【ラグビー】春季大会開幕直前!監督、主将、副将インタビュー!

ラグビー

【ラグビー】春季大会開幕直前!監督、主将、副将インタビュー!

4月16日に開幕する関東大学春季交流大会。法大は23日に慶大との初戦を迎える。先日行われた、第24回東日本大学セブンズCONSOLATIONトーナメントでは優勝を果たし、勢いに乗る法大。そこで今回は新宮考行監督、石岡玲英主将、渡部創太郎副将、板橋愛翔副将にお話を伺った。(板橋選手への取材はzoomにて行いました)

2023年4月5日 @法政大学多摩キャンパスラグビー場


真剣な態度で練習に取り組む選手たち

令和5年度新幹部

役職名 ポジション 選手氏名(学年) 出身校
主将 WTB/FB 石岡 玲英(4) 御所実業
副将 FL/LO 板橋 愛翔(4) 日体大柏
LO/FL 渡部 創太郎(4) 桐蔭学園
主務 CTB/WTB 片岡 善知(4) 石見智翠館
副務 MG 山田 倫太郎(4) ぐんま国際アカデミー
MG 山戸 映里奈(4) 東京純心女子
寮長 FL 横山 慶伍(4) 法政二
副寮長 HO/PR 草野 丈太郎(3) 法政二
会計 CTB 松下 励(4) 開明
副会計 PR 袴田 賢(3) 法政二
ウェイトリーダー FL 山下 武準(4) 法政二
学年リーダー SO/CTB 金 侑悟(3) 大阪朝鮮
学連 MG 井上 杏菜(2) 城山
MG 高橋 茉優子(2) 武蔵野
MG 原田 涼花(2) 法政

インタビュー

 新宮孝行 監督

―昨シーズンを振り返って
昨シーズンは、クラスターが1月、7月と11月に起きて、練習がなかなかできないこともありました。春の大会では、準優勝と良い成績を残せて、夏合宿も3年ぶりに実施して、成果もある程度出ました。秋のリーグ戦も第1戦の大東(大)、第2戦の日大と撃破したのですが、チーム的に本当の強さがないのに勝ってしまい、気の緩みがありました。そこから東海(大)に大敗して、関東(学院大)さんには勝ったのですが、そのあと僅差で負けていって、最終的には6位という成績に終わってしまいました。課題は残っていますが、次につながる1年間でした。

―今年のチームはどのようなチームですか
今年は僕が監督になって4年目で、石岡、板橋、渡部創太郎といった4年生たちが1年生の頃から指導し始めました。僕は元々、学生を中心としたチームを作りたくて、石岡を中心とした、それに近いチームができました。また、勝ちにこだわりたくて、スローガンの『勝気』の読み方を「しょうき」ではなくて「かちき」にしたので、今年はやってくれるんじゃないかなと思います。

―石岡選手を主将に指名した理由は
彼はラグビー以外でも礼儀が正しく、練習でも模範となる選手で、「厳しすぎる」などの声があったのですが、彼しかいないと僕は思ってたので、彼を選びました。

―石岡主将に期待することは
思い通りにいかないと強く言ってしまう子なので、そこさえ注意してくれれば、チームを全国大会へと引き上げてくれる原動力になる選手かなと思います。

―2人の副将に期待することは
彼ら2人はいかに石岡をサポートしてくれるかだと思います。彼らは、優しさで全体をカバーしてあげられるので重要な存在だと思います。

―新入生については
今年の新入生は身長も高く、サイズもあり、全国の強豪校から来ているので、数名は今年のうちに試合に出れるのではないかなと思います。

―オフシーズンに強化してきたことは
去年、マイボールラインアウトの獲得率がうちのチームは40%しかなかったので、ラインアウトを強化してきました。

―今年のキーマンは
今年のキーマンは宮下(晃毅、2)かな。去年は、けがや扁桃腺もあって、試合にあまり出れませんでした。ですが、今年U20の候補にも選ばれるなど、着実に力をつけています。うちのチームには留学生がいないので、彼がフォワードの核になってくれればいいかなと思います。

―今シーズン、勝利に向けて重要になってくるポイントは
やはり、意識改革ですね。意識というのは、人に言われて変えるのではなく、自分たちが意識して変えるものだと思っています。意識改革がなければ、うちのチームは這い上がってこないと思うので、重要だと思います。

―今シーズンの意気込みをお願いします
今年こそ大学選手権出場、リーグ戦優勝を成し遂げるために部員全員で戦っていきます。

石岡玲英 主将(4)

―これまでの3年間を振り返って
全国各地からいろいろな人が集まってきているので、環境の違いを感じました。また、コミュニケーションなどで伝えていく難しさを感じた3年間だったと思います。

