【硬式野球】春季リーグ振り返り特集~西村友哉副将~

2024年6月中旬

6月2日に早大の優勝で幕を閉じた東京六大学野球春季リーグ戦。法大は6勝7敗、勝ち点2の4位と悔しい結果に終わった。春季リーグ振り返り特集3回目の今回は、副将・西村友哉(法4=中京大中京)のインタビューをお届けする。

副将の西村友哉

選手インタビュー

西村友哉 副将

ーーリーグ戦を振り返って
何も自分たちのいいものを出せなかったなって思います。

ーーけがの状態は
リーグ戦始まる前に肘をけがしましたね。2か月ぐらい経ってるんですけど、復帰は8月の頭ぐらいですかね。

ーー今は投げられるようになりましたか
今はまだノースローです。8月の頭に完全復帰を目指してます。

ーー立大1回戦では死球で途中交代もあったが影響は
大丈夫です。こっち(死球)の影響で試合に出てないみたいに思ってる人が多かったです。

ーー印象に残った試合とその理由は
印象に残った試合はみんな言うと思うんですけど、サヨナラホームランで負けた慶應の3回戦ですね。あの試合は勝てたと思うんですよ。自分も大事な場面で代打送っていただきましたし。そこで勝ち切れなかったっていう悔しさと負けっていうのは一瞬で決まるんだなっていうのを痛感した試合でした。

ーー1番印象に残っている打席は
やっぱ慶應の3回戦の代打で1死二、三塁で回ってきたところですかね。

ーー代打での出場が多かったですが、準備の面で意識していたことは
代打は早ければ1試合3球で終わってしまうので、ファーストストライクを無駄にしないようにアナライザーの人に(相手ピッチャーが)初球まっすぐで来るのか、変化球で来るのかっていう割合を出してもらいました。もう本当にこれでもかっていうところまで詰めれるところは詰めて、最善の準備をした上で、自信を持って打席に立つようにしてました。

ーーベンチから試合を見ていて感じたことは
特に感じたのは、自分もそうですけど、自己犠牲の精神が欠けてるなと感じました。凡打でもいいから進塁打とか、どんな形でも1点を取りに行くっていう姿勢が見られなくて。どうしてもリーグ戦なので、みんな打ちたいっていう思いが強いと思うんですけど、その気持ちを押し殺して、しっかりチームのために行動できるかっていうところがこのチームにちょっと足りないところかなってこのリーグ戦を通じて感じました。

ーーベンチで声を出す姿が印象的でしたが、どんな声掛けをしていましたか
自分は外野手なので、内野から外野にそのポジショニングとか伝えてもらったり、ピッチャーにしっかり声かけたりしました。あとは両サイドのサードとファーストに大島さんやベンチからの指示を伝え、全員に回るようにしました。

ーー中津大和選手(営4=小松大谷)が西村選手のグローブを使って外野守備についていたが
1回ありましたね。壮太(内海、法4=御殿場西)が大和のグローブを使ってて、大和が「誰のグローブ使おうかな」って言ってたので、自分のを貸しました。自分はグローブに結構自信があったので、「俺の使ったら何でも取れるよ」って言って渡しました(笑)。

ーーそしたら本当に使われたんですね
ふざけて言いました(笑)。「全部取れるから」って(笑)。

ーー副将として心掛けていたことは
試合に出れてなかったので、やることは限られてきて、声でチームを鼓舞するっていうのを意識してやりましたね。初めて打席に立つ選手とか、初めて投げるピッチャーにしっかり声かけをしました。あと、試合に出てる人は結構集中して周りが見えなくなることもよくあるので、そういう時にしっかり周りがどんな状況かっていうのを伝えて、視野を広げてあげる役割を意識してやってました。

ーー副将からみて𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭)主将はリーグ戦期間中試合や試合以外の部分でどうだったか
結構考えてたと思いますね。主将として望む初のシーズンで、あいつも結構体とか苦しかったと思うんですけど、もう常にチームのこと考えたり、ピッチャーの状態を常に確認してたりしてたので。結果は自分たちにとって満足なものではないですけど、ヤス(吉安)の頑張りは、みんなにちゃんと伝わってたと思います。

ーー優勝できなかった最大の要因は
ピッチャー陣は防御率も本当に低くて、篠木、吉鶴にめちゃくちゃ助けられたなっていう風には思います。課題はやっぱり打撃ですね。打たないと勝てないので。0点に抑えても点が取れなかったら勝てないので、そこをこの夏しっかり得点できる、 打つだけじゃなくて、自己犠牲で取れる点を取ることのできる打線を作っていきたいなと思います。

ーー接戦の試合を落としてしまったことに関しては
振り返ると、無死2塁で簡単にアウトになってしまったりとか、粘りのない打者が多かったりしました。慶應にしても早稲田にしても、いろんな選手が簡単にアウトにならず、粘っていました。1つ1つ神経を使わないといけない中で、自分たちにはそういうバッターが少ないと思います。そういうところの差が終盤に来て最後の1点を取られてしまうっていうところにつながってると思いますね。

ーー外野手では4年生の活躍が目立ちました
鈴木大照(文4=明徳義塾)と内海壮太が最初調子良くなかったんですけど、徐々に調子を上げてきて、常にあいつらが外野の中心だったなと思います。姫木(陸斗、人4=日大藤沢)もそうですけど、3人が筆頭に外野手を引っ張ってくれて、自分がいらないんじゃないかってぐらいに頑張ってくれたので、本当に良かったと思います。

ーー内山陽斗(文3=天理)、浜岡陸(法3=花咲徳栄)といった期待の3年生はけがで出れなかったが秋に向けてどうか
やっぱりこのリーグ戦で選手層の厚みが欠けてたかなって思います。外野とか4年生調子悪かった時に浜岡と内山の力っていうのは必要だったと感じる部分は多くあったので、秋にはなんとしても復活してもらって、チームにさらに厚みを持たせてほしいなと思います。

ーー背番号1の重みは感じましたか
法政の1番の選手は代々活躍してきた選手たちなので、成績を残せず悔しいなと思います。

ーー今後の意気込みを
まずチームとしては僅差で負ける試合が多かったのですが、相手との差はそんな大きなものじゃなくて、小さいことの積み重ねだと思うので、そういうところをしっかりもう一度な見直していきたいです。あとは打撃向上をテーマにして、チームとしてこの夏やっていきたいです。個人としてはしっかりけがを治して、秋のリーグ戦は1番センターで出られるように、秋のリーグ全試合で活躍できるように頑張りたいなと思います。

ーーファンの方に向けてメッセージを
この春のリーグ戦は皆さんにとっても悔しい結果となってしまったので、秋にはしっかりともう一度強い法政を取り戻して、圧倒的な力を見せられるように頑張りたいと思います。

(取材・盛岡惟吹)


西村 友哉(にしむら・ともや)
法学部4年 2002年5月16日生まれ
愛知県出身・中京大中京
174cm74kg・右投右打
今季成績:6試合 9打席 7打数 1安打 0本塁打 1打点 1四死球 打率.143

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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