2024年4月22日(月)
神宮球場
立大との3回戦に競り勝ち開幕カードを奪取した。打線は中津大和(営4=小松大谷)の先制ソロ、松下歩叶(営3=桐蔭学園)の決勝3ランで4得点。リードオフマン・松下は連日のマルチ安打で打線をけん引した。投手陣はドラフト1位候補右腕・篠木健太郎(営4=木更津総合)が8回1失点。最終9回は2回戦で今季初白星を挙げた吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)が無失点で締め、木更津総合高出身の両投手による『木総リレー』を演じた。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
立 大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 |
法 大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 | 2 |
(立大)沖(磐城)、●塩野目(足利)、小林誠(日大二)、吉野(仙台育英)、小畠(智辯学園)ー戸丸(健大高崎)
(法大)〇篠木、吉鶴—𠮷安
[本塁打]
立:
法:中津 1号(1回裏ソロ)、松下 1号(5回裏3ラン)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 松下 | 3 | 2 | 3 | 1 | .455 | .500 |
2 | (8) | 藤森康 | 4 | 0 | 0 | 0 | .143 | .250 |
3 | (6) | 中津 | 3 | 1 | 1 | 0 | .364 | .417 |
4 | (4) | 武川 | 2 | 0 | 0 | 1 | .143 | .400 |
5 | (2) | 𠮷安 | 3 | 1 | 0 | 0 | .100 | .182 |
6 | (7) | 内海 | 3 | 1 | 0 | 0 | .200 | .200 |
9 | 姫木 | 0 | 0 | 0 | 0 | .167 | .286 | |
7 | (3) | 田所 | 3 | 0 | 0 | 0 | .091 | .091 |
8 | (9)7 | 鈴木照 | 3 | 1 | 0 | 0 | .250 | .308 |
9 | (1) | 篠木 | 1 | 0 | 0 | 1 | .333 | .500 |
H | 西村 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | .200 | |
1 | 吉鶴 | 0 | 0 | 0 | 0 | .500 | .500 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | |
篠木 | 8 | 117 | 29 | 5 | 6 | 1 | 1 | 1.20 |
吉鶴 | 1 | 12 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
ベンチ入りメンバー
10 | 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) | 27 | 岩間涼星(法4=磐城) | 31 | 増田凜之介(社3=春日部共栄) |
12 | 永野司(営3=倉敷商) | 32 | 土肥憲将(キャ2=鳴門) | 37 | 大川航駿(社4=日大鶴ケ丘) |
14 | 安達壮汰(営4=桐光学園) | 3 | 田所宗大(キャ4=いなべ総合) | 1 | 西村友哉(法4=中京大中京) |
16 | 宇山翼(人3=日大三) | 4 | 松下歩叶(営3=桐蔭学園) | 2 | 鈴木大照(文4=明徳義塾) |
18 | 篠木健太郎(営4=木更津総合) | 6 | 武川廉(人4=滋賀学園) | 7 | 内海壮太(法4=御殿場西) |
19 | 山城航太郎(キャ4=福大大濠) | 8 | 中津大和(営4=小松大谷) | 9 | 姫木陸斗(人4=日大藤沢) |
21 | 吉鶴翔瑛(営4=木更津総合) | 23 | 品川侑生(文3=三重) | 39 | 大沢翔一郎(法4=上尾) |
47 | 古川翼(キャ2=仙台育英) | 26 | 藤森康淳(営2=天理) | 50 | 姫野翔(現4=大分鶴崎) |
22 | 中西祐樹(法2=木更津総合) | 28 | 石黒和弥(法3=高岡商) | 51 | 鈴木大紀(法4=法政二) |
戦評
開幕戦はエース・篠木健太郎(営4=木更津総合)を投入し7回1失点にまとめるも立大・小畠一心の前に打線が沈黙し完封負け。前日の2回戦も吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)が7回途中1失点の好投で1勝目を挙げたが2点のみだった。
この日の先発は今季初勝利を狙う篠木。その立ち上がりは1番・田中を中飛に抑えるなど危なげない投球で三者凡退。好スタートを切った。
そして立大・沖に対する初回の攻撃。1番・松下歩叶(営3=桐蔭学園)が死球を浴び出塁するも続く2番・藤森康淳(営2=天理)がバント失敗、松下自身も盗塁失敗で2死走者なしの場面に。しかし続く3番・中津大和(営4=小松大谷)が今季1号となるライトへの本塁打を放ち先制点を挙げた。
再び試合が動いたのは4回。3回まで完全投球をみせていた篠木だが、先頭の1番・田中に中前安打を許すと今季から立大の4番に座る丸山にセンターへの適時打を放たれ1-1の同点に追いつかれる。
しかし5回裏、2死走者なしの場面で8番・鈴木大照(文4=明徳義塾)が中前安打で出塁すると続く9番・篠木が死球を浴び2死一、二塁のチャンスを迎える。ここで打席に入った1番・松下はリリーフ・塩野目の変化球をとらえ打球はレフトスタンドへ。今季1号は値千金の3点勝ち越しをもたらした。
この時、一塁上の篠木は利き腕である右肘への死球に激昂し、相手投手へ睨みを効かせる場面も見られたが、松下の援護弾にすっかり機嫌を直し満々の笑みで称えた。
松下の援護を受け、勢い付いた篠木は6回から8回を安打こそ出すも四死球ゼロの安定した投球で抑え降板。四球のかさむ試合が多かった昨季以前とうってかわり、8回1失点、奪三振は6つにとどまるも四死球は1と最上級生らしい『オトナの投球』を見せた。
最終9回は前日の2回戦で先発し、今季1勝目をマークした吉鶴が連日のマウンドへ。3番から始まる立大打線を三者凡退に打ち取りゲームセット。これで篠木は今季1勝目を挙げた。
次週以降も慶大・外丸、明大・浅利らプロ注目の好投手との戦いが避けられないだけに、今日飛び出した2本の本塁打は法大打線に火をつける着火剤となったことと願いたい。
(記事:嘉藤大太、写真:矢吹大輔、嘉藤)
選手インタビュー
篠木健太郎 投手
ーー投球を振り返って100点満点中何点か
50点くらいです。
勝てたことは良い事ですが、まだまだ余力を残していましたし、改善できる点もあったと思うので。
ーー今季初勝利を挙げたことについて
まだ1カードを終えただけなので、これから残りの4カードの目の前の1試合の勝利に向けて進んでいきたいと思います。
ーー中1日でしたが体のコンディションは
ずっと先発させて頂いてて、慣れている事もあるので、コンディションは悪くなかったです。
ーー打線は2本塁打4点の援護でしたが、今季の打者陣については
勝負強い打者が多いと思うので、心強いです。
ーー次回の登板に向け修正したい点と意気込みを
ストレートの修正をしていきながら、勝つことだけ考えて投げていきたいと思います!
中津大和 内野手
ーー今季初本塁打を放ったが打席を振り返って
接戦が続く中で、先制できたことはとても嬉しかったです。
ーー低めの難しい球を打ったが
練習の成果が出たと思います。
ーー3試合ショートのポジションに入ってみてどうか
試合を通しながら、いろんなことを学んでいます。いつも以上に疲れが溜まるので、コンディションの調整が大変です。
ーー3回戦までもつれ勝ち点を取ったが、リーグ戦の難しさは
1つのミスやホームランなどで流れが変わってしまうので、2勝することの難しさを感じます。
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。