• HOME
  • 記事
  • 硬式野球
  • 【硬式野球】東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第2週 立大3回戦 12安打を放つも、2試合連続の9失点で4連敗。勝ち点獲得は持ち越しに。

【硬式野球】東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第2週 立大3回戦 12安打を放つも、2試合連続の9失点で4連敗。勝ち点獲得は持ち越しに。

東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第2週 立大3回戦
2022年10月4日(火)
神宮球場

明大戦で連敗を喫し、優勝が消滅した法大だが、今季初の勝ち点獲得へ向けて一矢報いたい立大3回戦。しかし今日も厳しい戦いとなった。序盤から先発の尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)が2回持たず降板。6回に今泉颯太(法3=中京大中京)の2ランで1点差とするも篠木健太郎(営2=木更津総合)が3ランを浴び勝負あり。打線は12安打も投手陣が9四死球と崩壊し、2試合連続の9失点で4連敗となった。

1点差に詰め寄った7回に被弾し勝負あった

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
立 大 0 4 0 0 0 0 4 1 0 9 9 1
法 大 0 0 1 0 0 2 1 0 0 4 12 0

(立大)○池田、宮、荘司—黒岩
(法大)●尾﨑、吉鶴、武冨、塙、篠木、野尻—大柿
[本塁打] 今泉1号2ラン(5回、池田)、井上剛1号3ラン(7回、篠木)、山田1号ソロ(8回、野尻)

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 宮﨑 5 1 0 .172 .200 中飛 左安 二ゴ 三振
2 (9) 5 2 1 .231 .259 二ゴ 右安① 三振 三ゴ 遊安
3 (4) 齊藤大 4 1 0 .217 .400 二ゴ 遊併 右二 三失 四球
4 (6) 今泉 4 2 2 .269 .367 投犠 中安 左本② 三振 三ゴ
5 (3) 山根 3 1 0 .294 .333 遊併 遊飛 三安
R 鈴木照
3 松田 2 1 0 .167 .286 右安 遊飛
6 (2) 大柿 3 1 0 .267 .389 四球 右安 遊飛 四球 三振
7 (5) 海﨑 3 1 0 .294 .350 二ゴ 中安 四球 三振
8 (7) 中津 4 1 0 .087 .160 中飛 遊飛 中安 右飛
9 (1) 尾﨑 .167 .167
1 吉鶴
H 西村 1 1 0 .500 .500 三安
1 武冨
H 高原  1 0 0 .000 .000 三ゴ
1
H 福岡 1 0 0 .000 .000 三邪
1 篠木
1 野尻 1 0 0 .000 .500 三振
37 12 4 .205 .279

 

投手成績

球数 打者 防御率
尾﨑 1 2/3 50 13 4 1 4 4 6.85
吉鶴 1 2/3 26 5 0 2 1 0 2.45
武冨 2 38 9 0 2 3 0 2.25
1 11 3 0 2 0 0 2.35
篠木 1 23 7 3 0 1 4 5.29
野尻 2 36 8 2 4 0 1 4.50
9 184 45 9 11 9 9 4.99

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 22 是澤涼輔(現4=健大高崎) 1 野尻幸輝(営4=木更津総合)
12 一栁大地(人3=星槎国際湘南) 3 内海貴斗(人3=横浜) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 33 西村友哉(法3=中京大中京)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 36 中津大和(営2=小松大谷)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 37 木下将吾(文4=静岡)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 9 浦和博(キャ3=鳴門) 38 福岡大真(法3=筑陽学園)
21 吉鶴翔瑛(営2=木更津総合) 24 高原侑希(法3=福井工大福井) 39 伊藤勝仁(文3=常葉菊川)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 25 山根滉太(文3=小松大谷)
19 村上喬一朗(法4=東福岡) 31 鈴木大照(文3=明徳義塾)

