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【バスケ】第73回関東大学バスケットボール選手権大会 対朝鮮大学校 新体制で挑んだスプリングトーナメント初戦

第73回関東大学バスケットボール選手権大会
2024年4月21日(日)対朝鮮大学校@杏林大学八王子キャンパス体育館


新体制で挑んだスプリングトーナメント初戦。1Qでは相手に流れを許したが、2Q以降は本来の力を発揮しリードを保ったまま勝利へ繋げた。4Qでは、今年チームに加入したばかりのルーキーや、この一年で力をつけてきた2年生がコートで躍動。5/1に行われる大東文化大学戦に向けて、チームの現在地を確かめた一戦となった。

試合結果

 91
法政大学
22 1Q 23    73
朝鮮大学校
22 2Q 16
20 3Q 13
27 4Q 21

法政大学スターティングメンバー

選手名 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#8 石田泰三(法4) SF 北陸学院
#10 坂本温人(現3) PF 法政第二
#11 岡部雅大(国文4) SG 國學院久我山
#21 藤平皓成(営4) PF 正智深谷
#25 鍋田憲伸 (法2) PG 福大大濠

試合経過・日程

日付 対戦相手 結果
4/21 朝鮮大学校 91-73 WIN!
5/1 大東文化大学

戦評

2023年11月9日。第99回関東大学バスケットボール1部2部入替戦で、法大は接戦を演じるも神奈川大に競り負け、悲願の一部昇格とはならなかった。あの敗戦から5ヶ月。新キャプテンには#21 藤平皓成(営4=正智深谷)、ゲームキャプテンに#11 岡部雅大(国文4=國學院久我山)、副キャプテンに#8 石田泰三(法4=北陸学院)、#23 堤玲太(文4=九州学院)がそれぞれ就任し、新チームが発足。このチームで勝ち抜くために。藤平世代は今季一部リーグ昇格を見据え、新たな一歩を踏み出した。

▲ルーキー・#55 佐渡樹也(法1=中部第一)は1Qの終盤からコートへ。4Qには3Pも決め、存在感を示した。

第1Q。試合は相手ボールからスタート。序盤、朝鮮大学校の#2 安泰隆がリバウンドをもぎ取り、コートの端から端まで一気に駆け上がり得点する。対する法大は#25 鍋田憲伸(法2=福大大濠)が冷静に3Pを決め、流れを取り戻そうとするが、相手の #4 金世勲が空いていたゴール下に一気に切り込み得点に繋げていき、両者一進一退の攻防を繰り広げる。法大はその後も、#10 坂本温人(現3=法政第二)がゴール下で押し込んだり、#8 石田泰三(法4=北陸学院)が美しい放物線を描く3Pを決めたりと、攻撃の手を緩めず得点を重ねるも、後半になり相手からファールを取られることが続き、なかなか点差を離すことができない。加えて相手の堅守速攻がこのQでは特に光り、法大は流れに乗り切れず、22-23。1点を追いかける展開となった。

第2Q。#32 菅野汰樹(人環2=法政第二)が自らスティールし、レイアップで得点すると、その後も#10 坂本がミドルシュートで着実に得点を重ねていく。そしてまたも#32 菅野が、相手の#11 車晃太をしっかりとマークし、圧巻のディフェンスを披露すると、#23 堤のスティールから#8 石田のバスケットカウントで流れを引き寄せる。しかし、2Qも朝鮮大学校の勢いは止まらない。#0 李泰成のドライブに#4 金がゴール下で合わせ得点したり、#4 金のロングパスで得点に繋げたりと、積極的に攻撃のチャンスを作る。法大は2Q中盤得点がない時間帯が続いたが、その悪い流れを一変させたのは、今季キャプテンを務める#21 藤平だった。高さのある相手選手を鮮やかなスピンムーブでかわしシュートを沈め、その後も#25 鍋田のパスを受けてミドルシュートを決める。キャプテンの勝利への執念を感じさせる場面であった。終盤には、#10 坂本がスティールしレイアップで得点。前半を終了し、44-39とリードして後半戦へ向かう。

