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【バレー】「決勝戦のような雰囲気」 日本代表対決となった注目の一戦はフルセットの激闘となるも惜しくも敗戦 4年生最後の大会は全国ベスト16で幕を閉じた/全日本大学選手権大会3回戦 対専修大

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【バレー】「決勝戦のような雰囲気」 日本代表対決となった注目の一戦はフルセットの激闘となるも惜しくも敗戦 4年生最後の大会は全国ベスト16で幕を閉じた/全日本大学選手権大会3回戦 対専修大

2025年全日本大学選手権大会
2025年12月4日(水)大田区総合体育館

全カレ3日目となる今日の相手は、秋季リーグにセットカウント1-3で敗戦した専修大学。そして秋季リーグで対戦した際には不在であった甲斐優斗(専修大学)選手が出場していることもあり、日本代表同士の戦いに注目が集まった。第1セット、第2セットでは序盤から法大が勢いに乗り専大をプレーで圧倒していく展開となった。しかし第3セットは法大にミスが目立ち相手に連続得点を許すとその流れのままセットを落とす。切り替えたい法大であったが惜しくも届かずセットカウント2-3で敗戦した。

試合結果

トータル試合結果

 

2
法 大


25 1セット 23  

3
専修大


25 2セット 16
22 3セット 25
23 4セット 25
12 5セット 15

法大スターティングメンバー

背番号 選手名 ポジション
1 小竹飛斗(法4) WS
2 高橋慶帆(営4) WS
3 川波颯(文4) WS
5 五十嵐健人(営4) S
7 小田周平(営3) MB
8 村岡蓮斗(法3) MB
12 関大斗(営3) L
 ※WS…ウイングスパイカー、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

途中出場選手

背番号 選手名
11 近江晴友(文3)
15 鈴木叶太郎(文2)

 

戦評

注目の1戦はMB小田周平(営3)のプロックから始まった。その後もWS高橋慶帆(営4)の強烈なスパイクで法大に流れを呼び寄せる。WS小竹飛斗(法4)の早い攻撃が決まり11-7と点差を広げる。しかし相手に3連続得点を許してしまい同点とされるもMB村岡蓮斗(法3)の連続ブロックでリードに成功する。中盤にはS五十嵐健人(営4)のブロックも飛び出し一気にチーム内を盛り上げる。最後は小竹のスパイクが決まり25-23で第1セットを先取する。

第2セットは序盤から法大のペースで試合が進んでいった。WS川波颯(文4)の相手のブロックをものともしないバックアタックや髙橋の高さを生かしたブロックで8-13と5点差をつける。タイムアウト後も変わらず法大優勢で試合が進み25-16と相手を20点台にのせずにセットを連取する。

このままの流れで勝ち切りたい第3セット、今までとは違い相手にリードされる形で試合が進行する。2点差を詰めることができない法大は専大・甲斐のスパイクを村岡がブロックし徐々に勢いを取り戻していく。しかし相手の巧妙な攻撃を拾うことができず22-25と第3セットを落としてしまう。

第4セット、チーム内にどんよりとした空気が漂うなか高橋の意地のスパイクで3連続得点し逆転に成功する。またL関大斗(営3)が相手の強烈なサーブを見事に拾い上げ、正確なレシーブを繋ぐ。しかし相手の連続ポイントで逆転を許すと法大たまらずタイムアウト。攻撃の主軸を高橋と川波に置き、多彩な攻撃パターンで相手を揺さぶり14-14と同点に追いつく。終盤小田のブロックや速さのある攻撃で点を重ねたものの一歩及ばず23-25とこのセットを逃す。

運命の第5セット、このセットを取った方が勝ちとなるため両チームとも一段と気合が入る。両者一歩も譲らず勝敗は依然として読めない状況が続く。しかし徐々に相手チーム優勢の展開となり最後は高橋のサーブミスでゲームセット。セットカウント2-3で惜しくも敗れてしまった。法大はベスト16で試合を終え1年生から法大を支えてきた4年生の学生バレーは幕を閉じた。

インタビュー

吉田康伸監督

ーー今日の試合を振り返って
慶帆と甲斐くんが公式で初の試合だったので、いい試合だったと思います。1、2セット取っただけに勝ち切りたいなと思いましたけど、逆転負けしてしまいました。これで引退試合のような形になってしまって非常に残念です。

ーー日本代表同士の対決ということで応援も多かったが、会場の雰囲気はどうだったか
会場の雰囲気とかも、大勢のお客さんに入っていただいて、決勝戦のような雰囲気というか、そういう形でできたというのは非常に選手にとってもいい経験だったかなと思います。

