• HOME
  • 記事
  • 硬式野球
  • 【硬式野球】他大学インタビュー2023 立教大学野球部➁~池田陽佑投手、沖政宗投手、戸丸秦吾捕手~

【硬式野球】他大学インタビュー2023 立教大学野球部➁~池田陽佑投手、沖政宗投手、戸丸秦吾捕手~

2022年3月23日(水)
オンライン

開幕カードの慶大戦で勝ち点を獲得し、好スタートを切った法大。休む間もなく、第2週には立大とのカードが組まれている。立大相手には昨季久々の白星を挙げるも、2勝目を挙げられず。勝ち点獲得とはならなかった。2019年秋以来の勝ち点獲得へ向けて進む法大ナイン。その中、弊会は対戦相手の立大にインタビューを敢行した。第2回となる今回は投手陣の柱となる池田陽佑投手、沖政宗投手、打線でも存在感を放つ戸丸秦吾捕手に話を伺った。

立大のエース池田陽佑

選手インタビュー

池田陽佑 投手

―昨季を振り返って
春は怪我であまり投げられなかったのですが、秋は自分の持ち味を生かしたピッチングができたと思います。

―立大の強みとは
去年とは対照的で、去年は打つ人が多くいたのですが、今年は守り抜いて勝つチームかなと思います。

―現在のチームの雰囲気は
上手くいっているところもあれば、そうでない部分もあるので、チームとして試行錯誤してる段階かなと思います。

―今季のチームの目標は
リーグ戦優勝ですね。

―立大に進学した理由を教えてください
いきなり難しいですね(笑)。六大学といういい舞台でプレーしたかったのとその中でも立教さんが一番初めに声をかけてくださったので進学しようと決めました。

―高校時代で思い出に残っている試合は
星稜戦ですね。最後の集大成で、みんながやってきたことを出し切って、素晴らしい試合ができたので印象深く残っています。

―高校時代のチームメイトが数多くプロに進まれました
プロ行った人たちが身近にいるからこそ、今の自分が頑張れている理由ですし、彼らの練習態度を参考にしていますね。

―今季からは副将に就任しましたが、これまでと変化したことは
西川(晋太郎)が先頭になって引っ張ってくれているので、自分はプレーや成績で引っ張るタイプなので、今まで変わらず、結果を残していくことが大事だと思っています。

―今季の個人の目標は
防御率や勝ち数などといったところで1位を目指してやっていきたいです。

―オフシーズンに特に力を入れたことは
映画鑑賞ですかね(笑)。トップガンとか見ました。野球面だと、無駄なくボールに力を入れられるかを意識してやってきました。

―ご自身の強みは
真っ直ぐの強さや精度が自分の強みになっていけばいいかなと思います。

―エースの荘司康誠(現東北楽天)投手が抜け、池田投手にかかる期待が大きくなると思われます
荘司さんがいた時から自分がエースだと思ってやってきたので、そこはあまり変わらないです。

―開幕戦を投げたい気持ちは
それはもちろんあります。

―主将の西川選手とは7年間同じチームでプレーすることになります
7年も一緒にやっていると、いろんなことが分かりますし、どういう状態かが分かるので、晋太郎が苦しい時に自分がサポートしていきたいです。

―高校日本代表の時のチームメートの佐々木朗希(現千葉ロッテ)投手と宮城大弥(現オリックス)投手が世界一に貢献されました
手の届かない存在になってしまったので、一つのいい目標になっているので、まずはあいつらに追いついていきたいです。

―昨年の侍ジャパン大学候補選手強化合宿に参加されました
みんな良い選手ばかりで、その中で話ができたのが印象に残っています。

―卒業後の目標は
プロです。

―他大で意識している選手は
色々いるのですが、同じピッチャーだったら篠木(健太郎、営3=木更津総合)や尾﨑(完太、キャ4=滋賀学園)はすごく良い投手なので負けたくないなと思っています。打者だったら、廣瀬(隆太、慶大)、上田希由翔(明大)、宗山(塁、明大)の3人には去年いいところで打たれたので、なんとか抑えていきたいです。

―立大で期待している選手は
全員ですね。1人の力で勝てるチームではなく、みんなが100%力を出し切って勝つチームなので全員に期待しています。

―法大の印象は
スーパースターの集まりで、知っている選手や能力の高い選手ばかりなので、一人一人しっかり抑えていかないと勝てないチームだと思っています。

―法大で警戒している選手は
今泉(颯太、法4=中京大中京)や浦(和博、キャ4=鳴門)ですね。

―ファンの方に向けてメッセージをお願いします
神宮でいっぱいプレゼント待ってるので、マネージャーに渡してください。

(取材:盛岡惟吹)


