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【水泳】第65回日本選手権 (25m) ① 神偉雄「納得のいくレースではなかった」メダルを逃した悔しさを胸に、いざラストイヤーへ!!

第65回日本選手権 (25m)
2023年10月21日(土)・22日(日)
東京アクアティクスセンター

短水路の日本選手権が開幕。初日のこの日は、白戸、神、荻野の3選手が悔しさの残る4着。あと一歩のところでメダルを逃したものの、各々の選手が来月のジャパンオープンへ向けて収穫と課題を得た1日となった。

200mバタフライで4位となった荻野倖太朗は、レース後悔しそうな表情を見せた。

大会結果

予選結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
200m自由形 17位  岡村梨香(スポ1) 2分00秒80
400m個人メドレー 16位 三井愛梨(国1) 4分47秒62
200m背泳ぎ 6位 石田瑠海(スポ3) 2分10秒53 決勝進出
14位 岡村梨香 2分13秒33
200mバタフライ 8位 三井愛梨 2分08秒59 決勝進出
100m平泳ぎ 25位 川縁茜(現2) 1分08秒85

予選結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
200m自由形 25位 三浦颯太(社3) 1分48秒13
50m自由形 26位 竹鼻涼太(スポ2) 22秒41
31位T 山本麻尋(経2) 22秒48
400m個人メドレー 3位 神偉雄(経3) 4分08秒33 自己新/決勝進出
12位 市川薫(経3) 4分12秒90
200m背泳ぎ 10位 三浦颯太 1分56秒09
200mバタフライ 2位 荻野倖太朗(法2) 1分54秒75 決勝進出
19位 山崎寛史(経3) 1分56秒90

決勝結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
800m自由形 タイム決勝 7位 松野仁衣奈(スポ2) 8分40秒19
200m背泳ぎ 決勝 8位 石田瑠海 2分14秒22
200mバタフライ 決勝 6位 三井愛梨 2分08秒73

決勝結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
1500m自由形 タイム決勝 4位 白戸亮太(営1) 14分58秒90 自己新
400m個人メドレー 決勝 4位 神偉雄 4分08秒75
200mバタフライ 決勝 4位 荻野倖太朗 1分53秒49 自己新

Close Up

神偉雄

大学1年生時の同大会以来となる400m個人メドレー決勝に進出し、見事に4位入賞を果たした神。しかし、彼は「満足できるようなタイムではない」と決勝のレース後悔しさをあらわにした。

メダルにあと一歩の4位という結果に、レース後、悔しさをあらわにした

午前中に行われた予選の泳ぎについて「何かの泳ぎが速かったわけではなく、全てアンパイをついていった」と自身で振り返ったが、終わってみれば4分08秒33の自己ベストで全体3位に入り決勝へと進出。しかし、午後の決勝では、バタフライや得意の自由形でタイムを上げることができず、予選よりもタイムを落とし表彰台を逃すこととなった。

本人も「目標とするタイムが(4分)06秒であったため、もう少し近いタイムが出せればメダルまで届いた」と満足はしていない様子であった一方で、「インカレの後から潜ることを徹底して練習をしてきていた。その練習の成果は出せた」と収穫もあった。

さらなる成長には、背泳ぎのレベルアップが欠かせない

来月のジャパンオープンについては「1回1回の潜りを丁寧にして、苦手な背泳ぎを潜りでごまかさないように、泳ぎを組み立てなおしたい」と課題を口にした神。長水路となると背泳ぎの際の潜りで稼げる距離も限られてくる。自身の強みである後半の泳ぎを生かすためにも、背泳ぎのタイムアップがさらなる成長には欠かせない。ラストイヤー、やるしかない。(松下天)

写真館

1500m自由形で4位入賞の白戸亮太。レース前半から積極的に飛ばすレースをみせた

三井愛梨は、来年3月の代表選考会に向けてここから仕切り直しだ

200m背泳ぎで決勝へ進んだ石田瑠海。3年生が泳ぎでチームを引っ張る

インタビュー

神偉雄

-今大会を振り返って
ベストは出ましたけど満足のいくものではなかったですし、レースも何が良かったとかもありませんでした。全部アンパイなところをついていった結果なのかなと思います。レースレベルも決して高いものとは言えない中で、メダルを取れる立ち位置にいたのにも関わらず、決勝ではタイムを落としてしまいました。4分06秒を目標としていて、そのタイムが出たらメダルを取れたと思うと、やはり納得のいくレースではありませんでした。

-今回のレースのプランは
プランはしっかりと立ててレースに臨みました。インカレが終わってから「潜る」ということには重点を置いて取り組んできたので、そこの成果は出せたと思います。ただ泳ぎ全体を振り返ると、バタフライでタイムを落としてしまったことに加え、自由形で上げきれなくて自分のプランが崩れた結果、06秒台を逃す形になったのかなと思います。

-来月のジャパンオープンに向けて
長水路になれば潜る回数が半分になるので、アンダーウォーターの部分を丁寧に泳いでいきたいです。今回の短水路では苦手な背泳ぎを潜りで誤魔化すことはできても、長水路ではそれが不可能なので、泳ぎの部分を調整していってレース当日ベストを出し、来年の夏に繋げていけたらなと思います。

白戸亮太

-今日のレース、前半からかなり飛ばしていったようにみえたが
やはり1500mは長水路での記録が評価される種目だと思っているので、今回のレースも来月のジャパンオープンに繋げることができればと思って泳いでいました。800m時点まで飛ばしていって、自分がその後どれだけ耐えれるかという課題を持って臨みました。

-後半の泳ぎの手応えは
もう、散々でした(笑)。シックスビートの泳ぎを意識しているんですけど、後半は疲れで全くできませんでした。ツービートになってしまって、自分の弱さが出てしまったなと思います。

-今日のレース特に意識していた点は
自分はドルフィンキックが苦手なのですが、その前のキックしてからの蹴伸びは武器なので、そこで1mでも多く潜れるようにという点に重きを置いていました。

-来月のジャパンオープンにむけて
800m以降どれだけ耐えられるかが次の大会では重要になってくると思うので、キックやスイムの練習を増やして調整していきたいと思います。

三井愛梨(予選後、囲み取材)

-現在の状況は
アジア大会を終えてから10日間程オフをとって、先週から泳ぎ初めて今はまだ立ち上げの段階です。

-今大会のどのような意識で望んでいるか
レースではあるんですけど、強化の一環としての試合という位置づけで臨んでいます。

-年内の見通しは
まだ立ち上げの段階なので、ここから再スタートして練習を積み上げていきたいです。来年3月の選考会まで毎月合宿、2月にはメキシコで高地合宿をして選考会に臨むという予定です。

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