2023年12月9日(土)
29回東京都サッカートーナメント学生系の部 予備予選
1回戦 対成蹊大
法政大学城山サッカー場
新体制で挑んだ今節、攻撃陣が大爆発を見せた。
開始5分、センターバック薬師田のロングフィードに抜け出した右サイドバックの櫻井が先制点をゲットすると、CKの流れから松村もゴール。後半も松村が2ゴールでハットトリック達成。青木は1ゴール1アシスト、途中出場の溝口、小池も1ゴールずつ奪い圧巻7ゴール。
クリーンシートとはいかずも、公式戦3か月ぶり、城山では半年以上ぶりの勝利を飾った。
圧巻の青木、唸るほどうまい。キレとコクのあるドリブルで相手もお手上げ。
試合結果
トータル試合結果
7
法政大学 |
2 |
前半 |
1 |
1
成蹊大学 |
5 |
後半 |
0 |
試合スタッツ
時間 |
経過 |
大学 |
選手名 |
得点経過 |
5分 |
得点 |
法大 |
櫻井稜 |
1-0 |
35分 |
得点 |
成蹊大 |
横田周 |
1-1 |
44分 |
得点 |
法大 |
松村晃助 |
2-1 |
50分 |
得点 |
法大 |
松村晃助 |
3-1 |
56分 |
得点 |
法大 |
松村晃助 |
4-1 |
63分 |
交代 |
法大 |
松村晃助→溝口駿 |
|
65分 |
得点 |
法大 |
青木俊輔 |
5-1 |
66分 |
交代 |
法大 |
大畑凜生→渡邉光陽 |
|
75分 |
交代 |
法大 |
揖斐俊斗→浅野直希 |
|
|
交代 |
法大 |
青木俊輔→小池直矢 |
|
|
交代 |
法大 |
中村翼→相澤デイビッド |
|
79分 |
得点 |
法大 |
溝口駿 |
6-1 |
89分 |
得点 |
法大 |
小池直矢 |
7-1 |
スターティングメンバー
背番号 |
ポジション |
選手名 |
学部・出身校 |
21 |
GK |
川﨑淳 |
社会2・浦和レッズユース |
2 |
DF |
島田春人 |
社会1・横浜F・マリノスユース |
3 |
DF |
竹内豊 |
現福3・新潟明訓 |
17 |
DF |
薬師田澪 |
経済2・大津 |
26 |
DF |
櫻井稜 |
経済1・鹿島学園 |
7 |
MF |
青木俊輔 |
社会3・東福岡 |
14 |
MF |
中村翼 |
経済3・横浜F・マリノスユース |
15 |
MF |
揖斐俊斗 |
経済3・柏レイソルU-18 |
22 |
MF |
大畑凜生 |
現福2・矢板中央 |
23 |
MF |
松村晃助 |
経済1・横浜F・マリノスユース |
9 |
FW |
石井稜真 |
経済3・アビスパ福岡U-18 |
サブメンバー |
1 |
GK |
伊藤琉偉 |
現福3・モンテディオ山形ユース |
6 |
DF |
渡邉光陽 |
経済3・尚志 |
28 |
DF |
梅津龍之介 |
経済1・鹿島アントラーズユース |
8 |
MF |
浅野直希 |
経済2・ガンバ大阪ユース |
11 |
MF |
溝口駿 |
経済3・法政二 |
24 |
MF |
小池直矢 |
現福1・前橋育英 |
13 |
FW |
相澤デイビッド |
スポ2・日本文理 |
マッチレポート
先の関東リーグ戦で1部最下位という成績により、天皇杯予備予選からの出場となった。初戦の相手は東京都リーグ1部所属の成蹊大学。正式に3年生以下の新体制で挑む初陣、法大は揖斐俊斗(経3=柏レイソルU-18)がキャプテンマークを巻いた。