ーー全日本インカレを通して選手たちに声をかけている印象があったが試合中の声掛けに関しては
今年は、特に4年生キャプテンを中心に、チームをまとめてくれていたので、私が余計な口出しをしないように、選手が気持ちよくやってもらえるような形でやってました。個々にちょっと技術的なアドバイスとかは、少ししましたけれども、本当に基本的に、4年生が下級生のころから試合に出て、チームをまとめて、ここに立ったというところになっています。本当に、2部からスタートして、1部に上げて、1部の上位まで来て、今回も強豪のチームと戦っても、五分五分にできるような形になりましたので、そこに関しては、非常に感謝しています。

ーー4年生への思いは
入学前から、非常に期待された学年ということもありましたし、何人かは怪我から始まったりとか、そういうところもありましたけれども、みんなコートに立って、チームを引っ張ってくれてました。一番は、長年ずっと2部で低迷していたチームを、1部に引き上げてくれて、1部のチームらしい形にしてくれたというところに関しては、非常に思い入れもありますし、感謝しかないです。

小竹飛斗(法4)選手

ーー今日の試合を振り返って
やりたいバレーができたことは本当に良かった点だと思うんですけど、やっぱり甲斐君だったりとか本当に個々の選手の力にちょっと及ばなかった、そこは上手くいかなかった点として後輩たちにいい意味で反省してもらって、来年につなげてもらったらなというふうに思ってます。

ーー1セット目で相手からサーブで狙われることがあったが
サーブで狙われることに関しては、自分的には調子を上げる1つの要素かなというふうに思っていて。関東1部のリーグ戦でも結構慣れてたので、そこは今まで通り変わらずプレーできたかなというふうに思ってます。

ーーーバレーは今後続ける予定はあるか
どこかの機会でやるかもしれないですけど、6人制はとりあえずもう引退です。9人制のバレーの方に自分は転向してやっていくかなというふうに思ってます。

ーー4年間の最後の公式戦だったが振り返ってみて
4年間振り返ってみて、少し思い残すところも何試合かあるんですけど、でも総括的に見てすごく楽しくやらせてもらった4年間だったなというふうに思います。

ーー長年法政バレー部を引っ張ってきた同期に対しては
これから6人制、まだまだ続ける選手も何人かいるのでその選手に関しては、本当に心の底から応援してますし、それ以外の同期たちにも本当にいろいろ支えてもらって。バレーでもプライベートでも、法政らしい生活を同期たちが作り上げてくれたので、そこは本当に感謝しかないです。

ーー次期キャプテンは決まっているか
一応、決まってはないですかね。これから同期たちとか、監督さんたちと話し合う形になると思います。候補はいるんですけど、まだ正確には決まってないので名前は言えないですけど。でも本当に次の4年生には覚悟を持って頑張ってもらいたいなというふうに思ってます。

川波颯(文4)選手

ーー今日の試合を振り返って
そうですね。どっちが勝ってもおかしくなかった試合で、最後ちょっと専修大学さんに負けてしまったんですけど、自分も出しきったかなと思います。悔しいですけど悔いはないです。

ーー昨日のインタビューの通り、攻めたサーブをしていたと思うがどうだったか
最初の方はうまくいってたんですけど、後半に進んで疲れか何か分からないですが、うまくはまらないところがあって。ただエースも取れたし、よかったかなと思います。

ーー1、2セットリードして迎えた3.4セットはどうだったか
もう3セット目は正直自分が勝ち急いでしまって、ちょっとミスが出てしまったっていうのはあるんで。そこは、反省して次のステージにつなげられたらなと思います。

ーー(5セット目の)11-14の時の心境は
うわぁ、ひっくり返そうが難しいなという感じで、慶帆がミスしてもしなくても、もう託すしかないなと思いました。入れにいってミスするような失敗ではなく攻めてもらえたかなと思います。あとは、運良くボールがこっちに返ってきたのかと思ってました。

ーー試合が終わった瞬間の心境は
もうこのメンバーでやることはないのかって思った寂しさと、普通に試合に負けた悔しさ、いろんな感情がありました。

ーー法大バレーで過ごした4年間はどんなものだったか
宝物ですね。毎日楽しかったし、結果が出なくてチームの中でギスギスしたこともあったんですけど、結果的に最後はみんなで一丸となって、ワンチームになってやれたのでよかったです。本当に最高でした。

ーー後輩への思いは
後輩たちは僕たちが主力でやってきたので、来年は正直不安で仕方ないと思うんですけど、焦らずに、今自分ができることをしっかりとやって、僕たちと全然違う形のバレーボールを作ってもいいと思いますし、しっかりコツコツと努力して、僕たちの分も頑張ってくれたらと思います。

ーー次のステージでの目標は
まずはしっかりスタメンに入ることを意識したいです。まだまだ自分は成長過程。学生バレーは終わったが今の自分に慢心せずにコツコツとやっていけたらと思います。

(記事、撮影:鈴木ほのか、田中望恵、外山栞、野原梨央、宮下柚華)

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