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【サッカー】「みんなの思いがゴールに」大畑凜生の”2試合連続アディショナル弾” で勝利 U20日本代表・小倉も先制ミドルで勝利に貢献 第99回関東大学サッカーリーグ第19節

2025年10月30日(木)
JR東日本カップ2025第99回関東大学サッカーリーグ2部
第19節 法大-東農大 法政大学城山サッカー場

試合後、喜びを爆発させる選手たち

3戦未勝利でさらに相手は前期唯一の黒星をつけられた東農大。そんな状況の中、大畑凜生が2試合連続終了間際にゴールを奪い、4年生の意地を見せつけた。また、見事なミドルシュートで先制点をもたらしたのは、U-20日本代表の小倉幸成。優勝に向け大きな1勝を挙げた。

▼試合結果

2
法大
1 前半 0
東農大
後半 1

得点者:小倉幸成、大畑凜生

▼スターティングメンバー

背番号 ポジション  選手名 学部・出身校+Jクラブ内定先
21 GK 寺田周太 経3・法政二
DF 薬師田澪 経4・大津
17 DF 長田涼平 経2・名古屋グランパスU18
20 DF 梅津龍之介 経3・鹿島アントラーズユース
22 DF 田中恵大 経3・法政二
MF 浅野直希 経4・ガンバ大阪ユース
15 MF 小倉幸成 経2・鹿島アントラーズユース
26 MF 島田春人 社3・横浜F・マリノスユース
28 MF 根津元輝 経3・前橋育英
FW 大畑凜生 現4・矢板中央・清水エスパルス内定
10 FW 洪怜鎭 社4・三菱養和SCユース・V・ファーレン長崎内定
サブメンバー
GK 藤澤芭琉 現3・徳島市立
DF 日髙華杜 経4・大津・清水エスパルス内定
DF 大迫蒼人 経4・FC東京U18
19 DF 保田成琉 社3・阪南大高
11 MF 小池直矢 現3・前橋育英
23 MF 松田悠世 社2・桐光学園
30 MF 峯野倖 経1・市立船橋
14 FW 松村晃助 経3・横浜F・マリノス ユース ・横浜F・マリノス内定
27 FW 小湊絆 スポ3・青森山田・FC東京内定

▼マッチレポート

アウェーの地で敗れた東農大をホームで迎えての一戦。前節からメンバーを大幅に入れ替え、洪怜鎭(社4= 三菱養和SC ユース・V・ファーレン長崎内定)が久しぶりのスタメン復帰。三戦勝利なしの悪い流れを断ち切るべくこの一戦に臨んだ。

立ち上がりは大畑凜生(現4= 矢板中央 ・清水エスパルス内定)と、洪を中心にゴールに襲いかかるが、決定機には至らず。守備ではカウンターからピンチを作るが、薬師田澪(経4=大津)と梅津龍之介(経3=鹿島アントラーズユース)の両CBを中心とした集中した守備で相手に決定機を作らせない。すると前半終盤、コーナーキックのこぼれ球を拾った小倉幸成(経2=鹿島アントラーズ ユース)がボレーシュートから得点。1-0で試合を折り返す。
後半、追加点を奪いたい法大は、サイドからチャンスを作るが得点を奪えない。すると、後半20分クロスからのヘディングで失点。直後に日髙華杜(経4= 大津 ・清水エスパルス内定)、小湊絆(スポ3= 青森山田 ・FC東京内定)を投入し、攻撃の活性化を図る。その後も勝ち越しを狙うが、相手の固い守備に跳ね返される。同点で迎えた後半アディショナルタイム、コーナーキックの混戦から、大畑が押し込み得点。ラストワンプレーで勝ち越し、2-1で試合終了。

劇的勝利を収めた法大。2部優勝、1部昇格に向け、勝ち点を落とせない試合が続く。(本橋拓実

(取材:山口晴暉、今本壮史、齋藤凌、白戸大貴、髙橋明日香、永井大夢、森崎瑠々子、小棚木孝寛、本橋拓実/撮影:山口、今本)

▼インタビュー

大畑凜生(現4・矢板中央・清水エスパルス内定)

