされましたか
大田：今大会は優勝することよりもインカレ出場を勝ち取ることを目標にしていました。優勝をすることはできましたが、自分たちのテニスを見つめなおして、改善できるポイントはあると思うので、試合内容をもう一度2人で振り返って、良かった点、悪かった点を明らかにして、次のインカレにつなげていこうという話はしました。優勝できたことに対して、満足するだけではなく、修正できるところはしていこうということですね。

ー監督やコーチの方からどのようなお話がありましたか
加藤木：まずは「おめでとう」と声をかけていただきました。その後は次のインカレに向けてどういう練習をしていこうか、どういう部分を強化できるかといった次に向けての対策についてお話をしてくださいました。

大田：優勝という結果を得ることができましたが、自分も今後の大会どう戦っていこうかという話がメインで、アドバイスをいろいろいただきました。

ー今大会を振り返って、キーポイントとなった試合は
加藤木：初戦の日大のペアと戦った試合ですかね。唯一フルセットまで行った試合で、腰の状態がこの日は非常に悪かったので、今振り返っても良く勝ったなと思います。

大田：自分も同じ試合になるのですけど、体力的にこの日はシングルスもあったなかでの試合だったので、苦しい部分はありました。ただその試合を勝てたことによって勢いがついたと思います。

ー次の大会に向けて
加藤木：まずは腰の治療に専念することも必要だと思いますし、就活も終わらせたいです。こういった部分が終わればまたテニスに専念できるので、全力でテニスに集中できるように頑張ります。

大田：インカレがすごく大事な大会になってくると思うので、1度気持ちを落ち着かせて、また1から頑張りたいと思います。

（撮影・取材　脇野剛）