【バレー】 春季リーグ戦 対筑波大 粘りのバレーで、苦しいフルセット制す
春季関東大学男子1部リーグ戦 筑波大学
2014年5月10日(土)
日体大健志台キャンパス米本記念体育館
リーグ戦前半を負け越しで終えた法大。後半は最終順位決定に向け、重要な戦いが増えてくる。そんな第4週、1戦目の相手は今春まさかの全敗を喫している筑波大。それもあってか、選手たちにプレッシャーが重くのしかかり、試合は苦しいフルセットへ。リーグ戦前半で身に付けた粘りのバレーを見せられたのだろうか・・・
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
21 | 1セット | 25 | 2 筑波大学 |
---|---|---|---|---|
26 | 2セット | 24 | ||
22 | 3セット | 25 | ||
25 | 4セット | 21 | ||
16 | 5セット | 14 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|
#5 久保田 雅人 | 営4 | レフト |
#1 村上 竜也 | 営4 | センター |
#7 木村 築 | デ工4 | ライト |
#10 千住 治 | 営3 | レフト |
#11 田中 尚 | 法3 | センター |
#12 長谷川 優太 | 法3 | セッター |
#27 小林 慎平 | 営1 | リベロ |
戦評
第1セットはセッター長谷川優太(法3)のサーブポイントで幕を開けた。この勢いから弾みをつけてリードをしたいところだったが、直後に3連続失点を喫してしまう。そこから、エース木村築(デ工4)のクイックなどで相手に食らいつくものの、6ー7の場面でまたも連続失点をしてしまう。 そこで、6ー10の場面でタイムアウトを取るが、相手の勢いは止まらない。それでも、流れを変えるために9ー14の場面でリリーフサーバーとして鈴木克(法4)を投入するが、ミスや相手のブロックなどもあり思うように得点ができない。 結局、最後は相手のスパイクによりこのセットを落としてしまう。
第2セットは、第1セットと打って変わって、序盤から千住治(営3)のスパイクなどにより順調に得点を重ねていく。しかし、9ー8の場面で相手に3枚ブロックを決められ同点に追いつかれると状況は一変。ここから相手の強烈なスパイクなどによって逆転を許してしまう。それでも、法大は14ー17の場面でキャプテン村上竜也(法4)の攻撃を皮切りに一挙に4連続得点を記録する。その後、24ー23の場面で相手に得点を許しデュースに突入するものの、冷静に相手を対処し最後は村上のクイックでこのセットを奪取する。
セットを連取したい法大は続く第3セットでも、レフトの久保田雅人(営4)の攻撃などにより得点を重ねる。しかし、7ー7の場面からまたも相手にリードを許してしまう。それでも、8ー11の場面でタイムアウトを取ると、徐々に攻撃陣が機能し始める。ここからは順調に得点を重ね、17ー17の場面で久保田が意表を突くスパイクを決め逆転に成功する。しかし、直後に相手選手のアクシデントによりタイムアウトとなってしまう。その後、試合が再開されるも3連続失点を許してしまい、相手のペースに飲まれてしまう。結局、思うように相手を対処できずこのセットを落としてしまう。
あとがない法大は第4セットで一進一退の攻防を繰り広げる。しかし、中盤でまたも連続失点を喫してしまい11ー16の場面でタイムアウトをとる。その後、試合の序盤に調子が上がらなかった木村が息を吹き返し、連続で得点を奪取すると相手はたまらずタイムアウトをとる。それでも、木村の勢いは止まらない。4連続得点などで逆転に成功し、最後も木村の強烈なスパイクでこのセットをものにする。木村はこのセットだけでも13得点をあげ、大車輪の活躍を見せた。
運命の第5セット、法大は第4セットの勢いのまま、序盤から木村を中心に得点を重ね、4ー2とリードしていたものの、3連続失点により逆転されタイムアウトをとる。そこからは両者とも譲らない展開となり勝負はとうとうデュースとなった。法大は緊迫した状況にも落ち着いて対処し、最後は長谷川の強烈なサービスエースが決まり激闘を制した。
法大はこの勝利により3勝4敗となり順位も7位に浮上した。次戦は大物ルーキーの石川祐希や大竹壱青を擁し、現在リーグ戦無敗の中大。強豪相手にどのような戦いをするか注目である。(松本凌太)
