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【硬式野球】東京六大学野球2023春季フレッシュトーナメント 立大戦 池田が2本の三塁打を放つ活躍で白星発進!

東京六大学野球2023春季フレッシュトーナメント 立大戦
2023年5月31日(水)
神宮球場

春のフレッシュトーナメント初戦となったこの1戦。初回に幸先よく1点を先制すると、一時逆転される場面こそあったが、6回に池田惟音(法2=静岡)の三塁打と佐藤拓斗(スポ2=日大山形)の犠飛で再び逆転。8回にも池田の2本目となる三塁打で追加点を挙げた法大が快勝した。


3打点の池田

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 1 0 0 0 0 2 0 1 0 4 5 0
立 大 0 1 0 0 1 0 0 0 0 2 8 1

(法大)丸山、○赤間、宇山、藤森粋—川上
(立大)●大越、加門、吉野ー大山
[本塁打]
法:
立:

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (6) 石黒 4 0 0 .000 .200 四球 ニゴ 左飛 遊ゴ 右飛
2 (8) 浜岡 3 1 0 .333 .500 一ゴ 左安 ニゴ 四球
3 (4) 増田 3 2 0 .667 .667 遊安 二ゴ 中安 一ギ
4 (5) 松下 3 0 0 .000 .250 四球 遊ゴ 右飛 三振
5 (7) 池田 4 2 3 .500 .500 左失① 三振 中3① 中3①
7 宮原 0 0 0
6 (3) 品川 2 0 0 .000 .000 三併 遊飛
H3 佐藤拓 1 0 1 .000 .000 左犠① 三振
7 (D) 山下 3 0 0 .000 .000 二ゴ ニゴ 右飛
H 片山 0 0 0 1.00 四球
R 藤森康 0 0 0
8 (9) 内山 4 0 0 .000 .000 左飛 右飛 投直 右飛
9 (2) 川上 3 0 0 .000 .250 四球 左飛 遊ゴ ニゴ
29 5 4 .172 .286

 

投手成績

球数 打者 防御率
丸山 4 2/3 86 22 7 2 2 2 3.86
赤間 1 1/3 20 5 0 0 1 0 0.00
宇山 2 27 6 0 2 0 0 0.00
藤森粋 1 17 4 1 1 0 0 0.00
9 150 37 8 5 3 2 2.00

 

ベンチ入りメンバー

13 赤間梢吾(キャ2=法政二) 23 川上陸斗(キャ2=福岡大大濠) 28 深谷謙志郎(文1=東海大相模)
16 針谷隼和(営1=桐光学園) 32 中西祐樹(法1=木更津総合) 29 松下歩叶(営2=桐蔭学園)
17 藤森粋七丞(キャ2=青森山田) 1 山下陽輔(営2=智辯学園) 38 浅倉大聖(法1=日大三)
18 丸山陽太(スポ2=成東) 2 浜岡陸(法2=花咲徳栄) 4 慶野壮司(キャ2=桐蔭学園)
19 山口凱矢(営1=桐蔭学園) 3 品川侑生(文2=三重) 7 池田惟音(文2=静岡)
21 宇山翼(人2=日大三) 5 増田凜之介(社2=春日部共栄) 8 宮原一綺(文2=常総学院)
37 片山悠真(文1=八王子) 6 石黒和弥(法2=高岡商) 9 内山陽斗(文2=天理)
20 菅野樹紀(法2=土浦日大) 25 佐藤拓斗(スポ2=日大山形)
22 土肥憲将(キャ1=鳴門) 26 藤森康淳(営1=天理)

戦評

法大のリーグ戦最終戦から1週間。春季フレッシュトーナメントが開幕した。

その開幕のマウンドに上がったのは丸山陽太(スポ2=成東)。「リーグ戦では変化球を混ぜることができず、真っ直ぐでカウントを稼ぐことに精一杯でした」。リーグ戦での無念の降板から約3週間明け、再びあのマウンドへ上がるべく、先発のマウンドに上がった丸山。この日は変化球もゾーン内に投げ込み、1点を先制した直後の守備を3人で抑える。しかし2回、2本の安打で2死ながら満塁のピンチを背負うと、9番・大山陽生の抜けそうな当たりを二塁手の増田凜之介(社2=春日部共栄)が追いつくも取り切れなかった。同点の走者が生還するも、三塁を回った二塁走者の生還は防いだ。

2回以降は毎回走者を背負いながらもなんとか耐えてきた丸山だったが、5回に先頭に安打を許すと、犠打で送られて得点圏に走者を背負う。三振を1つ奪ってなんとか2死までこぎつけるも、3番・山形球道に中前にはじき返されて勝ち越しを許した。

先発した丸山

反撃したい打線は6回、この回先頭の増田に安打が出ると、5番に入った池田惟音(法2=静岡)の放った当たりを中堅手が後逸。その間に一塁から増田が一気に生還し、同点に追いつき、なおも続くチャンスに代打・佐藤拓斗(スポ2=日大山形)を送り込んだ。その佐藤拓はきっちりとファーストストライクを捉えて犠飛を放つ。

