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【ラグビー】関東大学リーグ戦 対東海大 高かった王者の壁。健闘するも力及ばず敗戦…

関東大学リーグ戦1部
対東海大
2023年10月1日(日)
小田原市城山陸上競技場

前回の試合では、快勝した法大。勢いそのままに勝ちたい試合だったが、東海大の前に力及ばず、敗戦となった。

 

MIPに輝いた竹部

試合結果

トータル試合結果

22
法大
10 前半 19 40
 東海大
12 後半 21

 

ポイント詳細

1/2 3/3
1/2 G 2/3
0/0 PT 0/0
1/0 PG 0/0
0/0 DG 0/0
T:竹部、佐野、小山田 G:石岡2

※前半/後半、得点者は法大のみ記載

法政大学メンバー

No. ポジション 選手氏名 学年 出身校
1 PR 中野一樹 4 國學院栃木
2 HO 石川空悟 4 佐賀工業
3 PR 渡辺明志 3 佐賀工業
4 LO 細川幹太 2 國學院久我山
5 LO 竹部力 4 大分舞鶴
6 FL 山下武準 4 法政二
7 FL 宮下晃毅 2 報徳学園
8 NO.8 高城喜一 4 金光藤陰
9 SH 山脇一真 4 天理
10 SO 金侑悟 3 大阪朝鮮
11 WTB 椎葉脩嗣 4 日向
12 CTB 鈴木颯太 1 秋田工業
13 CTB 田中大誠 2 國學院栃木
14 WTB 石岡玲英 4 御所実業
15 FB 北川拓来 2 昌平
16 Re 仙波陸 3 新田
17 Re 四元涼太 4 鹿児島玉龍
18 Re 和山学弥 1 法政二
19 Re 三浦幹太 1 秋田中央
20 Re 佐野祐太 3 目黒学院
21 Re 小山田裕悟 2 桐蔭学園
22 Re 中井駿 3 大分舞鶴
23 Re 松田陸空 3 石見智翠館

 

戦評

3戦目の対戦相手は、リーグ戦5連覇中の絶対王者・東海大。1戦目、2戦目ともに3トライ差以上を付けて勝利しており、今季も強さは健在だ。王者相手に一つでも勝ち点を奪えるか、注目の戦いが幕を開けた。

ゲーム序盤は厳しい展開が続いた。キックオフのボールを高城喜一(4)が前に落とし、ノックオンを取られ、いきなり自陣深くでのスクラムを組む。コラプシングの反則もあり、自陣深くでプレーする時間が続いたが、なんとか無失点で凌ぎ切った。また、石岡玲英が17分にインテンショナルノックオンでシンビンとなり、10分間の出場停止となった。だが、先制したのは法大だった。ペナルティを獲得すると、ショットを選択。敵陣10メートルラインの難しいショットを田中大誠(2)が決め、3点を先制する。しかし、東海大の反撃にあう。自陣22メートルライン付近でのラックからパスを受け取ったSOの武藤ゆらぎが抜け出し、パスをつないで24分にトライを決められた。30分には、自陣5メートルラインでの素早いリスタートで押し込まれ3-14に。32分に北川拓来(2)が相手ディフェンスをかわし、パスをつなぐと、竹部力(4)が22メートルラインから走り切り、トライを決め、4点差に追い上げる。38分にトライを奪われたものの、10-19で試合は後半へ。

PGを決めた田中

後半はペナルティが目立ち、苦しい展開に。4分には、自陣5メートルラインでの相手ボールラインアウトからのモールで押し込まれ、トライを決められる。12分と23分にオフィナ・アフに連続でトライを決められ、10-40と試合を決められてしまう。だが、法大も追い上げを見せる。33分には、マインボールラインアウトからのモールで押し込み、佐野祐太(3)がグラウンディング。パスを受け取った石岡玲英がゲインし、オフロードパスでつなぎ、小山田裕悟(2)が38分に」トライを決めた。追い上げ及ばず、最終的には、22-40に終わった。

2試合連続でトライを挙げた小山田

王者の前に敗れてしまったが、攻守ともに通用した部分は大いにあった。今回の敗戦を次に繋げたいところだ。次戦の相手は流経大。昨年のリーグ戦では、前半リードしたものの、逆転負けを喫した相手だ。大学選手権出場に向けて、これ以上の負けは許されない。強敵相手に勝ち星を挙げられるか、注目だ。
(記事:盛岡惟吹、写真:中野拓真)