コメント
木村 築(デ工4)
―今日の試合を振り返って
入りとしては、悪い入り方をしてしまった試合です。相手が全敗している筑波だったので、必ず勝たなくちゃいけないというプレッシャーが皆の中にあって、自分たちの用意ができていなかったというのがあります。 その後1セット目を取られて2セット目を取り返してという場面は、相手のミスが多くて取ったかなというセットでした。その後もまた3セット目を取られて4セット目も結構向こうに点を取られて駄目かなって思ったんですけど、そこからひっくり返したのはここ6試合を通して粘れるチームになったのかなという印象です。 あとは5セット目、シーソーゲームで競り勝ったというのも大きいと思います。
―相手の印象は
センターが高いチームでサイドも結構速い攻撃が多いので、相手の攻撃に関してはまずはクイックからという話をしました。ブロックに関してもセンターが高いということで、攻撃陣は自分も含めてセンターブロックを下げてストレート側に打つという風にしていました。
―空き週はどのように練習をされていましたか
6戦やってきたのもあって、最初の1週間は調整という形でやりました。 今週1週間はもう1度チームを固めて、特に向こうがサーブの時の切り返しと、こっちがサーブの時のブレイクの練習をして、ゲームとかもしてました。空き週があったことによって今日いけたらと思っていたのですが…。入りが悪かったことだけは修正していきたいと思います。
―4、5セット目の調子が良かったように見えましたが、どうのように修正しましたか
ちょっと前半が悪くてブロックにかかる場面もあったんですけど、そこは長谷川のトスじゃなくて自分自身の問題で、自分が最後空中でどれだけブロックをはじくことができるかということだったので、4セット目の最後負けそうな時に前々からやってた自分に集めて最終的には自分が決めるという形に持ち込んで、決め切れたのは良かったんじゃないかなと思います。
―明日の試合に向けて一言
明日は(今日とは)逆に全勝の中央大学で今日みたいなプレッシャーはないと思うので、、挑戦者としてやれることをやって、自分たちのミスなくせば全然勝てるチームだと思います。
長谷川 優太(法3)
―今日の試合の振り返り
とりあえず、勝ててよかったです。
―相手の印象は
(身長が)高い印象だったので、トスを散らすように頑張りました。
―2週間インターバルがあったがその間に強化したことは
その前の明大戦、日体大戦でコンビが合わなかったので、一人一人とコンビを合わせたのと、レシーブの練習をしました。
―セッターとしてどのように試合を組み立てたか
相手のセッターが(背が)小さかったので、セッターが前にいる時はそこから攻めていきました。あとはみんなが拾ったボールをエースに集めるという感じでしたね。
―明日の中大戦に向けて
中大は連勝してて強いので、思いっきりぶつかっていきたいなと思います。
千住 治(営3)
―今日の試合を振り返って
雰囲気が悪かったです。法政らしいバレーが出来ませんでした。
―試合前の雰囲気は
試合前はいつもと同じだったんですけど、試合に入ってから筑波のリズムにやられたかなという感じです。
―筑波はセンターが強力でしたが
高橋健太郎は打数か少ないんですけど結構打ってくるので、(小林)慎平と話し合ってポジジョンを調節しました。兒玉(康成)の時も同じようにしていきました。
―4セット目の終盤から5セット目にかけて、雰囲気が良くなりましたが
具体的な話し合いなどは無かったんですけど、みんなも全国大会などを経験していて「こうやったら勝てる」というのを知っているので、そういった面で勝てたのかなと思います。
―ここまでの結果を振り返って
もうちょっと勝てるかなと思ったんですけど、勝ちきれないというか、相手に勝ち切らせてしまうというのが、まだまだかなと。そこを修正すれば、勝ちきれるのかなと思います。
―ゴールデンウィーク中の調整は
自分は故障してしまっているので、調整は出来ませんでした。今日は痛み止めを飲んで出場しました。
―明日の試合に向けて
石川(祐希)のサーブやスパイクに惑わされないことと、関田(誠大)のトスワークにも惑わされないように。石川以外のプレイヤーを抑えて戦っていきたいなと思います。
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