【バスケ】国士舘大の劇的ブザービーターで延長戦にもつれるも逆転勝利!!/ 第101回関東大学バスケットボールリーグ戦 対国士舘大学
秋リーグ第7戦の相手は、法大と勝率の並ぶ国士舘大学。第1Qは19ー17で法大は僅かにリードするも、第2Qで33−34と逆転を許し試合を折り返す。第3Qも50−58と法大は流れを掴めず、相手にさらにリードされ苦境に立たされる。そして迎えた第4Qで法大の攻撃に火がつき、逆転に成功するも、相手の劇的ブザービーターで同点に追いつかれ試合はオーバータイムへ。オーバータイムではフリースローで先制に成功し、その後も得点を重ね、集中力を切らさず相手の攻撃をほとんど許さず国士大に勝利。前試合の立大戦に続く逆転勝利となった。
▼試合結果
⚪️法政大学 82-77 国士舘大学⚫️
19<1Q>17
14<2Q>17
17<3Q>24
24<4Q>16
8<4Q>3
▼スターティングメンバー
#7 本山 遼樹(法4=福大大濠)PG
#10 坂本 温人(現4=法政第二)PF
#14 佐藤 正樹(社4=法政第二)SF
#25 鍋田 憲伸(法3=福大大濠)PG
#75 柳田 大斗(営4=國學院久我山)C
▼ベンチ入りメンバー
#0 杉信 イフェアニ(文4=洛南)PG
#2 首藤 怜(文3=仙台大明成)PF
#8 野田 凌吾(国文1=藤枝明誠)PG
#12 伊藤 舷人(法1=法政第二)PG
#18 八重沢 連(法3=八王子学園八王子)PF
#26 伊藤 遙志(経1=福大大濠)PF
#32 菅野 汰樹(人環3=法政第二)PG
#55 佐渡 樹也(法2=中部第一)SF
#80 武川 暖(理工3=法政第二)SG
#99 小林 祐(文1=洛南)C
戦評
ジャンプボールを勝ち取り、法大のオフェンスから始まった第1Q。開始早々ターンオーバーを犯すも、法大の強固なディフェンスで阻止。その後、#14 佐藤正樹(社4=法政第二) が3Pを沈め先制に成功する。しかし、国士大もくらいつく。国士大はガードと外国人選手の二人を中心にオフェンスのリズムを作る。さらに、インサイドには強固なディフェンスが待ち構えている状況。そんな中、法大の#10 坂本温人(現4=法政第二)がインサイドをこじ開けレイアップを決めきる。その後も、#10 坂本はさらにスリーも沈め、#14 佐藤も続けて得点し、試合の流れは法大に。途中交代で出場した# 18 八重沢 連(法3=八王子学園八王子)は強じんなフィジカルを生かしたスクリーンプレーからのピックアンドロールなどで連続得点。法大の攻撃をさらに加速させる。国士大に2点のリードを奪い第1Qを終える。
第2Q。序盤、法大はエース# 25 鍋田憲伸(法3=福大大濠)がレイアップやフローターを決めきり、一時6点の差をつける。しかし、第1Qで掴んだ流れは束の間、インサイドで無類の強さを誇る国士大の2㍍越えの外国人選手が止まらない。外国人選手が得点し、その後も国士大のオフェンスは止まることなく逆転を許す。法大はタイムアウトを取り、流れを変えようと試みる。それでも、外国人選手のフィジカルと高さはなかなか攻略できず。しかし、法大は# 7 本山遼樹(法4=福大大濠)と# 32 菅野汰樹(人環3=法政第二)のダブルガードの活躍で国士大に喰らい付く。# 7 本山から始まるテンポの速い攻撃を# 32 菅野が潤滑油のような働きで活性化させる。その後、# 7 本山の得点でようやく国士大に追いつく。しかし、国士大の得点を完全に止めることはできず、1点ビハインドで前半を折り返す。

