【準硬式野球】全日本選手権直前取材第2弾!カギを握る投打の要!

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【準硬式野球】全日本選手権直前取材第2弾!カギを握る投打の要!

取材日:8月5、6日(火、水)
法政大学多摩グラウンド

全日本大学準硬式野球選手権大会(以下全日)特集の第2弾はリーグでも絶大な存在感を示した4人を取り上げる。法大打線の中心にいる3番・橘廉(社3)、4番・小野慶典(経2)、エース格として大車輪の活躍をみせる末次慶一郎(社2)、法大の頭脳、扇の要である山路脩平(経4)は全日でもチームを勝利に導く活躍が期待される。まもなく迫る全日への思いとは・・・。

法大打線の要の二人(左が小野、右が橘)

選手インタビュー

橘廉 「守備から流れを作る」

ー全日が来週に迫ってきましたが、現在の心境は
チームとしては、結構打線もつながったり安定してきていて、リーグ戦よりもまとまりが出てきたかなと思うんですけど、個人としてはまだ物足りないところがあります。得点上げるとか、チャンスで絶対点を取るとか、そういった細かいところをもう少しあげていけたらいいなと思っています。

ーチームの雰囲気は良い雰囲気なのでしょうか
そうですね。

ーご自身は物足りないところがあるようですが、調子は上がってきていますか
昨日の試合のチーム(富士大)とかだとある程度打てるんですけど、今日みたいなチーム(甲南大)のまとまってるピッチャーからは打てなかったので、この1週間でしっかり練習しなきゃなと。率を残せる練習をしていきたいです。なのでもう少しですね、調子は。

ー全日の初戦は難しくなりそうですね
シードでどっちが来るかわからないんですが、明治だと少しはやりやすいと思います。関西が来た場合はどういう戦いをすればいいかわからないですね。でも、いつも通り守りから流れをつくって、攻撃で全員打つというような繋がりを見せれたらいいなと思います。

ー難しい試合を制するために必要なことは何でしょうか
必ず(相手に)打たれてくと思うんですけど、そういう大事な場面で1本が出るかとか、抑えられるかだと思います。あと緊迫した場面での声かけであったり、守備での確認であったり、細かい確認をしなければミスが出てくると思うので、そういう確認が大事になってくると思います。バッティングは今まで通り、1人1人「逆転してやろう」とかっていう高い気持ちを持つことが大事なんじゃないかと。

ーご自身の3番という打順については
落合さんの打率が良くて出てくれて、一死2塁とかチャンスができるので、自分はそこで1点を取るという役割があると思っています。でも、今はその役割を果たそうとしてるけど、調子が出てないんです。役割はそういうものだと思っているので、あとはしっかり結果を残すだけですね。

ーチームを引っ張る立場としての今シーズンを振り返っていかがですか
内野を落合さんと一緒に盛り上げていくという感じでやってきたんですけど、それが守備の流れでも上手くできているかなと。

ー全日では個人的にどのような活躍をしたいですか
チームが勝つために、得点を大事な場面で取るということと、守備ではエラーしないだけではなくて流れをしっかりつくることで勝利に導けたらいいなと思います。

ー目標はやはり優勝ですか
そうです。

(聞き手:高橋美帆)

小野慶典「打点をあげること、それだけ」

―まもなく全日ですが、個人的な仕上がり具合は
技術的な面はもう上げることは無理だと思うので、バッティングだったら配球の読みだったり、そういったもので運があるかないかという感じなのであとは気持ちや身体の面でコンディションを良くしていきたいです。

―調子のほうはいかがですか
昨日は打てて、今日は打てなかったんですけど、いい当たりはちょくちょくでているので、そんなに悪くないと思います。

―残り1週間はコンディション重視になるということですね
そうですね。練習自体はしっかりやると思うんですけど、僕の気持ちの中では技術は上がらないと思ってるんで、おそらくコンディションを上げるだけだと思います。

―今年の全日は2回戦からですけど、毎年初戦には苦労しているように思えますが
初戦は明治か関学かで、どっちがこようと自分たちの野球をやって、毎年苦戦しているというのは意識しないようにやっていけたらなと思います。

―そのなかでどういった戦い方をしていきますか
おそらく僅差の試合になると思うので、まずはミスをしないようにしていきたいと思います。

―チームの状態はどうですか
調整はみんな悪くないと思います。ただ、さっきの試合(甲南大戦)で3、4番が打ててないので、僕達、廉さんと僕が打てばチームも乗っていくと思うので、しっかりやりたいと思います。

