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【硬式野球】早大に引き分け挟み6連敗…勝ち点献上で優勝へ暗雲 篠木は8回途中125球5失点KOで力尽きる 打線は5回までノーノー&”屈辱”10三振

東京六大学野球2024秋季リーグ戦 早大3回戦
2024年9月30日(月)
神宮球場

昨日は吉納翼(早大4年=東邦)に終盤逆転3ランを被弾し、1分1敗と後がなくなった法大。勝ち点獲得の希望をエース・篠木健太郎(営4=木更津総合)に託すも、前田健伸(早大3年=大阪桐蔭)に2ラン含む2本のタイムリーで3打点を献上。2対5で敗北し勝ち点を落とした。これで法大の完全優勝は消滅。優勝戦線から大きく後退した。

一塁ベース上でうなだれる内海

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早 大 0 0 0 2 0 1 0 2 0 5 12 0
法 大 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 5 0

(早大)〇伊藤樹、田和、香西—印出
(法大)●篠木、安達—中西祐、川崎
[本塁打]
早大:前田健 1号2ラン (4回 篠木)
法大:なし

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 (4) 松下 4 1 0 0 .207 右飛 三邪飛 遊ゴロ 中安
2 (3) 藤森康 4 0 0 .269 空三振 捕飛 空三振 空三振
3 (8) 中津 4 2 0 .333 遊ゴロ 中飛 二安 右2
4 (7) 内海 4 0 0 0 .207 二ゴロ 空三振 二ゴロ 見三振
5 (9) 姫木 4 0 1 0 .417 遊ゴロ 見三振 一ゴロ 投ゴロ①
6 (5) 武川 4 1 1 .250 遊ゴロ 空三振 右安① 遊飛
7 (1) 篠木 3 0 0 0 .250 遊飛 空三振 空三振
1 安達 .000
8 (2) 中西祐 1 1 0 1 .154 死球 左安
H6 金谷 1 0 0 0 .000 左飛
9 (6) 石黒 1 0 0 0 .214 三ゴロ 捕犠打
H 今泉 1 0 0 0 .000 見三振
2 川崎

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 7 0/3 125 33 10 7 3 5 3.48
安達 2 36 8 2 0 1 0 0.00

ベンチ入りメンバー

10 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) 27 川崎広翔(営2=日大三) 24 金谷竜汰(法2=東海大菅生)
14 安達壮汰(営4=桐光学園) 32 土肥憲将(キャ2=鳴門) 45 熊谷陸(人1=花巻東)
18 篠木健太郎(営4=木更津総合) 42 今泉秀悟(キャ1=石見智翠館) 1 西村友哉(法4=中京大中京)
19 山城航太郎(キャ4=福大大濠) 6 武川廉(人4=滋賀学園) 2 鈴木大照(文4=明徳義塾)
12 永野司(営3=倉敷商) 26 藤森康淳(営2=天理) 7 内海壮太(法4=御殿場西)
17 野崎慎裕(営3=県岐阜商) 29 中村騎士(営1=東邦) 9 姫木陸斗(人4=日大藤沢)
15 山口凱矢(営2=桐蔭学園) 4 松下歩叶(営3=桐蔭学園) 31 豊田凌平(法1=鳴門)
34 倉重聡(営1=広陵) 8 中津大和(営4=小松大谷) 50 姫野翔(現4=大分鶴崎)
22 中西祐樹(法2=木更津総合) 28 石黒和弥(法3=高岡商) 51 鈴木大紀(法4=法政二)

戦評

昨日は早大に逆転負けを喫し、後がなくなった法大。背水の陣で挑む第3戦の先発は10日で4試合目、ここまで356球を放っている篠木健太郎(営4=木更津総合)。対する早大はエースの伊藤樹(3年=仙台育英)。

1回表、篠木は2つの三振を奪い2死とするも、3番の吉納翼(4年=東邦)に四球を出す。盗塁を決められ2死二塁とされたところで4番の印出太一(4年=中京大中京)が左前に安打を放つも、左翼手の内海壮太(法4=御殿場西)が好返球で刺殺。窮地を脱した。

その後は両者とも走者を出せず、迎えた3回の法大の攻撃。先頭が倒れ1死から中西祐樹(法2=木更津総合)が死球を受け出塁。相手投手・伊藤の2度の暴投もあり、走者を進め1死三塁と好機を作るも、後続が続かず無得点。

4回表、三ゴロ、三振で2死をとった後、4番の印出に四球を与える。ここで打席には今春の第1戦、一昨日の第1戦といずれも適時打を許している篠木の天敵・前田健伸(3年=大阪桐蔭)。カウント1ボール1ストライクからの3球目、甘く入った直球は右翼スタンドポール際中段へ。リーグ戦初本塁打となる1発で2点を先制される。