池田 陽佑(いけだ・ようすけ)
コミュニティ福祉学部4年 2001年11月17日生まれ
京都府出身・智辯和歌山
182㎝92kg・右投右打
昨季成績:7試合 44回1/3 27奪三振 与四球11 自責点11 防御率2.23 2勝1敗
『先発に中継ぎにフル回転し立大の投手陣を支えるタフネス右腕。昨春にけがで離脱した悔しさを胸に秋は7試合に登板。今季はエースとしてさらなる飛躍を遂げる。』

沖政宗 投手

―昨年を振り返って
初めての経験をたくさんさせてもらって、1年生の秋にデビューさせてもらってから長いイニングを投げることがなかったので、1年間を通して先発だったり、中継ぎ、抑え、どこのポジションもやらせていただいて、たくさんの初めての経験があったかなっていうのと、たくさんの応援の中で投げることができたので、自分にとっては非常にいい経験になりましたし、その中で優勝争いもありましたので、「より一層このチームのために頑張りたいな」と思えた一年でした。

―このオフに取り組んだ点
去年は春のリーグで自分的にはうまくいって、やっぱりデータだったりをある程度分析される中で秋リーグに入っていって、同じようなイメージで投げていてもうまくいかないことがたくさんあって、秋リーグは苦い経験をしたなっていうようには感じていて、自分がこの冬取り組んだのは真っすぐの強さっていうところをもう一回見つめなおして、コントロールは自分の武器でもあるので、そこを一層磨いたのに加えて、真っすぐを強くベース盤の上に放るというのはこの冬重点的にやりました。

―今のご自身の状態は
自分的には心も体も順調で、前向きにプレーできてますし、春のリーグにシーズンを通して全力で戦えるように今は自分的にはいい状態かなと思います。

―開幕に向けた今の心境は
今年は去年と何が違うというと、上級生に変わって池田さんだったり、野口(裕斗)さんに次いで僕が経験があると思うので、そういう点では4年生、3年生におんぶにだっこだったところはあったので、今年は自分が引っ張っていくという強い気持ちを持ってチーム全体を見ながらチームを引っ張っていけたらなと思ってます。

―法大の印象
戦う時に個々のレベルが高いなと感じていて、やっぱり戦っていて怖いなと感じますし、そういったところで自分よりもレベルが高い選手たちに太刀打ちできるかなって普段たくさん考えられるような、投打ともにパワーがあって個々の力がレベルが高いチームだなと感じます。

―怖かったと感じた選手というのは
今泉さんとかは雰囲気感じてましたし、誰っていうのは難しいですけど、全体的に自分よりも格上の選手が1番から9番まで名を連ねてますので、そういう意味では1番から9番まで気が抜けない打線だなと感じます。

―法大で対戦したい選手は
リーグ戦に関わってこられるかはわからないですけど、同じ高校の岩間(涼星、法3=磐城)が法政大学にいますので、個人的には一番戦いたい選手は岩間なんですけど、リーグ戦戦っていく中で彼自身も入れるかってところだと思うので、そういった意味では西村(友哉、法3=中京大中京)くんですね。自分たちの代は中京大中京が無敗で自分たちの代の顔だったので、そういう自分たちの代でスターだった選手とやれるっていうのはすごくうれしいことですし、同学年、あのコロナの時代を乗り越えた仲間としては戦ってみたいなと思います。

―シーズンへの意気込み
去年の春優勝争いをして目の前で優勝を逃すという自分もすごく責任を感じましたし、悔しいなって思いでいっぱいだったので、今年はなんとしてもその先輩方にいい顔向けができるように本当に優勝を目指して、チーム一丸となって頑張りたいなと思います。

(取材:皆川真輝)


