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【ハンド】第9戦 青山学院大 運命の最終戦は悔しくも引き分けで終了。全勝優勝叶わずもリーグ2位で入れ替え戦が確定。 2025年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 

ハンドボール

2025年5月25日(日)
駿河台大学

戦評

勝てば2部リーグ優勝、敗戦となれば4年生が引退となるチームにとってはまさに瀬戸際となるこの一戦。相手は首位を走る青山学院大学。前半は両チームとも一進一退の攻防を見せ、15-15で終える。後半に入ると、序盤から中盤にかけて徐々に相手にリードされる展開が続く。しかし、ここから法大が終盤にかけて意地を見せ、何とか同点に持ち込むもここでタイムアップ。35-35で試合を終えた。この結果により2部リーグ2位と同時に、1部リーグ9位の東海大学との入れ替え戦が確定した。

試合結果

トータル試合結果

35
法政大学
15 前半 15 35
青山学院大学
20 後半 20

秋季リーグ戦結果

日付 対戦校 結果 会場
1 4月19日(土) 慶應大学 ○35-21 法政大学多摩
2    20日(日) 駿河台大学 ○43-28 駿河台大学
3 26日(土) 国際武道大学 ○32-29 法政大学多摩
4      27日(日) 上武大学 ○45-26 駿河台大学
5  5月3日(土) 開智国際大学 ○40-32 開智望小中
6   4日(日) 文教大学 ⚫︎31-34 開智望小中
7   11日(日) 明星大学 ○33-29 駿河台大学
8     18日(日) 関東学院大学 ⚫︎25-30 慶應日吉
9    25日(日) 青山学院大学 35-35 駿河台大学

個人得点

宜寿次 …10点
親泊  …6点
栗田 …5点
山本 …5点
石原 …3点
中村 …2点
竹中 …2点
石坂…1点
溝 …1点


意地と意地のぶつかり合い。法大は#55 宜寿次政伍(スポ2)のゴールで先制するも、直後に退場者を出し、ここから青学大の5連続得点を許す苦しい展開に。しかし前半10分を過ぎた頃、初戦の慶應義塾大戦の負傷離脱から復帰し、久々の公式戦出場となった2年生エース#31 竹中友哉(スポ2)が徐々に本来の調子を取り戻すと力強いカットインから相手の退場を誘発。その後は攻撃が活性化して4連続得点を記録、法大7-7青学大と同点に追いついて前半を折り返す。するとここまで無得点だった法政の大砲が目を覚ます。#55 宜寿次政伍(スポ2)が守備では長身を活かしたシュートブロックでピンチを防ぎ、攻撃では力強い突破や青学大の守備の上から打ち込むような多彩なプレーで相手を圧倒し前半残りの15分間で5得点を記録する。しかし高い得点力を誇る青学大の攻撃を防ぎ切るまでには至らず両者譲らない展開で15-15の同点で前半を終えた。

抜け出すきっかけの欲しい立ち上がりだったが、後半早々法大は退場者を出してしまい数的不利の状況に。相手の猛攻に耐え、苦しい中ではあったが#41 溝時照(現福3)が運動量を活かした守備から相手のパスをカットし得点。春リーグ通して法大の守備を支えてきた縁の下の力持ちがここぞという場面でその真価を発揮し、チームを盛り上げる。苦しい状況をなんとか凌いだ法大だったが、ここから一進一退の攻防が続く。攻撃に停滞が見受けられるようになってきた後半の折り返し、今まではその優れたパスセンスで周りを活かし、法大の攻撃を引っ張ってきた4年生#24 親泊寛粋(経済4)が自ら青学大ゴールをこじ開ける。しかし、それでも青学大の攻撃を止めるには至らず連続得点を許してしまい後半20分、27-30と3点のビハインドとなる。前節はこの点差を詰めきれず敗戦となったが、その課題をしっかりと修正していた法大。集中した守備を見せると自慢の堅守速攻が決まり3連続得点で同点に追いつく。その後のプレーで法大、青学大の選手が同時退場という珍事もありながら最後まで集中を欠くことなく戦った両者の対決は試合終了残り10秒で青学大が同点に追いつき、引き分けで終えた。
この結果を受け法大は青学大に継ぐ2位で春季リーグをフィニッシュ。全国へとつながる東日本インカレ出場権と、関東一部9位のチームとの入れ替え戦に臨むこととなった。