#10 坂本
第3Q。逆転をしたい法大だが、いきなり相手に3Pを含む連続得点を許す苦しい展開に。法大は流れを掴むべく、# 25 鍋田のレイアップや# 7 本山の怒涛の3Pで反撃をするも、国士大の高さのあるインサイドのオフェンスはそれを凌ぐように加速し法大を苦しめる。気づけば、法大は国士大に一時、10点の差をつけられる状況。その後、法大はカウンター速攻を何度も狙うも、相手に阻まれる。結局、流れを掴めないまま8点ビハインドで第3Qを終える。
第4Q。逆転を狙うどころか、相手に立て続けに得点を許し、国士大との差が広がる一方。そんな中、# 7 本山はガッツ溢れる激しいマンマークディフェンスで国士大のパス交換をスティールするなどチームに勢いを与え続ける。そして、法大の反撃が始まる。逆転に導いたのは、エース# 25 鍋田だ。# 25 鍋田 はゴール下にフリーになった # 75 柳田大斗(営4=國學院久我山)へ圧巻のノールックパス。# 75 柳田 はこれを決めきり、反撃の狼煙とも呼べる値千金の一発。しかし当然、この流れを断ち切りたい国士大サイドは堪らずタイムアウト。その後、法大のオフェンスは烈火の如く止まらない。第4Q序盤にできた最大13点の差は縮まり、試合残り2分で、ついに# 25 鍋田の得点で逆転に成功した。しかし、その直後に国士大に逆転スリーを沈められるも、# 7 本山のスリーを決め返し再逆転。この1点を争うシーソーゲームで# 75 柳田のフリースローで2点差にし、残るはあと8秒。法大のディフェンスは集中力を高め、ファウルを避けながら国士大の最後の攻撃に対応した。しかし、試合は何が起こるか最後まで誰も分からない。法大の勝利が脳裏に浮かぶ最終盤のその瞬間、国士大はミドルレンジからの同点ブザービーターを決め、試合はオーバータイムへ。
OT。チームファウル数が4つを超えた国士大はさらにファウルをし、法大はフリースローのチャンスを掴む。# 25 鍋田はフリースロー1/2を沈め、オーバータイムに先制に成功する。その後も# 25 鍋田はフリースローや技ありフローターで得点を重ね、オーバータイムに一人で8得点を記録し国士大を突き放す。# 25 鍋田の落ち着いたゲームメイクや最後の最後まで集中力を欠かなかった法大のディフェンスでオーバータイムでの失点を僅か3点に抑え、勝利を掴み取った。
(記事・小棚木孝寛、写真・田中心之祐)

#14 佐藤
試合後インタビュー
#25 鍋田憲伸(法3=福大大濠)選手
ーー今日の試合を振り返って
はじめは良い流れで自分たちのバスケットをできていましたが、後半は1つのルーズボールとかリバウンドとかで相手に流れを持って行かれ逆転されて、自分たちが劣勢な状況で試合を運んでしまいました。そこを自分を含めもう少し詰めていかなきゃいけないなと思いました。
ーー相手との力は拮抗していた。どう戦っていこうとしたか
相手は身長も高くてリバウンドが強いチームなので、そこをまず負けないというところと、スクリーンとか使った時に自分のところを強く守ってくるというのは分かってたので、そこをうまく利用しながら、周りに点数を取らせながらというのを少し意識して臨みました。
ーー第4Q以降、得点シーンが続いたが集中力はどうだったか
どうなんですかね(笑)。本当にあんまり考えてないというか。最後らへんまで、みんながすごく頑張って追って、自分のできないところを補って助けてくれました。「最後は自分がやってやろう」という気持ちで臨んでたので、それがうまく結果につながって良かったなと思います。
ーー次の順天堂大戦への意気込みを
順天堂さんは結構3Pとかを多く打ってきて強いチームなので、そこをしっかり守りながら自分たちのバスケットを展開できるように頑張りたいです。
ーーファンの皆様へ
いつも応援ありがとうございます。結構厳しい試合が続いてて、逆転できるかどうか分からないようなゲーム展開になっているんですけど、必ず毎試合毎試合、全力で戦って勝ち進みたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

両チーム最多の26得点を挙げた#25 鍋田
柳田大斗(営4=國学院久我山)選手
ーー今日の試合を振り返って
相手の国士舘大学さんは、すごい身長が高くて、オフェンスリバウンドのところをすごく警戒していました。結果的には、前半はオフェンスリバウンドを相手に取られてしまったことが多かったんですけど、後半になるにつれてどんどんアジャストしていって、リバウンドを取り切って、ディフェンスで守り切ったというところが勝利に繋がったと思います。
ーー延長突入の試合、どのような気持ちで臨んだか
もう延長戦に行った時は、正直特に感情というのはあんまりなくて、追加された5分間をどう勝ちに向かってやりきるかというところだけに集中しました。
ーー身長差のあるビッグマン、外国人留学生を相手に何を考えマッチアップしたか
今の2部は、他大学さんは留学生がほとんどな状況です。そういった中でディフェンスと相手の留学生に対してこう守ったら相手が嫌に思うかとか、リバウンドを取られないように守るにはどうしたらいいかとか、そういった自分がやるべきところにフォーカスすることに注力してやっています。
ーー次の順天堂大戦への意気込み
いろいろ日程の問題もあって、とてもタフなゲームになると思うんですけど、一戦一戦目の前の試合、目の前のやるべきこと、目の前の相手に集中してやっていきたいと思います。
ーーファンの皆様へ
いつも応援ありがとうございます。試合の中で上の観客席からの応援がすごく力になっているので、今後とも応援よろしくお願いします。
(インタビュー・山田竣矢)

法大の頼れるビックマン・#75 柳田
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