東京六大学野球2022春季フレッシュトーナメン 東大戦
2022年6月1日(水)
神宮球場
東大を1点以内に抑えれば、決勝進出が決まる大事なゲーム。先発の永野司(営1=倉敷商)は2回まで50球を要するが、無失点に抑える。後を受けた安達壮汰(営2=桐光学園)が6者連続三振を含む10奪三振の快投で得点を与えない。打線も6回に5点を奪い、勝負を決めた。8-0の7回コールドで東大を下し、春季フレッシュトーナメント2連覇へ向けて、あと1勝となった。
試合結果
トータル試合結果
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
計 |
H |
E |
東 大 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
3 |
法 大 |
0 |
2 |
0 |
1 |
0 |
5 |
X |
8 |
6 |
1 |
※連盟規定により7回コールド
(東大)中村、双木、長谷川大—杉浦
(法大)永野、安達—田所
[本塁打] 武川1号ソロ(中村、4回)
打撃成績
位置 |
選手 |
打 |
安 |
点 |
打率 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
(9) |
中津 |
4 |
1 |
1 |
.222 |
右飛 |
二飛 |
|
三振 |
|
右二① |
(5) |
武川 |
2 |
1 |
1 |
.667 |
四球 |
一飛 |
|
左本① |
|
四球 |
(3) |
吉安 |
3 |
0 |
0 |
.167 |
四球 |
三振 |
|
三邪 |
|
二ゴ |
(7) |
内海壮 |
3 |
0 |
0 |
.000 |
三ゴ |
|
遊飛 |
遊ゴ |
|
四球 |
(6) |
松下 |
3 |
0 |
0 |
.125 |
右飛 |
|
二飛 |
|
二ゴ |
|
H |
姫木 |
1 |
0 |
0 |
.000 |
|
|
|
|
|
三振 |
4 |
萩 |
— |
— |
— |
— |
|
|
|
|
|
|
(2) |
田所 |
3 |
1 |
3 |
.167 |
|
遊失 |
四球 |
|
三振 |
中二③ |
(D) |
浜岡 |
2 |
1 |
0 |
.500 |
|
三失 |
左二 |
|
二ゴ |
|
HD |
瀧 |
1 |
0 |
0 |
.000 |
|
|
|
|
|
左飛 |
(8) |
徳田 |
1 |
0 |
0 |
.250 |
|
四球 |
四球 |
|
|
三失 |
(4)6 |
山口颯 |
3 |
2 |
3 |
.400 |
|
右安② |
二飛 |
|
|
中二① |
|
計 |
26 |
6 |
8 |
.193 |
|
|
|
|
|
|
投手成績
|
回 |
球数 |
打者 |
安 |
振 |
球 |
責 |
防御率 |
永野 |
2 |
50 |
9 |
0 |
1 |
3 |
0 |
0.00 |
安達 |
5 |
80 |
17 |
1 |
10 |
1 |
0 |
0.00 |
計 |
7 |
130 |
26 |
1 |
11 |
4 |
0 |
1.13 |
ベンチ入りメンバー
11 |
安達壮汰(営2=桐光学園) |
27 |
吉安遼哉(法2=大阪桐蔭) |
24 |
萩颯太(人2=法政二) |
12 |
宇山翼(人1=日大三) |
32 |
岩間涼星(法2=磐城) |
36 |
中津大和(営2=小松大谷) |
13 |
帯川翔宇(文1=札幌第一) |
1 |
山口颯太(社2=聖隷クリストファー) |
37 |
大川航駿(社2=日大鶴ケ丘) |
14 |
永野司(営1=倉敷商) |
2 |
浜岡陸(法1=花咲徳栄) |
7 |
徳田泰成(経2=成田) |
15 |
中根慶太(経2=都留興譲館) |
3 |
武川廉(人2=滋賀学園) |
8 |
姫木陸斗(人2=日大藤沢) |
17 |
野崎慎裕(営1=県岐阜商) |
4 |
石黒和弥(法1=高岡商) |
9 |
内山陽斗(文1=天理) |
19 |
山城航太郎(キャ2=福岡大大濠) |
5 |
山下陽輔(営1=智弁学園) |
33 |
瀧倖之介(法2=佐伯鴻城) |
20 |
菅野樹紀(法1=土浦日大) |
6 |
松下歩叶(営1=桐蔭学園) |
|
|
22 |
田所宗大(キャ2=いなべ総合) |
23 |
内海壮太(法2=御殿場西) |
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戦評
昨日の慶大-東大戦の結果、決勝進出には今試合2失点以下が条件となった法大。緊張感のある試合のなか、見事東大打線を1安打に封じ込め、決勝進出を決めた。
この日の先発に抜てきされたのはルーキー・永野司(営1=倉敷商)。初回、味方の失策や四球で得点圏に走者を置くも、相手4番・西前颯真を併殺に打ち取り無失点に切り抜ける。続く2回表も制球に苦しみ2つの四球を出すが、粘りの投球で無失点に抑える。しかし、球数も増えたため永野は2回無失点で降板。先発としては悔しい結果となった。
2回まで50球を投じたが、なんとか無失点に抑えた永野
すると直後の2回裏、法大打線が相手の隙に付け入る。相手の失策や四球で無死満塁とすると、9番・山口颯太(社2=聖隷クリストファー)が詰まりながら右前に運び、2点を先制する。
先制適時打の山口楓
2番手で登板したのは、昨季のフレッシュトーナメントでも好投を披露していた安達壮汰(営2=桐光学園)。3回表を三者凡退に抑えると、4回、5回と6者連続三振を奪う圧巻の投球を披露。6回も安打を打たれ得点圏に走者を進めたものの、危なげない投球で失点を許さない。