▲常に冷静沈着なプレーを繰り広げる#8 石田。彼の最大の武器は美しい放物線を描く3Pシュート。下級生からプレータイムをもらい、培ってきた経験を糧にラストシーズンを駆け抜ける。

第3Q。開始早々、勢いが止まらない相手の#2 安が仲間からのパスを受け得点。法大も流れに乗せまいと、#21 藤平が193cmという高さを生かしゴール下を制する。その後、#25 鍋田の鋭いロングパスを受けた#10 坂本が得点に繋げると、#21 藤平が相手からファールを奪い、フリースローも2本しっかりと沈めた。良い流れを維持したまま、その後もコートを広く使い相手ディフェンスを翻弄。極め付けには、#25 鍋田のノールックパスから#21 藤平が上手く合わせて得点し、朝鮮大学校にタイムアウトを取らせた。タイムアウト後も法大の勢いは変わらない。#25 鍋田のバスケットカウントに始まり、#8 石田のスティールから#25 鍋田のレイアップで得点を積み重ねる。3Q残り4分で、#14 佐藤正樹(社3=法政第二)がコートに入ると、いきなり見せ場を作る。#25 鍋田のロングパスを受け、そのままゴール下で得点。その直後にも、仲間からのパスを受け、華麗な3Pを沈めると、法政のベンチや観客席からは大きな歓声が聞こえた。終盤には相手の#0 李に3Pを決められる場面もあったが、終始法大の流れは止まることなく、64-52とリードを広げ最終Qへ。

第4Q。#32 菅野からのパスを受け取った#10 坂本が冷静に3Pを決めると、またも#10 坂本がロールターンで相手をかわし得点する。その後も#25 鍋田が3Pを沈めると、相手がタイムアウトを要求。法大もこの間ベンチメンバー全員で作戦を共有する。タイムアウト後は、#14 佐藤がパスを受けとり華麗なレイアップで得点し、#10 坂本がスティールし自ら得点に繋げた。4Q終盤には、#55 佐渡樹也(法1=中部第一)、#18 八重沢連(法2=八王子学園八王子)の美しい3Pで試合を決定づけ、91-73で見事にトーナメント初戦を制した!

次戦は留学生を有する一部の大東文化大学との対戦だ。現在は一部リーグに所属する大学との練習試合を通じて、チームの目標である一部昇格に向けて、突き詰めるべき部分を洗い出し、普段の練習も質の高いものへ近づけているとキャプテンの藤平は語る。昨季の悔しさをバネに、今季はより強い覚悟を持って一戦一戦、戦い抜いて行くことだろう。そんな男子バスケットボール部を、今季もスポホウバスケ班は全力で応援し、彼らの勇姿を多くのファンの方々へ届けていきたい。

(記事・髙瀬真帆)

写真提供=法政大学体育会男子バスケットボール部


試合後インタビュー

佐藤俊二監督



―今日の試合を振り返って

勝ててよかったという試合内容になってしまって。チームとしては大東戦に向けて、やるべきことを徹底して、弾みをつける試合にしたかったんですけど、なかなか波に乗り切れず、前半は少し重い展開になってしまいました。後半は、軽いバスケットボールができるようになったので、そういう意味で試合中に修正できた点については良かったのかなと思います。

―ゲームプランは

ディフェンスの強度や、そこからのリバウンドなど、基礎的な部分にフォーカスしてやってきたので、相手関係なく自分たちのやるべきことに集中してやっていこうと考えていました。あとは、組み合わせ的にできれば点差に余裕を持って、全員出せるような展開にしてきたかったんですけど、そこができなかったので、まだまだ徹底が不足しているなと感じました。

