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【サッカー】第95回関東大学サッカーリーグ戦 第16節 法大 1-2 桐蔭大 荒れた天候、難しいピッチコンディションの中、中川敦瑛が待望のリーグ戦ゴールも、悔しい逆転負けを喫する。

2021年09月18日(土)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー桐蔭大
江東区夢の島競技場

台風接近の影響により暴風雨の中で行われた桐蔭大との一戦。ピッチ上には水たまりができ、ボールを思うようにコントロールできない状況で、風上に立った前半13分に中川敦瑛が先制点を挙げる。1-0で試合を折り返し、迎えた後半、雨風が強まる中、5分間で立て続けに失点し、逆転を許してしまう。その後は、選手交代などで反撃を試みるもネットを揺らすことができず。悔しい敗戦となった。

大臣杯決勝後の会見で「リーグ戦での得点が欲しい」と語った中川が先制点を挙げた

試合結果

トータル試合結果

1
法政大学
1 前半 0 2
桐蔭横浜大学
0 後半 2

試合スタッツ※交代は法大のみ記載

時間 経過 大学 選手名 得点経過
13分 得点 法大 中川敦瑛 1-0
62分 得点 桐蔭大 山田新 1-1
62分 交代 法大 中川敦瑛→若林龍
68分 得点 桐蔭大 篠原友哉 1-2
79分 交代 法大 渡邉綾平→細谷航平
86分 交代 法大 飯島陸→松岡迅

スターティングメンバー

ポジション 背番号  選手名 学部・出身校
GK 21 近藤壱成 経済3・ジュビロ磐田U18
DF 17 森山真伍 社会4・サガン鳥栖U18
DF 26 高嶋修也 経済3・明秀学園日立
DF 27 落合毅人 経済3・新潟明訓
DF 29 今野息吹 経済2・三菱養和SCユース
MF 6 松井蓮之 スポ4・矢板中央
MF 10 飯島陸 経済4・前橋育英
MF 35 渡邉綾平 経済2・前橋育英
FW 11 田中和樹 社会4・浦和学院
FW 20 佐藤大樹 経済4・コンサドーレ札幌U18
FW 24 中川敦瑛 経済1・横浜FCユース
サブメンバー
GK 12 中川真 スポ2・徳島市立
DF 2 陶山勇磨 現福4・帝京長岡
DF 34 松岡迅 経済2・前橋育英
MF 25 吉尾虹樹 現福2・横浜F・マリノスユース
MF 28 佐野陸人 現福3・清水エスパルスユース
MF 31 青木俊輔 社会1・東福岡
MF 32 細谷航平 社会2・サンフレッチェ広島ユース
MF 33 若林龍 現福3・桐蔭学園
FW 4 中井崇仁 スポ4・尚志

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 法政大 26 15 8-2-5 25/21 4
2位 明治大 26 15 7-5-3 22/18 4
3位 駒澤大 23 13 7-2-4 24/22 2
4位 桐蔭横浜大 23 16 7-2-7 26/30 -4
5位 流通経済大 21 12 6-3-3 29/17 12
6位 筑波大 19 13 6-1-6 25/21 4
7位 順天堂大 19 14 5-4-5 21/22 -1
8位 早稲田大 18 11 5-3-3 11/11 0
9位 国士舘大 15 13 4-3-6 17/20 ‐3
10位 立正大 14 13 4-2-7 16/20 -4
11位 慶応義塾大 12 14 3-3-8 16/23 -7
12位 拓殖大 11 13 3-2-8 17/24 -7

 

前期リーグ結果

日付 対戦校 結果 会場
1 4月3日 駒澤大 ○3-1 江東区夢の島競技場
2 4月10日 流通経済大 △0-0 流通経済大学龍ケ崎フィールド
3 4月25日 立正大 ○1-0 レモンガススタジアム平塚
4 4月28日 慶應義塾大 ○4-2 非公開
5 5月2日 国士舘大 ○1-0 非公開
6 5月15日 順天堂大 ●1-3 東金アリーナ陸上競技場
7 5月29日 筑波大 ○4-2 駒沢オリンピック公園陸上競技場
8 6月5日 拓殖大 △0-0 非公開
9  6月13日 明治大 〇2-0 非公開
10  6月20日 早稲田大 ●0-1 三ツ沢公園陸上競技場
11  6月26日 桐蔭横浜大 ●1-2 非公開

