【硬式野球】秋季リーグ振り返りインタビュー⑨~内海壮太選手~
内海 壮太 外野手
ーーリーグ戦を通しての感想
個人としてもチームとしても自分が思い描いていたようには簡単にいかなかったなというのがこの秋の感想です。
ーー53打数8安打、5打点、打率.151、ops.462という成績についてどう受け止めているか
夏場のオープン戦からずっと使ってもらって、しっかり自信を持って臨んだリーグ戦だったので、結果思い描いていた成績と程遠くてすごく苦しかったなというのが感想です。
ーー全14試合中11試合4番を任せられたが、改めて神宮で4番を任せられた重圧はあったか
やっぱり4番はチャンスで多く回ってきますし、試合の流れをよくも悪くも変えてしまうのが4番なので、当然投手も全力で投げてくる中でチームに貢献できず、自分の仕事も果たすことができなかったので、重圧もあると思いますが、自分の実力不足だったのかなと思います。
ーー立大1回戦でいきなり初回に適時三塁打を放ったが、やはりホッとした感覚はあったか
はい。ありました。開幕戦なのでチームを勢いづけるためにもあそこで一本出てよかったなと思います。
ーー法大打線は立大戦で小畠一心(3年=智弁学園)投手から得点を奪うことにかなり苦しんだ印象があるが、内海選手は小畠投手から6打数3安打を放った。小畠投手は得意なのか
別に得意苦手っていう意識はないです。春代打で出て三振しているので(春季リーグ立大1回戦)、やっぱり立教の絶対的エースですし、絶対打ってやろうっていう思いはありました。
ーー早稲田の伊藤樹(3年=仙台育英)投手とは1試合通して対戦したのは初めてだが、対戦してみて
やっぱりコントロールがいいなっていうのが1つと、冷静に冷静に投球してくるなっていう印象がありました。
ーー早大2回戦では打点を挙げる活躍だったがが惜しくも敗れてしまいました。内海選手から見た早大戦全体敗因、もしくはターニングポイントは
僕個人としては1戦目の試合で、7回に満塁のチャンスが回ってきて、そこで甘い球をサードゴロにしてしまって。あそこで1本出ていればチームとしては先に勝ちが取れていたので個人としてはそこがターニングポイントで、すごく悔しかったなと思います。
ーー東大1回戦では15安打16得点を挙げて勝利したが、その上で2回戦に向けてチームではどのような準備をしていたのか
1戦目に鈴木太陽投手(4年=国立)が先発で、2試合目はアンダースローの渡辺向輝(3年=海上)投手が先発というのはある程度予想がついている中で、アンダースローの選手とはなかなか対決する機会がないので、アンダースロー対策としてチームで低い打球を打とうっていう共通認識をもってやっていました。
ーーその上で東大に痛恨のサヨナラ負けを喫したが、内海選手個人としての感想を
1戦目はやっぱり大勝できて、2戦目はとにかく自分の仕事をしようと意識していたのですが、いい結果に繋がらなかったなという悔しい気持ちが残っています。
ーー慶大戦ではファーストストライクを打っての凡退もしくは三振と、かなり苦しんだと思うが、追い込まれたらやはり焦るものなのか。またファーストストライクを狙って行った意図は
甘い球をどんどんいこうという意識はずっとあって、慶大戦もチャンスはすごくあったので、初球から行こうということはオープン戦から考えてきたことでしたし、そこは特に変えてたりとか意識してたりとかはなかったのかなと(一貫していたのですね)はい。
ーー慶大戦でストレートで2連勝を決めるのは実は15年春以来となるのですが、その快挙を果たした時にチームでは何か特別な雰囲気はあったか
あっ、そうなんですか。やっぱり大島さんがリーグ戦通して選手達に2連勝する難しさというのをずっとおっしゃっていて、法大も慶大も実力差はそんなにない中で僕自身は慶大戦もチームに貢献はできてないですが、みんなでカバーしあって2連勝できたのはチームとしていい雰囲気だったし、どこのチームにも2連勝するという目標があったのでよかったです。
ーー慶大2回戦、明大1回戦のに試合は打順が7番に変わったが7番だとやりやすさはあったか
まずやっぱり4番として開幕から出さしてもらった中で7番に打順を落とされた悔しさ、不甲斐なさが1番にありますが、7番としても使っていただけるのであれば4番とさほど変わらずにチームに貢献したいという思いは一貫して持っていました。
ーー2回戦ではあわやスタンドインの犠飛を放ちましたが、良い感覚はあったか
あれがスタンドに入っていれば逆転だったので、やったぞとか言う感覚はないですが、大島さんも相手がサイドスローの山田翔太(4年=札幌一)投手が投げてきて、セオリー通りなら左打者を代打で送るところを僕を信用して出していただいたので、1発出れば逆転という意識もありましたし、上がった時は入ってくれという思いもあったし、ゆくゆくはあれを放り込めるような打者に将来的にはなっていきたいですね。(野球は続けていくのですね)はい。
