【硬式野球】侍ジャパン大学代表選手選考合宿を振り返って

2024年6月22日~24日
バッティングパレス相石平塚スタジアム

6月22日より3日間侍ジャパン大学代表選手選考合宿が行われた。法大からは篠木健太郎(営4=木更津総合)、中津大和(営4=小松大谷)、松下歩叶(営3=桐蔭学園)の3選手が参加。全国から集まった大学野球トップレベルの選手たちとしのぎを削った。

左から篠木、中津、松下

合宿リポート

初日には2日目に行われる予定だった紅白戦3試合が天候を考慮し前倒しで行われた。

中津大和(営4=小松大谷)は1試合目では3打数安打だったものの、2試合目では慶大・外丸東眞、近大・野口練からそれぞれ安打を放った。またショートの守備でも軽快な動きをみせた。

得意の打撃で結果を残した中津大和

松下歩叶(営3=桐蔭学園)も2試合目では、第1打席に先制適時打を放つと、第3打席には篠木健太郎(営4=木更津総合)から右前安打を放ち猛アピール。

ショートの守備にもついた松下

篠木健太郎(営4=木更津総合)は2試合目に登板。松下に安打を打たれるも、続く打者を併殺打に打ち取ると、結果的に2イニングを投げ2安打無失点に抑えた。

2日目、3日目はシートノックやケースバッティング、バント練習などが行われた。特に3日目のシートノックでは篠木が外野につく珍しい場面もみられた。

外野守備についた篠木

また合宿後には「第43回 プラハベースボールウィーク」と「第31回 ハーレムベースボールウィーク」に出場する侍ジャパン大学代表24名が発表され、篠木と松下が選出された。

(取材:矢吹大輔)

選手インタビュー

篠木健太郎 投手

ーー合宿を振り返って
高いレベルの中でいい野球ができたので、これをしっかりこれからの野球人生に向けてやっていきたいなと思います。

ーー投手陣を引っ張る立場だったが
中村(優斗、愛知工業大) もこの前の国際試合(3月の欧州代表戦)経験してますけど、 オランダを経験したのが僕しかいなかったので、そういった点で最上級生としてもしっかり引っ張ってコミュニケーション多く取ろうとは思ったので、しっかり雰囲気は作れたかなと思います。

ーー中村選手と一緒にいる時が多かったが、どんな話をしたのか
普通に楽しく話していました。野球の話をしたとすれば、スライダーの話を少ししたぐらいです。

ーー2年生の時に経験したオランダの国際大会はどんな場所だったか
国際大会で時差もあれば食事も違っていろんな難しさがある中で、そういったものをうまく伝えながら、自分も下級生の時にやりやすい環境、雰囲気作ってもらっていました。そういう雰囲気を自分が作れるようにしたいと思っています。

ーーすごいなと思った投手は
やっぱり中村です。一番刺激になります。

ーー外野守備もしていたがその経緯は
国際大会が過密日程なので、どんなことがあるか分からないし、延長戦になった時の対応っていうところで、日の丸を背負う候補選手として覚悟がいるという話をされていたので。

ーー高校の時も外野はしていたか
高校1年生の時に少ししていました。

ーー高校時代は投手でない時はどこを守っていたか
ファーストです。

ーー紅白戦では松下歩叶選手(営3=桐蔭学園)に打たれたが、投球はどうだったか
自分としてはいい感じで、抑えられたので良かったです。

ーー新たな収穫は
トラックマンを見て、自分の投げたいストレートにだんだん近づいてるのは実感できているので、そこが収穫です。

ーートラックマンだと何キロ出ていたか
153キロです。

ーー堀井さんから何か言われたか
「篠木外野頼むよ」って言われました(笑)

中津大和 内野手

ーー合宿を振り返って
レベルが高い中で野球をすることができて、自分の足りないところや、ここが通用するなっていうところが分かりました。

ーー足りないところや通用するところ、具体的には
足りないところは守備ですね、強化したいです。通用するところは、バッティングだったり、足の速さかなと。

ーー一塁、二塁、三塁、外野と色々なところを守ったが想定していたか
サードは想定していませんでした。ショートか外野かなと思っていたので、少しびっくりしました。

ーー対戦してみてすごいと感じた投手は
堀越(啓太、東北福祉大)ですね、速かったです。

ーー新たな収穫は
これがやっぱり(上のレベルで)戦っていかないといけない相手ということを知れたのがいい収穫だと思います。

ーー井上(幹太、金沢学院大)選手と一緒にいるのをよく見かけたが
そうですね、石川県の大学なので、共通の友達とかもいて話しやすくて。

ーー楽しかったエピソードは
もう日々の生活が楽しかったです。疲れました(笑)。

松下歩叶 内野手

ーー合宿を振り返って
周りのレベルが高くて、すごくいい刺激を受けました。

ーーレベルが高いと感じたところは
やっぱりバッティングのスイングの強さだったり、飛距離だったり、基礎的なみんながぱっと見て分かるような、 そこのレベルがやっぱり違ったなと思います。

ーー自分の通用すると思ったところは
やっぱり守備の面で色々なポジションをこなせるところは今回の合宿でも手応えはあったかなと思います。

ーー今回は一塁手もしていたが、どこまで想定して準備したか
セカンド、ショート、サードは練習していたのですが、ファーストは急に言われた中でも上手くできたので良かったかなと。

ーー紅白戦でも3本当たりが出たが、対戦してすごいと思ったピッチャーは
みんなすごかったです。その中でも個人的には、高須(大雅、明治大)がやっぱり高さもあって、リーグ戦でもやられていたのですが、いいピッチャーだなと改めて思いました。

ーー新たな収穫は
やっぱり自分のバッティングの部分で、基礎的なスイングの力だったり、スピード感っていうのはまだまだ足りてないなと思ったので、もう1回持ち帰ってバッティング強化したいなと。

ーー篠木健太郎投手(営4=木更津総合)からヒットを打った打席について
篠木さんっていうことは特に意識していなくて、普通にヒットが欲しかったので飛んでいって良かったです。

ーー仲良くなった選手や元々仲が良かった選手は
小島(大河、明治大)は小学校の代表(横浜DeNAベイスターズジュニア)が一緒だったので知っていました。立石(正広、創価大)は部屋が一緒で2人部屋だったので、1番すごかった選手なので、色々話を聞けて良かったです。

ーー合宿で気づいた他の選手の生活面については
個人個々で動いてたんで、多く意識することはなかったですが、やっぱりみんな野球の話が、宿舎に帰ってもとても多くて、 野球に対する熱があるんだなと。そういう選手が上に行くんだなと改めて思いました。

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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