2024年4月29日(月)
神宮球場
慶大3回戦は延長12回にまで及ぶ激闘となった。5回に先制点を許すと、打線は慶大先発・外丸東眞から得点を奪えず。それでも何とか9回に主将・𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭)の適時打で同点に追いつく。しかし、12回裏に代打サヨナラ本塁打を浴び、無念の敗戦を喫した。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0 |
慶 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1× | 2 | 8 | 1 |
(法大)篠木、吉鶴、安達、●宇山—𠮷安
(慶大)外丸、渡辺和、〇木暮—森村
[本塁打]
法大:なし
慶大:渡辺憩 1号(12回裏ソロ)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 松下 | 6 | 1 | 0 | 0 | .364 |
2 | (8) | 藤森康 | 6 | 2 | 0 | 0 | .150 |
3 | (6) | 中津 | 6 | 1 | 0 | 0 | .333 |
4 | (4) | 武川 | 5 | 1 | 0 | 1 | .200 |
5 | (2) | 𠮷安 | 5 | 1 | 1 | 0 | .250 |
6 | (9) | 姫木 | 4 | 2 | 0 | 1 | .357 |
7 | (3) | 田所 | 2 | 1 | 0 | 0 | .200 |
1 | 吉鶴 | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 | |
H | 西村 | 1 | 0 | 0 | 0 | .167 | |
1 | 安達 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
H | 内海 | 0 | 0 | 0 | 1 | .111 | |
1 | 宇山 | 0 | 0 | 0 | 0 | ― | |
8 | (7) | 鈴木照 | 5 | 0 | 0 | 0 | .200 |
9 | (1) | 篠木 | 2 | 1 | 0 | 0 | .286 |
3 | 品川 | 3 | 0 | 0 | 0 | .000 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | |
篠木 | 6 | 82 | 27 | 6 | 6 | 5 | 1 | 1.33 |
吉鶴 | 2 | 26 | 6 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.88 |
安達 | 2 | 21 | 7 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.93 |
宇山 | 1 1/3 | 21 | 5 | 1 | 1 | 0 | 1 | 3.86 |
ベンチ入りメンバー
10 | 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) | 27 | 岩間涼星(法4=磐城) | 31 | 増田凜之介(社3=春日部共栄) |
12 | 永野司(営3=倉敷商) | 32 | 土肥憲将(キャ2=鳴門) | 37 | 大川航駿(社4=日大鶴ケ丘) |
14 | 安達壮汰(営4=桐光学園) | 3 | 田所宗大(キャ4=いなべ総合) | 1 | 西村友哉(法4=中京大中京) |
15 | 山口凱矢(営2=桐蔭学園) | 4 | 松下歩叶(営3=桐蔭学園) | 2 | 鈴木大照(文4=明徳義塾) |
16 | 宇山翼(人3=日大三) | 6 | 武川廉(人4=滋賀学園) | 7 | 内海壮太(法4=御殿場西) |
18 | 篠木健太郎(営4=木更津総合) | 8 | 中津大和(営4=小松大谷) | 9 | 姫木陸斗(人4=日大藤沢) |
19 | 山城航太郎(キャ4=福大大濠) | 23 | 品川侑生(文3=三重) | 39 | 大沢翔一郎(法4=上尾) |
21 | 吉鶴翔瑛(営4=木更津総合) | 26 | 藤森康淳(営2=天理) | 50 | 姫野翔(現4=大分鶴崎) |
22 | 中西祐樹(法2=木更津総合) | 28 | 石黒和弥(法3=高岡商) | 51 | 鈴木大紀(法4=法政二) |
戦評
1回戦では投打が噛み合い快勝したものの、2回戦は追い上げ及ばず敗戦を喫した法大。優勝に向けて、もう負けは許されない。勝ち点奪取なるか、注目の一戦が幕を開けた。
法大の先発は、中1日で篠木健太郎(営4=木更津総合)。対する慶大はエース・外丸東眞が3連投。
序盤は両投手ともに走者を許すものの、要所を抑え、投手戦となった。
3回裏、先頭の外丸の打球は浅めに守っていたレフトの頭上を超え、二塁打となった。続く丸田湊斗の犠打、本間颯太朗にはストレートの四球を与え、1死一、三塁のピンチを迎える。3番・水鳥遥貴を二ゴロ併殺打に打ち取り、無失点に抑えた。
打線は4回表、2死から武川廉(人4=滋賀学園)が死球で出塁すると、二盗を決めチャンスを演出。しかし、吉安遼哉(法4=大阪桐蔭)が空振り三振に倒れ、得点を奪うことができない。
4回裏には、死球と2本の単打で2死満塁の大ピンチを迎える。打席には、前の打席で二塁打を放った外丸。二ゴロに打ち取り、ピンチを凌ぎ切った。
5回表には、先頭の姫木がショートへの内野安打で出塁。続くこの日誕生日の田所宗大(キャ4=いなべ総合)の犠打で1死二塁のチャンスを迎える。しかし、鈴木大照(法4=明徳義塾)、篠木ともに好守に阻まれ無得点に抑えられる。
5回裏には、先頭の丸田に死球、本間の犠打で二塁に進塁される。水鳥を左飛に打ち取るも、4番・清原正吾にこの日3つ目となる死球を与える。続く真田壮之に右越二塁打を浴び先制点を許す。後続は打ち取り、何とか最小失点に抑えた。
6回表には、先頭の松下歩叶(営3=桐蔭学園)が左前安打で出塁。続く藤森康淳(天理)はバント失敗に終わる。しかし暴投で三塁に進塁し、クリーンナップを迎える。中津大和(営4=小松大谷)の痛烈な打球は、一塁手・清原のダイビングキャッチに阻まれる。続く武川も二ゴロに倒れ、またも得点を奪えない。
7回からは、昨日先発の吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)がマウンドに上がった。品川侑生(文3=三重)、武川の好守もあり、2イニングをパーフェクトに抑え、味方の反撃を待った。
迎えた最終9回。1死から武川が二塁打を放ち、さらに守備のミスもあり、一気に三塁に進塁。続く主将・吉安が初球を捉え、左前適時打を放ち同点に追いつく。また姫木が右越二塁打を放ち、1死二、三塁にチャンスを拡大。しかし、代打・西村友哉(法4=中京大中京)、鈴木照がともに凡退し、勝ち越しとはならなかった。
10回裏、先頭の丸田がセーフティバントで出塁する。続く本間のバントを投手・安達壮汰(営4=桐光学園)が飛び込んでノーバウンドで捕球しアウトにする。水鳥、清原も打ち取りサヨナラのピンチを凌いだ。
11回表、先頭の中津が右中間二塁打で勝ち越しのチャンスを演出。しかし武川、吉安は凡打に倒れる。申告敬遠、四球で2死満塁の勝ち越しのチャンスを迎える。打者は前の打席にチャンスで凡退した鈴木照。しかし、一ゴロに倒れ勝ち越しとはならなかった。
12回裏、前の回から登板している宇山翼(人3=日大三)が先頭打者を打ち取る。続く木暮瞬哉の代打でリーグ戦初出場の渡辺憩が打席に。高めの球を捉えられ、特大の代打サヨナラ本塁打を浴び、無念のサヨナラ負けを喫した。打たれた瞬間には、松下がうずくまる姿を見せるなど悔しい敗戦となった。
(記事:盛岡惟吹、写真:矢吹大輔、大草拓馬、中山達喜)