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【バスケ】第95回関東大学1部リーグ戦 対神奈川大 負けられない大一番はことごとく流れを掴めず惜敗… 1部残留の可能性は他大学の勝敗、得点差も絡み首の皮一枚つながったもののまさに『崖っぷち』の状況

バスケットボール

【バスケ】第95回関東大学1部リーグ戦  対神奈川大 負けられない大一番はことごとく流れを掴めず惜敗… 1部残留の可能性は他大学の勝敗、得点差も絡み首の皮一枚つながったもののまさに『崖っぷち』の状況

第95回関東大学1部リーグ戦  対神奈川大
2019年11月9日(土)
@横浜国際プール

 

  負ければ2部降格、インカレ出場権を逃す可能性が大いに高まるという神奈川大との大一番。先週の試合でケガを負った#30水野幹太(営3)も万全でないながらメンバーに復帰し、満身創痍ながら必勝態勢の法大に、神奈川大の絶対的エース#75小酒部泰暉が襲いかかる。この試合も圧倒的な攻撃力で法大ディフェンスをものともせず、内外から得点を量産。法大も反撃を試みるもあと一歩追いつけない展開が続く。試合はビハインドのまま進み、勝負の最終Qへ。終盤遂に逆転圏内まで追い上げるも、ことごとく試合の流れは法大を見放し続け、遂に及ばず。
 今日の試合で明大が勝利したため、明日にわずかな望みを繋いだが、依然として厳しい状況。他大学の勝敗、得点差まで絡んだかなり複雑な状況だが、求められるのはとにかく白星だ。2か月余りにわたって続いたリーグ戦も明日で最終節。これまでの集大成を見せ、勝利で望みを繋ぎたい。

※自動降格回避の条件
法大勝利(10点差以上を付けて)+神奈川大勝利

 

DSC 0204 R
けがを押しての出場となった法大の心臓#30水野。勝利への執念を強く感じさせるプレーを見せた

試合結果

トータル試合結果

68
法政大学
16 1Q 21 71
神奈川大学
20 2Q 18
18 3Q 19
14 4Q 13

法政大学スターティングメンバー

選手名 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#14 小野怜史(文2) SG 法政二 10 1 1
#34 濱田裕太郎(文3) SG 育英 6 2 1
#1 川島聖那(法2) SG 福大大濠 9 1 0
CAP#15米山滉人(営4) PF 湘南工科大附属 10 13 1
#24 鈴木悠介(法4) C 洛南 16 8 2

政大学交代選手

選手名 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#25 古川空音(法1) PG 明成 0 0 0
#30水野幹太(営3) PG 福島南 15 6 4
#31戸井堅士朗(法3) C 法政二 0 0 1
#33 茨城博晃(法4) SF 京北 2 0 0
#51 金本一真(文2) SF 光泉 0 2 1

戦評

 3勝17敗で最下位を走る法大は、リーグ戦第21節で9位の神奈川大との一戦に臨んだ。
 自動降格回避のために何としても勝利が欲しい法大だったが、試合開始直後からリーグ得点王を独走する#75小酒部泰暉がけん引する神奈川大の攻撃の前に失点が重なり、1分30秒で2-9といきなりリードを広げられてしまう。しかし、法大も#24鈴木悠介(法4)や、負傷を抱えながらの強行出場となった#30水野幹太(営3)らの活躍で必死に追走。第1Qを16-21と5点差で終える。第2Qには、#15米山滉人(営4)が連続でスリーポイントシュートを沈めるなど、追撃を見せ、一時は2点差まで迫るもあと一本が決まらず、36-39と3点ビハインドで前半を終える。
 エンドが変わった後半、法大は攻撃のエンジンがなかなかかからず、再び大きくリードを広げられてしまう。一時は13点差とされてしまうも、#30水野を中心に攻撃を組み立て、54-58と追い上げて最終Qへ。最終Qでも、残り5分から猛烈に追い上げを見せた法大は、試合時間残り50秒の場面で、#14小野怜史(文2)がバスケットカウントを獲得。フリースローも沈めて68-69と1点差に。法大の追い上げムードに会場が沸きあがるも、あと1本ほしい場面からターンオーバーを連発。反撃ムードをミスでものにできなかった法大は、68-71で敗戦となった。
 この敗戦で自動降格が決定的となったかに見えた法大だったが、他試合の結果により、順位決定は明日行われる最終節に持ち越しとなった。わずかな望みではあるが可能性は残った法大。一縷の望みにかけ、明日の一戦に挑む。(片山和貴)

