【ハンド】2014関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 対筑波大 課題克服しきれずリーグ戦を1勝4敗で折り返す
関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 対筑波大
2014年4月27日(日)
国士大多摩
前回の中大戦で初白星を飾った法大。流れに乗り春季リーグ戦前半を勝利で締めくくりたかったが、筑波大の勢いに圧倒され試合後半はリズムを崩す。終盤で立て直すも、差を覆すには至らず敗戦となった。
試合結果
30 法政大学 |
14 | 前半 | 17 | 36 筑波大学 |
---|---|---|---|---|
16 | 後半 | 19 |
戦評
前半、坂野翔也(社4)のミドルシュートで法大は先制点を奪うものの、直後筑波大に速攻などを決められ3連取されてしまう。しかし、坂野や河本憲汰(経4)が反撃し12分を過ぎた頃、同点に追いつく。その後、筑波大のサイドシュートや7mスローで失点しリードを許すが、小嶋力椰(スポ2)のシュートなどで点差が広がらないよう食らいつく。20分過ぎ、筑波は2分間退場者を出し法大はチャンスを得る。その間得点を重ねるものの筑波大の攻撃を防ぐことができず、点差は縮まらない。14-17と法大は3点を追いかける状況で前半を終える。
後半、法大は積極的な攻めを見せるがなかなか得点できない。さらに遠藤由陽(経3)が2分間退場を告げられ暗雲が立ち込める。筑波大の勢いは止まず、3点だった差は9点差にまで広がってしまう。この悪い流れを断ち切るため、佐藤浩監督はGK柿崎雅俊(デ工2)に代わり中村裕貴(経3)を投入。すると少しずつ法大は調子を取り戻し始める。坂野の速攻やブラインドシュート、遠藤の豪快で力強いシュートが決まり、点差を詰めていく。23分過ぎに柿崎を戻し、渡邉大貴(社3)や長谷川良介(経2)のポストシュートで最後の追い上げを見せるも、その前に後半は終了。30-36で敗れた。
今日の試合で春季リーグも折り返しを迎えた。前半戦では中大戦での勝利に加え、強豪日体大相手にも善戦するなど、後半戦に期待できる内容もあった。しかし、「ミスが多かった」「クイックリスタートが全然できていない」と佐藤監督が述べるように改善しなければならない課題もある。昨秋に比べ得失点差は少なく、課題を克服すればこれからの試合でも十分戦えるはずだ。一刻も早く修正し、万全の状態で後半戦に臨んでもらいたい。(山崎美香)
コメント
佐藤浩監督
ー今日の試合を振り返って
最初ミスが多かったです。集中が途切れて非常につまらないパスミスをしたり、DFでも簡単な1対1で抜かれてしまったりしたので、戦略戦術以前の問題だと思います。
ー30得点したことについてはどのようにお考えですか
途中で大分点差も開いてきて、相手もメンバーを変えて(戦力を)落としてきたので逆に取れて当然だと思います。そういう状況で得失点差をきちんと詰めていこうという話はしました。
ー坂野選手が大量得点を挙げましたが
逆にキーパーの柿崎があまり良くなかったので、その分を補ってくれたかなと思います。そこでやはり4年生の自覚といいますか、救いだったと思います。
ー柿崎選手に変わって中村選手が途中から出場しました
試合の流れを変えたいということで変えました。柿崎はシュートに反応はできていたんですが少し合わなくて、決して悪くないのに点が入ってしまうことはなかなか修正が難しいことです。中村の方は身体が大きく面があるので、それで相手が外してくれるのを狙って入れてみたら、実際に外してくれたりしたのでしばらく使いました。
ー春季リーグ戦も今日で折り返しですが
今日の筑波大戦はどのような勝負ができるかポイントでしたが、結果的に点差として早稲田戦のようなひどい点差は出なかったということで、気持ちはつながっていると思います。後半戦少しでも勝ち星を取れるようにしたいと思います。
ー次戦の東海大戦に向けて