ーー今日の試合を振り返って
あのような形で自分たちのミスで失点をしてしまったところは本当に修正しないといけないところですが、久々の先制点を取れたところやフォワードとしてチームのために走るなど、チームを勝たせたいという気持ちでやっていたので、全員の想いが自分のシュートに乗ったなという想いです。
ーー最終局面の勝ち越し劇的ゴールを振り返って
あんま覚えてないですけど(笑)、薬師田の良いヘディングが自分の前に転がってきて、全てを乗せたというかみんなの思いがゴールになりました!
ーー最後のゴールパフォーマンスは何をイメージしていたか
自分の中で上がりすぎて、何をやったか覚えていないですけど、気持ちよかったです(笑)。
ーーフォワードでの起用はどうだったか
どこでも自分はやれるというか、どこでもやることは変わらないと思うので、数字として結果に残したことはよかったです。ただ、もっとチームのためにやれたらいいなと思うので、まだまだ成長を止めたくないです。
ーー試合後、チームメイトとはどんな話をしたか
みんな頭おかしいくらい舞い上がっていたので、どんな話をしたか、あんまり覚えていないですけど(笑)、2試合連続アディショナルタイムのゴールだったので、みんな喜んでいて自分も嬉しかったです。
ーーリーグ戦残り3試合への意気込み
本当にこのチームで優勝して昇格したいですし、4年生としてチームに何か残せるかと言われたら、昇格や優勝という目に見える結果しかないと思うので、チーム1泥臭くやるのもそうですし、自分のゴールで波に乗らせることができたので、諦めず残り3試合勝つだけなので頑張っていきたいです。
ーー次節への意気込み
次節、ホームラストで自分がここでやる最後の試合なので、4年間ここで頑張ってやってきたことであったり、仲間といろんな想いをしたグラウンドなので、最後ここで勝って終われるようにしっかり準備して、みんなでここで喜びたいです。
ーーファンの皆様へ一言
今日も平日遅い中、来ていただき、法政のファンの皆様に笑顔を届けられて嬉しいです。残り3試合、応援で自分たちの背中を後押してくれたら嬉しいので、熱い応援よろしくお願いします。
(インタビュー:小棚木孝寛

小倉幸成(経2・鹿島アントラーズユース)

ーー今日の勝利を振り返って
自分たちは優勝を狙いにいける位置にいて、相手は最下位で残留がかかっているという、お互い大一番の対戦でした。その中で勝利できたということが、自分たちにとって自信に繋がるし、これから優勝するために本当に大きな一勝になったと思っています。
ーー自身のゴールシーンを振り返ってみてどうか
トラップが上手くいき、余裕が持てた中で打てたゴールだったので良かったと思います。
ーー3試合勝てていない試合が続いていたが、どのようなことを意識して試合に入ったか
自分がU-20W杯から帰ってきて、チームを勝たせられないという状況が続いた中で、責任を感じていました。コンディションももっと上げていかないといけないし、帰ってきて疲れたなんて言ってられないです。自分はいろいろな経験をさせてもらっているので、法政を勝たせるために、もっと還元出来ればいいと思っていました。
ーーU-20W杯は自身にとってどのような大会になったか
一生忘れられない大会になりました。ラウンド16という一発勝負の勝つか負けるかの戦いで、自分たちはいいサッカーをしていましたが、負けたという事実があります。自分としては世界でやれるなという自信がついたものの、ただ、あのチームは優勝できるな、という自信があったので、その中での敗北というのは忘れられないし、本当に一生、悔いが残る大会になってしまいました。あそこで勝たせられる選手になっていかないと、自分はもっと上にはいけないですし、次に繋げられないと、自分自身も成長してけないと思うので、あの大会を絶対に無駄にしてはいけないと思っています。
ーー今日の決勝ゴールを決めた大畑凜生(現4= 矢板中央 ・清水エスパルス内定)選手に何か声をかけたか
特に声をかけたとかはないのですが(笑)、4年生であまり試合に出れていない中で、本当によくやってくれている先輩だと思っています。本当に頑張っているからこそ結果というものがついてくると思うので、この結果(ゴール)というものは、起こるべくして起こったものだと思います。
ーー残りの3節、 どのように戦っていきたいか
自分としては、このチームを1部にあげて、来年1部でやらないといけないという使命がありますし、このチームは2部にいるチームではないと思っています。残り3試合綺麗事ではなくて、気持ちの強いチームが勝つと思うので、一瞬の気も許さずに戦いたいです。連戦になりますが、疲れたとか言ってられないですし、チームが勝つために自分も走って戦うし、このチームにかける思いというのは強いというところを、姿勢で見せていきたいと思います。
(インタビュー:森崎瑠々子

日髙華杜(経4・大津・清水エスパルス内定)

ー今日のゲームを振り返って
優勝を目標にしている中で、この厳しいゲームを勝ち切って、次に繋げることができたのは良かったかなと思います。
ー今日のプランは
自分たちがやることはいつもと変わらないので、(スタメンで)出てる11人とサブを含めて勝ちを取りに行く中で、いつもと変わらないことが結果的に最後のゴールに繋がったと感じています。
ー劇的な勝利でしたが決まった瞬間は
正直ほっとしたというのが一番で、他会場の結果は分からなかったですけど、ここで自分たちが勝たないと相当きつい状況でしたし、さっき(他会場の)結果見て上位チーム引き分けだったりで改めてよかったな思いました。
ー大畑選手に声かけたか
「ありがとう」と伝えました。
ー残り3試合の意気込み
自分たちに残されたのは勝ちしかないと思うので、ここまで来たからにはじゃないですけど、シーズン初めにも言ったと思うんですけど、法政は1部にいないといけないチームだと思いますし、ここに留まってしまうのはよくないと思うし、自分たち4年生は3年生以下に関東リーグ1部で戦わせたい思いもありますし、それが法政の未来に繋がると思うので、絶対3連勝して自力で優勝します。
(インタビュー:齋藤凌