戦評

台風の影響による延期の末に行われた対立大3回戦。長らく苦手としていた立大相手に2019年秋季ぶりとなる勝ち点を奪いたい法大であったが、プロ注目の好打者、山田健太率いる立大の前に惨敗。勝ち点を献上する結果となった。

法大の先発は尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)。この日の立ち上がりは3番・道原慧からの中前安打や2度の与四球により2死満塁のピンチを迎えるも6番・吉岡広貴から見逃し三振を奪い見事0点で切り抜けた。しかし2回表、2死走者なしから連続で四球を与えるとその後3連打を浴び一挙に4点を失うこととなった。ここで尾﨑は悔しい降板。マウンドには今季リリーフとして抜群の安定感を見せる吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)が上がり後続を抑えた。


吉鶴は見事な火消しだった

少しでも点を取り返したい法大打線は3回裏、1死から西村友哉(法2=中京大中京)の内野安打を皮切りに2番・浦和博(キャ3=鳴門)の右前適時打を含む3連打の猛攻。後続が併殺に倒れるも、チームを再び活気付ける、貴重な1点を奪った。その後はお互いランナーを出すものの点に結びつかず。その均衡を破ったのは6回裏、今泉颯太(法3=中京大中京)の一振りだった。この回先頭の3番・齊藤大輝(人4=横浜)が右中間へ二塁打を放つと続く4番・今泉が点差を1点に詰める値千金の左越本塁打を放った。


適時打を放った浦

直後の7回裏、立大ナインに綻びが出る。一死から3番・齊藤大が失策により出塁。その後リリーフとしてマウンドに上がった立大のエース、荘司康誠の度重なる暴投の間に本塁へ帰還。1点を返した。そして迎えた8回表。球場内に響き渡る法大の継投を告げるアナウンスに観客席は大いに盛り上がる。高校時代からの後輩でもある法大のエース、篠木健太郎(営2=木更津総合)の後を継ぎマウンドに上がったのは『背番号1』野尻幸輝(営4=木更津総合)である。外野手として選手登録をする野尻が六大学リーグ戦のマウンドに上がるのは2020年春季以来、実に2年半ぶりの登板だ。そして注目の投球内容だが、140㌔代中盤のストレートにキレのある変化球を織り交ぜ2回を投げ計4奪三振とブランクを感じさせない快投を見せた。4番・山田健太にソロ本塁打を浴びはしたものの、野尻のストライク先行でテンポの良い投球は9回裏、法大最後の攻撃に向け流れを引き寄せた。


マウンドに上がった野尻

そしていよいよ試合は9回裏、先頭打者の2番・浦が放ったショートへの弱い打球は内野安打に。浦が見せた執念のヘッドスライディングに法大ベンチは湧き上がった。そして続く3番・齊藤大はフルカウントから冷静に四球を選び無死一、二塁の好機を演出した。しかし法大の勢いもここまでで後続を三者連続で抑えられゲームセット。試合を通じて好機を生かせない場面が多く、歯がゆい敗戦となってしまった。


4連敗となった、、、

リーグ戦は終盤に差し掛かる中、法大は未だ勝ち点ゼロと、苦しい戦いが続いている。しかしまだ法大の戦いは終わっていない。今後控えている慶大、東大戦ではこれまでの反省を生かし、4年生にとっては最後となるこの2カードを勝ち切ることで有終の美を飾って欲しい。

(記事:嘉藤大太 写真:伊藤朱音)

クローズアップ:野尻幸輝『神宮沸かせた久々の登板!感謝の思いを胸に突き進め!』

志願していた登板がかなった。4-8と少し点差を離された場面ではあったが、「自分がこの流れを変えてやる」と氣合い十分で20年春立大戦以来、実に2年ぶりに神宮のマウンドへと上がった。