5回表、先頭の梅村大和(4年=早稲田実業)をバントヒットで塁に出し、バントで送られて2死二塁とされるも、後続を抑えて無得点。

その裏、法大は伊藤の前に3者連続三振に倒れ、ここまで法大打線をパーフェクトに封じ込める。

続く6回表、2、3、4番に安打、四球、安打で簡単に無死満塁とされると打席には先ほど本塁打を放っている前田健。甘く入ったツーシームを右翼前に飛ばされ適時打に。その後は篠木を意地を見せ、後続を切った。

その裏、先頭の中西祐が久しぶりの安打を左翼へ放ち出塁。これがチーム初安打。石黒和弥(法3=高岡商)が犠打を決め、1死二塁と好機を作るも、松下歩叶(営3=桐蔭学園)が遊ゴロ、藤森康淳(営2=天理)が三振に打ち取られこの回も無得点。

7回表、1死から尾瀬雄大(3年=帝京)に安打を許し、バントで2死二塁となるも、吉納をレフトフライに打ち取り、リズムを作る。

その裏、先頭の中津大和(営4=小松大谷)が中堅への二塁打で出塁。4番、5番が倒れた後迎えたこの日今季初スタメンの武川廉(人4=滋賀学園)の打席。フルカウントまで粘った後外角の直球を捉えた打球は一二塁間を抜ける適時打となる。これで法大が1点を返し3-1とする。

8回表、印出、前田健に2連打を浴び無死二、三塁とまたも窮地に立たされる篠木。迎えた6番・小澤周平(3年=健大高崎)の打席。2球目に篠木が暴投し、1人走者が還り4-1。その後小澤に直球を右翼に運ばれ適時打を浴びる。これで5-1とされる。ここで大島監督は投手を安達壮太(営4=桐光学園)にスイッチ。1死をとった後、石郷岡大成(3年=早稲田実業)に安打を許すも続く打者を打ち取り、早大打線を退ける。

その裏、2死から松下が中堅への安打で出塁するも続く藤森康がまたも三振。好機を生かすことができない。

9回表、守備固めで川崎広翔(営2=日大三)がリーグ戦初出場。1死から吉納に安打を許し、続く印出も四球で塁に出すもここで捕手・川崎が飛び出した二塁走者をバズーカ送球で刺殺。初出場の選手がチームを鼓舞する。続く前田健も一ゴロに打ち取り最終回の攻撃に希望をつなぐ。

迎えた最終回。先頭の中津が右翼線に二塁打を放ち好機を演出。4番・内海の打席中、早大捕手の印出が後逸し中津は三塁へ。内海は三振に倒れるも、5番・姫木陸斗(人4=日大藤沢)の投ゴロの間に走者が還り5-2。ここで打席には先ほど適時打の武川。誰しもが固唾を飲んで見守るも打球は無情にも遊撃への飛球。これでゲームセットとなり、早大の勝利。法大はこのカードを落とし、優勝戦線から大きく後退した。

(記事:中山達喜、写真:大草拓馬、寺地愛歩、中山達喜、矢吹大輔)

選手インタビュー

武川 廉 内野手

ーー今季初スタメンでしたがどのような心境で試合に臨んだか
試合に出ても出なくても、出れる準備を毎試合していたので、同じように最大限の準備をし、チームに貢献したいと言う気持ちで臨みました。

ーー昨日の試合からの切り替えについては
春優勝した早稲田、簡単には勝てないとわかっていたのでなんとか粘って2連勝しようとチームで話していました。

ーー反撃の適時打を放ちましたが、打った球や打席での心構えは
外のストレートです。なんとかチームに貢献したいとずっと試合に出れない時も思っていましたし、良い集中力と緊張感で打席に立つことができました。

ーー東大戦に向けての意気込みを
さらに負けられない試合が続きますが、今までたくさん健太郎に助けてもらってばかりだったので、残り3カードを野手が助けられるように自分のできる全てをかけて死ぬ気で残りの試合臨みたいと思います。

安達 壮汰 投手

ーー今日の試合を振り返って一言
悔しいの一言です。

ーー厳しい局面での登板だったが、どのような気持ちでマウンドに上がったか
もうこれ以上は点をあげれない状況だったので0という事だけを意識してマウンドに上がりました。

ーー交代の際に篠木投手から何か声掛けは
「ごめん。あとは任した」という言葉を言ってくれたのでナイスピッチと自分も声をかけました。

ーー本日の投球の良かったところは
なんとか冷静に一つ一つアウト取ることができたのでそこがよかったです。

ーー今季ここまで9回を投げて無失点だが、好調の理由は
自分のリズムでストライクゾーンに投げ込めているところがたまたま抑えられているかなと思います。

ーー今後のリーグ戦への意気込みを
まだ優勝がなくなったわけでは無いのですぐ切り替えて、次の東大戦に向けて調整していきたいです。


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