【自転車】 全日本学生RCS第5戦 お台場サイクルフェスティバル湾岸クリテリウム
全日本学生RCS第5戦 お台場サイクルフェスティバル湾岸クリテリウム
2014年7月26日(土)
東京都シンボルプロムナード公園セントラル広場特設周回コース
RSC第5戦は「サイクルフェスティバル」を兼ねて昨年同様お台場で行われた。下級生が中心となって出場した今年は、1年生の荒井佑太(営1)が見事に優勝しクラス昇格を果たした。
クラス3 A組
DNF 植原琢也
クラス3 B組
1位 荒井佑太 0:17’29″ ※クラス2に昇格
クラス2 A組
9位 浅井創 0:26’11”
11位 白垣良祐 0:26’20”
クラス2 B組
DNF 青野将大
DNF 加藤雅之
クラス1
8位 相本祥政 0:35’54”
DNF 菊山将志
戦評
クラス3Bには、1年の荒井佑太(営1)が出場。3周目でアタックし、残る5周は他の選手を大きく引き離し独走で圧巻の優勝。クラス2昇格を果たした。クラス3Aに出場した植原琢也(法2)は、メイン集団の中でアタックのタイミングを見計らうが、昨年同様に落車に巻き込まれ走り切ることができなった。クラス2Bには、昨年の同大会で優勝した青野将大(法2)と加藤雅之(環1)が出場。クラス昇格を狙うが両者ともメカトラブルに遭い完走できず。続いてクラス2Aに浅井創選手(営2)、白垣良佑(環1)が出場。浅井と白垣が交互にアタックするも、決定的な逃げにはならず集団の中での争いとなった。ゴールスプリントには絡めず浅井は9位、白垣は11位という結果に終わる。クラス1には優勝を目指す相本祥政(環3)、菊山将志(環2)が出場。序盤で早稲田大学の佐々木勇輔ら優勝候補の選手らがアタックを仕掛けるものの、間もなく集団に吸収される。菊山は、相本のサポートとして逃げを潰す走りをするが、徐々に集団から遅れて足切りとなってしまう。一方、相本はレース中盤でパンクのため一時自転車から降りたが、ニュートラルで復帰。残り3周のタイミングでアタックするも、逃げ切れずに最終回で集団に吸収されてしまう。スプリントする余力は残っておらず最下位でのフィニッシュとなった。(梶山麗)
選手のコメント
相本祥政
ーレースの序盤は集団の後ろをキープされているようでしたが、どのような展開を狙っていましたか
スプリントがいいかなと思っていて、菊山にサポートでアシストをお願いしてたので、(集団の)前に菊山を置いて前半は逃がさないような展開をつくって最後はスプリント勝負って形を描いていました。前半は思い通りにいってましたが、中盤でパンクしちゃって、一回ニュートラルを使ってちゃんと復帰できたので良かったですけど。後半はラスト3周のときにペースを上げるつもりでぐっと踏んだけど、後ろ(の集団)がついてこなくてそのまま単独になっちゃったんで、これはそのまま行ったほうがいいんじゃないかと思いました。脚はあったのでそのまま逃げ切りの単独で優勝を狙ったんですけど、なかなか逃がしてもらえず後ろがついてきちゃって結局アウトでしたね。
ーラスト3周でアタックをしかけることにしたのは、パンクした後作戦を変えてのことですか
そうですね。いけそうだったんで。スプリントしても勝てたか微妙だったんですけど。コース的にも、平坦のスプリントが自分は好きなんですが、今回はのぼりを上ってるスプリントだったのであんまり好きなタイプではなかったんです。ちょっと後悔してます。でも、今日は観客の人たちもいっぱい観に来てくれていて、いろんなところから応援していただけたので力になりました。
ーお台場のコースは昨年も落車に見舞われましたが、相性はあまり良くないですか
去年とは違うコースなんですけど、あまり相性は良くないかもしれないですね。
ー他の選手の動きは思っていた通りでしたか
そうです。(前に)行くだろうなって思ってた人が行くところで行きましたし、集団の動きも有力選手が行ったら逃がさないだろうなと思っていたらやっぱり、クラス1のレースで1番上のカテゴリーの選手なので牽制するようなことはなく、ちゃんとみんな協力して追いかけてつぶしてっていう形だったので、ロードレースとしては良いレースだったと思います。
ー今日は風の影響などはありましたか
結構強かったです。集団の中にいてもアップダウンと風であまり休める場所がなくて、ずっとキツイ展開が続いてもう我慢比べみたいな感じでした。
ー先日行われた美麻ロードではインカレを想定して走ったそうですが、個人としての仕上がり具合はいかがでしたか
