関東学生アメリカンフットボールリーグ 第2戦 対東大
2024年9月14日(土)
アミノバイタルフィールド
試合結果
トータル試合結果
法政大学ORANGE |
14 | 1Q | 0 |
東京大学WARRIORS |
---|---|---|---|---|
7 | 2Q | 0 | ||
14 | 3Q | 0 | ||
14 | 4Q | 14 | ||
法政大学ORANGE | 49 | Total | 14 | 東京大学WARRIORS |
試合得点
Q | ポジション | 選手 | 得点方法 | トライフォーポイント(以降:TFP) |
---|---|---|---|---|
1 | RB | 中川達也(法3=明治学院) | タッチダウン(以降:TD) | ○ |
1 | RB | 廣瀬太洋(営4=駒場学園) | TD | ○ |
2 | TE | 矢作一颯(法2=足立学園) | TD | ○ |
3 | WR | 高津佐隼世(キャ3=佼成学園) | TD | ○ |
3 | WR | 高津佐 | TD | ○ |
4 | QB | 齊藤空大(法3=駒場学園) | TD | ○ |
4 | RB | 小松桜河(文3=日大三) | TD | ○ |
戦評
9月とは思えないほどの暑さのなか、リーグ2戦目は東大と対戦。今夏鍛え上げたフィジカルを武器に、連勝を狙う。
第1Q、試合開始を告げる東大のキックはタッチバックとなり、法大最初の攻撃は法政陣25ヤードラインからスタート。いきなり、桜美林大戦で課題となったパスプレーで3度1stダウンを更新し、迎えた7play目の攻撃。東大陣8ヤードでの2nd&6。QB 谷口雄仁(営4=法政二)からのハンドオフを受けたRB 中川達也(法3=明治学院)がTDランを決めて幸先良く先制に成功。その後のTFPもK・高城颯真(経3=法政二)がしっかりと沈めて7-0とする。その後の東大の攻撃をしっかりと抑え、法政陣38ヤードから再び攻撃権を得ると、谷口からWR高津佐隼世(キャ3=佼成学園)、WR阿部賢利(営2=法政二)へのパス成功に加え、パスインターフェアも重なり東大陣2ヤード付近まで前進し、TDのチャンスをつかむ。谷口のハンドオフからRB 廣瀬太洋(営4=駒場学園)がランで2度TDを狙うも、相手DLとの押し合いにOLが勝ちきれず、TDを奪えない。しかし3度目の正直で廣瀬がTDを決めて、13ー0。さらに高城が落ち着いてTFPを成功させ、第1Qは14ー0と終始相手を圧倒した。
良い流れのまま第2Qに入りたい法大だったがディレイオブゲームの反則を取られ、5ヤードの罰退。その後の4thダウンでパントを選択し攻撃権は東大に渡ると、ここからに苦しめられ1stダウンを4度更新されてしまう。しかし今秋初出場となったDBクラッセンマイケル(法3=足立学園)を中心に対応し、最後はパントを蹴らせて攻撃権を取り戻す。法政陣20ヤードからの攻撃は中川のランや阿部のパスキャッチからの相手を交わすプレーなどがあり、3度1stダウンを更新する。するとその後の攻撃の東大陣41ヤードからの1st&10で谷口のパスを受けたTE矢作一颯(法2=足立学園)がそのままTD。タックルしにくる相手を寄せ付けない見事なプレーは第2Q唯一のTDとなった。TFPも決まり21-0と試合を優位に進めていく。しかしリターン後の攻撃で東大が意地を見せる。ランで小刻みに進み迎えた法政陣46ヤードでの4th&2。ここで東大はチームタイムアウトを取り、ギャンブルプレーを選択。これが見事に成功し、再び1stダウンを更新されてしまう。それでもその後の攻撃はクラッセンマイケルの2度のタックルによりしっかりと抑えたところで第2Qが終了。21-0で折り返した。