春のリーグ戦通してですがクイックリスタートが全然できていないので、そこの失点をとにかく少なくしようという話は先ほど選手にしました。今日もおそらく5点以上取られていたので、半分以上守り3点4点失点を抑えられればもっと勝負になるので、修正して頑張っていきたいと思います。
坂野翔也
ー今日の試合を振り返って
法政の良いプレー、悪いプレーがどっちも出た試合だったと思います。
ーOF面で収穫はありましたか
今日は一人ひとりが前を向いてシュートを狙っていたというのが大きかったです。DFから速攻というのも全員で意識して出来ていたのでそれが得点に繋がりました。
ー中でも坂野選手一人で13得点と大活躍でしたが
みんながパスを繋いでくれて最後決めるだけって感じだったのと、いつもより積極的に攻めることができたので、点を取れたことは良かったです。
ー後半の立ち上がりに点差を付けられてしまいましたが
前々からハーフタイム明けというのは警戒していて、声をかけたり、盛り上がれるようにしたかったのですが、簡単なシュートミスなどで相手に流れを渡してしまったのは法政の悪い部分だと思うので、全員で意識を共有して、しっかり修正をしていきたいです。
ーDF面での課題はありましたか
筑波大は体が大きく、そこの体格差をつかれてしまいました。DFから速攻という一つの流れをやるために、戻りをもっと意識しなければいけないんですが、そこはまだまだですし、DFでのマークミスやチェンジミスなどミスが多かったのは課題です。
ー次の東海大戦に向けて
今日の試合の悪かった部分をしっかり反省して、全員が集中して臨めるようにしたいです。
遠藤由陽
ー今日の試合を振り返って
DFから速攻をチームカラーにしてやるということだったのですが、セットで守れなかったり戻りが遅かったりして、流れがつかめませんでした。同点になった際に法政のペースに持っていけなかったのは反省点です。
ーけがから復帰し、スタメンでの出場となりましたが
まだ痛むときもあり気にしてしまう部分もあったので、次はけがのことは考えずにプレーしたいです。
ー敗れはしたものの、30得点を奪いましたがOF面での収穫はありましたか
30点取れたというのは良かったです。ただ坂野さんの個人技に頼ってしまう部分があるので、センタプレイヤーとしてもっとボールを回して、坂野さんの得点に絞られないように全体で攻められるようにしたいです。
ー後半の立ち上がりに点差を付けられてしまいましたが
出だしが重要ということを毎回話しているので、そこをどうにかできるようにしっかりと取り組んでいきたいです。
ー次の東海大戦に向けて
東海大とは練習試合もやっていて特徴もわかっているので、しっかりともう一度ミーティングで話し合って望んでいきたいと思います。
小嶋力椰
ー今日の試合を振り返って
チームの反省でも話していたのですが、後半の入りが悪かったです。そこは毎回悪いので、集中しようって全員で話をしたのですが、それを逆に意識しすぎて、失敗したときに落ち込んでしまいました。チームの雰囲気も良くなかったです。そこを次から変えていきたいと思います。
ー後半のタイムアウトではどんな指示や話し合いがありましたか
得失点もあるので、最後まで諦めず差を離さないようにしようと話していました。それで最後は集中できたのかなと思います。
ー6点差で敗れてしまったことは
ミスさえ減らしていければいい試合になったと思います。
ー他に反省点は
個人的な反省になりますが、やはり強いシュートを最初からいければ良かったかなと思います。
ー前々回インタビューで言っていた1試合4点とる目標を達成しましたが
自分がいった最後の速攻で、絶対にあと1点取ろうと思っていたので、決まってとても嬉しかったです。
ー次の試合に向けて
もう後半戦入ってしまったので、本当に、一つ一つの試合を大事にしていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 本日13得点と大活躍の坂野
- 体勢を整えるためタイムを取る法大
- チームにエールを送る法大ベンチ
- 流れを変えるため途中出場した中村
- 豪快なシュートで会場を沸かせた小嶋
- サイドシュートを打つ嶋大介(スポ4)
- けがからの復帰を果たした遠藤