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【ラグビー】関東大学リーグ戦 対大東大 前半5連続トライを含む計9トライを奪い今季初勝利!

関東大学リーグ戦1部
対大東文化大
2025年10月25日
セナリオH三郷

左からPR守安史成(3),PR花澤祐太(2),HO本橋陽助(3)

前半の5連続トライを含む計9トライを奪い、大東大から今季初勝利を挙げた。

試合結果

トータル試合結果

58
法大
41 前半 14 40
 大東大
17 後半 26

 

ポイント詳細

6/3 2/4
4/1 G 2/3
0/0 PT 0/0
1/0 PG 0/0
0/0 DG 0/0
T:佐川、福本耀4、小山田、三浦、細川、本橋、G:田中5、PG:田中

※前半/後半、得点者は法大のみ記載

法政大学メンバー

No. ポジション 選手氏名 学年 出身校
1 PR 守安史成 3 桐蔭学園
2 HO 本橋陽助 3 國學院久我山
3 PR 花澤祐太 2 法政二
4 LO 山内滉太 3 昌平
5 LO 細川幹太 4 國學院久我山
6 FL 大沢空 2 秋田工業
7 FL 三浦幹太 3 秋田中央
8 NO.8 弓良堅斗 3 桐蔭学園
9 SH 小山田裕悟 4 桐蔭学園
10 SO 佐川一眞 2 専大松戸
11 WTB 福本亘 1 報徳学園
12 CTB 田中大誠 4 國學院栃木
13 CTB 炭竈柚斗 3 報徳学園
14 WTB 福本耀 2 報徳学園
15 FB 星野瑛太 1 明和県央
16 Re 木本慶祐 2 尾道
17 Re 澤村勇介 3 尾道
18 Re 小笠原吉宗 4 大津緑洋
19 Re 植浦慎仁 3 報徳学園
20 Re 嶋崎汰星 4 法政二
21 Re 箕輪大地 3 石見智翠館
22 Re 鈴木颯太 3 秋田工業
23 Re 桜庭侑大 4 秋田工業

 

戦評

秋季リーグ戦第4節、対大東大。メンバーは昨季からHOでの出場となっていた、U20代表歴のある花澤祐太(2)を今節は右PRとして初起用。スクラムが強みの花澤をPRへと変更し、HOを本橋陽助(3)が務める。強いスクラムと安定したラインアウトに期待がかかる。前節は風邪の影響で欠場したSH小山田裕悟(4)が復帰。バックスリーでは、これまでFBとして先発出場していた福本耀(2)をWTBへと変更し、FBには1年生星野瑛太が秋季初先発となった。
昨季、法大は優勝の可能性も残されていた最終戦、秩父宮のピッチで大東大に敗れ、目の前で歓喜の瞬間を許す苦い結末となった。今季は未だ勝利の無い法大。初勝利は去年の雪辱を果たす1勝となるのか注目だ。

試合開始早々、敵陣でペナルティを獲得すると今季初となるショットをコール。このPGをCTB田中大誠(4)が決め法大が先制する。これまでの3戦では先制することが出来なかったが、今回はPGで先制をし流れに乗っていきたい。
しかし、次にスコアをしたのは大東大。自陣深い位置でのラインアウトから大東大にトライを許した。

SO佐川一眞(2)

法大は11分、敵陣でのスクラムからテンポよくアタックを仕掛けていき、最後はSO佐川一眞(2)がステップを切ってトライを取った。ゴールも決まり10-7とした。

WTB福本耀(2)

16分、スクラムからアタックを重ねていた法大は、SH小山田が裏のスペースを見逃さずキックで転がすと、バウンドが高く跳ね上がり、相手の頭上を越したボールをWTB福本耀がキャッチしトライ。

20分、法大は積極的なディフェンスで徐々に前進していき敵陣でペナルティを獲得。すぐにタップキックでプレーを再開させたのはLO細川幹太(4)だった。ゴールライン手前でパスを繋ぎ小山田がトライ。細川の判断が光ったプレーで点差を広げていった。

FL三浦幹太(3)

24分、ハーフウェイラインからアタックを開始した法大。右サイドでパスを受けたCTB炭竈柚斗(3)の転がしたキックは、敵陣深い位置のタッチラインぎりぎりでFL三浦幹太(3)が追い付きトライ。

LO細川幹太(4)

31分には敵陣でペナルティを獲得しラインアウトへ。FWが近場で攻撃し、2フェーズ目に細川がトライ。このトライで法大は5連続トライとなった。

36分は大東大にトライを許したが、38分のスクラムから出てきたボールをSO佐川は内側に走り込んできたWTB福本耀へパス、ディフェンスラインのギャップを突くサインプレーでこの日2本目のトライを挙げた。
これまで試合の入り・前半を課題に挙げていた法大であったが、今節は5連続トライを含む計6トライを挙げ41-14と大量リードで前半を折り返した。前半終了時点でトライの本数は6-2の4トライ差。リーグ戦は3トライ差以上での勝利で勝ち点1が追加されるため、ボーナス点獲得も意識して後半を戦っていきたい。

