【陸上競技】第101回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路(総合)結果
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走
2025年1月3日(金)
東京・大手町 — 神奈川・芦ノ湖
【陸上競技】第101回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路(総合)結果
復路総括
『坪田史上最強への挑戦』というスローガンのもと、総合5位以内という目標を掲げてスタートした101回大会。往路はチーム順位16位でフィニッシュ、全員が区間順位2桁、102回大会へのシード権が与えられる10位までは3分22秒という苦しい展開となった。
復路での巻き返しに期待がかかる法大。
6区は当日変更で、3000㍍障害での活躍も見られる湯田陽平兵(社2=関大北陽)が、初めての箱根で山下りに挑戦。積極的な走りで、芦之湯(4.8㌔地点)ではシード権までの差を2分48秒に詰める。しかし、本格的な下りに入ってから勢いに乗りきることが出来ず、芦ノ湖から1つ順位を上げ15位に浮上するも、シード権までは3分42秒とその差が広がる。
7区は、箱根で競技引退となる副将・宮岡幸大(スポ4=宇和島東)が襷を受けると、序盤から攻めの走りで、前を行く神大、中学大を捉える。1時間3分00秒で区間6位につける好走を見せ、昨年7区を走った矢原倖瑛(経3=今治北)が持つ同区間の法大記録を44秒更新。シード権まで3分25秒と差を縮める魂のラストランで、同期の安澤に襷をつないだ。
8区は最初で最後の箱根で、地元・湘南での出走となった安澤駿空(社4=法政二)が登場。坪田監督が「復路のアクセント」と表現した安澤は、序盤から積極的に前を追うも、難所・遊行寺の急激な上り坂に苦しめられる。上級生として粘りの走りを見せるが、シード権からは4分59秒差と大きく引き離される展開に。9区・清水へと襷がつながる。
9区は昨年8区9位の清水郁杜(社3=米子松陰)が出走。全日本予選での途中棄権など苦しいシーズンを乗り越え、箱根での三大駅伝復活となった。前を走る中学大を捉え、さらに差を広げる粘りの走り。全日本予選での悔しさを晴らす力走を見せるが、シード権までは5分47秒と引き離される。行天へと襷をつなぎ、レースは最終区間へ。
10区・アンカーを務めたのは、箱根初出走となる行天陽虹(経3=小豆島中央)。「1番テレビに映るから」と10区での出走を希望していた行天が、大手町へと向かう。少しでも前との距離を詰めたいところだが、思うような走りが出来ず、後ろを走る中学大に捉えられると、10位との差も6分以上となり、シードが遠のいてしまう。しかし、最後まで諦めない粘りの走りで順位をキープし、総合15位で今大会を終えた。
『坪田史上最強への挑戦』という目標を掲げるも、10区間中9区間で区間順位2桁、シード権とは8分20秒差、総合15位でのフィニッシュとなった法大。4大会ぶりのシード落ちという結果で、来年行われる102回大会は10月に行われる予選会からの挑戦となる。高速化していく箱根への対応という大きな課題が顕著に見られた今大会。この課題を解決し、再び強いオレンジエクスプレスが箱根路を駆け抜けることは出来るのか。今後の躍進に期待したい。
(記事:木村未緒)