先頭の西川晋太郎を142㌔の直球で空振り三振に切って取ると、野尻幸輝(営4=木更津総合)はさらにここからギアを上げていく。続く打者は対法大打率が極めて高い道原慧。この日も先制の適時三塁打を放っている天敵・道原への3球目で148㌔を計測。その次に投じたのはスライダー。外角からストライクゾーンに入ってくる『バックドア』で見逃し三振を奪った。順調に2死までこぎつけた野尻。しかし、4番・山田健太には3-0とカウントを悪くした。ストライクを1球とるも、次に投じた直球がややシュート回転して内に入る。この1球を山田は見逃さず、左翼スタンドへの本塁打となった。山田に被弾した後、鬼頭勇気を完全に詰まらせるも、浦和博(キャ3=鳴門)の懸命の守備も及ばず安打となる。しかし、荘司康誠からは外角から逃げるスライダーで空振りの三振に。この回奪ったアウトは全て三振で奪った。

その裏、野尻は打席にも入る。立大エースの荘司に対してフルスイングで対抗。しかし、最後は高めの球に対してバットが止まったように見えたがスイングを取られ三振となった。

9回表、この回も野尻がマウンドに上がった。テンポよく投げてこの回は三者凡退に抑えた。

登板が決まったときのことを「仲間が自分をメンバーに入れてくれて登板機会を恵んでくれて、本当に感謝しかありませんでした」と振り返る野尻。「感謝」の思いを胸に、美濃生まれの二刀流が投打に躍動する。

(皆川真輝)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ー試合を振り返って
ここのところ先取点をとれてなく、すごく苦しい試合展開になってます。守りも無駄な四死球が多く、相手の流れで試合が進んでしまったなと感じてます。

ーご自身のプレーを振り返って一言お願いします
もっと勢いづくような打撃がしたいです。

ー野尻選手が2回4奪三振の好投でした
野尻は春夏を経て頑張っていたのでまずは試合に出れたこと、すごく自分のように嬉しかったです。

ーチームとしてどのような反省がありましたか
まずは無駄な四死球。そして、チャンスでの打撃です。

ー慶大戦に向けて意気込みをお願いします
なんとか勝ち点1とります。

野尻幸輝 選手

-試合を振り返って
点を取った後に粘りきなかったのが、負けた要因だと思います。

ーついに今季初登板を果たしました。ご感想は
久しぶりのマウンドはやっぱりとても楽しかったです。

ー登板が決まったときの心境は
仲間が自分をメンバーに入れてくれて登板機会を恵んでくれて、本当に感謝しかありませんでした。

-マウンド上で意識したことは
マウンドに立たせてもらったので、自分がこの流れを変えてやるという氣持ちでいきました。

ー回を跨いでの登板となりました。その点を振り返ってどうだったでしょうか。
何回だろうが、どんな場面だろうが行くという心の準備はできていました。

ー結果、4奪三振を奪いました。4奪三振という数字に関してはいかがでしょうか
打たれてるようでは、まだまだ納得はできません

-次戦に向けての意気込みをお願いします
次こそ勝ち点を取るために、チームのために打って投げていきます

今泉颯太 選手

ー試合を振り返って
悔しいです。

ー一時1点差に迫る本塁打を放ちましたが、あの打席を振り返って
チャンスで甘い球を振りに行けた結果がホームランにつながりました。

ー2安打2打点と結果を残しました
あまり良くないです。

ーチームは勝点が取れない苦しい状況ですが、4番として意識していることは
自分にやれることをしっかりやろうと意識しています。

ー次の慶大戦に向けての意気込みをお願いします
勝ち点を取ります。

浦和博 選手

ー良い流れも見られただけに悔しい敗戦。試合振り返って
勝ち点をかけた試合だったのでとても悔しいです。

ーチームの雰囲気は
安打も出ていてベンチも元気があるので悪くないと思います。

ーまさに一本ほしい場面で適時打を放ちました。あの打席を振り返って
流れを引き寄せようと思って打席に入りました。

ー浦選手個人の調子は
上がってきています。

ー次戦は強敵慶大。意気込みをお願いします
2連勝して勝ち点とります

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式インスタグラムに掲載いたします。

関連記事一覧