好投の安達
4回裏の武川廉(人2=滋賀学園)が本塁打を放ち追加点をあげるが、以降はなかなか得点が奪えない。しかし6回。先頭・徳田泰成(経2=成田)が失策で出塁すると続く山口颯が左中間に適時二塁打を放つ。この適時打を皮切りに打線に火が付き、中津大和(営2=小松大谷)、田所宗大(キャ2=いなべ総合)にも適時打が生まれ、一挙5得点を奪った。
走者一掃の適時打を放ち、喜びを爆発させた田所
迎えた7回表。ここでも安達は東大打線を一切寄せ付けない投球を披露。先頭・鈴木太陽、続く工藤雄大を三振に抑えると、最後は杉浦海大を初球でファーストゴロに仕留め8-0でコールド勝利となった。
東大打線を見事無失点に抑え、決勝戦進出を決めた法大。法明戦で今季のリベンジを制し、春季フレッシュトーナメント2連覇となるか。
(記事:東夏紀 写真:皆川真輝)
クローズアップ:安達壮汰『奪三振マシーンと化した左腕はさらなる高みへ』
安達壮汰(営2=桐光学園)は、今季のリーグ戦での登板こそはなかった。しかし今日の登板は、その悔しさを晴らす圧巻の投球だった。
先発・永野司(営2=倉敷商)の球数がかさみ、3回からの登板となったが、「準備はできていた」と慌てることなく打者を手玉に取った。4回から5回にかけての6者連続三振を含む、10奪三振。決してストライク先行、というわけではなく対戦した打者17人に対して、7人に3ボールとなったが、そこから崩れることなくカウントを奪い与四球、被安打ともに1に抑えた。リーグ戦未経験者とは思えない、落ち着きぶりで相手を封じ込めた。
この登板を糧に、慶大戦で登板の吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)、すでにリーグ戦で活躍する尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)、武冨陸(営3=日大藤沢)とともに秋は六大学に法大左腕旋風を巻き起こす。
(記事・大井涼平)
選手インタビュー
安達壮太 選手
ー今日の投球を振り返って
カウントが悪くなってもそこから粘ってアウト取れたことがよかったです。
ー早いイニングからの登板でしたが
序盤から準備はしていたのでいつでも行く準備はできていました。
ーこのフレッシュトーナメントには、どのような想いを
去年に続き優勝したいという思いでこのフレッシュに臨んでいるので、優勝して終わりたいと思います。
ー今後の意気込みをお願いします
このフレッシュをきっかけに秋のリーグ戦へとつなげていきたいと思います。
山口颯太 選手
ー今日の試合を振り返って
まず決勝戦に行けたことが何よりも良かったと思います。
ーチームの雰囲気といった面ではいかがですか
フレッシュさもあり、神宮で野球ができることを楽しんでできていると思います。
ー先制がかかる場面でした。打席に入るときに意識したことは
調子がいいわけではなかったので割り切って、気持ちで打ちに行こうと思いました。
ー先制打の感想は
キャプテンとしてなかなか貢献できてなかったのでほっとしました。素直に嬉しかったです。
ー自身のアピールポイントをお願いします
野球が下手くそですが、誰よりも目標に向かって努力できると思ってます。
ー明日の試合に向けて意気込みをお願いします
明日は決勝戦ということで緊張する場面も増えると思いますが、気持ちでは絶対負けずに挑戦者の気持ちで向かって行こうと思います。
田所宗大 選手
ー今日の試合を振り返って
今日の試合は1点以内に抑えなければいけないというプレッシャーのかかる試合でしたが、ピンチの場面でも投手を中心に守備で粘れたのが良かったです。また、「長打を打たれないようにしていこう、シングルなら大丈夫」と投手と話していたので、長打を打たれなかったのが大きかったです。
ー捕手としての出場でしたが、2人の左腕をリードする上で工夫などは
先発の永野は、初めての神宮のマウンドだったので思い切って投げるように伝えました。変化球が良かったので、変化球中心に組み立ててゴロを打たせるように意識しました。安達は、永野が変化球中心だったのでストレート中心でインコースを上手く使って組み立てれたと思います。二人ともには、走者が出てから特にピンチの場面では『間』をゆっくりとって焦らず、1点はOKという声をかけました。
ー打撃の方ではダメ押しの二塁打を放たれました。意識したことは
外野が前に守っていたので何とか外野に飛ばせるよう意識していました。投手も粘ってくれていたのでこの回で決めれるようにと思い切ってバット出していきました。
ー決勝に向けての意気込みをお願いします
何とか決勝戦に進むことが出来たので、今日のように守備で粘って、明日は粘りの野球で春のフレッシュリーグ二連覇できるように頑張ります。
武川廉 選手
ー今日の試合を振り返って
2点以内に抑えないといけないという普段とはまた違った難しい試合になりましたが、投手を中心にリズムを作りなんとか粘り、結果的にはコームドという形でになり良かったです。フレッシュメンバーはこの試合のために数ヶ月前から頑張ってきてやってきた事に自信はあるので良い形で結果が出てよかったです。
ースタメン出場となりました
途中出場よりはスタメンの方がやりやすい部分が自分はありましたが、良い緊張感でやれること、自分のプレーをしようと思っていました。
ー本塁打の感想は
フレッシュで活躍しようと自分なりに頑張ってきたのでホームランという形で結果が出てよかったです。
ー今後の意気込みをお願いします
フレッシュのメンバーでやるのは春は最後の試合になると思いますし、数ヶ月やることはやってきたので自信を持って後一つ勝って優勝します。