【バスケ】４年生引退記念対談
法政大学第二高等学校・体育館
本日卒業式を迎えた皆さんご卒業おめでとうございます。卒業を祝して、スポホウでは4年生引退対談を公開いたします。今回は昨シーズンで引退した4年生、小野怜史、金本一真、柴田京哉、本間紗斗、夏啓大を迎え、4年間の思い出を語ってもらいました。原田一真が新キャプテンに就任し、1部昇格へ向け新チームが始動している法政ORANGEへのメッセージも必見です！
※川島聖那、藤井宏治は欠席
入学～1年生
―まずは卒業後の進路は
夏：九州に本社があるハウスメーカーに就職します
小野：僕は何も決まっていません。バスケを続けていこうと思っていて具体的にはまだ何もって感じですね。
柴田：僕は地元の北海道に帰って銀行で働きます。
金本：僕はクラブチームで働きながらバスケを続けて、プロを目指していこうと思っています。
本間：僕も秋田銀行に就職します。
―では順番に振り返っていこうと思います。まず法政に入ろうと思ったきっかけは
夏：法政二高なのでそのまま上がりました。高校時代からバスケはしていたんですけど、大学に入ったらするつもりはなくて、でもいろんな人の話を聞いてるうちに4年間かけてもいいんじゃないかなと思って入りました。
小野：夏とすべて全く同じです。もともと僕もバスケする気はなくて、なんなら夏より練習来るの遅かったりとかしてました。
柴田：僕はバスケがしたくて来ました。
4人：おお～(笑)
柴田：みんなそうでしょ？(笑)地元が北海道なんですけど、やっぱり関東の大学が1番レベルが高いので、高校の監督と話して法政にしました。
金本：僕もまあ同じ感じなんですけど、出身が関西で高校に入るときから大学はレベルの高い関東の大学に入りたいと思っていました。その中でいける可能性として法政があって、光泉の1個上の先輩の千代さんもいて環境もいいってきいたので法政を選びました。
本間：高校3年間終わったときにバスケをする気なくて、だけど大学にはいかないといけないってなって呼ばれた中で1番練習楽だった気がして(笑)それに法政の名前があれば就職もできると思ったのでとりあえず来ました。
―1年のころは2部から1部に昇格した年でもあったと思うんですけど、なにか思い出はありますか
小野：あの事件1年生だっけ？
柴田：そうだよ(笑)
小野：自分は1年生のしょっぱなに、先輩と思いっきり喧嘩しました。バスケ的には、高校時代自分の代はウィンターカップとか1度も出てなくて全国のレベルを知らなかったので、全国レベルってどんなものなのかな～、知りたいな～と思いながらプレーしてた1年間でした。
―授業とかでいったら1年のころは必修とか多いですよね
小野：授業はさぼりまくって、落としまくりました(笑)
本間：週１しか学校行ってなかった俺(笑)よくないですけど、単位はどうにかなりました。バスケは、本当にやる気はなかったし、腐ってたのでただただ早く帰りたいなって思ってた記憶しかないです。
―ほかの方はなにか覚えてることありますか？
柴田：今思うと1年の時唯一インカレに出て、僕はメンバー入りしてなかったですけど一真とか怜史とか聖那とかはプレーしてたので今思うと最初で最後のインカレでしたね
夏：とにかくついていくのに必死でした。みんなすごかったし、自分は全国1回しか出たことないけど、ほかのみんなは全国経験あるし実際練習しててもレベルが違うなと思ってました。
小野：僕がすべての大学時代の中で一番印象に残ってる試合が1年生の時の白鴎大学との試合です。1ピリ10－0くらいで負けてて、やっぱり1部強いなーって思っていたらうちの金本君が、1ピリでいきなり出ていってすっごいロールしてジャンシュー決めて(笑)しかもそれが法政の初得点で
金本：それが全盛期だったわ(笑)
小野：そこから10点差を追いかける展開になって、結局その最初の10点差くらいで負けたんですけど、多分一真があの時決めてなかったら20、30点差いってましたよ
金本：なんか知らないけど、めっちゃ出れてたな(笑)4年間でプレータイム変わってないからな(笑)
全員：（爆笑）すご！
金本：なんなら4年の時が少なかったくらい(笑)
2年生
―2年生でのリーグ戦は1部でした。思い出に残っていることは
小野：2年生はやっぱりリーグ戦ですね。負けまくったんですけど、勝ちまくった1年生の時より楽しかったです。
―リーグ戦では毎週末いろんな場所であって移動とかも大変でしたよね
小野：白鴎大学との試合で栃木の時とかは遠かったので、前泊してました。僕と(金本)一真と(柴田)京哉と後輩の4人で２：２に分かれて泊まったんですけど、一真のいびきがすごいからみんな同じ部屋になりたくなくて押し付け合いになりました(笑)結局、一真は後輩に押し付けて、僕は京哉と2人で平和に過ごしました(笑)
