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【硬式野球】「もっと長打を」来季主砲候補・片山悠真 成長著しい大型外野手は守備力を磨きつつ本塁打と長打でチームをけん引する存在へ(秋季リーグ戦振り返りインタビュー⑫)

片山 悠真 外野手

ーー秋季リーグを振り返って率直に
勝たなきゃいけないところで勝てなかったことが悔しいです。

ーー優勝に足りなかったことは何か
バッテリー、野手含め全員の守備力が足りなかったと思います。あと、粘り強さがなかったところが理由だと思います。

ーー今季のご自身の成績を振り返って
もっと長打を打たないといけなかったと感じています。あと、立教戦では自分が打たなかったことで勝ち点を落とすことに繋がってしまったと思っているので、調子のムラをなくしていくことが必要だったと感じています。

ーー全試合スタメン出場だった点については
春のリーグ戦終わった後に1回怪我をしてしまって。自分でもう1回スタメン取り返すところから始めた今季だったので、全試合スタメンとして出れたことはとても良かったと思います。

ーー打点が求められる場面で打席に立つ際に意識していたことは
チャンスの場面は特にゾーンを上げて積極的に振っていくことを意識していました。

ーー同じ3年生で外野手の 藤森康淳 (営3=天理)選手が首位打者、ベストナイン選出となりましたが、刺激を受ける部分は
やっぱりすごいなと思いながらも、こいつには負けたくないという気持ちはずっとあります。(仲は)仲は良いと思います!ずっと一緒にやってます。

ーー初戦の慶大戦は7点リードから追いつかれて引き分けとなりましたが
夏のオープン戦でもずっと課題にしてきた、後半に点を取るということができなかった試合だと思います。7点差を追いつかれたことは、もちろん守備陣で反省はしましたが、攻撃陣の反省も多くあった試合だったと思います。

ーー慶大戦は4回戦までの戦いでした
慶応とはこのような試合になるんだなという風に1番に感じました。でも、そのような中で1番最初のカードで勝ち切れたというところは大きかったと思います。

ーー立大2回戦ではリーグ戦初本塁打もありましたが
本塁打が出たことは素直に嬉しかったのですが、その後にセーフティーを失敗して、そこからまた打っていないので、たまたま出た本塁打だったのかなと思いました。

ーー本塁打に対する意識は
自分に求められてるものは康淳とは違うと思っていて、自分は長打や本塁打を打って、ワンチャンスを作るというところが大事だと思っています。

ーー早大戦は結果的に23春ぶりの勝ち点を獲得したが振り返って
早稲田にはずっと勝ち点を取りきれてなかったので、点の取り合いの試合の中で打点を多くあげて勝ち点を取れたのはよかったです。

ーー早大3回戦では伊藤樹投手(早大4年=仙台育英)から2打点をあげる打席があったが
いいピッチャーなので、全部狙おうとしても絶対に打てないとわかっていました。早めにバット振ることを意識してました。

ーー明大戦を振り返って
悔しい思いが残ってます。(2回戦について)あの試合は自分が守備が下手なせいだと思っていて。自分が上手かったら守備固めを出されることもなかったと思うので、もっと守備を上手くならないといけないと思いました。

ーー明大に2連敗で優勝消滅した時の心境
優勝がなくなってしまって、悔しい気持ちはありましたが、その次のカードはこのチームのラストカードっていうことを考えると自分は切り替えるのも早かったです。(チームとしての切り替えは)人によると思います。4年生や、ずっとやってきたコーチがどう考えてるかわからなかったです。自分はもうラストカードって考えて、やるしかないと切り替えました。

ーー東大1回戦は敗戦となりましたが
その試合は、とてもチームのリズムが悪いと感じていました。東大の方がリズムがよくて、東大のペースで試合が進んでる感覚がありました。(チームの雰囲気について)あの日はすごくやりづらさもあって暗いというか、自分たちのペースではなかったです。

ーー東大3回戦の最終戦は
あまりこの試合が最後の試合という実感はなかったのですが、最後の試合であることは事実なので、噛みしめながらプレーしました。個人として結果は振るわなかったですが、途中からずっと頑張ってきた4年生が出場して、代打でヒット打つ姿を見て、もっと頑張ろうという気持ちと、来年優勝しようという気持ちがより強くなりましたね。