―4番としての役割で考えていることは
打点をあげること、それだけですね。

―全日ではどういったプレーをしたいですか
チャンスで打てたらいいと思います。

―春のリーグ戦での怪我の影響は
全日が終わったらすぐに手術するので、秋もしくは春にも間に合うかわからないんですけど、自分としては今シーズン最後だと思ってやりたいです。

―全日にすべてを懸けるということですか
そうですね。本当は全日の前に手術しようと思ったんですけど、先輩の意見があって全日に出る形になって、やるからには頑張っていきたいです。

(聞き手:渡邉大地)

末次慶一郎「初戦にベストな状態を」

―全日まで1週間ですが、今の感じはいかがですか
今はまだ自分の状態としてはベストではなくて、球も伸びないし、コントロールも悪かったし、納得のいく感じではなくて、練習も追い込んでやっている状態なので今からという感じですかね。

―チームの雰囲気はどうでしょうか
どんどん良くなってきていますし、上級生全員が支えてくれているので、めちゃくちゃいいです。

―ご自身の調子はいかがですか
まだまだ。全然これからですね。

―全日までどう過ごしますか
出発するまでは結構追い込んで、あとの3日間くらいで調整できればいいかなと思っています。とにかく初戦にベストな状態をもっていけるようにしていきたいです。

―今シーズンは関東大会での大敗から始まりましたが
関東大会でめちゃくちゃにされて、ちょっと気合い入れ直して一回リセットして、一からという気持ちがあったのでリーグ戦の頭であんな結果(完全試合)になったんだろうなと思います。

―リーグ戦通して見てみると、制球にちょっと苦しんでたように見えましたが
そうですね。でもあんな感じなんで、最終的に1点とか2点で抑えればいいって気持ちでやって、リーグ戦ではそれができたので、まあまあの結果だったんじゃないかなと思います。

―それでもチームの勝ち頭(6勝)になりました
それはまぐれというか、もつれ込んだ試合ばっかりだったので、チームとしても負けられないところでの登板が多かったのでそうなりました。

―そこでしっかりと好投しましたね
そうですね。よかったです。

―母校が甲子園出場を決めましたが
本当にうれしいです。

―やっぱり後輩から刺激を受けますか
後輩も頑張っているんで、自分もというのは当然ありますし、お互い同じ時期に全国大会があるので、ちょっと後輩より先に負けたくはないですね。

―改めて、全日ではどういった投球をみせたいですか
春のリーグ戦、特に初戦のような投球ができればベストなんですけど、できなくても自分らしく打たせてとるピッチングで最終的にまとめられるような投球ができればいいです。

(聞き手:渡邉大地)

山路脩平「一番最善のプレーができるように」

―まもなく全日が迫ってきましたが今の心境はいかがでしょうか
特には変わりなく、普通なんですけど、やれることをしっかり準備して一番最善のプレーが出来るように努力したいと思います。

―現在準備していることは具体的になにがありますか
自分キャッチャーなので、ピッチャー陣と自分の調子の整備ですね。

―打撃の調子はいかがでしょうか
そうですね・・・手首が痛いんですよ。予選会の時にケガしたんですけど、あれでちょっと長引いてて、結構痛いので、上手くあと1週間なんとか抑えて調整しないといけない感じです。

―チーム全体のモチベーションはどうでしょうか
特にいつもと変わらない感じですけど、今日試合やって、明日も試合やって、だんだん近づいて、あと1週間なので、1週間切った辺りから上がってくると思うので、盛り上げてまとまりをしっかり作っていきたいですね。

―全日はシードを得て2回戦からの登場となりますが初戦が難しい試合になりそうですね
そうですね。初戦が関学か明治でどっちも強いチームなので、初戦は自分たちは試合を見ることができるので、そこで軽く見てある程度イメージして、向こうは勝って勢いにのってくると思うので、そこは(1回戦がある)利点だと思うんですけど、逆に全日の連戦で毎日来るのでピッチャーがこの暑いなかで大変だと思うので、なので自分たちは1戦少ないのは有利になるんじゃないか、と思ってます。

―本当に暑いなかで試合やることになると思いますが
毎年、高校のときから暑いなか、キャッチャーやっていますし、ベンチ帰ったときに塩分とったり、基本的なことはしっかりしていきます。

―全日へリード面で考えていることはありますか
いいバッターが多いと思うので、上手くインコースとかを使ったり、色んな球を使って、相手の弱点を探っていけたらいいです。それを序盤にやって、餌を撒いといて、終盤の勝負所で弱点を攻めていければいいと思うます。

―山路選手はリードする身ですが、ピッチャーにはどんな球を投げてもらいたいですか
やっぱり技術的なことはもちろんですけど、自分の納得いく球、自分が投げていて気持ちのいいようなボールを投げてもらいたいですね。精神的に楽な状態で気持ちよく投げさしたいです。

(聞き手:芳野史征)

スポホウが選ぶベストプレー!