記者会見

今日の試合を振り返って

新宮孝之監督
今日は勝ちに行こうと選手たちに話していました。東海大学さんのスクラムやラインアウトからのモールなどの対策をしていましたが、対策以上にスクラムなどのセットプレーでダメージをもらってしまいました。序盤はよく、相手を焦らせる展開にできました。監督に就任してからの二年間、中々点がとれないので、序盤はペナルティゴールなどを狙いましたが、今日の試合を受けて、展開からも点数が取れるという自信ができたので、今後は、より自信を持って展開をして点数を取ることで勝ちを取れるのではないかと感じました。この敗戦で落ち込んでいても仕方がないので、今後の流通経済大学や大東文化大学戦に向けてしっかり戦って一歩ずつ勝って大学選手権に出場したいですね。

石岡玲英(以下、石岡)
東海大学さんの強いフィジカルに対して、前に出られることは想定していました。その上でセットプレーでもフォワードが差し込まれることは想定していたので、バックスで前に出ることやディフェンスを助けることは共有していましたが、フォワードとバックスのコネクトの部分などの細かい部分の積み重ねで東海大学さんの方が上手だったと感じた試合でしたが、マイナスな点だけではなく、東海大学さん相手に通用したところや自分たちがどのようなプレーを80分継続すれば勝利を収められるのかリーグ戦前半の3試合で体感しました。選手権には出場したいのですが、先を見すぎて足元を掬われることは勿体無いので、目の前の試合を1試合ずつ確実に勝つことに集中して準備したいです。

前半をどのように捉えていて後半に対してどのようなことを考えていましたか

石岡
前半の失点シーンでは、ペナルティから差し込まれる所が多かっただけなので、さらに継続してフィールドのインプレーの時間を増やすことや相手の攻撃力に対してインサイドを突破されることが多かったので、もう少しインサイドからマークをしてディフェンスをノーペナルティで継続すれば、チャンスは回ってくるという話と9点差で焦る点差でもなく、しっかりとゲームコントロールが出来ていたので、後半もゆっくりと継続するところはテンポをあげて、スコアできるところでしっかりとスコアを上げて戻ろうといういつも通りの話をしていました。特に戦術を変更するような話はしていませんでした。気持ちの部分で最後まで走り勝とうと話をしました。

フォワード陣とはどのような形でコミュニケーションを取って対応しようとしていましたか

石岡
昨年までは、やられてしまうとブルーになってしまって、声が出なくなってしまう雰囲気がありましたが、この試合では、やられてしまった後に何が良くなかったか、改善点など次に繋がる声かけをしていたので、その点ではとてもフォワードに助けられました。6本トライを取られましたが、トライを取られる前に失点の可能性があるエリアまで運ばれた所は、バックスのエラーが多かったからだと思っています。フォワードを助けられなかったにも関わらず、フォワードは頑張って体を張ってくれていて、とても頼もしかったです。バックスとしてもキャプテンとしてもいいフォワード陣を持てたと試合中から感じていました。

前半では、つないでノーホイッスルトライもありましたが、練習でもフォワードとバックスの連携の練習などはしていたましたか

石岡
特にあのシーンにフォーカスを当てて練習をしていたわけではないのですが、スペースを見つけて、そこに人が走る練習や帰陣した人もすぐに攻撃の準備をする練習などをしていました。その応用で1つずつ東海大学戦に向けて準備していたことがあの場面の咄嗟の判断でも、全員がマイクロトークでコミュニケーションを取って統一した意識を持って同じビジョンを見られたことが良かったです。

手応えを感じている点を教えてください。また後半戦に向けての修正点を教えてください

石岡
通用した点としては、昨年に比べてトライなどのスコアをするシーンが増えていると感じています。継続して常にチャレンジして、アタックをすることを練習から行っていますが、監督もおっしゃっていたように、一層継続してトライを取り切るという所でさらに自信を持ってプレーすることができればこの先通用していくのではないかという自信になりました。改善点としては、今回に限ったことではないのですが、東洋大学戦でもペナルティから相手のペースになってしまい、失点パターンとして多かったのでペナルティをなくすために、特にハイタックルのルール変更点やテンポをあげられた際のオフサイドなどの細かい点を改善し、ペナルティを減らしてインプレーの時間を法政大学側に有利になるように増やすことができれば、残りの試合でも自信を持ってプレーすることができると考えています。

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