15分間のハーフタイムを経て迎えた第3Qは東大のレシーブでスタート。いきなり髙橋和音(法4=海陽学園)がオフサイドの反則を取られるも、東大がこれをディクライン。法政陣44ヤードから攻撃を再開されるも、またもクラッセンマイケルのタックルがあり、4thダウンでパントを蹴らせることに成功。するとこのパントのキャッチしたRB 小松桜河(文3=日大三)が約70ヤードのビッグリターンを魅せ、流れを呼び込むと、その後の攻撃の1st&10で谷口から高津佐への27メートルのTDパスが成功し、さらにリードを広げ28-0とする。しかしその後の東大の攻撃でQBのランや法政側の反則により、法政陣12ヤードまで攻め込まれる。このピンチを救ったのはDB 櫻井颯汰(人4=法政二)。1st&10の攻撃で、見事ファンブルリカバーに成功。この試合ディフェンダー陣最初のビッグプレーにより法政陣20ヤードから攻撃権を得ると、宮本樹音(文1=佼成学園)のランもあり2度1stダウンを更新して迎えた4th&1。ここで法大はギャンブルプレイを選択し、これが成功すると、最後はこの試合2度目となる谷口のパスから高津佐のTD、そしてTFPが決まり35-0となったところで第3Qが終了した。
最終第4QはファーストプレイでDB浅賀大生(デザ3=法政二)が相手のパスをインターセプトするビッグプレーを起こすと、東大陣28ヤードで迎えた2nd&10で第4Qから QBに入った齊藤空大(法3=駒場学園)がブロックしにくる相手を突き飛ばし、見事なTDラン決めて42-0。しかしその後の東大の攻撃でロングランTDを許し、TFPを決められ7点を返されてしまう。さらにその後の攻撃でホールディングを含む2つの反則を取られ計20ヤードの罰退を受けることに。しかし齊藤のランプレーなどにより1stダウンを3度更新して迎えた敵陣4ヤードでの1stダウンの攻撃で小松が今秋1つ目のTDを奪うと、TFPをK・鎭野涼太(社2=法政二)がしっかり沈めて49-7。その後東大にTDを決められ、7点をかえされるも、最後はしっかりと時計の針を進めて試合終了。49-14で勝利となった。
次戦は東京ドームでの中大戦。これ以上ない会場での選手の躍動に期待したい。
(記事:白戸大貴)
選手インタビュー
WR/副将・高津佐隼世(キャ3=佼成学園)
ーー今日の試合を振り返って
しっかりこの2週間準備してきたことをフィールドで出せたので良かったかなと思います。
ーー今日の試合でTDを2つ取れたことに関しては
個人の成績もそうですし、チームの結果に貢献できたのが桜美林戦に比べて実感できたので良かったかなと思います。
ーー桜美林戦に比べてパスが通るシーンが多かったが修正したところは
前の週も出来なかったところをしっかり練習で自分からしっかり声掛けをして意識しないといけないなと思ってました。QBとの合わせも大事だと思うので、数多くやるようにしました。自分にとってはまだまだなところもあったんですけど、要所要所で良いプレーができたのはQBとの意思疎通がしっかりできたのかなと思ってます。
ーー第4Q外からチームのプレーを見て感じたことは
1人1人の個人プレーがすごく目立ったことはチームにとっても、すごい良い影響だと思います。自分も含めてどんどん下から良いプレー出ると後輩に勢いも出てくると思います。チームですけど切磋琢磨してやっていく中で自分も負けないようにやっていきたいです。
ーー次戦に向けて
次は東京ドームでの試合なので、いつも通りしっかりと中大戦に向けて準備をして、リラックスしてやっていきたいです。
(取材・白戸大貴)
DB・クラッセンマイケル(法3=足立学園)
ーーディフェンス陣、どういった準備でこの試合に臨んだか
一人ひとりの役割面の確認を練習から意識してきたので、各々がその準備を発揮する試合になったのかなと思います。個人的には攻めて守りにいくことを特に意識していました。
ーー東大の特殊な攻撃にやりにくさは感じたか
自分は感じなかったですね。
ーー今日の試合個人的に点数をつけるとしたら
80点くらいですね。
ーーその理由は