後半4分、法大はラインアウトからフェーズを重ねていき、最後はBKでパスを回し切りWTB福本耀がトライを決めた。
8分、法大のキックが敵陣5mラインの位置まで伸びると、大東大はそこから5人の選手がボールを繋ぎ、キックからわずか23秒ほどでトライを返してくる。

HO本橋陽助(3)

法大は11分、敵陣深い位置左サイドでのラインアウトからアタックを展開していった。スローワーの本橋陽助が一気に右サイドまで回り込んでボールをもらいトライ。

WTB福本耀(2)

15分には、自陣でのスクラムから狭い左サイドへアタック。パスを受けたWTB福本耀がキックし自ら追いかけたボールは再び自身のもとへと戻り、この日4本目となるトライを自陣のスクラムから一人で取り切った。

その後は29分、33分、45分と3連続で大東大にトライを許し、58-40まで点差を追い上げられたが試合終了のホイッスルが鳴り、今季初勝利となった。

トライの本数も9-6とボーナスの勝ち点1を獲得した。これまでの3戦は前半の大量失点が響き敗戦してしまっていたが、今回は前半からトライを重ね、これまでの「試合の入り方」を修正して勝利をすることができた。
しかし試合終盤、大東大に許した3連続トライ。締め括り方に課題が残る試合となった。全7試合の前半4試合が終わり1勝3敗。残りの3試合を全て勝利すれば、4勝3敗と勝ち越しで今シーズンを終えることができる。勝ち越しに向けて次節も必ず勝っていきたい。

HO本橋陽助(3)

また、この試合の最も活躍した選手に贈られるPOM(プレーヤーオブザマッチ)にはHO本橋陽助(3)が選ばれた。観客席ではこの日4トライを挙げたWTB福本耀が受賞かと思われたため、発表時は驚きの声も上がったが温かい拍手と祝福のムードに包まれた。本橋はこの日トライを挙げ、ラインアウトでも前半に一度サインを読まれボールを奪われたもののスローは安定しており、ディフェンスでも積極的にボールに絡みペナルティを獲得していた。リーグ戦初先発起用の期待に応える活躍となった。今後の活躍に注目していきたい。

 

インタビュー

田中大誠 ゲームキャプテン(4年、CTB、國學院栃木)

ーー試合を振り返って
勝てて、ボーナスポイントも取れたので本当に良かったです。監督からも前節「1試合早く復帰した」とありますが、本当は今日が復帰の予定でした。今日の試合でまたちょっと肩痛くなってしまったので、しっかり治していきたいです。ボーナスポイント取ることが出来ましたけど、後半失点が重なってしまいました。交代でメンバーが変わって、少し統一感が無くなってしまったのかなと思っています。

ーー次戦に向けて
現時点で3敗してしまっているので、残りの3試合すべてを勝ち、3勝して4勝3敗で今シーズン勝ち越せるように頑張っていきたいと思います。

細川幹太 バイスキャプテン(4年、LO、國學院久我山)

ーー試合を振り返って
1勝できたのは本当に大きいです。しかし、後半のスコアだけ見た時には負けてしまっているので、これからの試合もこのまま行くと勝てないと思いますし、後半交代で入るフレッシュなメンバーが勢いを出して欲しいなと思います。本当に勝てて良かったです。みんなが前半の最初から行くという気持ちになっていましたし、練習から意識していた「最初から取りに行く」という事が今シーズン初めてできた試合でした。非常に良い形で出来たと思います。

ーーPRとしての花澤祐太(2)について
練習でスクラム組んでいた時は少しびっくりしたんですけど、試合で組んでみると本当に強いですし、通用するなと思いました。花澤はやっぱりスクラム強いですね。

本橋陽助(3年、HO、國學院久我山)

ーーリーグ戦初先発と試合を振り返って
ずっとHOのポジションで後輩に負けてしまっていたんですけど、今日は試合に出れたので嬉しかったです。スクラムは元々練習していたのでその成果が出ていたかなと思います。ラインアウトについては練習後とかにFWで合わせてきていたので、またこの流れで今後の試合も精度を継続していきたいなと思います。今日は天候が悪かったのでディフェンスから前に上がってテンションを上げていこうと思っていました。

ーー次戦に向けて
この流れに乗って次の試合も勝てるように頑張りたいと思います。

(記事:北川築来、撮影:朝長亜依)

 

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