夏：2年生は大学時代で1番バスケ辞めたいなって思ってた時期でした。やっぱりBチームはAチームと差があったし、そのなかで真面目に努力して上を目指そうっていう気に慣れなかったというのもあるし、嫌な先輩もいたし、そういう環境に染まっていっちゃう自分も嫌で。その年はやめようっていう寸前までいきました。
本間：僕は遊びましたね。お酒を覚えて楽しんでましたね。
金本：そうだな。俺の家で酒飲んで怒られた(笑)あと僕は教職を取り始めて、授業がえぐかったです。週6学校のうち週５くらい1限みたいな感じでした。
全員：2年が一番色々あったよね
柴田：1番紗斗がいなかったんじゃない(笑)
本間：いやそんなことはない(笑)でも練習はやってなかったですね。Aチームだけ行くリーグ戦になぜかBチームで俺だけ連れていかれて、ベンチに入って、でも練習はBチームで。なんなのこの状況ってなってました(笑)
―1部の試合はやっぱり違いましたか
小野：めちゃめちゃにレベルの差を感じるというわけではなかったですけど
金本：フィジカルの差とかは感じましたね。
小野：こっちの気持ちも入るしね。
本間：会場も2部だと学校の体育館だから練習試合ぽくなったりしたんですけど、1部はそういう面でも違いましたね。
小野：だからこそ1戦1戦気持ちが入る
本間：まあ俺は知らないけどね(笑)
全員：爆笑
本間：まあ俺がなんやかんかやでベンチで1番冷静に見れてたから(笑)
小野：あと僕が1年生の時の新人戦が結構いいところまでいったんですよ。その時に一緒に戦ってた2年生が、秋リーグで僕たちが1部残留をしないと最後の年1部で戦えなくて、そのためにも耐えたかったけど、耐えられませんでしたね。
―なんであの時また降格したと思いますか
小野：あの時たしか、早稲田と神奈川と自分たちと明治くらいの4チームで降格を争っていて、その3×２の6試合あったなかで勝ったのが早稲田の1個だけだったんですよ。6分の5落としていて、それが敗因だと思いますね
4人：たしかに
小野：直接対決は負け続けて、でも日体とか白鴎のホームで勝ったりとかそういうので耐えてただけで、その直接対決を落としてしまったのは痛かったですね。
3年生
ー3年生はどうでしたか
小野：学校生活のことなんですけど、２年生の時に48単位中24単位落として、本当にフルでやらないと卒業できないぞってなってました。結果的に3年でフル単できて、コロナでオンラインになったのは不安でもあったんですけど、正直ありがたかったです。
本間：対面だったら俺らたぶん卒業できなかったよね
夏：自分は宅建士っていう資格を勉強し始めた年でした。バスケ的なことでいうと、幹太さんたちの引っ張り方に影響を受けて、1番やる気が出た年でした。この1年がなかったら、4年生で試合に出ることはなかったと思うし、バスケ部として4年まで続けるきっかけになった年だったと思います。
金本：僕はそれこそコロナで練習もなくて、自分のこととかバスケのこととか考え直して、本格的にプロに行きたいって気持ちが固まった時期でした。だから試合で結果を残したいと思っていたけど、試合がどんどん中止になって思うようにいかないシーズンでした。悔しいっていうよりは、うまくはまらないっていうシーズンでした。
小野：コロナで8月くらいまで全体練習なかったもんね。最初のころとかいろんな体育館をとって練習していたんですけど、日中しか取れなくてみんな授業とかで、基本全員がそろうことはなかったですね。
柴田：怜史が言ったようにいろんな体育館で練習していたんですけど、3年生の時が特訓っていう誰かがミスした時に連帯責任で学年全員で走らされるのやつで１番走らされてた気がします。
金本：あーそうだ俺坊主にしたわその年に。
ーそんなに何かやらかしたんですか(笑)
本間：いや一真が寝坊を繰り返すんですよ(笑)
金本：なんかミーティングかなんかで3回寝坊したら坊主って言われてて、2か月くらいで3回寝坊して(笑)
本間：しかもパーマかけてすぐだったよね？
金本：そう(笑)でも寝坊したから坊主にしたら、体罰みたいだからやめろってなってその罰は僕のおかげでなくなりました(笑)
小野：というより、みんな3回やるとは思ってなかったんでしょ(笑)しかも2回目寝坊してあと1回だぞって言った1週間以内とかにしたんですよ
金本：だからパーマかけた1週間後に坊主にして、いがぐりみたいになりました。
小野：あと特訓エピソードで今でも根に持ってるのが１つある。特訓って決まった秒数の中で1往復から順番に5往復してまた1往復戻るみたいなやつなんですけど、誰か1人でもその秒数内に走り切らないと、また１往復目から走らされるっていう仕組みなんですよ。だから引っかかるなら1往復目とかにしてほしいのに、4往復目とかの時に俺以外全員諦めた感じで走ってて、あれはむかつきましたね。
本間：まあでもあの時走る原因お前だったしな(笑)
４年生
―では今シーズンどうでしたか
小野：俺は、地獄でした。もうしんどいとかじゃなく無というか。あーこーいう感じで終わっていくんだなーみたいな感じでした。
