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【ラグビー】関東大学リーグ戦 対日大 新生日大撃破!10シーズンぶり開幕連勝スタート!!

関東大学リーグ戦1部
対日大
2022年9月24日(土)
熊谷ラグビー場

開幕白星発進となった法大は、連勝を懸けて日大と激突。前半から果敢にトライを奪いにいく法大は23分にトライを奪うと、スクラムでもトライを奪う。後半もPGやトライで着実に得点を重ねていき、30-14で勝利。10シーズンぶりの開幕連勝スタートとなった。

 

2トライをあげ、POMに輝いた小山田

試合結果

トータル試合結果

30
法大
17 前半 0 14
 日大
13 後半 14

 

ポイント詳細

2/1 0/2
2/1 G 0/2
1/2 PG 0/0
0/0 DG 0/0
T:小山田2、佐野 G:石岡3 PG:石岡2、熊田

※前半/後半、得点者は法大のみ記載

法政大学メンバー

No. ポジション 選手氏名 学年 出身校
1 PR 石母田健太 4 國學院栃木
2 HO 井口龍太郎 4 静岡聖光学院
3 PR 河村龍成 4 明和県央
4 LO 竹部力 3 大分舞鶴
5 LO 細川幹太 1 國學院久我山
6 FL 山下武準 3 法政二
7 FL 吉永昴生 4 東福岡
8 NO.8 佐野祐太 2 目黒学院
9 SH 小山田裕悟 1 桐蔭学園
10 SO 熊田経道 3 大阪産業大附属
11 WTB 松田陸空 2 石見智翠館
12 CTB 金侑悟 2 大阪朝鮮
13 CTB 南部翔大 4 京都成章
14 WTB 坂田龍之介 4 東海大仰星
15 FB 石岡玲英 3 御所実業
16 Re 石川空悟 3 佐賀工業
17 Re 中野一樹 3 國學院栃木
18 Re 渡辺明志 2 佐賀工業
19 Re 渡部創太郎 3 桐蔭学園
20 Re 寺前琉達 2 目黒学院
21 Re 北川拓来 1 昌平
22 Re 高城喜一 3 金光藤蔭
23 Re 小高巧 4 目黒学院

 

戦評

 開幕戦を見事な逆転勝利で好スタートを切った法大。前節と同じ熊谷ラグビー場で迎える2戦目の相手は、昨季2位の日大。日大は今季から元日本代表No.8で主将も務めた菊谷崇氏がヘッドコーチに就任し、その手腕に多くの注目が集まっている。リーグ戦ではここ3シーズン勝てていない難敵相手ではあるが、開幕の勢いそのままに連勝し『大学選手権ベスト4』に向け、更なる弾みをつけたいところだ。

雨が降る中キックオフの笛がなり、まず試合を動かしたのは法大。3分、敵陣10mライン付近でPGを得ると、これを石岡玲英(3)がしっかりと沈め先制に成功する。日大もトライを奪いに前半から積極的にゴール前まで攻め込んでくるが、今シーズン「基礎の基礎から練習を重ねてきた」というディフェンス力で突破を許さない。すると23分、敵陣22mライン付近でのラインアウトからパスを繋いでいくと細川幹太(1)と竹部力(3)、石母田健太(4)の息のあったプレーで一気にラインブレイク。最後は小山田裕悟(1)がパスを受け、走り込んでのトライ。石岡のCKも決まり、点差は10点に。さらに前半終了間際の38分、敵陣ゴール前でスクラムを組むと、体格で上回る日大FW陣を一気に押し込み、そのままNo.8の佐野祐太(2)が追加トライを奪う。このまま前半が終了し、17-0と相手に得点を許さずに試合を折り返す。

 前半から果敢にアタックしていく

   雨も止み始まった後半、法大にいきなりピンチが訪れる。度重なるオフサイドにより井口龍太郎(4)がシンビンで10分間の一時退場となり、14人で戦うことに。すると日大が反撃を見せる。50分、テンポの良いパス回しからトライを奪われる。なんとか点差を引き離したい法大は58分、敵陣10mラインからの石岡の正確なPGで3点を追加。その後も積極的に攻め、トライのチャンスをうかがう。すると70分、石岡が蹴ったボールをキャッチした相手選手に対して、金侑悟が鋭いタックルを見せ、そのこぼれ球に反応した小山田が逃げ切る形でこの日2つ目のトライを決める。CKも決まり、点差は20点に。その後、自陣ゴール前での相手ボールのスクラムを起点にトライを返されるも、要所要所で法大のディフェンス力が光り、点差を縮めさせない。さらにロスタイムの85分には、熊田経道(3)のセンターラインからダメ押しの超ロングPGが決まり、ここで勝負あり。後半になっても勢いが落ちなかった法大が着実に得点を重ね、30-14で勝利。見事に開幕連勝を飾った。なお、この試合のPOM(プレイヤーオブマッチ)には2トライをあげ、攻撃の中心として活躍した小山田が選出された。