サドルを2センチ上げたんです。普通そんなに大幅に上げることはないんですけど、思い切って上げてみて、それが上手く噛み合ったかなと思います。100人くらい走って12~14人しか完走できなかったかなり厳しいレースだったんですけど、前半から自分でレースをつくれるような動きが出来ました。後半は最終的に集団からちぎれちゃったんですけど。シーズン前半の4,5,6月は不調で、ポジションを上げました。結果は良くなかったんですけど、レース内容としては自分の中で今後のためになるようなレースだったと思います。
ー以前自転車を変えたとおっしゃっていましたが
それで4,5,6月ずっときつかったんですけど、最近やっとポジションが出てきたかなと思います。
ーロード班全体の仕上がりはいかがですか
まだ1年生が寮の仕事もあって上がりきってないかなってイメージがあるんですけど、インカレ前の合宿が終わるとみんな二皮くらい剥けるんで、そこでいかにレベルアップできるかが課題だと思います。自分はこないだの美麻からやっと(調子が上がってきた)って感じなのでまだまだでインカレまでにギリ間に合うか間に合わないかという感じです。
ーインカレの前の合宿ではどういったところを強化していきたいですか
今回のインカレのコースは登りと下りしかないので、パワーをつけなきゃいけないと思ってて、乗り込みだけではなくて体幹トレーニングなども並行してやっていかないとパワーは出ないかなと思います。
ー不安要素などはありますか
落車とかケガが1番不安ですけど、自分たちが引っ張っていかないと下級生がついてこないので、どんどん自分たちで調子上げて引っ張れるようにしたいです。
ーこれまでのレースを振り返ってインカレで優勝するイメージというのは出来ていますか
今は湊(諒)先輩に任せっきりなんですが、自分でも狙う気ではいるので。この1ヶ月が勝負だと思うので、1ヶ月後インカレ前に「優勝できます」って言えるように頑張ります。
菊山将志
ー今日のレースを振り返って
きつかったです。途中で相本先輩のパンクがあって、自分が降りてたのですぐ気づいて自分の後輪を提供したことで、相本先輩がすぐレースに復帰できたことは良かったです。自分は前半は結構積極的に動けて足にはまだ余裕があったんですが、やっぱり心肺機能のほうがだいぶついていけなくなってしまいました。それが課題です。
ー何週目から辛くなりましたか
周回が16周なんですが、ホームストレッチ帰った時に、パネルが10って書いてあったのを見て、きついってなって、そこですね。3人で1回逃げが決まったんですけど、早稲田の佐々木勇輔さんともう一人と逃げてて、その時に抑えるので必死で。後ろに相本先輩が集団にいたので、逃げが決まったらまずいと思って、リーダージャージ的にも相本さんの前に佐々木勇輔さんがいるので、それを意識して走りました。
ー狙っていた試合展開はどのようなものでしたか
前半の相手選手の処理を自分がして、相本先輩が足を休める展開のまま自分がラスト半周くらいで、自分が2、3番手にいて、後ろに相本先輩がいる状態で、最後の直線で思いっきり発車して、後ろから相本先輩が仕掛けて優勝っていう展開でいつも挑んでるので、それが理想でした。
ーどのようにトラックからロードへの切り替えをしたのですか
クラス1ということもあったので、恥のない走りをしようと考えていて、トラック練習が結構多かったんですけど、大会の1週間前はロードの練習が多かったので、強い3年生の寺崎先輩とかと一緒の班だったので、積極的に平坦のスプリントの練習などを行っていました。
ー今日の天候についてはいかがでしたか
暑いです。とにかく暑いです。でも、サポートの面とかで、水分や塩分補給はできていたので、チーム全体としては、コンディションの管理としては良かったと思います。
浅井創
―今日のレースの感想をお願いします
大会だと思わないで、練習のつもりで走りました。
―今回どのようなレース展開を狙っていましたか
スプリント力が無いので、とにかく逃げることを目標にしていました。
―レース中白垣選手と交互にアタックしているように見えましたが
最初は、自分が逃げて後の白垣が抑えるって形だったんですけど、事前に話し合ってはいなかったんですけど結果として悪くない形でした。
―解説でホイールが違うと言っていましたが
それは特に理由はなくて、自分のホイールが壊れてしまったので後だけ借りていました。
―今回炎天下の中でのレースでしたが
