【硬式野球】2025新入生インタビュー③~櫻田朔、井上和輝~

2024年2月中旬
今年も多くの新入生が法大野球部の門を叩いた。4月後半、新入生も大学生活の成れたであろうタイミングでインタビューを行った。今回は、その中から櫻田朔選手と井上和輝選手のインタビューをお届けする。

 『スポーツに優れた者の特別推薦入学試験』による新入生一覧

ポジション 氏名 出身高校
投手 槙野遥斗 須磨翔風
宮本恭佑 東海大菅生
櫻田朔 青森山田
捕手 只石貫太 広陵
井上和輝 駿台甲府
岩出純 作新学院
内野手 岩井天史 滋賀学園
岡田翔豪 東海大甲府
武田勇哉 常総学院
西村大和 報徳学園
野上大耀 大分舞鶴
吉田大吾 星稜
外野手 境亮陽 大阪桐蔭
山田頼旺 中京大中京

選手インタビュー

櫻田 朔 投手

――大学生活には慣れたか
日常生活のルーティンが決まってきて、それに合わせた生活に慣れました。

ーー4/18に誕生日を迎えたが、どんな19歳にしたいか
人としてしっかりとした礼儀と態度を身につけることです。

ーー気分が落ち込んだ時はどうしているか
友達や家族と電話や話をして、気分を持ち直しています!

――高校時代の思い出の試合は
高校2年生の秋の東北大会の決勝です。ノーヒットノーランを達成することができ、大きな舞台で結果を残せてうれしかったです。みんなが笑っていた瞬間で印象に残っています。

――50メートルのタイムと球速
6,1秒と、146㎞/hです。

――仲のいい同級生と先輩
1年生はみんなで仲がいいと思います。先輩は菅井颯(営2=日大山形)さんで、ご飯を一緒に食べてくださったり、やわらかい雰囲気で接しやすく、お世話になっています。

――自身の強みは
ストレートの球威と、緩いカーブです。

――入ってから感じた法大硬式野球部の雰囲気
入る前は、キツキツした感じだと思っていましたが、先輩方も優しくフレンドリーで安心しました。

――4年間の目標
チームとしては日本一になり、個人としては4年間法大野球部で成長をして、プロ野球選手になることです。

――今年の目標
ずっとしていることですが、体づくり(筋力アップ)です。4年間の目標のためにも、試合にからめるような練習の取り組みを大切にしています。

――なぜ法政大学で野球を続けようと思ったか
監督、コーチが優しい雰囲気だったことと、篠木健太郎(横浜DeNA)さんに憧れたからです。

――憧れのプロ野球選手
ダルビッシュ有選手です。プロになってからのピッチングの考え方などを尊敬しています。

――大学生になる前のオフシーズンの過ごし方
お友達とスキーに行ったり、遊んだりしました。また、水泳もしていました。3歳から10年ほど通っていて、水泳で使う筋肉などが野球にも生かせることに気づき、疲労にも効果があるため、大学ではじまる野球に備えることができました。

――保護者の方へ一言
心配はかけますが、夢に向かって一生懸命がんばるので安心してみていてください!!

(取材:門間夏子)

櫻田 朔(さくらだ・さく)
法学部1年 2006年4月18日生まれ
青森県出身・青森山田
185cm83kg・右投右打
『高校2年時の東北大会決勝ではノーヒットノーラン。高3春のセンバツでは関浩一郎(亜大1年)と二枚看板を形成し、ベスト8進出に貢献。夏はコンディション不良に悩まされたが、実力は健在。法大でもう一花咲かせたい』

井上 和輝 捕手

ーー大学生活になれたか
学校も2月から始まったんですけど、練習量的には少しずつできてという感じで。だいぶ学校にも慣れてきました。
(市ヶ谷に来てみてどう感じているか)市ヶ谷はすごい都内にあっていい場所にあるなと思って。野球の息抜きに学校があるという感じです。

