第102回箱根駅伝予選会事前インタビュー
10月18日(土)に開催される第102回箱根駅伝予選会まであと2日。エントリーメンバー14人と坪田智夫駅伝監督のインタビューを計7回に渡って公開していく。第6回は4年生の澤中響生(現4=自由が丘)と矢原倖瑛(経4=今治北)のインタビューをお届けする
▼チームエントリー
選手名 |
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大島史也(社4=専大松戸) |
澤中響生(現4=自由が丘) |
花岡慶次(経4=世羅) |
矢原倖瑛(経4=今治北) |
重山弘徳(経3=西京) |
田井中悠成(経3=滋賀学園) |
野田晶斗(社3=京産大付) |
平井蒼大(スポ3=川西緑台) |
湯田陽平兵(社3=関大北陽) |
加庭翔太(社2=富岡) |
平山櫂吏(社2=八千代松陰) |
山際晃太朗(経2=小林) |
太田煌(社1=和歌山北) |
佐上湘哉(経1=光明相模原) |
インタビュー
澤中響生
――先日のエントリー発表を受けて、現在の心境は
夏合宿で調子を崩してしまい、エントリーされるか不安があったんですけど、無事にされてほっとしたと同時に、予選会に向けての緊張感が高まりました。
――夏合宿に向けて、ご自身ではどのような目標を立てていたのか
8月の月間走行距離1000kmを一つの目標にしていたんですけど、そこは8月に距離走などで全て達成できました。9月の3次合宿に関しては毎年苦手なところもあって、ポイント練習が消化できていなかったんですけど、今年は最低限全て消化しようという目標を立てていて、結果的には全部消化することができました。
――1次合宿と笹ヶ峰タイムトライアルを振り返って
1次はめちゃくちゃ元気で調子も良くて、距離もかなり踏むことができました。笹ヶ峰は4年間走らせてもらったんですけど、なんとか4年目で一番早いタイムを出すことができて、上りが苦手な中でも悪くはないタイムを出せたので、良かったのかなと思います。
――2次合宿を振り返って
脱水症状で走れなかったり、調子を崩したりすること多かったので、かなり2次は苦戦したかなという印象です。(脱水症状はすぐに回復したのか)脱水症状になった次の日は、少し練習を落とすことはあったんですけど、基本的にその後は合流してすぐにまた走り始めました。
――3次合宿を振り返って
最初の方に1回脱水気味になってしまって。その後の練習が不安だったんですけど、やってみたらなんとか行けたので、本来の力とは程遠い走りでしたが、なんとかまとめた印象です。最後のポイント練習も最低限できたという感じで。3年目までできてこなかった練習を、4年目になってやっと最低限できたので、良かったかなと思っています。
――昨年度の合宿と比較して成長を感じられた部分は
昨年度はB合宿に参加していたので、A合宿をほとんどやっていなかったんですけど、今年は8月の距離積みという点ではかなり良かったですし、3次のポイントも走力がついてきた分走れるようになったのかなという印象です。
――夏合宿を終えて、チームの雰囲気は
予選会に向けては、かなり集中して行けているのかなと思いますし、その中でも特に4年生は1人1人が自覚を持って行動できていると思います。ただ、ケガや体調不良といった不安要素が積み重なってきてはいるので、そこはチーム全体で気を引き締めていかなければいけないところかなと思います。
――全日本予選の事後取材では「夏は悔しさをバネに、練習や生活面でも引っ張っていきたい」とのことだったが、振り返って
全日本の悔しさは誰よりも持っている自信はありましたし、その気持ちを持っていたおかげで8月はかなり距離を踏めたと思います。8月の走行距離もチームトップだったので、そこは体現できたのかなと思います。
――学内では大島史也(社4=専大松戸)選手を意識しているとのことだが、夏合宿中に関わりは
1次合宿はかなり距離がメインということで、自分もチームのトップを走っているなという感覚はあったんですけど、2次で脱水症状や調子を崩したところが響いて、本当だったら大島にどんどんチャレンジしていきたいと思っていたんですけど、中々思い描いたようには練習できなかった印象です。
