【硬式野球】主将も認める練習の鬼・今泉秀悟は直球に振り負けない打撃が強み 今春のリーグ戦では因縁の相手との対決にも注目 (春季リーグ戦直前インタビュー⑪)
今泉 秀悟 選手
ーーオープン戦を通してのコンディションは
順調にきてはいるんですけど、結果に波があったりするので、波を少しずつ小さくしてリーグ戦に臨めればなと思います。
ーー主将の松下歩叶(営4=桐蔭学園)さんがキャンプ時に練習態度を褒めていたが、秘訣は
部員も多いですし、Aチームで試合に出させていただいてる以上、責任感を強く持っています。試合出たくても出られない選手だったり、怪我で練習も思うようにできない選手もいる中で試合に出ていることは当たり前じゃないということを考えて練習に取り組んでます。
ーー捕手として試合に出場してきたが、最近は一塁手で試合に出ているが経緯は
打撃を売りにしているので、練習の中でのバッティングだったりで監督さんから評価をいただいて、キャッチャーは上手な先輩だったり後輩もいいキャッチャーが入ってきたんで、打撃を活かすためのチャンスという形で一塁手を守っています。
ーー守ってみて思った一塁手の難しさは
内野からいろんな送球が来るので、野球は一塁手が取らないとゴロはアウトになりませんし、そのプレーの完結点になるということでアウトの重みを感じますし、1球1球無駄にできませんし、最後まで気を抜けない難しさは感じました。
ーー元捕手ならではの経験は
ピッチャーとのコミュニケーションがファーストに言っても、声かけのタイミングだったり内容だったり捕手として心がけていることが生きているなと感じます。
ーー打撃のアピールポイントは
自分の持ち味は真っ直ぐに対して負けないことなので、最近は真っ直ぐケアしすぎて変化球に対応できない時もありましたが、六大学の投手は真っ直ぐで基本勝負してくると思うので、真っ直ぐを空振りファールではなく一球で仕留められる確実性が強みでアピールポイントです。
ーーチームでライバルになる存在は
ライバルではないんですけど、松下(歩叶、営4=桐蔭学園)さんが今自分の前で打ってて、打席に立ってのオーラもすごいですし、この人なら打ってくれるんだろうなっていう信頼感というか見惚れてしまう雰囲気があって頼り甲斐がある先輩なので、自分も憧れるだけじゃなくて1歩それに近づいてバッティングできればなと思います。
ーー今名前が挙がった松下さんや兄の今泉颯太(令5年度卒=現トヨタ自動車)さんも主将を務めていたが主将への意欲は
今はあんまり意識はないんですけど、チームの中心に立って優勝を成し遂げたい思いはあります。
ーー下級生が入ってきたがチームの変化は
今下級生がAチームに入ってきたり、スタメンで出てる選手もいるので、それに負けられないという思いはありますし、キャッチャーが3人入ってきて、もう入ってきたらすぐファーストに転向というか練習する機会が増えてしまったので、悔しい気持ちもあるのですが、それを糧に活躍していきたいです。
ーー只石貫太(営1=広陵)選手について
監督さんもいろんな選手を使って試して、調子のいい選手を試すので、只石は今調子いいですし、試合に出てくるのかなと思います。
ーーリーグ戦の山場は
初戦の立大戦です。そこを落としてしまうと優勝から遠のいてしまいますし、最近は2連勝もできていないので、2連勝しっかりして勝ち点を取ることが今後の4カードに繋がって優勝に近づくんじゃないかなと思います。
ーー立大エース・小畠一心(4年=智弁学園)投手攻略のカギは
コントロールもテンポもものすごくいい投手で、小畠選手のテンポにバッター陣が合わせてしまうと流れが言ってしまうので、オープン戦でやっている走塁でのプレッシャーだったり、甘い球を1球で仕留めることがカギになるとは思います。
ーー早大の田和廉(4年=早稲田実業)投手に対しては昨秋2三振と悔しい結果となったが、どう攻略するか
去年は自分の中で歯が立たなくて、ものすごくレベルが高いなっていう壁があったので、それを目標にこの冬取り組んできて、先発するピッチャーは基本コントロールも良かったり真っ直ぐも変化球もいいことが多いですが、中継ぎで1イニング限定になると1球にかけてくる熱い思いが違うので、自分もタイミングだったり1球で仕留めないとなかなか打てないので、初球から仕留める準備をして厳しい球でも食らいついていく思いを持って打てればなと思います。
ーー東大戦でしっかりと2つ勝ち切るために必要なことは
どうしても勝って当たり前だろっていう雰囲気がお客さんの中でもあったりする中で、戦う選手が軽い気持ちでプレーしてしまうと足元を掬われてしまうので、ましてや自分たちは優勝から遠のいてる身ですし、なのでどの相手が来ても挑戦者の立場で相手を見て、チームワークやプレー意外のところもきっちりとやれば2連勝できるんじゃないかなと思います。
ーー明大とはフレッシュでいつも接戦となるが、どう戦うか
1番盛り上がるカードだと思いますし、相手も最後で優勝争いに関わってくるカードだと思うので、そこでいつも途中まで良かったり、序盤勝ってる状況も多い中で、1つのプレーで流れが悪くなってしまうことも多いので、1つのプレーをモノにすればチャンスで打ててピンチでは抑えられるのではないかと思います。
ーー明大の投手陣は速球派が多く、振り負ける選手が多い印象だが、工夫は
今チームで徹底していることで、1球目のスイング確率をあげようということをやっていて、1球目をどうしても見てしまうので、1球目の甘いストライク取りにきた球を確実に仕留めれば自ずとヒットや得点力が上がってくると思うので、そういういい投手に対しては打席に立つ前にタイミングを合わせて1球目を確実に仕留めるのがベストなのではないかと思います。
ーー六大学で対戦したい投手は誰か
田和投手です。昨年の秋は2三振という悔しい、ほろ苦いデビューをしてしまったのでなんとか田和選手から打って自信をつけたいです。
ーーリーグ戦を通して自身のどこに注目して欲しいか
バッティングと元気の良さでチームを明るくする姿を見てもらいたいです。
ーー自身の成績目標は
チャンスで回ってくることが多いので、打率もですけど、打点にこだわって、チームとして得点圏で打ててないので得点圏で1本を出してチームの勝利に貢献するのがベストだと思います。
ーー応援してくれる方々にむけて意気込み
今年のチームはあまり期待はされてないかもしれないですが、その中で1人1人が目標を持ってリーグ優勝を目指しているので、そこに向かって全体が1つになって優勝できるように頑張る姿を応援して欲しいです!
(取材:中山達喜)
今泉 秀悟(いまいずみ・しゅうご)
キャリアデザイン学部2年 2005年4月18日生まれ
愛知県出身・石見智翠館
175cm85kg・右投左打
『昨秋に代打でリーグ戦デビュー。早大とのカードでは代打で2打席に立ちいずれも田和廉投手の前に三振に倒れ、苦い思いを味わったが、この冬でその”因縁の相手”のボールに振り負けないよう練習を積んできた。リーグ戦では真っすぐを確実にはじき返す打撃と、元気でチームを鼓舞する姿、そして田和投手とのリベンジマッチに注目だ。』
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