勝ち越しの本塁を踏んだ池田

逆転に成功した法大。直後の6回裏に赤間梢吾(キャ2=法政二)がピンチこそ招くも抑えると、7回からは3番手・宇山翼(人2=日大三)が登板。「今日はブルペンから状態が良かったので自信を持ってマウンドに立つことができました」といきなり三振2つを奪い3者凡退に抑えると、池田が再び三塁打を放ってリードを2点に広げた8回も宇山が登板。7、8回をしっかりと抑えて藤森(粋七丞、キャ2=青森山田)に繋いで欲しいというベンチの期待に応えて、この回も3人で抑えて立大の反撃を阻んだ。

2回を完璧に抑えた宇山

9回にも片山悠真(文1=八王子)の四球と片山の代走で起用された藤森康の盗塁でチャンスを作るも得点はならず。リード変わらず2点のままで迎えた9回裏。藤森粋が登板すると、2死から大山にこの日3本目となる安打を許すも、最後までこの2点を守り切った。

立大相手に快勝した法大。フレッシュ春連覇に向けて好発進を切った。

(記事:皆川真輝、写真:大草拓馬)

クローズアップ:池田惟音『強打の外野手 三塁打2本を含む3打点の大活躍!』

この日2本の適時三塁打を放ち、チームを勝利に導く活躍を見せたのは池田惟音(法2=静岡)だった。

6回表1死一塁の場面で、池田は鋭い打球をセンター方向に飛ばす。中堅手がダイビングキャッチを試みるも、届かず、ボールが後ろに転がる間に走者が生還し、打った池田も三塁に進塁した。その後、続く代打・佐藤拓斗(スポ2=日大山形)の犠飛で、池田は勝ち越しのホームを踏んだ。

試合はそのまま進み、迎えた8回表。2死二塁のチャンスの場面で池田に打席が回ってきた。「チャンスを作ってくれたのでとにかく返そうという気持ちでいっぱいでした」と本人は打席での心境を振り返る。池田が捉えた打球は中堅手の頭を大きく越え、この日2本目となる適時三塁打を放ち、試合を決定づけた。塁上では感情を爆発させて、喜ぶ池田の姿が見られた。

リーグ戦での出場経験はないが、秋こそデビューを果たし、勝負強い打撃でチームを勝利へ、そして念願の優勝へ導くことができるか。池田の今後の活躍から目が離せない。

(盛岡惟吹)

選手インタビュー

山下陽輔 選手

ー今日の試合を振り返って
序盤から自分達の攻撃をできていたので、点をとられてもリズムが崩れることがありませんでした。また、ピッチャー1人1人が自信をもって投げてくれていたので守りの方からテンポよく試合を作れていました。逆転された場面でも負ける気配は無かったです。

―試合に入る前にチームでは何を意識されましたか
とにかく、自分たちの野球をすることです。

―今日のチームの雰囲気は
スタメンの選手はもちろん、控えの選手の声がよく出ていました。チャンスの場面で畳み掛けたいときではベンチで流れをもってくることができました。

―明日の試合に向けて
今日の試合通り、自分たちの野球をすることです。

宇山翼 選手

―今日の試合を振り返って
今日はブルペンから状態が良かったので自信を持ってマウンドに立つことができましたし、抑えることでしっかりと藤森(粋)に繋ぐことができたので良かったです。

―マウンドに上がる際ベンチで言われたことは
7、8回をしっかりと抑えて藤森(粋)に繋いで欲しいと学生コーチから伝えられていたのでその通りに抑えることができて良かったです。

―今日調子の良かった球種は
ストレートです。

―明日に向けて
今日のように自分にできることを一生懸命やっていきたいです。

池田惟音 選手

―今日の試合を振り返って
とにかく結果が出たので良かったです。

―2本の適時三塁打を放ちました
今までの努力がいい場面で発揮できたので良かったです。

―1本目の打った感触は
とにかく緊張していてあまり覚えていなかったです。

―2本目の三塁打を放った第4打席はどのような思いで打席に
とにかくいい投手なので狙い玉を絞って打とうという思いでした。
そして、チャンスを作ってくれたのでとにかく返そうという気持ちでいっぱいでした。

―今後に向けて意気込み
次の試合も順位決定戦も全部勝ちます!打ちます!

丸山陽太 選手

―今日の試合を振り返って
自分のピッチングはあまりよくなかったと感じています。とにかく最小失点に抑えることを意識しました。心強い仲間が打ってくれてとてもよかったです。

―リーグ戦で登板からどのように修正されましたか
リーグ戦では変化球を混ぜることができず、真っ直ぐでカウントを稼ぐことに精一杯でした。今回は、全ての球種をゾーンに集めることができたことが、5回を投げれたことにつながりました。

―登板中はどういったことを考えて投げられましたか
試合をつくることを考えていました。自分のピッチングのリズムが攻撃にもつながるので、どうにか良いリズムを作ろうとしました。

―次戦に向けての意気込み
次こそ任されたイニングを無失点で抑えます。

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