【陸上競技】第101回東京箱根間往復大学駅伝競走 往路結果・復路展望
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走
2025年1月2日(木)
東京・大手町 — 神奈川・芦ノ湖
往路総括
第101回となる今大会、法大は『坪田史上最強の挑戦』を掲げて、総合5位以内を目標に箱根路へ駆け出して行った。
1区は当日変更で昨年6区、区間賞を獲得した武田和馬(社4=一関学院)が大手町をスタート。レースは中大が後続を大きく引き離す展開に。武田は足の状態が万全ではない中でも、3位の大きな集団でレースを進める。しかし、最後はスパート勝負で粘り切れず、1位中大とは1分48秒差の15位に終わった。
2区の主将・小泉樹(現4=國學院久我山)は15位でたすきを受けると、レース序盤日体大、大東大、東洋大と集団を形成し前を追う形になる。中盤以降は小泉がこの集団を抜け出し、順位を1つ押し上げ、14位でたすきをつなぐ。
3区は昨年7区9位の矢原倖瑛(経3=今治北)が登場。出雲駅伝以降、故障で走れなかったが何とか箱根一本に絞り調整した。矢原は日大を捉えるも、専大、東洋大、日体大、順大、大東大に捉えられて、順位を4つ落とし、チーム順位は18位となる。
4区は同学年の矢原からのたすきを受けた、花岡慶次(経3=世羅)が初の三代駅伝を出走。給水では世羅高時代からの先輩だった、細迫海気(令5年度卒)の力水をもらい力強い走りを見せる。そして、山梨学院大と専大を抜き順位を2つ上げ、16位となる。
5区は野田晶斗(社2=京産大付)が当日変更で出走。走れなかった髙橋一颯(社4=名経大高蔵)の思いも背負い山で粘りの走りを見せる。山梨学院大に追い抜かれるも、粘りを見せ大東大を捉えて区間12位でチーム順位を16位にキープするも、全員が区間順位二桁、シード権の10位までは3分22秒差という苦しい展開に…
一昨年は3位、昨年は4位と得意にしている、復路での巻き返しに期待がかかる。
試合結果
往路成績
16位 | 法政大学 | 5時間31分25秒 |
往路個人成績
区間 | 選手名 | 記録 | 区間順位 |
1区(21.3㎞) | 武田和馬(社4) | 1時間02分25秒 | 15位 |
2区(23.1㎞) | 小泉樹(現4) | 1時間07分55秒 | 15位 |
3区(21.4㎞) | 矢原倖瑛 (経3) | 1時間03分39秒 | 15位 |
4区(20.9㎞) | 花岡慶次(経3) | 1時間04分44秒 | 16位 |
5区(20.8㎞) | 野田晶斗(社2) | 1時間12分43秒 | 12位 |
復路展望
『坪田史上最強の挑戦』を掲げて総合5位以内を目標にスタートした今回大会。往路は多くの区間で区間順位下位となるなど序盤から厳しいレースとなり、シード権内となる10位から、3分22秒差の16位と大きく出遅れた。復路は往路の悪い流れを断ち切り、3年連続獲得中のシード権を死守したい。
朝日昇る芦ノ湖に別れを告げ、最初の上りを終えると箱根の山を一気に駆け降りる6区には初の16人エントリー入りを果たした澤中響生(現3=自由ヶ丘)が任された。昨年11月に行われた上尾シティーハーフマラソンでは大きくPBを更新する走りを見せた。勢いそのままに箱根の山を駆け降りてくれるだろう。
山から海へ。細かいアップダウンの待ち受ける7区には、福田大馳(経1=名経大高蔵)が1年生で唯一のエントリー。同期からも祝福や激励の言葉を受けたという。同期の期待も背負い、目標の箱根路を駆け抜けて後続の先輩たちに発破をかける力走を見せてくれるはずだ。
8区は富士山を背に走る前半から、後半には難所・遊行寺の急坂が待ち受ける。このタフなコースを任されたのは安澤駿空(社4=法政二)だ。前回大会は4区にエントリーされるも無念の当日変更。安澤自身、8区は「地元が近くて、中高と走ってきたすごく親しみのある道」という。4年間の集大成、最初で最後の箱根路を笑顔で終わることはできるか。
復路最長区間であり裏のエース区間と呼ばれ、過去には多くの逆転劇も生まれてきた9区には重山弘徳(経2=県立西京)がエントリー。初のメンバー入りを果たし、「少しでもチームに貢献できるように、自分の状態を100%に持っていきたい」と語る。憧れの箱根路を駆け抜けることはできるか。
217.1km、10人のランナーによるたすきリレーの集大成。10区にエントリーされたのは行天陽虹(経3=小豆島中央)。前回大会は当日変更で出走がかなわず、悔しい思いをした。10区は「1番(テレビに)映るので」と自身が希望していた区間でもある。「最後まで諦めず走るメンタル」という自身の強みを活かし、9人がつないできたオレンジのたすきをかけて大手町に戻って来て欲しい。
補欠には、過去2大会連続で出走(2年時=7区8位、3年時=1区14位)し、経験豊富な副将の宮岡幸大(ス4=宇和島東)、前回8区を走り区間9位と好走した清水郁杜(社3=米子松蔭)ら復路の経験者、今季、5000㍍と10000㍍の法大記録を樹立した大島史也(社3=専大松戸)ら実力者が控える。第101回となる今大会は法大にとっても85回目の継走となる。新たな1世紀の1歩目となる今大会、目標の総合5位以内からは大きく離され、シード権も危ぶまれるな状況となった。オレンジエクスプレスはシード権を死守するべく、1月3日大手町を目指して発進する。