後期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
12 8月1日 拓殖大 ●2-5 非公開
13 8月7日 慶應義塾大 〇2-1 非公開
14 8月15日 早稲田大 延期 非公開
15 9月11日 立正大 〇3-2 県立保土ケ谷公園サッカー場
16 9月18日 桐蔭横浜大 ●1-2 流通経済大学龍ケ崎フィールド
17 9月25日 順天堂大 小出義雄記念陸上競技場
18 10月2日 国士舘大 非公開
19 10月9日 明治大 非公開
20 10月17日 筑波大 味の素フィールド西が丘
21 10月23日 駒澤大 非公開
22 10月30日 流通経済大 未定

マッチレポート

総理大臣杯優勝の勢いを維持しリーグ戦再開初戦を勝利で飾った法大は、桐蔭横浜大との一戦に挑んだ。首位をキープするためにも勝ち点3をものにしたいと迎えたこの試合。DF森山真伍(社4=サガン鳥栖U18)やMF渡邉綾平(経2=前橋育英)が久しぶりのスタメンに起用された。

試合開始前から台風接近による悪天候の中選手たちが入場し、前半がスタートした。時間が経過するとともに悪化するピッチコンディションに苦しめられる両チーム。そんな一進一退の攻防が続く試合を先に動かしたのは法大。13分、CKを相手がクリアした際に中川敦瑛(経1=横浜FCユース)が反応し、そのままシュートに持ち込む。一度は止められるもはじかれたボールを押し込み、先制点を奪う。前日ミーティングでの有言実行となる、待望のリーグ戦初ゴールでチームを奮起させた。追加点が欲しい前半終盤。ゴール前でボールをキープした飯島陸(経4=前橋育英)から松井蓮之(スポ4=矢板中央)がフリーでボールを受け、チャンスを迎える。しかしシュートは惜しくもゴール上へ逸れ、得点とはならず。そのまま雨脚も弱まる気配はなく、試合を折り返した。

1点リードで後半を迎えるも、試合は桐蔭横浜大ペースに。攻め込まれながらも、追加点を取りに行きたい法大だったが62分、水溜りに沈んだボールを押し込まれてしまう。同点に追いつかれた法大はさらに68分にぬかるんだ地面でのイレギュラーなボールの行方に対応しきれず、ミドルシュートを止めたGK近藤壱成(経3=ジュビロ磐田U18)からこぼれたボールを決められ、逆転を許してしまう。その後の反撃はかなわず、冷たい雨が降り注ぐ中選手たちに試合終了を告げる笛が鳴った。

大雨の影響を大きく受けた立て続けの失点による敗戦で、運に見放された結果に。総理大臣杯制覇後初の敗北を喫したものの、リーグ戦は今後も多くの試合が待ち受けている。この試合を切り替えて、これから勝利を積み上げていきたい。

(記事・撮影/山中麻祐子・宮川昇)

台風接近の影響でピッチに水たまりができるほどの雨が降った

コメント

長山一也監督

―雨の予報があった中で、試合前からメンバー選考に関してスタメン、サブ組含めて何か考慮した点はありますか。
雨による水溜りがあるということ、2パターン用意していて、試合中に変えながら進めていけるよう準備をしていました。急な風と雨の中、5分で2点失点したあの時間帯をしのげなかったことは残念です。またその前に相手コートでプレーする際も、このような環境下で相手を抜きにかかってしまったこと、陣取り合戦に徹底することができなかったことなど、徹底さが欠けてしまった事が勝てなかった原因の一つであったと思います。今日はもうしょうがないというところで、切り替えて今後連敗しないということが重要になると思います。

―単純に技術うんぬんというわけにはいかず、フィジカル面などでの勝負を強いられた部分もあるかと思います。どういったところで活路を見出そうとしましたか。
やっぱりセカンドボールやプレスをかける場所などの球際のところは、前半風上で点が取れていた時はよかったですけれども、後半風下になって押し込まれる状況になった中で、なんとなく前半と似たような雰囲気でやってしまったところがあるので、そこはメンタリティーの部分でも少し甘さがあったので改善していこうと思います。