橘廉(春季リーグ 明治大学3回戦)

昨秋王者であり、2季連続で勝ち点を落としていた難敵明治相手に前日、手痛い逆転負けを喫し、流れが悪い中で迎えた3戦。そんな中、橘は初回に先制のソロを右中間へ。これで流れを打ち切ると、チームは試合を優位に運ぶ。橘自身も9回にも再び右中間へ今日2本目の本塁打を含む3安打の猛打賞。これまで不調だった橘にも復調の兆しが見え、チームも苦手の明治から2年ぶりの勝ち点を奪った。

橘 廉(たちばな れん):社会学部3年・花巻東高校・内野手

1年時からレギュラークラスとして試合に出場し続け、現在リーグ戦で3季連続打率3割を記録する法大の打撃職人。遊撃手としての守備も堅実であり、足も使え、走攻守全てにおいて高水準のプレーを見せる。今季リーグ戦において自身初となるベストナイン(遊撃手部門)を獲得した。

リーグ戦成績 15試合 60打数 19安打 2本塁打 6打点 四死球5 盗塁8 打率.317

小野慶典(春季リーグ 東京大学3回戦)

東大にまさかの1敗を喫した直後の第3戦、まさに小野の独壇場だった。第1打席、4球目を振り抜くと右中間に飛び込む先制の2ラン。第2打席は敬遠気味に歩かされるも、第3打席、フルカウントからまたもや右中間に豪快に運んだ。そして第4打席、本人も狙ったという一振りは、ライトスタンドへ突き刺さった。1試合に3HRと脅威の4番が魅せた。

小野 慶典(おの けいすけ):経済学部2年・静岡高校・外野手

他大からも一目置かれる、法大の主砲。公式のタイトルにはないが2季連続で六大リーグ本塁打数1位である長打力はもちろん、アベレージも残せる不動の4番。「なんでこんなのが準硬にいるんだよ」と相手からヤジが飛んだこともある。六大学NO.1バッターの呼び声も高い。

リーグ戦成績 9試合 31打数 12安打 5本塁打 14打点 四死球8 盗塁3 打率.387

末次慶一郎・山路脩平(春季リーグ 立教大学3回戦)

勝ったり全日予選へ大きく前進し、負けたら全日への出場の可能性が消えるという大一番であったが、末次・山路のバッテリーは自分らの仕事を全うした。末次は不安定な立ち上がりであったが、山路のリードにも助けられ最少失点で凌ぐと、その後は丁寧なピッチングで尻上がりに調子を上げていき、終わってみれば1失点完投勝利。山路も好リードに加えて、打撃でも勝ち越しの起点となる二塁打を放ちチャンスメイク。バッテリーの活躍がそのまま勝利に直結した。

末次 慶一郎(すえつぐ けいいちろう):社会学部2年・佐賀北高校・投手

変則的な右サイドハンドから緩急自在の投球を披露する法大投手陣の柱。先発、中継ぎ、抑えとあらゆる場面に対応できる器用さを持ち、決め球でもある宝刀・スライダーはキレ味抜群。春季リーグ戦東大1回戦において六大学では33年ぶりとなる完全試合を達成した。

リーグ戦成績 10試合 6勝1敗 投球回数62 2/3 44奪三振 22四死球 防御率2.44

山路 脩平(やまじ しゅうへい):経済学部4年・静岡高校・捕手

4年生であるが、今季春リーグからレギュラーに定着した苦労人。「リードには自信がある」と本人が語るように持ち味の駆け引きで投手陣を引っ張る。リーグ戦では打撃も好調であり、卓越した流し打ちで安打を量産、最終的には.311と高打率を記録した

リーグ戦成績 15試合 45打数 14安打 本塁打0 打点3 四死球8 盗塁0 打率.311

 

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