いつもの練習も暑いので、そこまで気にならなかったです。
―今シーズンの調子はいかがですか
だいぶ上がってきてるのでインカレでベストを尽くせるように頑張ります。
―7月13日のロードレースではチームの動きはいかがでしたか
自分ともう一人堀川がアタックして逃げをつくる予定だったんですけど、最初のアタックで脚使ってしまって完走できなかったんで、これからもっと高い出力を出せるように練習したいです。
―堀川選手(経営2)に対してライバル意識はありますか
そうですね、高校一年生からずっと同期でライバルって感じですね。
―合宿ではどのような練習をするか決まっていますか
まだ特に決まってないです。
―インカレに向けて具体的な目標をお願いします
まず、インカレでは逃げに乗れるっていうことが大事で、そのためにしっかりと出力を上げていきたいです。
植原琢也
ー今回の大会では、残念な結果に終わってしまいましたが、前回の静岡県修善寺で行われた自転車競技大会についてお聞きしたいと思います。自身のコンディションとレース展開はいかがでしたか
練習で駆けた時があって、4倍近く駆けたんですけど、4倍って結構ギアが重いんですよ。練習だったら400バンクで広いので、上にそんなに上げなくても結構10秒台とかタイムが出てたので同じ感覚でいけるかなと思っていたんですが、ベロドローム間隔狭いので上を上げないと速度が乗らなくて、ギア倍数が重すぎて上で脚使い切ってしまいました。
ーベロドロームは走りづらいですか
いや、ちゃんとギア選択できれば大丈夫です。
ー今大会のお台場のロードはいかがでしたか
今回落車に巻き込まれただけなので、走りづらいとかはないですね。
ー今シーズン現段階の調子はいかがですか
タイム的な問題では去年と比べたら良いか、変わらない位なんですけど、気持ち的にも肉体的にものってはないです。
ーシーズンのオフ期間はどのように過ごしましたか
筋トレや体幹をやりました。
ーインカレに向けての合宿はどこでやりますか
伊豆、山梨と今使っている立川競輪場です。
ー練習の内容は決まっていますか
まだ分からないです。ただ体力が無いんでインターバルトレーニングはしたいなと思っています。
ー今年はどの種目に出るか決まっていますか
去年と変わらないと思います。たぶん、スプリントとケイリンとチームスプリントです。
ー後輩ができて心境に変化はありますか
スプリンターがいないので来年は欲しいですね
ーインカレに向けて具体的な目標をお願いします
去年が2、3位団体が5位で、総合4位だったのでまだ1位が無いので、調子を上げていけばタイム的にも感覚的にも悪くはないと思うので調子さえ乗せられればって感じですね。
荒井佑太
―優勝おめでとうございます
ありがとうございます。
―アタックのタイミングは狙っていましたか
そうですね、余裕があったら行こうと思ってました。後ろで落車もあって、ここのタイミングだなと思って行きました。
―自身の目指しているレース展開ができましたか
できれば逃げ切りたいと思っていたので、できたと思います。
―大学に入ってロードは初めてですか
そうです。ロードの大会は初めてです。
―ロードの大会は自身に合っていましたか
トラックの大会よりかはリラックスしてできました。
―トラックとは環境が違って、炎天下の中でしたが
条件がやっぱり違うんで、そのロードの難しいおころもあったんですけど、トラックの力をいかしてロードも走れたと思います。
―今週の結果はどう思いますか
もっとトラックの大会で上位にくいこめてたら、インカレのメンバーにも選ばれやすくなってたと思うので満足はしてないです。
―高校の時のレースと比べてはいかがですか
大学に入ってからは、いつも積極性をもってレースに臨んでるので、集団から飛び出して一人独走という形を目指してます。
―大学の練習のレベルは高校と比べていかがですか
はるかに違います。ついていくのがやっとです。
―インカレに向けて具体的な目標をお願いします
まずは、インカレのメンバーに選ばれること。選ばれたら、法政の力になれるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 優勝しガッツポーズを決める荒井
- 植原は落車に巻き込まれてしまった
- クラス2に出場した白垣
- 浅井は9位に終わる
- 今年はクラス昇格とはならなかった青野
- 加藤もメカトラブルで完走できず
- レース前にサインをする菊山
- 相本はお台場とは相性が悪いようだ