選手コメント

 佐藤俊二監督

ー今日の試合を振り返って
結果が求められる中で結果が出なかった、本当に残念です。

ー点差というポイントも大事になってくる中で、水野選手をベンチスタートにするという選択を取りました
けがの状態もあったし、本人が先発で行くという感じではなかったので単純にそれだけです。

ー要所で使いたいという考えがあったと思いますが、展開的には起用せざるを得ない状況になりました
いるのといないのではオフェンスのゲームメイクの部分、得点効率の部分が大きく違うので、無理してもらったという感じです。

ー試合を通してリバウンドが取れていませんでした
#27の二ノ宮選手がオフェンスリバウンドに絡んできていて、そこに対してはコンタクトをしっかりして取ろうよと話していたし、うちの方が身長もあってアドバンテージがあったはずなのに、という感じです。そこが勝負の分かれ目になったと思います。

ー神大のキーは何と言っても小酒部選手です。マークに濱田選手をつけた意図は
濱田はディフェンスもいいし、神大は小酒部をノーマークにしたいという中で、スクリーンをかけられながら付いていくことが基本の形になるので、バスケの理解度を考えるとベストかなと思いました。

ー試合は追いかける展開が続く中、色々な要因で流れを断ち切られていた印象です。逆転のプランはどのように考えていましたか
出たしでぽーんとやられて参ったなという感じだったけど、ディフェンスが良い時は相手はイージーシュートもないなと。実際スタッツを見ても2ポイントの率は勝っていたので、要するにディフェンスは機能しているけどリバウンドが取れていないと。そんな中27番の選手を抑えられなかったのが痛かったかなと思います。リバウンドを取る取れないは技術より意識の問題もあったのでその差でやられたのかなと。相手もタイムアウトやうちのミスで流れを持っていかれたなと思います。1試合を通して良い空気感じゃない中でやってしまったので心残りがあります。

ー流れというお話がありましたが、ファールも大きな要因となったと思います。小酒部選手がバスカンをもらいながらフリースローを含めて得点を量産するスタイルの中、法大のフリースローの確立は低かったように感じます
3部からスタートした時もフリースローが60%、2部の時も60%台だったので、練習の仕方を変えて、練習中は80%くらいなのに試合になると30%ということも。こればかりは自身のメンタルの問題もあるので、指導者側も口を出していかなきゃいけないなと思います。スキルではない部分、ベースの部分を気をつけて行かなきゃ行けないなと思いました。

ー明日も試合が残っています。4年生はリーグ戦最後の試合となりますが意気込みをお願いします
4年生は悔いのないように、3年生以下はチームがここからも続くわけだから全力で戦って、良い形で勝って終わりたいと思います。

 鈴木悠介(法4)

―今日のゲームを振り返って
今日勝たないと、自分たちが自動降格がほぼ決まるっていうのは分かっていたので、試合に向けて取り組んできたんですけど、ルーズボールだったりディフェンスで最終的に差が出てしまったかなと思うので、詰めが甘かったっていうのは反省点です。

―試合開始直後から点差を離される展開になりました
向こうはディフェンスがいいチームで、速攻につなげられるとキツイと分かっていたので、オフェンスの部分でリングまでアタックしたり、タフシュートじゃなくてしっかり形を作って1本取ることで、こちらが決めてしまえば向こうも速攻は無くなってくるので、強くリングまでアタックしようという部分を意識しました。

―難しい展開の中でも、ポストプレーからの得点がチームに勢いを与えました
序盤の出だしとか、いいところはあったんですけど、終盤に決められないところがあったので、自分が決め切れていれば同点や勝てたと思うので、終盤でも決め切る力が必要だったと思いました。

―2点差3点差からなかなか追いつけない展開でした
いい流れをずっと続けられるっていう展開がこのリーグ戦通して多くなかったんですけど、続けられたときはリーグ戦の3勝の中にあったと思うので、集中力を切らさないというところで、緩んでしまう部分があったので、今日の試合でもそういう部分が出ちゃったのかなと思います。

―最終節へ向けて
学生バスケのリーグ戦は最後なので1ピリの出だしから集中して頑張っていきたいです。

 