ーー東大出身のお父さまとリーグ戦期間に会話は
話しました。今回言われたのは、コントロールできることをやろうとしろっていう風に言われましたね。(具体的に)例えばホームランやヒットを打ちたいっていうのは、自分でコントロールできることじゃなくて、打席でこういう風にアプローチしていくというのは自分でコントロールできることです。そういうコントロールできることをしっかりとやろうとしなさいと言われましたね。

ーーお父さまは東大の4番だったということだが、4番を打ちたいという思いは
全然考えてなかったです。(笑)打順に対して強いこだわりはないのですが、主軸を打つつもりでオフは過ごしています。本塁打と打点という部分にはこだわっていきたいです。

ーー1番印象に残っている試合は
東大2回戦です。(理由は)先ほど言った通り、東大1回戦がリズム悪く、自分たちのテンポで試合ができませんでした。東大の2戦目の時に大島さんや康淳から攻守交代のダッシュを早くして雰囲気を変えようという動きがありました。歩叶さん(松下、営4= 桐蔭学園)からも、ベンチワークをよくしてみんなで盛り上がろうというのがあって、いい雰囲気で試合をすることができました。自分たちで勢いづけていく、その時の試合運びが今までのリーグ戦と違う感じがしました。これをやれば勝てるぞと思った試合でしたね。自分としてもプレーしやすくて、自分たちのリズムで試合できてる感覚があったので印象に残ってますね。

ーー対戦してみて印象に残っている投手は
田和廉選手(早大4年=早稲田実)です。シンプルに投げる球がすごかったです。

ーー引退された4年生に対する思いは
野球だけではなく、私生活でも大好きな先輩ばかりだったので、いなくなるのは寂しいですけど、来年見ててほしいという気持ちも強いです。応援してほしいです。

ーー特にお世話になった4年生は
品川先輩(侑生、文4= 三重 )です。世話長で元部屋長だったので関わりが深いです。品川さんがスタメンで出場してくれた時は自分の中で嬉しい気持ちがありました。ベンチでもいつも応援してくれていて、打った時も打たなかった時もどんな時でも話しかけてくださったので、1番絆があると思っています。

ーーご自身で見て今の3年生はどんな学年か
真面目な代だと思います。強制されているわけでもなく、自分たちでちゃんとやるべきことをやるというのが出来ていると思います。現実が見えてる分、さらに強くなれるのかなと思います。(練習の雰囲気は)自分が1番上になったからなのかもしれないですが、やりやすい雰囲気で練習できています。チームでまとまってる感じはします。

ーー来季注目して欲しい同期の選手は
土肥(憲将、キャ3=鳴門 )と 針谷(隼和、営3= 桐光学園 )です。(理由は)2人ともすごく熱心に練習するし、自分に対してストイックなので、来季はこの2人がキーマンになってくると思います。

ーー秋季リーグを通して見つかった課題は
三振の多さと長打力です。守備と走塁は大前提の上で、その2つが課題だと感じました。(改善するために)細かいところでダッシュを手抜かずに全力でやることが大事だと感じています。攻守交代や次の練習に移る時に手を抜かずに走る。そういう部分から取り組んでいきたいです。

ーー逆に成長したと感じる部分は
メンタルの部分ですかね。春は正直余裕がなくて、1打席1打席打つことに必死でした。秋は余裕が生まれて、少しゆとりを持ってプレーすることができました。

ーーチームとして来季の目標
優勝することです。実力で圧倒できるほどのものを今は持っていないので、やるべきことをやる、隙を見せないという風なチームを作っていけば優勝できると思います。

ーーこの冬でどんなチームに
競争が激しいチームにしたいです。

ーー個人での来季の目標
打率.350、10打点、5本塁打です。目標は高く、頑張ります。

ーー来年がラストシーズンとなりますが
自分がもう最高学年になるので、取り組む姿勢もしっかりしたいです。集大成を
なんとかいい形で飾れたらいいなと思います。

ーー最後にファンの皆様へ
来年こそは期待に応えられるように精進しますので、応援よろしくお願いします。

(インタビュー:寺地愛歩)

片山悠真 (かたやま・ゆうま)
文学部3年・2004年4月21日生まれ
東京都出身・八王子学園八王子
187cm88kg・右投左打
今季成績:15試合 56打数 18安打 打率.321 1本塁打 11打点 0盗塁

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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