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【硬式野球】法大の背番号「18」を背負った195㎝右腕が好投・・・JR北海道硬式野球クラブ・内沢航大の進化

5年ぶりの東京ドームで5回1失点の好投をみせた内沢航大(令和2年卒=現JR北海道硬式野球クラブ)

◇第96回都市対抗野球大会 1回戦 JR北海道硬式野球クラブ(札幌市)4-5× 日本製鉄鹿島(鹿嶋市)(9月2日 東京ドーム)

法大のエースナンバー「18」も背負った195㎝右腕・内沢航大(令和2年卒=現JR北海道硬式野球クラブ)が5回1失点の好投をみせた。

青森の八戸工大一高出身。大学時代は、1年春から神宮のマウンドに上がると、秋には東大戦で先発し6回7奪三振無失点で初勝利を挙げた。しかし在籍期間唯一の優勝となった18年秋も含め3年時は肩や肘のけがで調子も上がらず登板は0と悔しさも味わった。それでも4年時には「体の大きさもあって期待されている部分があった」と右エースナンバーでもある背番号「18」を背負い、主にリリーフとして登板を重ねた。

プロ志望届も提出したが、支配下で指名されることはなく、社会人の舞台へ。1年目から都市対抗本戦で登板し、ビハインドのリリーフとして東京ドームのマウンドを経験した。

1年目の出場以来5年ぶりの本戦となったこの試合。予選では調子が上がらなかったが、乙須正太監督の「安定感があり、立ち上がりが1番いい」という評価もあり先発登板が決まった。

「調子が良かったわけではなかったです。自分はスピードがあるわけではない。低めに投げることを心がけて、先制点は取られないように意識しました」と140キロ中盤の直球に、2種類のスライダー、フォークを操り、丁寧な投球を披露。5回を1失点に抑え、リードを守った状態で先輩でもある2番手の岩﨑巧(平成30年卒=補強、現日本製鉄室蘭シャークス)にバントをつなぎ法大リレーも実現させた。

3回には満塁のピンチをしのぎ笑顔をみせた

195㎝の高身長も上から投げ下ろすことはしない。腕を下げ、スリークォーターから角度のある球を投げ込む。「去年の都市対抗予選で敗れて、横投げにしてからストレートも変化球も力感なく投げられるようになりました。このチームに入った時はプロ野球選手になりたくてスピードを追い求めている時期もありましたけど、2年目にけがもあったり、『社会人で勝つために』を考えたりした時にコントロール重視にシフトチェンジしました」。

チームは内沢が降板後リードを守れず、延長タイブレークの末サヨナラ負け。成長を結果で示した右腕の次に目指すところは、大舞台でチームの勝ちに直結する投球だ。

※硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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