後半も体を張り続けたことが勝利の要因となった。

非常に意味のある一勝となった今試合。新宮孝行監督も『ターニングポイント』として位置付けていたように、今後の展開に大きく関わってくる一戦で勝利できたことは非常に大きい。一方で、シンビンの原因ともなったオフサイドなどに関しては、今後に向けてさらなる改善が求められる。
ここまで昨シーズンの2位、3位のチームに勝利してきた法大。次戦はいよいよ、東海大と激突する。リーグ戦4連覇中の絶対王者相手にどこまでやれるか。今シーズンの法大の真の力が試される試合となる。法大ラグビー部の快進撃に期待したい。

 (記事・写真:板倉大吾)

記者会見

新宮孝行監督、吉永昴生(4年・FL・東福岡)、小山田裕悟(1年・SH・桐蔭学園)

—試合を振り返って
新宮監督:今日は日大戦ということで、この試合はうちのチームにとってはターニングポイントになると感じて試合に臨みました。前半はタイトな試合になるんじゃないかなと思っていたんですけど、雷も鳴りそうだったので前半に点数を取りにいくしかないという感じで。本来なら前半はある程度ディフェンスで我慢して後半点を取りにいくという風なんですけど、今回はいつ終わるか分からない状況だったので、まずは点数を重ねていく、ショットも含めて取れるところは取るという感じでいきました。それが功を奏して前半0点に抑えることができました。後半はちょっとレフェリーとのコミュニケーション不足でだいぶオフサイドを取られて、後半10個以上あるんじゃないかなと。そこは修正しなければいけないなというのはありますけど、よくディフェンスで耐えたなというふうに思います。うちのパターンとしてはペナルティもらえばショットでPGを狙いに行くという形があって、良い形で勝てたんじゃないかなと思っています。

吉永:今回の試合では、特に「我慢する」ことを意識して取り組みました。大東戦ではインサイドブレイクをされてしまったので、その反省として日大戦では内側からしっかり上げて、インサイドブレイクを起こさないというのを80分通して出来たというのが、とても良い印象だったと思います。新宮監督も言っていた通り、今度はインサイドブレイクは起きなかったんですけど、内側からのオフサイドが増えてしまったので、来週の東海戦に向けて反省できればいいと思います。

小山田:今回の試合を勝てた要因としては、試合前の準備のところで、自陣ではなくエリアとってしっかり敵陣に入ってというところで、一人一人やるべきことを80分間通してやり切れた結果が、このような勝利に結びついたと思います。個人としても2トライできたんですけど、チーム全員が前に出てくれて、最後の最後に自分がたまたまトライできただけで、チームのみんなのおかげでとれたトライなので、来週の東海戦でもチーム一丸となって勝てるように頑張っていきたいと思います。

—シーズンごとにディフェンスが良くなっている要因は
吉永:今年最も強くしてきたことがディフェンスで、最初今までと違うディフェンスのシステムだったんですけど、経験を積むにつれてディフェンスが身に付いてきて、今になって発揮することができているのかなと感じています。

—低いタックルというのは練習で徹底してきたのか
吉永:昨年はハイタックルが多くてペナルティを取られていたんですけど、今年は低くタックルすること、特に昨年よりタックルの練習が増えて、一人一人のタックルの能力は上がってきていると思います。

—タックル練習はどのように増やしているのか
吉永:全体的にディフェンスの練習が主になってくるんですけど、その中でもベースのシステムだけでなく一人一人のタックルのところで、基礎から練習を割いて、長い時間してきました。

—大学レベルで基礎からタックルを練習する場合のメニューは
吉永:本当に基礎の基礎で、膝立ちをしてから入る位置を確認するだったりとか、バインドで引く力とか、そういうスキルを1からやり直しています

—小山田の評価は
新宮監督:彼は本当に器用である程度計算ができて使っていて、3年の山脇(一真)が怪我をしていて、その中で試合で使っていくうちに良い選手だなと。ただ、もう少し探りを早くしてほしいなというのはありますね。

—大学は高校からレベルも上がって、その中で80分しっかりプレーしていますが、感触は
小山田:高校と違って時間が20分も伸びているので、体力的にもきつい部分はあるんですけど、もっと早く出せるところとかもあると思うので、そういうところをリーグ戦でスタメンで出ていく中で改善して、もっともっと脅威になるSHになれればいいなと思っています。

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