ーー大学に入るまではどのような練習を行っていたか。
現役生に混じって練習したりとか、基本的には大学でも1年生から出るつもりで来てるんで、その体作りに大学4年生に負けない体作りと体力というところをつける練習を多くやってきました。特に、ウエイトトレーニングはだいぶやってきたつもりでいます。

ーー高校時代の思い出の試合は
やっぱり高校2年生の夏の大会で、県大会の決勝戦で東海大甲府に負けたんですけど、その試合は3番キャッチャーとして出させてもらって、6‐2という結果で負けて、本当にもう本当に甲子園まであと一歩というところで。駿台甲府は甲子園に出たことなくて、35年ぶりの決勝戦というところだったんですけど、そこで負けてやっぱ悔しかったというのは結構思い出に残ってます。

ーーどうして高校時代から木製バットを使っていたのか
大学を目指して高校時代もやってたんで、高校以上のレベルになると木製バットになってきて、木製バットの対応のために。結構1年目だは悩んでる選手とかはよくいると聞いていたんで、そこに向けた準備も少しあります。やっぱりバットが低反発バットに変わったんで、その自分の中でもうまく試行錯誤して、自分には木のバットが合ってるというか、上を目指すんだったら木のバットの方がいいのかなと。ちょうどいいきっかけになったので、バットを変えました。

ーー法大を選んだ経緯
東京六大学野球というのは、土日に神宮で試合が出来て、天皇杯があって、お客さんも入る有名なリーグで、そういった舞台の中で自分のプレーしたいなと思って法政大学を選びました。

ーー周囲から激励はあったか。
そうですね。高校からスポーツ推薦は初めてとか、もうほんとに何十年ぶりとかだと思うんですけど。「六大学行けるのか。すごいな。」みたいな。やっぱそういう反響は周りからありましたね。
ーー法政大学で衝撃を受けた選手は
松下(歩叶、営4=桐蔭学園)さんの打撃とか守備とか、野球に取り組む姿勢っていうのがやっぱりすごいなと。ドラフト1位候補と言われてたので、そこはずっと見てみたいと思ってて。やっぱりそこのレベルというのが周りと違うのかなと感じました。

ーー50メートル走のタイムと遠投、スイングスピードは
50メートル走は6.3秒くらいで、遠投は100メートルは投げられます。スイングスピードは130くらいですね。

ーー仲のいい同級生は
学部と学科が一緒なので、山田頼旺 (法1= 中京大中京 )とか、岩井天史 (人1= 滋賀学園 )とか、基本的にはみんなと仲はいいかなと思ってます。

ーー現在捕手として先発出場している只石貫太 (営1=広陵 ) はどうみてるか。
一緒にキャッチャーとしてやってる中で、彼は今スタメンで出ていて、そこに負けない気持ちだったり、この状況を活かさなきゃいけないっていう、試合に出れないっていうところはすごい思ってて。どうやったら自分が出られるのかとか、どこが劣ってるのかっていうのは常に考えててます。
今は外野も守ってて、キャッチャーとレフトという感じでどっちでもいける準備は自分の中でしてます。

ーー仲のいい先輩は
川崎(広翔、営3=日大三)さんは結構仲がいいです。(どんなことをしているのか)同じくキャッチャーやってて、レフトもやっているし、一緒にキャッチャーの練習だったりとか、よく誘ってくれて。一緒にやったりしてます。

ーー自身の性格は
忘れがちで結構せっかちなタイプというか。先のことを考えることが多いかなと思ってます。

ーー自身の強みは
自分はバッティングが、走攻守の中なら一番自信があって。今も打撃を買われて代打で出場したりとかしてるんで。逆方向にも長打が打てるし、強い打球が打てるところが自分の持ち味だと思うんで、単打もそうですけど、どちらかというとホームランだったり、二塁打以上を打つことが自分の持ち味だと思ってます。