 水野幹太(営3)

―本日の試合を振り返って
一番大事な試合で、1巡目もそうなんですど落としたのがこの結果だったので、本当に4年生にはいろいろ助けてもらった所もあったので本当申し訳ない気持ちでいっぱいです。

―敗因は
頑張ってはいたんですけど、リバウンドの部分で結構オフェンスリバウンドやられてしまったので、それはセンターとかじゃなくてチームで取れていなかったのでそこは大きいのかなと思います。

―先週から今日までチームで行ってきたこと
神大とかの対策もそうなんですけど、自分たちを見直そうということで、ディフェンスの強度が無かったのでそこを上げてこうということで、結構ディフェンスとかも一個前の週の青学とか筑波で結構ハードにできていたので、そこを続けようってことでやってきました。

―けがの具合は
本当は2週間以上くらい休まないといけないんですけど、でも大事なの試合なのでそんなの言ってられないので。明日は一応出れるっちゃ出れるんですけど、それが終わり次第2週間くらい休みます。

―本日は元々起用される予定でしたか
本当は自分のけが次第で自分の判断でしたが、自分は出る気だったのでそこは多分起用してもらえるかなと思っていました。

―昨季1部昇格が決まったときに「1部へ上げるために法大に来た」とおっしゃってくださいましたが、来季の目標は
1部に上げるのはもう当然もちろんですけど、1部と戦える力をつけていくっていうのが来年の目標にしてやっていけたらいいなと思っていて、1部で戦えるメンバーはいるので、そこで来年1年生とか入ってくるのでそれを巻き込みながら、1部で戦うことを意識して2部でやっていきたいと思います。

―明日の明大戦へ向けて
1巡目負けてるので、結果どうこうというより自分たちが勝って来年につなげる試合にしていきたいです。

 小野怜史(文2)

ー今日の試合を振り返って
内容は別なんですけど、結果的に本当に残念とかで形容しがたいレベルで悔しいです。

ー神大への対策は
特に#75の小酒部選手がとても点を取ってくるし、強いので一応全体も気をつけていたのですが、ほぼほぼ小酒部さんを個人的にマークしようとしてました。

ーハーフタイムでの話は
ハーフタイムでは、やはり自分たちはいつも3Pの入りが緩くなって点を離されてしまうので、そこを詰めようという話とやれることとか今までやってきたことを継続してハードにやろうというようなシンプルな話をしました。

ーディフェンスのリバウンドを取られていたことについては
神大さんが、すごいハードなディフェンスラインを取りに来ていて、やはり体の部分とかで押されちゃって相手にセカンドチャンスを与えたりというような勿体ない部分が本当にありました。そのせいで、最終的に相手のオフェンス回数の方が多くなってしまい、そこが3点差で負けるということに繋がってしまったのかなと思います。

ーこれからのチームやご自身の改善点は
チームとしては、イージーなミスを無くして、ゴールに強くアタックするとか本当にバスケットをしっかりすること、ディフェンスから頑張って止めて次オフェンスで走るいうようなシンプルなものをやっていきたいと思います。個人的には、本当に全然ディフェンスもオフェンスもシュート力もドリブルもパスもだめなので、そこの精度をあげていきたいです。

明日の明大の印象と意気込みを
明大もやっぱり1巡目で負けていて、能力高い選手も多いので、最初はディフェンスからしっかりハードにして、オフェンスも全力で走ってというような来年に繋げられるいいゲームをしたいと思います。

 

フォトギャラリー

  • DSC 0204 Rけがを押しての出場となった法大の心臓#30水野。勝利への執念を強く感じさせるプレーを見せた
  • DSC 0776 Rドライブで果敢にゴールにアタックした#14小野
  • DSC 0589 R終盤のディフェンスでは泥臭いプレーで神大の攻撃を食い止めた#51金本
  • DSC 0626 R一丸となって大一番に挑んだチームORANGE
  • DSC 0434 R小酒部のマークなどバスケIQの高さでチームを支えた#34濱田
  • DSC 0145 Rサイズで勝っていたゴール下を支配した#24鈴木
  • DSC 0518 R試合後は堪えきれない涙があふれたキャプテン#15米山。1年間のチームの集大成を明日の試合で示したい
  • DSC 010700 R大一番に敗れ、うつむく選手たち。わずかに残る可能性を信じ、明日の試合に挑む

 

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