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【硬式野球】東京六大学野球2023秋季リーグ戦 立大1回戦 篠木の力投に中盤以降の集中打で白星発進!

東京六大学野球2023秋季リーグ戦 立大1回戦
2023年9月16日(土)
神宮球場

法大の秋が幕を開けた。開幕投手を任された篠木健太郎(営3=木更津総合)は4回に1点こそ失うが、その後は要所を締める投球。打線も序盤こそ立大エースの池田陽佑に手を焼いたが、5回、6回と続けざまに相手のミスに付け込み逆転する。8回には武川廉(人3=滋賀学園)の二塁打を足掛かりに作った好機を4番・内海貴斗(人4=横浜)がしぶとくものにした。9回は塙雄裕(法4=常総学院)が試合を締め、3-1で勝利した。


8回1失点で勝利投手になった篠木

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
立 大 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 5 1
法 大 0 0 0 0 1 1 0 1 × 3 6 1

(立大)●池田—戸丸
(法大)○篠木、塙ー𠮷安
[本塁打]
立:
法:

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (5) 武川 4 1 0 .250 .250 三振 一ゴ 遊失 中2
2 (4) 高原 3 0 0 .000 .000 ニゴ 遊ゴ 捕ギ 一ゴ
3 (6) 今泉 3 1 1 .333 .500 ニゴ 三ゴ 中安① 四球
4 (3) 内海貴 4 1 1 .250 .250 左飛 三振 左飛 右安①
5 (9) 3 1 0 .333 .333 三振 右安 ニゴ
9 鈴木照 1 0 0 .000 .000 遊ゴ
6 (8) 中津 2 1 0 .500 .667 四球 三邪 右安
7 (7) 西村 3 0 0 .000 .000 二飛 右飛 三振
8 (2) 𠮷安 3 1 0 .333 .333 遊飛 右安 ニゴ
9 (1) 篠木 2 0 0 .000 .000 左飛 三振
H 姫木 1 0 0 .000 .000 一ゴ
1
29 6 2 .207 .258

 

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 8 116 32 4 8 5 1 1.13
1 15 3 1 0 0 0 0.00
9 131 35 5 8 5 1 1.00

 

ベンチ入りメンバー

10 今泉颯太(法4=中京大中京) 32 中西祐樹(法1=木更津総合) 35 浜岡陸(法2=花咲徳栄)
1 尾﨑完太(キャ4=滋賀学園) 3 内海貴斗(人4=横浜) 2 鈴木大照(文3=明徳義塾)
13 塙雄裕(法4=常総学院) 5 真鍋駿(文4=広島商) 9 浦和博(キャ4=鳴門)
15 丸山陽太(スポ2=成東) 6 高原侑希(法4=福井工大福井) 33 西村友哉(法3=中京大中京)
17 武冨陸(営4=日大藤沢) 23 品川侑生(文2=三重) 34 姫木陸斗(人3=日大藤沢)
18 篠木健太郎(営3=木更津総合) 24 武川廉(人3=滋賀学園) 36 中津大和(営3=小松大谷)
21 吉鶴翔瑛(営3=木更津総合) 26 藤森康淳(営1=天理) 39 大沢翔一郎(法3=上尾)
22 田所宗大(キャ3=いなべ総合) 28 石黒和弥(法2=高岡商)
27 吉安遼哉(法3=大阪桐蔭) 29 松下歩叶(営2=桐蔭学園)

戦評

春2位の悔しさを晴らすべく、勝負の秋が始まった。

大事な開幕戦、先発投手に選ばれたのはエース・篠木健太郎(営3=木更津総合)。初回、セーフティバントで出塁を許すも、その後は打たせて取る投球で立大打線を抑える。

2年次春以来の開幕投手を務めた篠木

しかし、先制したい打線も、立大先発の池田陽介の前にゼロ行進。0-0の4回表、2死から二塁打と四球から得点圏に走者を背負うと、6番・柴田恭佑に右中間へ運ばれて1点目を奪われた。

1点を追いかける5回裏、この回先頭の浦和博(キャ4=鳴門)がチーム初となる安打で出塁すると、その後2死とされながらも𠮷安遼哉(法3=大阪桐蔭)がしぶとく一二塁間を破ると浦は三塁へ。するとその直後だった。捕手の戸丸秦吾が捕逸し、三塁から浦が生還。ついに同点に追いつく。

続く6回、先頭の武川廉(人3=滋賀学園)の遊ゴロが暴投となり、出塁する。この日2番で先発起用された高原侑希(法4=福井工大福井)がうまく勢いを殺した犠打で勝ち越しの走者を二塁へ。
「何とか点を取ろう」。今泉颯太(法4=中京大中京)がこの好機に燃えた。フルカウントからの6球目。外角のスライダーを捉え、二塁手の左を破ると、二塁から武川が三塁を回って本塁へ突入。頭から滑り込み、勝ち越し点を奪った。

今泉の適時打で勝ち越し!