-このような天候の中不運なこともありましたが、大事なリーグ戦をとって上にいく為に当然勝ちたかったと思いますが、そういった状況下で選手には、このような戦い方ではダメだ、もしくはこれから切り替えていこう、などどちらの声がけをしましたか。
両方ですね。もちろんしっかりやってくれていた部分はありましたが、今週の取り組みのところでAチームがBチームに圧倒されてしまう紅白戦をしてしまっていましたので、(井上)平(コーチ)も発破をかけて送り出していました。Iリーグも含めていい選手がいるのは我々の強みではありますが、今日のように1-0で勝ってる中で、「このままいけるかな」という気持ちがあった。それが後半のちょっとしたプレーを徹底できなかったことに繋がったと思います。そういうところは1週間の取り組みが出るよということは終わってから選手たちに話しましたし、改善していこうと思います。

―1-0の状況で2-0に出来るチャンスが松井選手にあったと思いますが、あの場面は外したことに対して決めろと言うのか、最近の試合であそこまで出てきて点を取ることも多いのでそこは評価するべきところなのかそこの辺りはどう思いますか。
そうですね、ゴール前でプレーするところは意識も高くなって、数字も残しているので彼が成長してきたところであると思います。もちろん今日あそこで決めていればという部分も、もちろんありますけど、そこは今後も狙い続けながら数字を残せるようになってほしいと思います。

飯島陸

―難しいピッチコンディションの中で意識したことは
チームとしてはっきりさせることが重要でした。前半はハッキリできたんですけど、後半はクリアの部分であったり、陣地を取りにいく作業ができていなかったかなと思います。

―馬力を求められるピッチコンディションだったと思いますが、その中で自分はどういったプレーを心がけましたか
自分が意識していたのは、こぼれ球に反応する早さです。そこは自分の得意な部分ですし、あとは今おっしゃられたような相手に負けない馬力という部分も意識しました。

―チャンスメイクもできていたかなと思いますが、やはり結果にこだわりたいという気持ちはありますか
ここ数試合は数字を残せていないので、こういったピッチコンディションですけど結果はほしかったです。すごく悔しいゲームになりました。

―1試合1試合、自分自身の将来にとっても重要になってくるかと思いますが
プロに進む中で、結果を残さないと生き残っていけないので、練習からこだわっていく必要があると思います。FWとして生き残っていくためにも、いちばんは数字にこだわっていきたいです。

中川敦瑛

ー試合を振り返って
試合前から「入りは徹底的に前に蹴ろう」と話していました。昨日のミーティングで「最低でも1点は取る」とみんなには伝えていたので、1点取れたのはよかったんですけど、自分も途中でけがをして交代してしまい、後半逆転されてしまったので、チームに迷惑をかけたなというのが率直な思いです。

ーピッチ内では存在感を出せていたように見えました
優勝したいという気持ちが自分の中にあって、ピッチコンディションが悪い中でも自分ができることをやろうと思っていました。攻撃だけでなく、守備でもチームで一番走ろうという思いで臨みました。

ー法大に入ってから自身が出している結果については
前期を振り返ったらそこまで点も取れていなくて、自分的にはあまり良くないと思っていたんですけど、平さんとかが信頼して使ってくれるというのもあるので、チームに貢献したいという思いでここまでやってきました。

ーリーグ戦でゴールを決めたという点についてはどう感じていますか
やっと取れました。大臣杯が終わった後のインタビューで、「リーグ戦で点が取れていなくて、取りたい」と話しましたが、(リーグ戦再開後)2試合目で取れたというのは本当にうれしいです。まだリーグ戦は残っているので、どんどん点を取っていきたいと思っています。

ーシュートはユース時代から得意としていた部分が出ていましたね
セカンドボールは意識していて、相手よりも速く反応できてシュートも落ち着いて蹴れたなと思います。

ーユースの時から様々な役割を器用にこなす印象がありますが、自分では一番どこで勝負したいと思っていますか
自分の良さが出るのはやっぱり中盤ですかね。サイドのスピードもあるので生かせると思うんですけど、自分の足元のうまさだったりは中盤が生きるのかなと思います。

ー自分の持ち味を生かした上で、数字にもこだわりたいと
こだわりたいです。他の大学の1年生を見ると点を取っている選手もいます。常に危機感を持ってやっているので、数字にはこだわっていきたいと思っています。

ーユースからのトップチームへの昇格を果たせず大学へ進学しました。プロ入りを早く決めたいという思いはありますか
大学は4年間ありますけど、2年ぐらいでは特別指定に入りたいなというのはずっと思っています。いち早くプロの世界に入っていけたらなと思っています。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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