ーー早速東北福祉大とのオープン戦でホームランを放ったが、どのような心境であったか
試合はDHで出させてもらったんですけど。相手のピッチャーが良くて、法政打線も5回ぐらいまで全然ヒットが出てないという中で、自分は結構技術的なことなんですけど、真っすぐは外の配給で、変化球は甘く入っていたんです。カウントも1ボール1ストライクだったんで、変化球を待ってて、それがうまく自分のポイントまで引きつけられて、結果的にいい角度で上がったのでホームランになったのかなと思ってます。

ーー言語化能力が優れていると感じたが、常に意識しているのか
自分はジュニアチームとか、中学校、高校でもキャプテンをずっと務めてきたので、そのまま人前で話すことだったり、大人の前で話すことが多い立場だったので、そういったところで勉強したり学んできたりというのはあるのかなと思っています。

ーー神宮初打席を迎えたが、どのようなことを考えて打席に立ったか
1年生という立場で出させていただいてたので、とにかく思い切ってというか、消極的にならずに積極的にいってやろうと。初球のスイングはだいぶ強く振ることができて、結果的にはピッチャーゴロになってしまったんですけど、自分のスイングっていうのをうまくできた結果だったのかなと思って。決して自分の中では悪くなかったと思っているので、ここからまだリーグ戦が続くと思うので、そこでしっかり自分の結果を残していきたいと思ってます。

ーー六大学で対戦したい投手は
各大学のエースで、第1先発で投げて来る選手とは対戦したいなと。特に誰というのはないんですけど、知り合いとか友達がいるとかではないので、やっぱ大学の第1先発。エースで投げてくるピッチャーとは対戦したいなと思います。

ーー現在の課題はあるか
基本的にはバッティングの方で、対左の打撃だったり、低めの変化球というところを自分で手を出してしまうので、そこが今の自分の課題かなと。良いピッチャーになればなるほど落ちる球を結構使ってくると思うんで、そこの見極めというところはこれからの課題なのかなと思っています。(どう改善するのか)大学生になって、やっぱり球の速さだったり切れだったり、変化球もキレが変わってきて、そこに目の慣れというのが。少しずつ慣れてきてるんですけど、まだ完璧には慣れていないんで、そこをしっかり早く慣れるというところ。技術的な自分は結構体と頭が突っ込んでしまって、手が出てしまうというところが多いんで、後ろに体重を残して、自分のスイングができればいいかなと思ってます。

ーードライブラインに行きたいと自己紹介欄に書いてあったが、興味があるのか
やっぱり数多くのメジャーリーガーも行ってて、最近だとほんとに自主トレで日本のプロ野球選手とかも行くようになってるので。動作とか全てのことが数値化されて出てくると思うんで、自分の感覚の中でのことと、ちゃんと数値とちゃんと体の状態が見れるっていうのはすごい気になってたんで、行けたら行ってみたいなと思ってます。

ーー目標としている選手は
バッティングでは、ブライス・ハーパー(現フィリーズ)というメジャーリーガーの選手がいるんですけど、その選手を理想というか、ああいうバッターになりたいなと思ってます。
キャッチャーとしては、甲斐拓也(現ソフトバンク)選手のような、そういった選手になりたいなと思ってます。

ーー4年間の目標は
自分は高校の時からプロ野球選手で活躍するっていうところを目標に、ずっと小さい頃からやってきたんで。まずは、プロ野球選手になることを4年間の目標としてやっていきたいなと思ってます。

ーーファンの方へのメッセージ
法政は低迷期が続いてて、ずっと勝てない。優勝できないと言われている。そこを打開して、強い法政をもう一回取り戻して、リーグ優勝日本一に貢献できるように頑張りたいと思っています。

(取材:加納正義)

井上 和輝 (いのうえ・かずき)
法学部1年 2007年2月4日生まれ
東京都出身・駿台甲府
184cm93kg・右投左打
『豪快なスイングがひときわ目を引く捕手。早速今春のリーグ戦にベンチ入りすると、立大2回戦に代打でリーグ戦初打席、早大2回戦に同じく代打で初安打を放った。シートノックでは外野に入っており、捕手仕込みの強肩で補殺を見せてくれる日も近いか』

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