試合は前半開始早々に動く。5分、薬師田澪(経2=大津)のロングフィードに抜け出した櫻井稜(経1=鹿島学園)が、GKの頭上を超える技ありのループ。自ら押し込み、早くも先制に成功する。さらに23分には、石井稜真(経3=アビスパ福岡U-18)と揖斐が立て続けにゴールに迫るが、これは攻守とポストに阻まれる。その後も法大が試合を優位に進める中、35分。サイドからのミドルシュートを川﨑淳(社2=浦和レッズユース)が一度は弾くも、こぼれ球を拾った相手選手の折り返しに詰められ同点。一瞬の隙をつかれ、試合は振り出しに戻る。しかし44分、CKの流れからこぼれ球を松村晃助(経1=横浜F・マリノスユース)が押し込み、主導権は渡さない。そのまま2-1で前半を折り返す。
後半も攻撃の手を一切緩めない法大。5分、青木俊輔(社3=東福岡)が自陣でボールを奪うと、そのままドリブル突破でゴールへ迫る。折り返しに詰めたのは再び松村、3点目を奪う。さらに11分には、松村がサイドから完璧なミドルシュートを突き刺し、ハットトリックを達成。その後も危なげなく試合を進める法大は、20分。松村に代わって入った溝口駿(経3=法政二)、揖斐、青木らのコンビネーションで完璧に崩し、最後は青木のシュートでゴールネットを揺らす。34分には溝口がカットインから右足を振り抜き、さらに追加点を得る。そして44分、相澤デイビッド(スポ2=日本文理)のプレスから、相手GK前に転がったボールを小池直矢(現1=前橋育英)が奪い、冷静にシュート。圧巻7-1で試合を終えた。
大量得点で新体制初陣を勝利で飾ったが、油断や慢心はない。進化する法大サッカー部は、天皇杯の舞台に立つために勝ち進む。
(取材:中田沙羅、助川愛菜 撮影:大草拓馬)
仕上げの小池。あまりにも美しい大勝に華を添える一撃。最後まで満足感たっぷりの試合を見せた。
選手インタビュー
MF 15 揖斐俊斗
キャプテン揖斐。その腕に巻く覚悟をピッチで体現した。
-キャプテンマークを巻いた実感
やっと4年生になったんだな、という実感が出てきた感じです。
ーキャプテンの決め方
1年生の頃からある程度学年キャプテンみたいな立ち回りでした。当時は仕事が多くて、同期に対してミスを厳しく言える人だったり、そういう存在になるべきと話し合って、その時に自分が適任ということを言ってくれたので、決まりました。
ー試合振り返って
立ち上がりの10分で先制点を取ることができたのはよかったですが、その後なかなか2.3点目が取れずたたみことができないまま、失点を喫して相手に流れが傾いてしまいました。前半終了間際に逆転することができたので、そのままの勢いで後半も入りから大量得点することができました。失点はしましたが、最小失点で切り抜けられたのはよかったです。
ーキャプテンとして声がけや試合中に意識したこと
自分は試合中から声がけの部分はしっかりしていたので、特に変わったということはないです。どんな立場でもやらなくてはならないことだし、チームが勝つためなら、役割は決めなくても選手全員がやることをやれば、自ずと締まった雰囲気、ゲームになるかなと思います。自分含めて、3年生や、来年上級生になる2年生も意識してやっていけたらなと思います。
ーボランチの中心選手としての
去年は4年生に頼りっぱなしで試合に多く出ることはできなかったのですが、来年は中心選手としてチームを勝利に導けるようにやります。
ー背番号15へのこだわり
自分が中学生の時にレイソルジュニアユースに入った時に初めてもらった番号が15でした。中学校3年間付けさせてもらって、ユースも2年生の時にまた15をつけさせてもらったので、この番号が一番しっくりくる番号です。
ーレイソルトップチームは天皇杯決勝
本当は見に行く予定でしたが、自分たちが降格してしまったので天皇杯予選に回ることになってしまいました…(笑) レイソルには頑張って欲しいです。
ー亜細亜戦に向けて
やることは変わらず、今日みたいにいい雰囲気でチームみんなで喜べたらなと思います。
MF 23 松村晃助
圧巻ハットトリックでチームの大勝に大きく貢献!
