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【陸上競技】第57回全日本大学駅伝(関東学連推薦校選考会)・展望

秩父宮賜杯第57回全日本大学駅伝対校選手権大会
関東学生陸上競技連盟推薦校選考会
2025年5月24日(土)
レモンガススタジアム平塚

11月2日(日)に開催される第57回全日本大学駅伝の関東地区の出場権を懸けた戦いが明日、レモンガススタジアム平塚で開催される。3年連続で予選の壁に阻まれ続けている法大。スローガンである『ONE TEAM』のもと、4年ぶり14回目の伊勢路への切符を掴んでいく。
今回は先日発表されたエントリーから、法大の展望を紹介する。

▼チームエントリー

選手名 自己最高記録(10000m)
大島史也(社4) 28:10.01
大嶽昂士(デザ工4) 29:36.45
澤中響生(現4) 29:07.65
清水郁杜(社4) 28:50.54
鈴木雄大(社4) 29:41.03
花岡慶次(経4) 29:27.91
重山弘徳(経3) 29:44.02
田井中悠成(経3) 29:31.54
野田晶斗(社3) 28:44.03
青手木陽太(経2) 29:38.72
加庭翔太(社2) 29:32.31
平山櫂吏(社2) 29:18.18
福田大馳(経2) 29:31.93

展望

法大のエントリー13人を見渡すと、今季10000mで好記録を残した選手が選出された印象だ。「涼しくなるので走りやすい気候になるが、高速化する可能性が高くなる」と坪田監督が警戒するように、今年のレースは夏に東京で開催される世界陸上の影響を受け、例年よりも1ヵ月ほど早く開催されるのに加え、1組目のスタート時間も例年より30分遅くなる。中大や東海大などトラックレースに強い大学も数多く参加する中、レース当日のコンディション面にも注目だ。

まずは今季駅伝主将を務める花岡慶次(経4=世羅)だ。今季のトラックシーズンでの目立った活躍はないものの、3月9日に行われた立川ハーフマラソンでの入賞を始め、そのスタミナとタフな走りは健在。ロードシーズンからの勢いで好走を見せることができるか。

主将として伊勢路へ導く走りに期待だ

今季の法大長距離ブロック最大のキーマン、エースの大島史也(社4=専大松戸)には要注目。昨季は5000mと10000mの法大記録を更新するなど名実ともにエースへと成長。2週間前に行われた関東インカレでは5000mで7位入賞を飾る活躍を見せた。「ベストコンディションで挑めるように」と決意を胸にエースの走りを見せる。

トラックシーズン好調の大島 他校のエースとの戦いの注目

同じく関東インカレ10000mで入賞した野田晶斗(社4=京産大附属)と清水郁杜(社4=米子松蔭)は後半の組での出走が見込まれる。野田は昨年の最終組で見せた好走からさらに成長した姿を見せたい。清水は昨年、3組目で出走したが、前半のアクシデントもあり脱水症状で無念の途中棄権。エース級として迎える今季はロードシーズンからの好調を維持する走りで、雪辱を果たす。

2人とも昨年から成長した姿を見せ、リベンジへ

今季最終学年を迎える澤中響生(現4=自由ケ丘)はこれまで3大駅伝に出場した経験はないものの、今年2月の神奈川ハーフマラソンでは自己ベストを更新。さらに4月26日の日体大記録会でも10000mの自己ベストを更新するなどその勢いある走りに注目だ。

最高学年として、才能が開花しつつある澤中

田井中悠成(経3=滋賀学園)も3月の日体大記録会で自己ベストを出すと1ヵ月後の同大会で、その自己ベストをさらに更新するなど成長著しい。そのいずれのレースでも組3着にに入っている。持ち前の勝負強さを見せることができるか。

トラックシーズンの勝負強さを今大会でも発揮できるか

「層を厚くしていかないと」という坪田監督の言葉通りに昨季まで3大駅伝に出場のない選手たちの台頭も目立つ。重山弘徳(経3=西京)もその1人だ。立川ハーフで自己ベストを更新すると、3月の日体大記録会でも10000mの自己ベストを出した。他にも、同じく3月の日体大記録会で自己ベストを更新した平山櫂吏(社2=八千代松陰)、加庭翔太(社2=富岡)、4月の日体大記録会で自己ベストを更新した青手木陽太(経2=自由ケ丘)、福田大馳(経2=名経大高蔵)の2年生カルテットの活躍もチーム浮上には欠かせない。

重山は立川ハーフの好走と再現なるか

今年1月の箱根駅伝でシード権を落とした法大は3大駅伝の初戦となる出雲駅伝への出場は叶わない。ここ数年は出場を逃している伊勢路への切符を争う戦いもタフなレースになることは間違いないだろう。「しっかりとピークを持ってこないといけない」と坪田監督が語れば、エースの大島も「チームとして前半シーズン一番の目標」と語るように駅伝シーズンへの前哨戦ともなる今大会へかける気持ちは大きい。法大戦士たちは『ONE TEAM』を合言葉に伊勢路への一本の道を走り抜ける。
(篠﨑勇希)

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