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【バドミントン】第75回全日本総合選手権 5選手が出場し、学生最後の大会となった嶺岸がベスト16!今後に向け収穫のある大会に

【バドミントン】第75回全日本総合選手権 選手が出場し、学生最後の大会となった嶺岸がベスト16!今後に向け収穫のある大会に

第75回全日本総合選手権
2021年12月25日(土)~12月30日(木)
武蔵野の森総合スポーツプラザ

日本のトップレベルの選手たちが集まる全日本総合選手権が開催された。法大からは5選手が出場し、実力者相手に戦いを挑んだ。中でも、学生最後の大会となった嶺岸が男子シングルスでベスト16。実業団選手らと対戦し、今後に向けた収穫、課題の見つかる大会となった。

試合結果

男子シングルス

選手名 結果  スコア
嶺岸洸(社4) 本戦2回戦敗退 本戦1回戦○2-1百上拓海(明大)(22-20、10-21、21-19)
本戦2回戦●0-2田中湧士(日大)(14-21、16-21)
増本康祐(経1) 予選2回戦敗退 予選1回戦〇2-0黒田匠馬(岐阜商業高等学校職員)(21-15、21-16)
予選2回戦●1-2菊地裕太(東北マークス)(16-21、21-19、6-21)

男子ダブルス

選手名 結果  スコア
小川翔悟(経3)・佐野大輔(社3) 本戦1回戦敗退 本戦1回戦●1-2小林晃・宮嶋航太郎(ジェイテクト)(21-12、16-21、15-21)

女子シングルス

選手名 結果  スコア
内田美羽(営1) 本戦1回戦敗退 本戦1回戦●0-2水井ひらり(NTT東日本)(21-12、21-8)

戦評

男子シングルス

前回大会でベスト8に入った嶺岸は初戦で百上拓海(明大)と対戦。序盤から拮抗した展開となり、互いに一歩も引かずに試合が進んでいく。嶺岸は多彩なショットで相手を翻弄。得意のジャンピングスマッシュも決まり、着実に得点を奪っていった。接戦となったが、22-20、10-21、21-19で見事勝利。2回戦へ駒を進めた。

勝てばベスト8入りが決まる2回戦の相手は田中湧士(日大)。前回大会でもベスト4入りを懸け対戦し、敗れた相手との一戦は序盤、互いに点を取り合う展開に。しかし、徐々に点差をつけられ、14-21で第1ゲームを奪われてしまう。第2ゲームでも、ミスが続きなかなか流れをつかむことができず、リベンジとはならなかった。
これまでエース、そして主将としてチームを支えた嶺岸にとって、大学最後の試合となった今大会。卒業後は実業団で競技を続ける。新たな目標に向け、新天地でリスタートを切る嶺岸の今後から目が離せない。

 

初めての全日本総合となった増本康祐は予選からのスタート。初戦は、黒田匠馬(岐阜商業高等学校教職員)と対戦した。序盤は拮抗した展開となったが、4連続得点で流れをつかんだ。その後も緩急のあるショットで相手を翻弄し、21-15で第1ゲームを奪う。第2ゲームでも相手を寄せ付けず、危なげない試合運びで見事ストレート勝ちを収めた。

勝てば本戦出場が決まる一戦。相手は実業団に所属する菊地裕太(東北マークス)だった。第1セットは徐々に主導権を相手に握られ、16-21で落としてしまう。続く第2ゲームは、持ち味の攻撃で得点を重ね、終始リードを保ちながら試合を進める。このままの流れでいきたいところだったが、15-19から4連続得点を許し同点に。しかし、ここで焦ることなく、自分のプレーに徹した増本が連続ポイントを奪い、勝利へ望みをつなげた。迎えた第3ゲームは序盤からミスによる失点を重ね、相手ペースに。良くない流れを断ち切ることができず、敗戦となった。
本戦出場は逃したが「実業団選手相手にも自分の攻撃は通じていた」と手応えを語った増本。昨年はルーキーながら、リーグ戦出場、インカレベスト8など結果を残した。今年はチームを引っ張る活躍に期待がかかる。

男子ダブルス

男子ダブルスには小川・佐野ペアが出場。小林晃・宮嶋航太郎(ジェイテクト)と対戦した。第1ゲームは序盤の5連続得点で相手を突き放し、試合の主導権を握る。そのまま流れを渡さず、21-12でこのゲームをものにした。続く第2ゲームは相手ペアに打ち込まれ、なかなか小川・佐野ペアのペースに持ち込めず。追い上げを見せ、16-17となるが連続得点を許し、第ゲームは相手ペアに取られてしまう。勝負の第3ゲーム。開始直後からリードを奪い有利に試合を進める。しかし、中盤以降相手ペアの攻撃を止めきれず、流れを渡してしまい、勝利とはならなかった。
ベスト8を目指していただけに悔しい結果となった。しかし、今回見つかった課題を修正し、ラストイヤーとなる今年はさらなる活躍を見せてほしい。

女子シングルス

女子シングルスには内田美羽が出場した。「自分の力を出し切り、1回でも多く勝って強い選手と戦うこと」を目標に挑んだ今大会。対戦相手は日本B代表の水井ひらり(NTT東日本)だった。強敵相手に食らいついていくも、思うようなプレーができず第1ゲームを14-21で落としてしまう。第2ゲームでは序盤は内田ペースで試合が進んだが、その後はミスが重なり敗戦となった。
「あまり力を出し切れない試合になってしまった」と悔しさの残る大会に。今年は昨年以上の成績を残し、この舞台でリベンジしてくれるはずだ。(齋藤彩名)