―ここまでどういった練習を

基本的に学生が主体となってやっているので、シーズンの最初は、チーム作りも含めて、戦術的なところもそうですけども、オフボールの動きとかを、去年のリーグ戦の反省も踏まえてやってきました。また練習試合もやりながら、自分たちの足りないところをもう一回炙り出して、それを毎回改善しながらやってきたって感じですね。

―今年の法政大学はどういったチームでしょうか

ガードがかなりタレント豊かな子たちがいるので、そこでチームとしてアドバンテージが取れると思っているので、そこで相手と点差をつけて周りの選手でしっかりフィニッシュできるような形になればいいなと思います。柳田(大斗)とか大きい選手たちも、下級生の時はプレータイムがありながらも成長途中といった感じで、今ではだいぶ自信を持ってプレーできるようになってきたので、そう言う意味では留学生相手でも柳田1人で戦えるし、かなりチームとして育ってきている感じです。今年の4年生は泰三(石田泰三)、岡部(雅大)、堤(玲太)、藤平(皓成)といった、下級生からプレータイムをもらっている子たちばかりなので、今年はシーズン通してチームとして結果を出せるように準備していきたいと思っています。

―今日は1年生の#55佐渡樹也選手も出場していました 新入生にはどういったことを期待したいですか

もう思い切ってやってもらうだけですね。自分たちが高校時代に積み重ねてきたものがあると思うし、それをコートで精一杯表現してほしいと思っています。チームの中での約束事とかは色々あるけれども、自分が思っていること、表現したいことを一生懸命やってほしいなと思っています。

―次戦に向けての意気込みを

次戦は大東文化と戦うので、ここ数年のトーナメントが大体シード校と当たって負けてしまうことが続いていたので、どこかでそこをブレイクスルーしていかないと、チームとしては一歩レベルアップしていかないと思います。今年は本当に学生たちの意識も上がっているので、そこを突破できるように頑張っていきたいと思います。

―ファンの皆さまへ

いつも応援いただきありがとうございます。今年は学生たちとの意識が一段、二段と上がってかなりいいチームになっているので、引き続き応援のほどよろしくお願いします。

藤平皓成選手(正智深谷)



―今日の試合を振り返って

一人ひとり油断している部分があったし、4年生が少し気の抜けている部分があったと思います。

―今季主将に就任した経緯は

4年生の総意というか、みんなの意見で決まりました。

 ―そのときの心境は

主将という責任感はとても重いと思うんですけど、でもそれを全て自分が背負うのではなくて、頼れる味方がいるので、その辺はコミュニケーションをとりながらやっていけたらいいなと思います。

―新体制になってチームに何か変化などは

今1部のチームと沢山の練習試合を通して、自分たちが突き詰めなければいけない部分が出てきましたし、練習も少しずつそれに近づけようとみんなの雰囲気が変わってきたように思います。

―今年のチームの特徴は

下級生のフレッシュさ、力強さは一つチームの強みであり、そこに4年生の今まで培ってきた経験や強さが加われば、さらにいいチームになるのではないかと思います。

―藤平選手の考える今シーズンのキープレイヤーは

みんなそうなんですけど、挙げるとしたら3年生の本山(遼樹)と坂本(温人)、2年生の鍋田(憲伸)ですね。

―その理由は

その3人は去年からメインで出ていたのもありますし、やっぱりチームとして影響力を持っていて頼りになる選手なので、4年生が支えながら頑張っていきたいです。

―今シーズンの目標は

もちろん今シーズンも1部昇格を目指して頑張っていきたいと思います。

―次戦に向けての意気込みを

大東文化大学はとても強い相手なので、自分たちのやるべきことをやらなければ試合にならないと思います。でも自分たちがやるべきことをやれば接戦ができるし、勝ちも見えてくると思うので、もう一回全員が気を引き締め直して頑張りたいと思います。

―ファンの皆様へ

いつも応援ありがとうございます。今シーズンも1部昇格を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします。

※インタビューの様子は、男子バスケットボール部公式YouTubeチャンネルにて公開中です!

リンクはこちら↓

https://youtube.com/c/hoseibasketball

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