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【硬式野球】優勝戦線生き残りを懸けた”血の法明戦”! 宿敵・明大から19年秋以来の勝ち点獲得なるか/東京六大学秋季リーグ戦 明大戦展望

東京六大学野球2026秋季リーグ戦 対明大
2026年10月10日(土)、10月11日(日)
神宮球場

慶大から勝ち点を落とし、2020年春以来の優勝に向け後がない法大。明大戦で勝ち点を獲得できれば、優勝戦線に残れる。逆に2連敗で勝ち点を落とせば、その時点で13季連続V逸の可能性もある。一方の明大は早大相手に勝ち点を落とし、4位に沈んでいる。勝ち点を落とした方が優勝戦線から大きく後退する、まさに”血の法明戦”となりそうだ。ここでは、明大と法大の注目選手を紹介する。

宿敵・明大から19年秋以来の勝ち点獲得なるか!

順位表(第4週終了時点)

今春苦しんだ長身右腕を攻略が至上命題

明大の1戦目の先発は平嶋桂知(2年=大阪桐蔭)が予想される。188cmの長身から投げ下ろす、150㌔超の直球が持ち味。春は要所を締められ、8回無失点に抑えられた。今季は7回2/3を投げて、防御率7.04と苦しんでいる。平嶋の直球を捉え勝機をつかみたい。

2戦目の先発は湯田統真(3年=仙台育英)が有力。ここまで防御率1.00とリーグトップの成績を残している。ただ、早大3回戦では先発して3回5安打2失点で降板。法大としては序盤から走者をためて、救援陣を早めに引き出したい。
その救援陣には、先日プロ志望届を提出した本格派右腕・松本直(4年=鎌倉学園)や、今季ここまで4回を投げ無失点と好調の三浦心空(4年=東邦)が控える。さらに、左のワンポイント・山口瑛太(2年=創志学園)を含めた継投策への対応が求められる。

右の本格派・松本直

ドラフト上位候補を封じられるか

今秋ここまでチーム打率.330と強力打線の明大。その中でキーマンは3番打者を務める榊原七斗(4年=報徳学園)だ。走攻守そろった外野手として、今年のドラフト上位候補と予想されている。7月に行われたワールド・カレッジ・ベースボール・チャンピオンシップ(WCBC)では日本の優勝に貢献し、MVPを獲得。リーグ戦でも今季はここまで打率.429、1本塁打、7打点と中軸の役割を果たしている。さらに、今秋は三振が大幅に減少。昨季は55打席で12個の三振を喫していたものの、今季はここまで27打席で1個と対応力が格段に上がっている。
今季の榊原の全打球方向を見ると、右方向に12本、中堅方向に6本、左方向に3本(犠打飛も含む)。さらに、全9安打のうち半分以上を占める5安打が右方向。左方向への安打は内野安打の1本だけと、プルヒッターと言えるだろう。法大は投手陣だけではなく、守備全体で抑えることが必要だ。榊原の打席では、法大の守備位置に注目したい。

走攻守そろった榊原

過密日程を乗り越えられるか

優勝を目指す法大に今季大きく立ちはだかっている壁の1つが過密日程だ。
10月3日から10月11日までの9日間で、6試合という超ハードスケジュールとなっている。特に投手陣への負担は大きく、先発だけでなく救援陣の力も欠かせない。継投のタイミングを含めた投手運用が鍵を握る。

ブルペンを支える1年生トリオ

10月7日(水)の立大3回戦でエース・助川太志(グロ4=茗溪学園)が先発したことを考慮すると、明大1回戦は慶大3回戦から中4日で菅井颯(営3=日大山形)。2回戦は中3日で助川の先発が考えられる。
その中で、富田櫂成(営1=帝京大可児)が救援陣の中心として注目だ。今季4試合の登板で防御率1.64と安定した投球を見せている。リーグ戦初先発となった慶大2回戦でも4回1失点にまとめ、直近の立大3回戦でもリリーフとして2回無失点の好投。リーグ戦前に「ウエイトの量を増やすことで出力が上がってきた」と語ったように、ストレートの平均球速が上がり、縦に落ちる変化球のキレも増した。
また、明大打線は左打者が7〜8人並ぶことが想定される。富田に加え、縦に落ちる球に特長がある秋田康介(法1=大分舞鶴)、菊地斗夢(営1=旭川北)の活躍も期待だ。立大3回戦では6回以降、富田ー秋田ー菊地斗と1年生投手リレーでリードを守り切った。ここまでブルペンを支えている1年生3人の投球が、勝負の行方を左右しそうだ。

1年生ながら好投を続ける富田

法大が誇る怪物スラッガーに注目

春は明大との2戦で2得点に終わった法大打線。今季は長打から流れをつかみ、連戦の投手陣を助けたい。鍵を握るのは中軸を任されている井上和輝(法2=駿台甲府)。開幕から5試合はノーアーチだったが、慶大1回戦を機にノーステップ打法から足を上げる打法に変更。すると、同試合で今季1号を放ち、立大3回戦では右翼席に弾丸ライナーでたたき込む衝撃弾を見せた。ここまで、打率.355、2本塁打5打点、OPS 1.216の高水準。そして、2年秋途中でリーグ通算9本塁打と、高橋由伸氏(元読売ジャイアンツ監督)の六大学通算本塁打記録23本超えへの期待も高まる。さらに、大学日本代表を経験し、スローイングも向上。リーグ戦前に掲げた「勝てる捕手」へ、安定感が増している。

強打の捕手・井上

総括

“血の法明戦”と呼ばれ、幾多の熱戦を繰り広げてきた両校。しかし、法大が明大から最後に勝ち点を奪ったのは19年秋までさかのぼる。現4年生は在学中、1度も明大から勝ち点を奪えていない。大島監督も優勝から遠ざかっている要因に「明大に勝ち点を奪われていること」を挙げる。悲願の頂点へ、避けては通れない宿敵との対決。投打の力を結集して明大の壁を破り、優勝への望みをつなぎたい。

(記事:松野要)

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