沖 政宗(おき・まさむね)
法学部3年 2002年4月23日生まれ
福島県出身・磐城
180㎝79kg・右投右打
昨季成績:8試合 11回2/3 14奪三振 与四球4 自責点2 防御率1.54 2勝2敗
『主に中継ぎとして神宮のマウンドに立ち続けた若武者。明るい笑顔の裏に秘められた切れ味鋭いチェンジアップで打者を一刀両断。』
☆取材の小話~大会中止、制約…未知の脅威との闘い、特別な夏で得た絆・つながり~☆
2020年、列島は新型コロナウイルスによる未曽有の危機にさらされた。そんな危機は高校生にも襲い掛かった。沖がエースとして君臨していた磐城高校も例外ではなく、同校が出場する予定だった第92回選抜高等学校野球大会が中止に追い込まれた。無論、大会が中止となった以外にも様々な制限があったコロナ禍。そういった時代を乗り越えた仲間への思いはきっと沖にとっても強くある。「法政大学の選手で対戦したい選手というのはどういった選手でしょうか」。この質問に対する沖の回答で真っ先に挙げたのは磐城高校でチームメイトだった岩間。そしてもう一人名前を挙げたのは、2020年に”最強世代”として世代をけん引した中京大中京高校出身の西村。横への強い意識、そして甲子園で交流試合が行われた”特別な夏”の思い出が感じられる一幕だった。

戸丸秦吾 捕手

―昨年を振り返って
チーム的な状況で出ることがあったので、それが自分の中ではいい経験だったなと思います。

―秋には出場数を増やされましたが、それもあくまでチームの状況が原因だった
そうですね。チームの状態とか状況がそういう風になっていただけとは感じています。

―その中で得た課題、収穫というのは
高校時代から応援のあるところで野球をするのがなかったので、そういう舞台でできたのはよかったのかなと思いますし、神宮球場でリーグ戦の舞台に立てたというのはこれから生きてくるのかなと思います。

―オフに取り組んだことは
全体的なレベルの底上げというのが一番なのかなと思っていて、全体的なレベルが元々自分は低いので、そういう部分でこの冬は何か一つというよりかは全体的に取り組んだのかなと思います。

―応援という話で、六大学の応援というのはどう感じた
すごい響きわたっている感じがあって、プレーしてても勇気をもらったり、逆に圧をもらったりといろんな経験ができたなと思います。

―ちなみに六大学どこでも構いませんので、好きな曲というのは
聞いていて自分が楽しいというか気に入っちゃているのは慶應さんの応援ですかね。法政さんに言っちゃうのはどうかわかりませんけど(笑)。

―オープン戦での調子は
あまりいいものではないのかなと感じているので、リーグ戦に向けて詰めるところは詰めなければいけないのかなと思います。

―具体的には
自分はキャッチャーなので、(相手を)0点で抑えるにはどうしたらいいのかってことを考えながらやっていかないといけないのかなって思ってます。

―捕手から見て立大投手陣は
多分どの代もそうなんだと思いますけど、本当に(投手を)生かすも殺すもキャッチャー次第なところがあるので、自分の能力、リード一つで結果がごろっと変わってくるような感じなのかなって思います。ただ、元々の能力はあると思っているので、今どれだけ自分がピッチャー陣を生かすことが大事なのかなと思っています。

―期待している投手は
ずっと投げている池田さんはそうなんですけど、去年ずっと投げてた荘司さん、宮(海土、現NTT東日本)さんが抜けたからこそ、いろんなピッチャーが今いろんな経験ができていると思うので、そこはいいところなのかなと思います。期待できるピッチャーというと、2年の吉野(蓮)かなと思います。

―法大の印象
本当に個々のレベルが高くて、チームとしての団結力も高くて、すごく野球を楽しんでいるイメージが強いので、一気に波に乗ったらそれに飲み込まれる感じがすごくあるので、丁寧に丁寧に野球をやっていかないと勝てないなという印象があります。

―警戒している選手は
みなさん力強くて全員なんですけど、知り合いの西村友哉は打たれたくないなっていう個人的な思いはあります。

―どういったつながりで
中学の全日本選抜で一緒でした。

―シーズンに向けての意気込み
自分は初めてリーグ戦を一通りできる年になると思うので、リーグ戦を経験している分そこを生かしながら調整できるところは調整して内容のあるシーズンにしたいなと思っています。

(取材:皆川真輝)


戸丸 秦吾 (とまる・しんご)
コミュニティ福祉学部3年 2002年4月26日生まれ
群馬県出身・健大高崎
174㎝77kg・右投右打
昨季成績:7試合 11打席 10打数 3安打 1本塁打 1打点 0四死球 2三振 打率.300
『秋にはスタメン出場の機会も増やすと、神宮初アーチも記録した。打線の軸も担う活躍が見込まれる大型捕手。』

関連記事一覧