ー試合を振り返って
関東リーグの最終節も一応同じメンバーでやっていたんですけど、新体制で最初の試合ということで、絶対90分で勝ちきるということと、攻撃は複数得点で守備は無失点ということを意識していた中で、1失点してしまったんですけど、勝ちきれたことは良かったです。
ーハットトリックについて
結果にこだわってプレーしていたので、結果がついてきたのは嬉しかったです。
ーいつ以来のハットトリックか
正直記憶にはないです…小学校か中学校くらいです。
ー今日の出来を100点満点で
60〜70点くらいです。結果を残せたことは良かったですけど、それ以外の守備とかトランジションのところでもっとチームに貢献できたなと思うので、まだまだ改善しないといけない点だと思います。
ー亜細亜大戦に向けて
やることは変わらないので、次の試合も全員で1週間良い準備をして、絶対勝てるようにします。
DF 26 櫻井稜
先制点の櫻井。臆せず果敢な飛び出しでAチーム公式戦初ゴールをゲット!
-試合を振り返って
Aチームの試合ということで、練習からやっていたヤクシくんからのボールというところを1発でしっかり仕留めて、先制点を奪えたということはとてもよかったです。
-新チーム1試合目ということでどのような意識を
カテゴリーは下のチームでしたが、難しい戦いになるのはわかっていたので、背後のボールを多くして試合を優位に進めようと意識していました。
-初ゴールの感想を
率直に嬉しいです(笑)
-今日の出来を100点満点で表すと
60点くらいです。点を取れたのはよかったですが、守備の課題や前の選手を動かす課題というのは多く残りました。もっともっと日々の練習で改善します。
-亜細亜戦に向けて
今日の試合で変えられるところを変えて、チームの勝利に貢献できるように頑張ります。
井上平監督
-試合全体を振り返って
勝ったことには大満足です。苦戦することはわかってはいましたが、ドキドキしすぎて心配でした(笑)
-後半にゴールショー。ハーフタイムでどんなことを伝えた
修正するところは言いましたが、実力差があるから「気持ちの部分」を伝えました。格下の相手も1vs1は頑張ってくることはわかっているので、そこに持ち込ませないというところを意識して戦いました。うまくいけないシーンが多々あって、相手も「行ける」ってなったと思います。後半しっかり点差を離してからはさらに畳み掛けることができてよかったです。前半のうちに作りたかったですが。
-多くのメンバーを試した今節
サイドバックはいない。本当にいないので、櫻井と(島田)春人に頑張ってもらうしかないです。育成リーグではヤクシ(薬師田澪)をサイドバックに置いたりして試してみたりしました。やっぱりサイドバックのポジションにCBの選手を置くと守備が安定するし、3CBみたいにできるから少し試してみたりという段階です。
-櫻井選手は起用に応える先制点
1点目は「早い段階で狙え」と伝えていました。ヤクシのロングボールに櫻井が反応して、という形はIリーグでもやっていたのでしっかり得点取れてよかったです。相手は入りのところで受け身の姿勢になって、背後のケアができないというのは予想していたので、しっかり得点が出てよかったです。
-松村選手もハットトリック
(松村)晃助はサイドにしてよかったです。
-ボランチも多くのメンバーを試した
ヘディングも勝てていいです。ボールを持って保持をしたいというのが一つあって、意図的に高い位置でボールを保持したいです。そこで鍵になるのがボランチの関わり方で、そこがまだいくつか気になる点がありました。主導権を握るためにチャレンジしたいことがありますが、2割しかできてないですね笑
-4-4-2も試した
それはもう(石井)稜真に点をとって欲しかったからです。育成リーグでも点をとっていて「お前は点を取れ、取り続けてくれ」と厳しく言っていて、そこは面談でも伝えたので、彼は悔しかったと思いますよ。
-天皇杯に向けて
来年2部で注目度も少し下がってしまう。その中で天皇杯に出て、Jリーグのチームを倒して、ということがJリーグ入りに直結すると思います。次はどんな闘い方をしてでも、”勝ち”にこだわらないと行けないです。勝ちます。