【硬式野球】3年ぶりの鴨川キャンプ ! 基礎を重視し充実の6日間に

2023年2月17日(金)
鴨川市営球場

今月12日から17日の6日間にわたり、実に3年ぶりとなるキャンプが千葉県鴨川市で行われた。今キャンプでは基礎練習などに重きを置き、走攻守の基本から徹底的に鍛え上げた。

鴨川市営球場にも校旗が掲げられた

練習レポート

キャンプ最終日となる17日、投手陣は『浜トレ』と呼ばれる海岸でのトレーニングを行った。学年ごとに構成されたチームでサッカーを行い、汗を流した。砂浜で常に動くことによる足腰の強化を狙った練習であり、非常によい雰囲気の中、行われた。
また、キャンプが行われる鴨川市営球場から『浜トレ』が行われる前原海水浴場までの約6キロは走って移動し、走り込みによる足腰の強化を重視している点が見られた。

野手陣は2組に分かれ、1組はグランドにて守備練習、もう1組は室内練習場にて打撃練習を行った。守備練習では、4名の学生コーチが各ポジションに散らばった選手に対して強い打球や前進しなければ球が止まってしまうような打球、左右を抜けるような打球といったように様々な打球を打ち分けていた。

キャンプ最後のメニューはグラウンド一周リレー。由井嶺太トレーナーの指示の下、選手が学年混合でチームを組み、リレーを行った。

3年ぶりとなったキャンプは実戦重視の過去のキャンプと異なり、基礎練習を重視していた。チームは来る2月23日より鹿児島県にて『薩摩おいどんカップ2023』に参加する。ここから開幕までの約1ヶ月半で実戦練習も行い、リーグ戦に向けて準備を整える。

監督・選手インタビュー

加藤重雄監督

―キャンプの手ごたえは
短いキャンプだったのですが、思ったより仕上がったかなと思います。まだまだトレーニング中ですが、予定していたことはできたと思います。

―キャンプで重視した点は
4月から約2か月間のリーグ戦で体がばてないように基礎体力づくりをメインに考え、振り込みや投げ込みを中心に考えて、それができました。

―3年ぶりのキャンプで監督にとっても初のキャンプでした
練習の場所が変わったということで、「朝から晩まで野球漬けになろうよ」ということでスタートしてやっていることの充実感はより感じられています。明るさといった要素などいろいろな要素を自分たちで考えてやってくれてそういった意味でもいいキャンプだったと思います。

―キャンプ中特に目立った選手は
今泉(颯太、法4=中京大中京)はもとより、新4年生が中でも頑張ってくれていますね。高原(侑希、法4=福井工大福井)だとか去年から(試合に)出てますけど内海貴斗(人4=横浜)、もちろん今泉、浦(和博、キャ4=鳴門)は主軸になると思いますね。ピッチャーだと尾﨑(完太、キャ4=滋賀学園)、塙(雄裕、法4=常総学院)、先発するかはわかりませんが、4年生だと尾﨑、塙、武冨(陸、営4=日大藤沢)、一柳(大地、人4=星槎国際湘南)の4名は安定しています。この時期にはいいボールを投げてくれていますね。

―このキャンプには全144名が参加されました。主力以外で目立った選手は
野手では中津(大和、営3=小松大谷)、西村(友哉、法3=中京大中京)、それと去年は代走が主だったのですが、鈴木(大照、文3=明徳義塾)が1年くらい前から助監督の大島(公一)が左打ちを練習させてスイッチヒッターを練習させているのですが、もう紅白戦といった実戦でも十分ヒットが打てるというか何ら違和感なくプレーできるようになっています。足も速くてスイッチヒッターで肩も強いですから、今はセカンドですとか外野とかやっていますけど、そこも誰を使おうかなと悩めるくらいまで来ています。

今泉颯太主将

―キャンプを終えた感想は
初めてのキャンプでなかなか慣れない環境でしたけど、環境が変わった分やれることも増えて、1日中野球の考える野球漬けの毎日だったので心も体も充実したキャンプになったかなと思います。

―武蔵小杉での練習との大きな違いは
(鴨川市営球場は)グラウンドが土であったり、室内練習場が広く、サブグラウンドがあったりと、法政の武蔵小杉もいい環境であると思うのですが、もっと大きな施設でできたのがよかったかなと思います。

―キャンプで特に重視した点は
朝から特打、特守で練習が終わってからも特打といった感じで振り込んで、(さらにその中に)守備も取り込んでといった感じで、1日中ずっとボールを追いかけたりボールを打ったりしていたので精神力もそうですし、体力的にもすごくついたのかなと感じます。

―チームでは
Aチームのことにはなってしまうのですが、シートバッティングであったり連携の場面でピッチャーと野手の連携や内野手と外野手の連携であったり、なかなか時間を取って練習することができない部分を午前中に時間をかけてやって、午後は主にバッティングの自主練習を増やして自分のやりたいことを自主的に考えてやることができたのでよかったかなと思います。

―基礎を重視する方針でした
一人一人が意識を高くもって当たり前のレベルをあげるというのが今のチームの課題なので、徹底して練習できたのがよかったです。

―今のチームの雰囲気は
全体で練習することが多くあったので、違う学年とも関わりができて、姿勢だったり性格だったりが見えたのはとてもよかったです。今チームとしてその日の日直を決めて朝全体の前で話して練習の終わりに締めるということをやっているのでそういう部分では一人一人が当事者意識を持ってやれているのでチームとしてよくなっているかなと思います。

―シーズンに向けた意気込み
チームの目標としては全勝でリーグ優勝。その先に日本一という目標があるので、そこまで突っ走るというのがチームとしての目標です。個人としてはベストナイン首位打者といった形になるものを取っていけるとチームの勝利にもつながっていくと思うので、まずはしっかり個人として結果を残してチームの結果におのずとつながってくればいいかなと思っています。

篠木健太郎 投手

―キャンプを終えた今の感想は
やりたいことを再確認できたので充実していました。

―重視された点は
自分のピッチングの中でストレートを生かしながらどういった組み立てをしていくかを重視してやっていきました。

―昨季は救援に回ることもありましたが今季は
明言はされていないですが、チームの勝利に貢献できればいいと思っています。

―今期の目標は
この2年間とても不甲斐なくて、3年生になることで自分に何か変化をもたらすことができたらいいなと思っていろいろなことに取り組んでいるので、自分の納得のいくシーズンを過ごしていない分、この春納得のいくような成績を残せるように頑張っていきたいなと思います。

―変化という点では上級生になったことで心境の変化は
今までもそうですけど、一番ピッチャーの中で投げさせてもらっていて、自分の姿、形がチームに影響力をもたらすとわかっているので、全てにおいて周りから見られて恥じない、こうなりたいと思ってもらえるようにしっかり一瞬一瞬やっています。

(取材:皆川真輝)

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