国際大会代表選考会
2024年3月17日(日)〜3月24日(日)
東京アクアティクスセンター
いざパリへ‼️三井愛梨が200mバタフライで見事優勝を果たすと同時に、今夏のオリンピック出場権も同時に手にした。昨年の世界水泳では同種目5位入賞し、表彰台を見据える今回の五輪ではどのような泳ぎを見せてくれるのか。パリへのフライトチケットを握りしめ、更なる飛躍へ
5日目・6日目 結果
予選結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200m平泳ぎ | 21位 | 川縁茜(現2) | 2分31秒82 | |
200mバタフライ | 1位 | 三井愛梨(国1) | 2分09秒59 | 準決勝進出 |
50m背泳ぎ | 26位 | 森田眞心(現1) | 29秒74 | |
200m背泳ぎ |
18位 | 石田瑠海(スポ3) | 2分16秒27 | |
12位 | 岡村梨香(スポ1) | 2分14秒89 | 準決勝進出 | |
33位 | 森田眞心(現1) | 2分21秒05 |
予選結果(男子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200m背泳ぎ | 50位 | 三浦颯太(社3) | 2分07秒67 | |
50m自由形 | 32位 | 竹鼻涼太(スポ2) | 23秒17 | |
45位 | 山本麻尋(経2) | 23秒33 | ||
200m個人メドレー | 19位 | 神偉雄(経3) | 2分02秒13 | 自己新 |
22位 | 齊藤優太(スポ1) | 2分02秒62 | 自己新 |
準決勝結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200mバタフライ | 1位 | 三井愛梨 | 2分08秒42 | 決勝進出 |
200m背泳ぎ | 11位 | 岡村梨香 | 2分13秒99 | 自己ベスト |
決勝結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200mバタフライ | 優勝 | 三井愛梨 | 2分06秒54 | 自己新/パリ五輪内定 |
決勝結果(男子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200mバタフライ | 5位 | 丹保陸 | 1分55秒67 | 自己新 |
Close Up
三井愛梨
女王は女王のままパリへ乗り込んでいく。200mバタフライ決勝に出場した三井愛梨は、昨年4月に世界水泳の代表を内定させた日本選手権同種目でマークした自己ベストタイムを上回る2分06秒54で優勝。それと同時に初の五輪代表が内定した。
予選、準決勝はともに危なげない泳ぎで1位通過。どこか感覚を確かめるかのようにみえた予選のレースを三井は、「予定通りのいい泳ぎができたのではないか」と振り返っている。準決勝は派遣標準記録の突破を視野に入れて挑んだものの惜しくも届かず。しかしそれでも、後半の加速力に確かな手ごたえを掴んだ。レース後のインタビューでは「明日も全力で泳いで、派遣を突破してもちろん優勝して、タイムで言ったら2分5秒台を目指したい」と言葉を残し、会場を後にした。
迎えた決勝戦。詰めかけた観客からの声援をいっぱいに受け、堂々と三井は4コースのスタート台へと登った。一瞬の静寂の後に号砲が鳴ると、およそ2分間のパリ五輪代表権をかけた戦いが始まった。後半型の泳ぎを得意とする三井にとって、前半を1分01秒台前半で入ることは昨年の世界水泳の頃から課題に掲げている部分である。この日のレースの前半100mのタイムは「1分01秒36」できっちりと目標通りのタイムで入ると、トップから約1秒差の全体3位でターン。ここからはまさに翔ぶような泳ぎで一気に差を詰めていく。残り50mのターンで先頭に立つと、そこからは一人旅に。2分06秒54の自己ベストをたたき出し優勝。見事パリ五輪へのチケットを掴んだ。
昨年夏の世界水泳に続き、これで2年連続のシニア代表入りとなった三井。「夢の舞台」と語るパリ五輪はもう4か月後まで迫っており、ここからは「パリ五輪でのメダル獲得」を目標に再び世界の猛者たちと戦う準備期間に入っていく。
翼を広げるようなその泳ぎで、パリの地を飛ぶように翔ける彼女の姿が楽しみだ。(野田 堅真)