――期待している後輩に1年生の佐上湘哉(経1=光明相模原)を挙げていた
1年生の中でも練習をフルで消化できたのが、佐上と太田(煌・社1=和歌山北)だけでしたね。その中でも佐上は、ストイックに練習外の面でもケアや生活面をきちんとしていましたし、練習でもタフさが目立っていたと思うので、出走できればかなり力強い存在になるのではないかなと思います。
――ご自身の現在(10月8日時点)のコンディションは
合宿が高地だったんですけど、今は山から降りて調子が少しずつ上がってきてはいるので、予選会に向けては問題なく調整できているかなと思います。
――箱根予選に向けての意気込みを
厳しい戦いになると思うのですが、みんな普通の走りができれば絶対に通ると思うので、平常心で頑張ってほしいのと同時に、それは自分にも言えることだと思うので、平常心で挑んでいきたいと思います。
――最後にファンの皆様へメッセージを
日頃よりご声援ありがとうございます。皆さんの声援が選手の背中を押すことに繋がってくると思うので、ぜひ応援のほどよろしくお願いします。
(インタビュー:髙瀬真帆)

夏の走り込みでスタミナを付けた澤中。その力を予選会で発揮していく
矢原倖瑛
――先日のエントリー発表を受けて、現在の心境は
エントリー自体は、現時点のベストメンバーで組むことができているので、これまでミーティングなどを重ねてきて作戦のようなものも決まってきているので、エントリーはもちろん通過点なので、予選でいい走りができるように頑張りたいと思います。
――夏合宿に向けて、ご自身ではどのような目標を
今年の夏合宿では、予選会を想定した暑さや気象条件で、あえてコースを厳しいところにして、予選会というのを想定しながら練習を行っていましたが、その中でも本当にタフな力がついてきて、気象条件を慣らすことができましたし、どんなコンディションになってもチーム全員が準備できているので、いい夏合宿にできたかなと思います。
――1、2、3次合宿を振り返って(具体的に)
まず1次は、最初の慣らしといいますか、距離ベースというのを意識していました。
2次からは少し質が高くなってきており、予選会を想定した練習というのを取り入れる練習が増えてきたので、実戦を意識しながら練習を行っていきましたね。
3次は最後締めの合宿だったので、スピードを上げていって仕上げていった感じてした。
個人的には3次で少しケガをしてしまって離脱してしまったんですけど、今は全然調子いいですし、昨日も、最終調整の練習をしたんですけど、全然力が戻ってきてるので、予選ではしっかり頑張ろうと思います。
――4年生として迎えた今年の合宿
4年生はチームの中でやはり最上級生ですし、自分は箱根駅伝の経験者なので、緊張感だったりの雰囲気っていうのを少しでも伝えられる立場だと思っていたので、練習で前を引っ張ったり、積極的にチームで話しかけたり、自分から行動を起こせたかなと思います。
――夏合宿を通してチームとして成長を感じた瞬間は
下級生の選手が、上級生に食らいつくといいますか。本当に1、2年生の選手が頑張っていたなっていう印象はありますかね。
――予選会に向けての意気込みを
一応チームでは3位以内っていう目標を掲げているんですけど、何位になるかはやはりやってみないと分からないところがあります。なので何位でもいいのでとりあえず通過というのが、今のチームの目標だと思うので、1人1人がベストな走りをすれば、間違いなく通過できる準備ができてると思うので。自分はしっかりと稼ぐ役割としてチームに貢献したいです。
――最後にファンの方にメッセージを
いつもご支援ご声援のほどありがとうございます。今年は予選会からのスタートとなりますが、ファンの方々が安心して見ていただけるような走りをチームとして、この予選会を通過点として本戦でしっかりともう一度シード権を獲得できたらと思います。
(インタビュー:西野理彩)

駅伝経験豊富な矢原。チームの精神的支柱を担う
(ポスター制作:加納正義)
第1回:太田煌、佐上湘哉
第2回:山際晃太朗、加庭翔太
第3回:平山櫂吏、平井蒼大
第4回:重山弘徳、田井中悠成
第5回:野田晶斗、湯田陽平兵