柳沢将之 監督

ーータフなゲームだったが
簡単に勝てるゲームはないなと思いました。
ただ、最後の最後まで諦めないで出ている選手。あと応援もやっぱりすごかったです。
今日は一般の学生が50人ぐらい来ているという話を聞いていたので、そういった意味でも最後、みんなの魂というか、そういったのが乗り移って取れた得点だと思います。
ーー先制点の小倉選手のゴールについて
試合前に全員に伝えたのは、「どんどんシュートを打っていこう」と伝えました。
何が起きるかわからないから、クロス上げること、シュートを打つこと、そういったことをどんどんやっていこうという中で、小倉が貴重な先制点を取ってくれました。
ーー大畑選手の劇的ゴール
彼は4年生で残された試合も少ないなかで、エスパルスに内定しましたけど、法政のためにも一生懸命やってくれています。
練習でも手抜かずやっている事。それがゴールに繋がったのだと思います。
今回のロスタイム、前回のロスタイム同点ゴールも、やっぱりそういったところは心強く思いますので、ラスト3試合。4年生を中心として、出ている選手だけでなく、出ていない選手も含めて、みんなでつかみ取ることがすごく大事だと思いますので、そこを意識しながら進んでいければなと思います。
ーー以前、「自信を取り戻すべき」とおっしゃっていたが、今回でそれを取り戻すきっかけとなったか
そうですね。前回と今回で、「負けない」「勝ち切る」ということができたので、もうあとは突き進むだけだと思います。そこは自分を信じて、チームメイト信じてやることが優勝、昇格に近づいていくと思いますので、もう一度全員でやっていけたらなと思います。(インタビュー:山口晴暉

▼MATCH PHOTOS

見事なミドルシュートで先制点を叩き出した小倉

復帰した松村

応援団も含め全員で歓喜

▼試合後順位表

順位 大学名 勝点 勝-分-負 得失点
1位 駒澤大 42 13-3-3 15
2位 法政大 40 12-4-3 18
3位 早稲田大 40 12-4-3 18
4位 産業能率大 34 10-4-5 9
5位 拓殖大 33 10-3-6 14
6位 神奈川大 32 9-5-5 4
7位 立正大 26 8-2-9 1
8位 関東学院大 24 8-0-11 1
9位 順天堂大 17 4-5-10 −6
10位 國學院大 17 5-2-12 −20
11位 山梨学院大 13 3-4-12 −23
12位 東京農業大 1-2-16 −31

▼日程と結果

日付 対戦校 結果 会場
4月6日 関東学院大 ⚪︎1−0 関東学院大学金沢八景キャンパスグラウンド
4月13日 國學院大 ⚪︎3ー1 法政大学城山サッカー場
4月16日 立正大 ⚪︎4ー1 立正大学熊谷キャンパスサッカー場
4月20日 駒澤大 ⚪︎1ー0 法政大学城山サッカー場
5月3日 早稲田大 △0ー0 AGFフィールド
5月26日 拓殖大学 ⚪︎5ー2 法政大学城山サッカー場
6月15日 神奈川大 △2ー2 神奈川大学中山キャンパストラック内フィールド
5月18日 順天堂大 ⚪︎2ー1 法政大学城山サッカー場
7月13日 山梨学院大 ⚪︎2ー1 山梨学院大学川田ツインサッカー場
10 6月1日 東京農業大 ⚫︎1ー2 東京農業大学世田谷キャンパスグラウンド
11 6月8日 産業能率大 ⚪︎1ー0 法政大学城山サッカー場
12 9月20日 山梨学院大 ⚪︎6ー1 法政大学城山サッカー場
13 9月28日 早稲田大 △0ー0 早稲田大学東伏見サッカー場
14 10月5日 國學院大 ⚪︎1ー0 國學院大學たまプラーザキャンパスグラウンド
15 10月8日 立正大 ⚪︎3ー2 法政大学城山サッカー場
16 10月12日 神奈川大 ⚫︎0ー1 法政大学城山サッカー場
17 10月19日 拓殖大 ⚫︎1ー2 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場
18 10月26日 産業能率大 △1ー1 産業能率大学第二グラウンド
19 10月30日 東京農業大 ⚪︎2ー1 法政大学城山サッカー場
20 11月2日 関東学院大 法政大学城山サッカー場
21 11月9日 順天堂大 順天堂大学さくらキャンパスサッカー場
22 11月15日 駒澤大 駒澤大学玉川キャンパス

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