ーー4年間で1回も優勝を経験せずに引退となってしまったが
簡単に優勝できないことは当たり前なんですけど、それ以上に4年間スタンドの応援団だったりOBや法政野球部を応援してくれる方々がいる素晴らしさやありがたさを今身にしみて感じています。優勝できなかったことは悔しいし言葉にはできないですが、大学野球のいろんなことを学べた4年間だったなと思います。
ーー大学野球4年間ですごいと感じた投手は
明大の高須大雅(3年=静岡)投手がすごかったです。(真っ直ぐの質という点ですごいということか)そうですね。そういう点で言うと浅利太門(4年=興国)投手もすごいと思いました。2人とも真っ直ぐに角度や強さがあるのでそれ以外の球も生きてくるし、浅利なんかは秋対戦してほとんど1イニング真っ直ぐで押せている印象だったので、いい投手だなと思います。
ーー今回のリーグ戦では開幕前インタビューで期待しているとおっしゃっていた野崎慎裕(営3=県岐阜商)投手が第2先発として奮闘したが、野崎選手はどう映っていたか
やっぱり怪我でずっと苦しんできて、やっと3年秋こうやって投げることができて、すごく頼りになりましたし、このシーズンの経験を活かして来年からは法大の投手陣を引っ張っていくような投手になってほしいなと思います。来シーズンこそはと言う思いで頑張ってほしいです。
ーー倉重聡(営1=広陵)投手も期待しているとおっしゃっていました。最後の明大戦では倉重投手が痛恨の被弾を喫し敗れたが、倉重投手にはどのようにお声掛けしたのか
試合終わった後に来年から頑張れよ、応援しているよと伝えました。倉重自身も1年秋から投げて打たれるという経験はやっぱりショックではあると思いますし、でもその分熱くて気持ちが入ってるピッチングが多かったので来年からは信頼できますし2年生になりますけど下級生から引っ張っていって主軸として投げれる投手になっていってほしいという思いがあります。
ーーその他、リーグ戦を終えてみて来年に期待をかける選手はいるか
野崎、倉重はもちろんなんですけど、野手だったら松下(歩叶、営3=桐蔭学園)はプレーで引っ張っていってほしいですし、2年生の浅倉(大聖、法2=日大三)は代打で出て結果打てなかったですが、2打席立って凡退したことにすごい責任を感じていて、元々すごく責任感の強い選手だと思いますし熱いタイプなので、代打で結果を残すのはは難しいことですけどこの悔しさを糧に頑張ってほしいと思います。
ーーこれで引退となりますが、4年間通して印象的なイベントやハプニングはあったか
ドラフトで同期が2人プロに指名されたことですかね。あれはめちゃくちゃ痺れましたし、一生応援し続けるプロ野球選手になりました。(特に山城航太郎(キャ4=福岡大大濠)投手が指名された際は山城投手と握手をする場面も見られたが)そうですね、基本一緒にいるので、あいつ自身も途中から自身なさげだったのですが、後ろにいる僕らは信じていたので、名前呼ばれた時には僕も少し泣きそうになりましたね(笑)
ーー大島監督と野球をする機会ももうなくなってしまうがどう考えますか
勝つことに関してはすごく熱い方で、選手との距離も近いですし、僕自身は秋チームにすごく迷惑をかけた中でずっと使っていただけたことはすごく大きな財産になりましたし、感謝しても仕切れないなと思います。
ーー法大の同期、後輩に一言ずつ
同期には苦しい思いも楽しい思いもしたけど4年間ありがとうと言いたいです。後輩達には今後の法大の黄金期の始まりになってほしいなと。頑張ってほしいです!
ーー最後に、信じて応援し続けてくれたファンの方々にコメントを
ずっと応援届いていましたし、力になりました。勝った時にスタンドに挨拶して勝利を分かち合ったり、負けた時もスタンドから「明日だぞ」といった声をグラウンドに届けてくださったことはすごく力になったし、明大戦終わった後最後整列してエール交換や校歌を聞いた時にスタンドの熱気に背中を押されていたんだなと思って感謝しても仕切れないです。来年以降も熱い声援を引き続き宜しくお願いします。
(取材:中山達喜)
内海 壮太 (うつみ・そうた)
法学部4年・2002年11月3日生まれ
広島県出身・御殿場西
185cm91kg・右投右打
今季成績:11試合 53打数8安打 打率.151 0本 5打点 0盗塁
『チーム法大として望むラストシーズンは4番として期待がかかるも極度の不振に陥り、打率.151でシーズンを終えた。この悔しさをバネに、次のステージでの躍進を期待したい。』
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中山大輔アナリスト(営4=法政二) | |
大島公一監督 | |
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