援護をもらった篠木。この日は制球に苦しむ場面も見られたが、「4年生の気持ちをマウンドで強く感じてたので、勝ちに導きたいとスイッチが入りました」と同点の本塁を踏ませない。

すると9回、1死から武川が二塁打で得点圏へ進む。高原は打ち取られるも右方向へ転がして2死三塁。今泉が四球を選んで打席は4番の内海貴斗(人4=横浜)に。
「何としてでも打ちたい」と強い思いで挑んだこの打席、ファーストストライクを振り抜き、待望の追加点をもたらす適時打を放った。

内海貴が貴重な追加点をもたらした

3-1と2点リードで迎えた9回。前の回の攻撃で代打を送られた篠木に代わって塙雄裕(法4=常総学院)が登板した。その塙は安打こそ許すも、最後は併殺打に仕留めてリードを保ったまま試合を締めた。

今季も最終回には塙が君臨する

5回まで無安打、守備でも得点圏に度々走者を背負うなど苦しみながらも、粘り強く戦い、最終的には相手より多い6安打を浴びせた法大。開幕戦を白星で飾った。

(記事:皆川真輝、写真:髙橋芽唯)

クローズアップ:篠木健太郎『夏の成果が早くも!自身2度目の開幕投手で堂々の好投!』

この春に最優秀防御率を獲得し、新たな成長を遂げた期待の右腕が今秋も神宮で暴れる。

大事な開幕戦先発を任された篠木健太郎(営3=木更津総合)は、「どんなことがあっても勝つことだけを考えて臨んだ」と4年生がラストシーズンとなる中で強く意気込んでいた。

昨季の三振数の少なさを課題とし、夏はフォームを改造しながら、持ち味のストレートだけではなく変化球にも磨きをかけてきた。それが生かされたのか、この日は8回を投げて8奪三振を奪った。

失点する場面やピンチを招く場面があったものの、「4年生の気持ちをマウンドで強く感じた」とギアを入れ直し、本来の篠木らしい力強いピッチングだった。
中でも8回、四死球で1死一、二塁。1発で逆転の場面、打席には昨季本塁打を打たれている因縁の相手・鈴木唯斗。この日も4回に2塁打を浴びていたが、最後はスライダーを振らせて三振。続く平野太陽も三振に切って取り、無失点で切り抜けた。最終的には8回を投げて1失点で勝利投手となり、まず1勝を勝ち取ることができた。

調子が良くない中でも最速150キロの直球と変化球で立大打線を翻弄し、各大学から1勝を上げる目標に向けて幸先の良いスタートを切った。今シーズンも大きな期待の中、雄叫びを上げながら、エースとしてチームを支える。

(髙橋芽唯)

選手インタビュー

今泉颯太 主将

―今日の試合を振り返って
初戦ということで少し固くなってしまい、厳しい展開でしたが勝つことができて良かったです。

―開幕戦でした。チームにはどういった声掛けを
「春2位という悔しさを晴らそう」ということと「4年生最後のシーズンなので気持ちで負けないようにしよう」と声かけしました。

―攻撃陣は積極的な攻撃が目立ちました
相手投手の調子が良かったので、甘い球を積極的に打つという意識をしました。

―ご自身は6回に適時打を放ちました。あの打席はどういったことを考えて
何とか点を取ろうという意識で打席に入りました。

―適時打のご感想は
最高です!

―明日の2回戦へ向けての意気込み
連勝して勝ち点とります!

内海貴斗 選手

―今日の試合を振り返って
まずは勝てたのでよかったです。
所々ミスがあったのでそこを修正して落ち着いてプレーしたいです。

―最初の試合でした
いつも通りのプレーをすることだけを考えていました。

―第4打席では適時打を打ちました
今泉が繋いでくれてなんとしても打ちたいという気持ちでした。4番の仕事ができたのでよかったです。

―明日への意気込みをお願いします
連勝で勝ち点とります!

篠木健太郎 選手

―開幕戦先発を任されました
どんなことがあっても勝つことだけ考えて臨みました。

―今日の試合を振り返って
調子が悪かったり、自分のミスもあったりしましたが立て直しながら、まとめられて良かったです。

―ピンチの場面もありましたが切り替えられた要因は
4年生の気持ちをマウンドで強く感じてたので、勝ちに導きたいとスイッチが入りました。

―心強い味方の援護がありました
取ってほしい時に点を取っていただいたり、守っていただいたりと感謝しかないです。

―次戦の意気込み
勝ちに貢献します!

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