自分の中で思いっきりプレーすると決めた中で、どのプレーでもその意識が出ていて、タックルなどのいいプレーがあったので80点くらいはつけていいのかなと思います。
ーー次戦に向けてどういった準備をしたいか
先ずは相手の攻撃の傾向をしっかりつかむことから始めたいと思います。その中で全員が各々の役割を徹底して来週の試合に臨みたいです。個人的には、タックルの精度を来週の練習を通して上げていければと思います。
(取材・野田堅真)
DL・矢満田衛良(文3=法政二)
ーー試合を振り返って
最初の試合の入りであったり、前半戦は相手の不規則な攻撃に対して上手く対応することはチームとしてできたのではないかなと思います。
ーー相手のランを多用する攻撃に対してどういった準備をしてきたか
東大さんは近年このような攻撃を多用してきているので、その精度の高い攻撃に対して自分たちも練習中から妥協しないように準備してきました。試合間が2週間あったので、内容の濃い練習で今日に向けた準備ができたと思います。
ーーけがで離脱した川出選手からはどのような言葉をかけられたか
川出さんからは「俺はけがしちゃったから、お前が思いっきりやってこい」と背中を押してもらいました。今日の試合も自分の力を信じて、法政のファーストラインとして自分のプレーをするだけだと言い聞かせて試合に臨みました。
ーー来週に向けて
中央大学さんもとてもいいチームなのですが、どんな相手でも1週間という限られた中で勝利につながるような最高の準備を自分たちはするだけです。
(取材・野田堅真)
K/P・高城颯真(経3=法政二)
ーー今日の試合を振り返って
今日はとても課題が残る試合だったと思います。その理由としては、KCで2回連続アウトオブバウンズしてしまい、チームの雰囲気を悪くしてしまいました。
ーーキックで意識していたことは
試合の中で緊張してしまいミスをしてしまうので、練習から試合を意識しました。試合ではいつも通りの自分のキックを心がけました。
ーーTD後のキックを全て成功させたがその秘訣は
去年は言語化してキックのことを考えていましたが、3年生になってからはいつも通りのキックを意識するようにしました。
ーー次戦以降の意気込み
まだFGを春、秋通して1本も外していないので、全試合決めきります。
(取材・松野要)
TE・矢作一颯(法2=足立学園)
ーー今日の試合を振り返って
自分のやりたいことがしっかりとできたので、すごい良かったなというふうに思ってました。
ーー具体的には
TDした時のプレーは繰り返し練習していたプレーなので、きれいに決まってすごい良かったです。
ーー攻撃陣全体として意識したところは
桜美林大と違って密集がすごいチームでした。それに負けないように、僕たちも最後まで粘り強くやっていこうというふうに話してました。
ーー今日の試合で感じた課題は
やっぱりまだ自分は詰めが甘かったところも感じました。来週中央戦まで空く期間が短いですけど、詰めるところを全部詰めて、今日より良い結果を残せるように頑張りたいです。
ーー次戦に向けて
相手も強くなっていって厳しい相手になってくるので、それに負けない圧倒できる力をつけていきたいなと思います。
(取材・白戸大貴)
RB・中川達也(法3=明治学院)
ーー今日の試合を振り返ってどうだったか
1年前にけがをしていて2年振りの公式戦ということもあって緊張もありましたが、目に見える結果を出すことができてよかったです。
ーー試合直前の練習ではどのようなことを意識していたか
自分の持ち味はフィジカルなのでそれがどこまで東大戦に通用するかがわからなかったですが、緊張もあったのでイメージトレーニングをして自分の持ち味を活かすことを考えました。
ーー今後の練習に向けて
今日出た課題を修正することと、今後けがしないようにいかに自分の体と向き合っていくかを意識したいです。
ーー次戦に向けて
今日は1TDで終わったが、次戦は3TD、4TDできるように練習していきたいです。
(取材・須藤友楽)