#24 親泊寛粋 選手 (経済4)/トップ写真


選手 インタビュー

 

 

主将 後藤秀生 選手(スポ・4年)

−青学戦とリーグ期間を振り返って
全勝して1位通過を目指していたので残念でした。

−本日の試合で法政に足りなかったことは
OFにおいては、ラストプレーの精度とパスキャッチの正確さ、DFにおいては、1対1が足りなかったと思います。

−今回のリーグ期間、悪い流れを断ち切る、ミスを減らすなど多数の選手が共通認識していた課題についてはどうだったか
タイムアウトやハーフタイムで具体的な指示や対策を立てられなかった自分の責任だと思います。

−入れ替え戦に向けて調整していくところは
ラストプレーの精度とDFシステムの徹底です。

−入れ替え戦に向けて一言
8ヶ月間の全てをかけた試合になるので、絶対に勝ちます。

−ファンの方々に向けて一言
春リーグは応援やご期待に応えることができず、申し訳ありませんでした。代が入れ替わってからの8ヶ月間を無駄にしないよう死ぬ気で勝ちに行くので、応援お願いします!

副将 栗田哲太 選手(社・4年)

−青学戦とリーグ期間を振り返って
自分たちのミスが多かったので、ミスを減らさないことには勝てる試合も落としてしまうと感じました。

−本日の試合の中で良かった点は
負けなかったこと。ミーティングで決めた通り接戦のときは同点で終わることをやりきれたことはよかったと思います。

−試合後のミーティングではどのような話を
ミスの回数とDFシステムについて、改善する必要があるとチームで話しました。

−東海大への対策
スピードと得点力のあるチームなので、いかにDFで失点を減らせるか。また、OFでは限りなくミスを0にし得点に繋げることが重要だと考えています。

−入れ替え戦に向けて一言
絶対に勝ち切って1部に昇格します。

−ファンの方々に向けて一言
いつも応援してくださりありがとうございます。入れ替え戦絶対に勝って1部昇格するので、引き続き応援よろしくお願いします。

宮田怜 選手(社・3年)

−本日の試合をどのような思いで迎えたか
アクシデントで自分がプレーすることができなくなって約3試合は試合に出られなかったので、ここでしっかりとやるべきことを果たさなければいけないと思っていました。多少の不安はありましたが、良いプレーをしようというよりかはいつも通りプレーしようと試合に臨みました。

−試合中に1度怪我をする場面がありましたが怪我の具合は
多少痛みは残っていますがプレーに支障が出ない具合には治っているので問題はないです。

−その後、痛みに耐えながらビッグセーブを見せる場面が多くありましたがどのような思いでピッチにたっていましたか
残りの試合数も僅かですし、インカレも自分の将来もかかっている試合だったのでここは行くしかないと思っていました。
スタメンで試合を通してそこそこ調子が良かった自分があの時点で抜けてしまえばチームとしての士気も下がってしまうとも感じていました。

−入れ替え戦に向けて一言
入れ替えに進めたことはひとまず良かったとは思いますが自分たちが望む結果ではないし、自分としても全く満足していないので一部に上がるためにも、自分の将来のためにも全力を尽くしたいです。

−ファンの方々に向けて一言
日頃から熱い応援、非常に力になっています。ありがとうございます。なかなか良い結果が出せない時間が続いていますが、応援してくださる皆様も一緒に法政ファミリーとして頑張っていければと思います。今後とも宜しくお願いします。

宜寿次政伍 選手(スポ・2年)

−負けたら4年生が引退という事でしたがどのような思いで試合に臨みましたか
負けたら引退ということは前からわかっていたので試合ではいい意味であまり意識せず勝つことだけに集中しました。

−今季チーム最多得点が今日で決まりましたが感想は
主力がいない中で誰かに頼らず自分のやるべきことをやろうと思っていました。

−今季のご自身の課題点は
試合を通して波があったり、イージーミスが増えたことが課題です。

−入れ替え戦に向けて一言
相手はこれまでのリーグでも勝てていないのですが、チャレンジャーの気持ちで勝ちにいきたいです。

−ファンの方々に向けて一言
必ず入れ替え戦に勝って一部昇格するので引き続き応援よろしくお願いします。

 

写真提供=法政大学体育会男子ハンドボール部
(記事 間和志 田部凌誠 真中咲輝)

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