―改めて昨年を振り返って
大学選手権ベスト4を目標に掲げていたので、結果だけ見ると、目指すべきところに届かなかったのですが、昨年と同じ6位でもなぜ自分たちが6位なのかが明確にわかった1年だったので個人的には充実した1年間でした。

―今季からは主将となりましたが、これまでとの変化は
今までは自分の上にも学年がいたので、「最後は4年生がいるから」という考えで進めてこれました。ですが、今は最高学年で、最終の決定を自分がするので、チーム全体に目を向けることの大変さを感じています。

―どのような主将になりたいですか
目標を基準にして、いいことも悪いこともしっかりと言えるようになりたいです。また、自分1人で行動するのではなく、周りの意見もしっかりと聞ける主将になりたいです。

―チームの雰囲気は
今までの3年間と比べれば、良くなった部分とそうでない部分もありますが、いいところがあるというのが自分はポジティブに捉えています。春はもう始まってしまいますが、秋のリーグ戦に向けて、どういうチームを作り上げていくかという点に関しては、今までよりは良い滑り出しができていると思います。

―試合の日のルーティンは
自分は元々コーヒーが好きで、コーヒーを飲むと精神的に落ち着くので、試合当日の朝の移動の際はコーヒーを飲むようにしています。

―試合中はどのようなことを意識していますか
まずは80分間戦い切った後に勝っている姿をイメージしていて、試合に臨んでいます。自分はポジション柄、コミュニケーションでチームに影響を与えることが多かったので、味方が気づいていることもそうでないことも常に伝えるということを意識しています。また、プラスになるような声かけをしています。

―個人の目標を教えてください
見えないところでの準備の大切さを学んだので、準備を徹底的にしていきたいです。また、ラグビー以外のところでも準備を徹底して、チームに準備の大切さを根付かせていきたいです。

―1日の食事量を教えてください
最近は体重が減ってきてしまっているので、三食にプラスして間食を摂るようにしています。

―ご自身の強みは
僕の強みは人前で話せるところだと思います。チームに対して目を向け、俯瞰的に話せるのが自分の強みだと捉えています。

―期待している選手は
かなり能力の高い選手が多いのですが、FWだと2個下の学年の宮下晃毅が僕は注目しています。BKだと1学年下の金侑悟に期待しています。

―ファンの方にメッセージをお願いします
法政大学のラグビー部が来年で100周年なので、たくさんのOBの方々が、残してくださった伝統や示してきたものを結果という形で恩返しできるように頑張っていきたいです。

渡部創太郎 副将(4)

―改めて昨年を振り返って
昨シーズンは春の調子が良くて、秋の入りも良かったので、もう少しいけるかなと思っていたところ、東海(大)にボコボコにやられたところが自分たちが崩れたポイントかなと思っています。そこで立ち直れなかったのが自分たちの弱さかなと思います。

―今季からは副将となりましたが、これまでとの変化は
自分がやることは変わらないと思っています。声を出して盛り上げるところやラインアウトのサインや練習メニューを作るところは、今までもやってきたので、今まで通りやっていこうと思っています。

―どのような副将になりたいですか
(石岡)玲英が結構グイグイいくタイプの人なので、自分は(石岡)玲英を孤立させないためのサポートやメリハリのあるチームを作るために、言うべきことを言える副将になっていきたいです。

―チームの雰囲気は
今、4年生が就活中で集まれていない状態で、あまり良い状態ではないので、今後の課題ですね。

―試合中はどのようなことを意識していますか
試合中は、一生懸命プレーすることに集中していて、勝ちたいという気持ちを持ってプレーしています。

―試合の日のルーティンは
試合の前日は、身の回りのものを片付けるようにしています。

―個人の目標を教えてください
自分は一昨年からメンバーに入れてもらっているのですが、あまりスタメンで出れていないので、スタメンで出ることと去年のチームの課題であったセットプレーが武器になるように、自分が中心となって貢献していきたいです。

―1日の食事量を教えてください
4〜5食くらいは摂るようにしています。

―ご自身の強みは
僕の強みは喋れることだと思います。ミスした後のコミュニケーションは自分の強みかなと思います。

―期待している選手は
みんなに期待しているのですが、怪我であまり出れていなかった同期の山脇一真(4)や四元涼太(4)は今年のキーマンかなと思います。

―ファンの方にメッセージをお願いします
結果で応えられていない現状なので、まずは春シーズンではチームとして良い状態で臨めるようにしていきます。秋シーズンでは、リーグ戦優勝、選手権出場を目指してやっていきます。皆さんがグラウンドに足を運んでくださるのも励みになるので、観客席をオレンジ色で埋め尽くして欲しいです。勝てるように頑張るので、応援のほどよろしくお願いします。