 

選手インタビュー

嶺岸洸

-今大会での目標は何でしたか
ベスト4です。

-1回戦は接戦でした。勝ちきれた要因は何でしょうか
終盤でスピードを上げられたことです。

-2回戦の相手は田中選手でした。試合を振り返っていかがですか
相手のフィジカルが強いので、押し負けたと思います。

-今回の結果については
前回の総合ではベスト8だったので悔しい結果でした。

-大学4年間を振り返っていかがですか
試合がなくなってしまうような大変な時期もあり、途中で心が折れかけましたが、何とか4年間走りきることができました。

-最後に卒業後の目標を教えてください
今までの競技人生でタイトルをとった事がないので、社会人ではタイトルを取りに行きたいと思います。

 

小川翔悟

―インカレから全日本までの間、どのように過ごされていましたか
シングルスを中心にインカレまでは練習していましたが、全日本ではダブルスでの出場だったので、ダブルスだけを重点的に練習してきました。

―ベスト8という目標には届きませんでした。今大会の振り返りをお願いします
1ゲーム目は自分たちの早い展開で取ることができましたが、2ゲーム目以降は相手にうまく回されてしまいました。ベスト8以上を狙っていたので悔しいです。

―初めての全日本でしたが、全日本という舞台はいかがでしたか
会場の独特な雰囲気や久しぶりの有観客での試合になり、雰囲気に飲まれることはなかったのですが、いつもより少し硬くなったところがあったと思います。

―今大会で得た課題は
自分たちのプレーに相手が慣れてきてからが弱いので、プレーがばれても勝てるように決定力を身につけなければならないと感じました。

―全日本という大舞台が終わりました。改めてこれからどのように過ごされていきたいですか
これからはまた全日本という舞台で試合できるように、冬は体づくりに取り組みたいです。また、キャプテンとしてチームをいい方向に導けるように頑張りたいです。

 

佐野大輔

―インカレから全日本までの間、どのように過ごされていましたか
食生活や睡眠時間など、バドミントン以外のところに意識を傾けて万全な状態で挑むということを心がけていました。

―ベスト8という目標には届きませんでした。今大会の振り返りをお願いします
1回戦の相手は、最近練習に参加させていただいていた実業団の方たちで手の内を知っている相手でした。積極的に自分たちのプレーをしようとしましたが、1セット目は取れたものの2、3セット目は相手の冷静な配球によって崩されて負けてしまいました。もっと身体づくりをしなければいけないなと感じる大会でした。

―2回目の全日本でした。前回と比べていかがでしたか
前回、全日本総合に出場した時は中学3年生の頃だったので、強い相手にどれくらい出来るのかというのが目的でした。しかし今回の目標は一つでも多く勝ち、上に食らいついていくことだったので悔しい気持ちが強かったです。

―今大会で得た課題は
今大会に出場して、ファイナルになったときに勝ち切れるような技術や精神力を持つことと、アタック力をもっと鍛えるということが課題だと感じました。

―全日本という大舞台が終わりました。改めてこれからどのように過ごされていきたいですか
自分たちが最上級生となり、チームも引っ張っていかないといけない立場になったので、チーム力を高めていき、インカレ優勝目指して練習に励んでいきたいと思います。

 

増本康祐

-今大会を振り返っていかがですか
初めて総合に出れたのですが、あまり満足できる結果は出せませんでした。

-今大会の目標は何でしたか
まずは予選を突破して、本戦で一回でも多く勝つことでした。

-ご自身のプレーで良かった点と課題だと感じた点を教えてください
実業団選手相手にも自分の攻撃は通じていたので、そこは良かったと思います。課題は一球一球に対するポジショニング、あとはフィジカルが全然足りていないと感じました。

-リーグ戦やインカレにも出場されましたが、今年1年間を振り返っていかがですか
団体戦では1年目から起用してもらって、あまり期待に応えられる結果は挙げられなかったので来年はチームに貢献します。またインカレはベスト8に入りましたが、ラッキーだったと思うので、今年は昨年以上の結果を残せるように頑張ります。

-大学に入って成長した点はどこでしょうか
持ち味である攻撃が成長したかなと思います。ですが悪い所も多いので、練習で無くしていきたいです。

-最後に来年の目標を教えてください
また総合に出て、出るだけにならず強い選手を倒して勝ち進むことが目標です。

 

内田美羽

-今大会を振り返っていかがですか
雰囲気から独特な大会で、自分自身でもあまり力を出し切れない試合になってしまいました。

-相手選手の印象は
対戦相手の選手はB代表にも入っていて、強いのは知っていました。だからこそ、向かって行く気持ちを持って試合に入りました。

-どういったところに差を感じましたか
一球一球の球の質や体の強さです。大学生にはないレベルの高さを感じました。

-今大会での収穫と課題は
今大会でトップレベルの選手と試合をしたり見たりして、様々なところに課題を感じました。実際に試合をして感じたところを練習に活かして、自分のものにしていければいいなと思います。

-今年1年間を振り返っていかがですか
関東学生やインカレで1年目から結果を残すことが出来ましたが、インカレではタイトルを取れなくて悔しかったです。

-大学に入って成長したと感じる点は
気持ちの部分で高校生の頃と比べても大人になったと思います。高校の頃は途中で集中力が切れたりしていましたが、今は大会期間を通じての気持ちのコントロールが上手くなったと思います。

-最後に来年の目標を教えてください
来年はインカレで優勝すること。そして社会人選手に負けないくらいの活躍をすることです。

 

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