KOSUKE KITAJIMA CUP 2021
2021年1月22・23・24日
東京辰巳国際水泳場

秋のインカレでの『シード死守』を目標に掲げるHUST。目標達成に向けては、チームの総合力を高めていく必要がある。そのために立てたスローガンは『協心戮力』。水泳部員は心を一つに、そして切磋琢磨しながら日々奮闘し続けている。「学校練習組を強くしていきたい」と語った副主将の竹鼻幹太が今大会、100m背泳ぎと200m背泳ぎの2種目で自己ベストを更新。これからのチームの成長に勢いづける結果をもたらした。

Pick  Up

竹鼻幹太

水泳部には、普段は自分の所属するクラブで練習する選手と大学の施設で練習する選手がいる。後者は学校練習組と呼ばれ、今季そのチームのキャプテンに就任したのが竹鼻幹太だ。

背中で引っ張る

竹鼻は4月に開催される日本選手権の参加標準記録突破を目標に今大会に挑んだ。100ｍ・200ｍ背泳ぎに出場すると予選ではいずれも自己ベストを更新。200ｍ背泳ぎでは決勝に進出した。ただ、「ベスト更新は当たり前」と記録に満足はしていない。自分が良い記録を出すことでチームを引っ張っていく。そんな決意を胸に、チーム目標であるインカレ『シード死守』に向け、学校練習組を鼓舞しながら競技に取り組んでいる。

学校練習組を強くする

「不安はあります」。現在の練習状況をこう打ち明ける。年明けから大学プールの工事が開始した。学校練習組はこの期間、短水路のプールに拠点を移し、限られた環境での練習が続く。

竹鼻が課題に挙げた通り、個人の結果によって得点が加算されるインカレにおいて、主に好成績を残しチームをけん引してきたのはクラブ練習組である。「学校練習組を強くして点数を稼げるようにしていきたい」。チーム目標達成の鍵を握る重役を任されたからこそ、そう強く誓った。

制約がある中でも、やることは変わらない。どんな逆境も前向きに捉えて努力する学校練習組の飛躍に要注目だ。

(記事：山田 陸斗)

インタビュー

竹鼻幹太

―今大会の位置付けは
日本選手権が4月にあって、その出場権を獲得するために標準記録を切らなくてはいけないので、今回の大会と2月にもう1度大会があるんですけど、今回の大会で標準記録を突破したいと思いで出場したので位置づけとしては大きかったです。

―年末年始の過ごし方は
年末は大学のプールが使えたのでラストシーズンということで、後悔のないようにできましたが、年始にかけて大学のプールが工事で使えない状況でしたが、与えられた環境の中で精一杯できるだけ練習できているかなと思います。

―100ｍ、200ｍともに自己ベスト更新しました
個人的にはもう少しいいタイムが欲しかったと思いました。調子は良くなかったので会心のレースではなかったです。ベスト更新は自分の中では当たり前で、今の持ちタイムと比べて目標のタイムは上に設定しているので、それを考えるとベストタイムはコンスタントに出していかないといけないと思っています。

―学校練キャプテンに就任しました
インカレでもクラブ練習組が点数を取っているので、学校練習組を強くして点数を稼げるようにしていきたいとコーチとも話しています。自分が学校練キャプテンという役職を任せてもらったので、最低限ベストタイムを出してチームを引っ張っていけたらと思っています。

―部活の状況は
元々見てくれている金田和也コーチが新しくプールを建てられたので、そちらの方で練習をしています。大学では５０ｍプールで練習をしているんですけど、今は25ｍプールでの練習で、多くの選手は普段は2回練のところを朝だけの1回練になっている状況です。

―練習状況など不安は
不安はあります。今大会は５０ｍプールでのレースなので、普段の練習と感覚が変わりますし、水泳は本来なら冬に泳ぎこんで夏に結果を出すスポーツですが、十分な練習が詰めてないので、自分含め学校練習組の不安材料になっています。

―今年の目標は
チームとしてシード死守は主将の宮本と2人で掲げているので、何としても達成したいと思っています。自分自身はインカレで点を取って、少しでもチームに貢献していきたいです。

(取材：山田 陸斗)