板橋愛翔 副将(4)

―3年間を振り返って
試合や練習の面だと良くも悪くも3年間同じだと思いました。良い面だと、同じような雰囲気で練習できていたのですが、悪い面だとその伝統を引き継ぐだけでは勝ちきれないなと感じました。昨シーズンで、勝てる試合を落としてしまったことがあって、その敗因が相手チームの勢いに押し負けることが多かったんですね。普段の練習からそういった雰囲気が出ていて、部員80人もいれば、しっかりやる人、妥協する人も出てくるわけで、その中でみんなが同じ方向を向くように声かけする人がこの3年間を通して、いなかったと感じています。できない人はできない人同士で固まったり、端でふざけたりする人も見受けられて、直すことができませんでした。そういったことが原因で、自分たちの目標であるリーグ戦優勝や選手権出場が叶えられなかったと思いました。

―昨季の結果はいかがですか
1、2年目同様に大事な試合を落としたのが反省です。特に昨季はスタートが順調で、このままいけば選手権出場が見えてくるところで、大事な試合で浮ついた雰囲気であったり、相手の勢いに押されてしまいました。試合前の練習でも、浮ついていたり、みんなが同じ方向を向けていなかったりした日が多かったです。

―どのような副将になりたいですか
僕の掲げる理想の副将像は、先頭を突っ走る特攻隊長です。主将が全員をしっかりとまとめるタイプで、もう1人の副将の渡部創太郎は話も上手なのでみんなの「参謀」タイプだと思っています。彼らとは違って、自分は言葉足らずなところもありますし、プレーで引っ張るタイプではないのですが、誰よりも先頭を切って行動して、背中で示そうかなと思っています。

―主将の石岡選手との関係は
良好ですね(笑)。石岡玲英は、1年から試合に出てて、プレーでも人としてもしっかりしている人なのですが、自分が秀でてる分、人とのギャップを感じてしまうと思っています。そこのギャップを埋めて、つなぐのが僕の役目かなと感じていて、石岡玲英が感情的になった時に押さえ込むなど、僕の役割は上と下の間に立つことかなと思います。プライベートでは、一緒にゲームしたり、遊んだりしてます。

―現在のチームの雰囲気は
雰囲気はすごく良くて、変わってきています。というのも、僕ら4年生でリーダー陣というのを10人ほどで作っていて、週に1回ミーティングをしています。そこで、「今、雰囲気が良くないから指摘しよう」とか、「もっと積極的にアプローチしよう」などといった話が出てて、それが練習の雰囲気に直結していると感じています。他のメンバーが最近の練習に対して、ストレスを感じていると思っているのですが、それは僕らからするととても嬉しいです。というのも今までの悪い環境に慣れていた人たちが違和感を感じるというのが、自分たちがいい変化を起こせているからかなと思います。それに賛同してくれる人や自分から積極的に行動してくれる人も増えたので、良い変化を起こせていると思います。

―試合中はどのようなことを意識していますか
試合中はガムシャラにやることだけを意識しています。僕は、みんなのように名門校出身でもないですし、全国を経験していないのですが、僕は妥協するのが嫌いなので、試合や練習に関しても自分ができることだけを全力でやるだけです。そこをキャプテンの石岡や副将の渡部創太郎がサポートしてくれると信じているので、僕は突っ走るだけですね。

―試合の日のルーティンは
特にないのですが、毎日、朝風呂に入っているので、試合の時も同様に欠かさず行っています。

―個人の目標は
個人の目標は、副将という立場になったので、役割を全うし、選手としても人としても成長することを目標にしています。

―1日の食事量を教えてください
僕は少食であまり食べないので、3食食べています。

―ご自身の強みを教えてください
僕の強みは辛いことを楽しめることですね。辛いことを楽しめてしまうので、辛いことはないのですが、みんなが嫌がることも受け持ったり、アドバイスができたりするので、嫌なことがないのが自分の強みだと思っています。

―期待している選手は
FWだと2つ下の宮下晃毅という選手がいるのですが、サイズがあって、運動量もある選手なので、今年U20にも選ばれていたので、期待できると思います。BKだと石岡玲英ももちろんですが、山脇一真も期待している選手です。昨シーズン、ケガをしてしまったのですが、復帰もしたので、同期ながら一緒に頑張っていきたいと思っています。

―ファンの方にメッセージをお願いします
リーグ戦優勝に向けて、生まれ変わった法政ラグビー部を届けたいと思うので、応援よろしくお願いします。

(取材・撮影/盛岡惟吹)

関連記事一覧