夏：何もなく負けてったのが俺は悔しかったかな
―でも最後の試合は勝てていい雰囲気で終われたように見えました
全員：まあ無理やりって感じではありましたけどね(笑)
小野：当たり前ですけど、負けるよりはよかったですよ。でも勝ったから終わりよければすべてよしとは誰一人思ってないですね。
金本：俺は素直に勝てて嬉しかったけどな(笑)
本間：今までで一番動き良かったんじゃない？
金本：良かった(笑)
小野：俺も1番動きはよかったけどな(笑)多分初めてだったんじゃないかな、まさかの40分間ベンチっていうのは。自分はキャプテンだったんですけど4月に膝を怪我してからは、バスケに関してでいうなら終わったなって思ってて記憶がないです。もはや監督してました。
―振り返ってみて目標であった1部昇格を達成するには何が足りなかったと思いますか
夏：俺は話し合う回数だったなと思います。圧倒的にみんなで話し合う回数は少なかったと思うし、練習中に意思疎通はしていたと思うけど結局オフコートで話す機会がなかったから、仲いい人たちの間では大丈夫でも、チーム全員で１つの目標に向かっていくための意思疎通はできてなかったのかなと思います。
小野：正直、なんとかなるだろうと思ってました。練習試合とかでも国士館とか神大とかにも何回も勝てなくても、まあ始まればなんとかなるかなと甘い気持ちでいました。
本間：俺も本当に勝てると思ってた。頑張れば3位か4位くらいになれるかなって。
金本：なんだろう。足りないものはたくさんあったと思うんですけど、やっぱりバイブスかな。それこそ練習時間も法政って少ない中で、どれだけ練習の質を高めていけるかっていうところで特別、能力的に秀でてる部分が法政はあるわけでもないから、やっぱり接戦に勝つための熱量が足りなかったのかなって自分的には思います。たぶんそこがあったら。必然的にコミュニケーションも生まれると思うし、練習から本気度が足りなかったと思います
―来年のチームどうみてますか
小野：あんまり自分がいえた立場ではないですけど、自分たちの代よりもさらに個人の力っていうのは下がっちゃうのかなって思ってて、その代わりチーム力は上がると思います。それこそさっき一真がいった、バイブスが高いやつが多いです。だからいかにチームで戦えるかが勝敗の分かれ目になるのかなと思います。
本間：だから強くなると思うよ
金本：ディフェンスさえやれればいけると思います
―期待している後輩は
金本：俺は北村雄太郎です。学年は被ってなかったんですけど、高校の後輩だし、伸びしろはあると思います。あとは原田君ですね、仲いいっていうのもありますし、名前も同じなんでやっぱりハッスルプレーを引き継いでほしいなって思います(笑)
本間：俺は古川と小川です。この2人は高校の時から一緒で、(古川)空音に関しては6年一緒で、あいつらは自分と違って、法政に来ても腐んないしとことん自分でやってるので試合に出て報われてほしいなと思うし、頑張ってほしいなと思います。
柴田：一真とロメオです。高校の後輩なんで応援します。
小野：僕は、3年生全員っていうのもありますけど翔太と空音と加成ですかね。この3人が僕と同じポジションで、あんまり試合経験が多くない中で3人がいかに引っ張っていけるかが大事だと思うんで特に頑張ってほしいです。
5人：まあ当たり前ですけど、全員です！(笑)
―同期に向けて
小野：僕からすると同期でもあるけど、ライバルでもあるんですよ。やっぱりプレータイムを取り合うとか、自分は小中高って仲間をそんな風に見たことはなかったんですけど、大学入って同期って仲間でもあったし、1番敵意を向きだしにする存在でした。みんなそうだったよね？(笑)
4人：…
小野：あれ？そうじゃなかったみたいです(笑)敵意というと強い言い方にはなりますけど、同じポジションだとやっぱりそうでした。でも、一緒に試合に出たときは1番楽しかったです。
金本、本間：一応言っとく？(笑)
金本：仲良しです(笑)
4人：やめろ(笑)
小野：7人全員で集まったことって正直1回とかしかないんですけど、その時今日いない2人(川島と藤井)が言った「7人舐めてた」って言葉嬉しかったよね。こうじは口に出す前に楽しそうでほんと嬉しかったです。。
―最後に後輩にメッセージください！
小野：まず1番言いたいのはバスケットを楽しんでほしいってことですね。まあ色々あるとは思うんですけど、バスケットに向き合える時間が貴重な時間なのは間違いないのでバスケットに向き合ってほしいです！！
柴田：僕たちが負けのリズムというかよくないものを作ってしまったので、来年こそは1部昇格を目指して頑張ってほしいです。
金本：（ためて）頑張ってください！！！
4人：おおーいいね(笑)
本間：（ためて）頑張ってください！
夏：（ためて）頑張ってください！
(取材、撮影：鳥越花音）
