【卓球】平成27年度秋季関東学生卓球リーグ戦 男子2部 対大正大、慶大 危なげない試合運びで相手を圧倒。全勝でいよいよ明日の最終日へ!
平成27年度秋季関東学生卓球リーグ戦 男子2部 対大正大学、慶應義塾大学
2015年9月8日(火)
川崎市・とどろきアリーナ
2部秋季リーグ戦は2日目を迎えた。
午前中に行われた大正大戦を危なげなく4-1で勝利すると、午後から行われた慶大戦は2ゲーム落としてやや苦戦を強いられるも、最後は押し切り3連勝。
最終日の明日の2試合で1部昇格を懸ける。
大正大戦 試合結果
トータル試合結果
4 法政大学 |
3 |
シングルス |
1 |
1 大正大学 |
---|---|---|---|---|
1 |
ダブルス |
0 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | 矢野雅大(法1) | 3-1(11-4、12-10、9-11、11-3) | 島田拓也 |
2 |
○ | 村井桂(国3) | 3-0(12-10、11-3、13-11) | 長島良樹 |
3 | ● | 南波裕輝(営2) | 1-3(12-14、9-11、11-8、4-11) | 中島悠詞 |
D | ○ | 南波・尾留川竜貴(法4) | 3-0(11-3、11-6、11-6) | 小野澤卓也・島田 |
4 | ○ | 藤森文人(法2) | 3-2(11-8、8-11、4-11、11-9、11-6) | 工藤真弘 |
5 | – | 大槻周瑛(法1) | – | 清水崇雄 |
6 | – | 阿部雄太(営3) | – | 小野澤 |
慶大戦 試合結果
トータル試合結果
4 法政大学 |
3 |
シングルス |
1 |
2 慶應義塾大学 |
---|---|---|---|---|
1 |
ダブルス |
1 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | 村井 | 3-0(12-10、11-4、11-5) | 野村夏樹 |
2 |
○ | 尾留川 | 3-1(11-3、17-19、11-8、11-7) | 三田村凌 |
3 | ● | 大槻 |
1-3(8-11, 17-15、15-17、7-11) |
大野哲郎 |
D | ○ | 尾留川・南波 | 3-1(11-9、16-18、11-7、14-12) | 野村・伴和樹 |
4 | ● | 南波 | 2-3(6-11、11-9、7-11、11-9、4-11) | 阿部正太 |
5 | ○ | 阿部 | 3-1(11-7、5-11、11-9、11-3) | 伴 |
6 | – | 藤森 | – | 伊藤慈倫 |
大正大戦 戦評
開幕戦を勝利した法大の2戦目の相手は春季2部5位の大正大。
トップバッターで登場したのは昨日出番のなかった矢野雅大(法1)。カットで相手を揺さぶりながら、ここぞという場面でスマッシュが決まり、1、2セットを連続奪取。3セット目は相手に奪われるも、4セット目では自分のペースを取り戻し、3-1と危なげなく勝利した。
続く、エース村井桂(国3)は相手にセットポイントを握られる場面もあったが最後は力の差を見せつけ、ストレート勝ち。このままの勢いに乗りたいところだったが、3番で出場した南波裕輝(営2)は10-8とリードするもそこから3連続ポイントを奪われ、逆転で1セット目を落とす。2セット目も落とし、後がない3セット目は中盤の4連続ポイントなどで奪うも、4セット目では相手に圧倒され敗戦を喫した。
ダブルスは昨日のメンバーを一新し、今季リーグ戦初出場となった主将の尾留川竜貴(法4)と南波が登場。急造ペアであることを感じさせない絶妙なコンビネーションでストレート勝ちし、この試合の王手をかけた。
続いては昨日勝利挙げている藤森文人(法2)が出場した。1セット目は良い流れで藤森がものにするも、続く2セット目は同じような展開で相手に奪われてしまう。3セット目、藤森にミスが目立ち始め、4-11とセットを落とす。しかし、4セット目以降立ち直り、11-7、11-6と相手を寄せ付けず、フルセットの末勝利。
格下のチームに1ゲーム落とすなど、完ぺきといえる試合内容ではなかったものの確実に勝利を手にした法大。続く3戦目に良い流れで臨むこととなった。(八木下伸一)
慶大戦 戦評
2戦連勝で迎えた慶大戦。3連勝で悲願の1部昇格を大きく手繰り寄せたいところだ。
1番手には村井が出場。相手は慶大エースの野村。「同じレベルの選手なので自分から向かっていきたい」と語ったように、積極的なプレーを見せた。1セット目は相手のペンホルダーから繰り出されるドライブに苦しみ、デュースにまでもつれたが、持前のサーブを駆使しセットを奪った。その勢いのままに、2、3セットは3球目攻撃が面白いように決まり、ストレートで勝利を収めた。
続いて主将の尾留川が今季初めてシングルスで出場。サーブ、ドライブを確実に決め、大差で1セット目を奪った。この勢いでいくかと思われた第2セットは予想に反し、白熱の展開を迎える。両者点を奪い合いデュースまでもつれると、互いに意地と意地のぶつかり合いとなった。先に慶大の三田村にセットポイントを奪われる苦しい展開の中で、幾度となくサーブからの展開でしのぐ。しかし、そんな粘りも及ばず、18-20でこのセットを落としてしまう。流れを失った尾留川は3セット目も相手にリードを許す苦しい展開。しかし、ここで流れを変えることができるのが主将たる由縁。サーブを中心に、粘って追いつきそのままセットを奪った。完全に流れを引き寄せた尾留川は、4セット目も終始リードを奪いセットカウント3-1で勝利した。
村井は貫禄あるプレーでチームをけん引
3番手は昨日の千葉商大戦で勝利を収めた大槻周瑛(法1)。1セット目を8-11で落としたが、2セット目は、尾留川の第2セットを彷彿とさせる熱戦となった。お互いに点を奪い合い迎えた16-15の場面で、相手のサーブに回り込み、逆を突くフォア側へバックハンドを決め、見事にセットを奪った。このまま流れを掴むかと思われた第3セット。両者が連続得点を続け合うという大味な展開で迎えたセットを、デュースの末落としてしまう。そのまま4セット目も落とし、敗戦を喫した。
ダブルスでは、尾留川・南波が出場。セットカウント1-1で迎えた第3セットは、二人の強打が面白いように決まる。その後のセットも、二人のコンビネーションが徐々に良くなり、3-1で勝利を収め、慶大相手に王手をかけた。
シングルス4番には南波が出場。1セット目は、相手の速攻に対応できずに落としてしまう。2セット目は、積極的に3球目攻撃を仕掛け、11-9で奪取した。接戦になったこの試合。その後両者ともに1セットを取り、迎えた最終セット。南波は相手の攻めに粘りを見せることができず、フルセットの末、この試合を落としてしまった。
嫌な流れで登場したのは、シングルス5番の阿部。春季リーグはケガで出場なしに終わった阿部が意地を見せる。カットマンの慶大の伴に対して、序盤からドライブを中心に攻め立てる。2セット目を落としたものの、3、4セットでは流れを完全に掴み、ひたすら相手コートにドライブを打ち続ける。見事に決まるドライブ。近づく法大の勝利。そして迎えたマッチポイント。冷静に決めてセットカウント3-1で勝利した。
悲願の1部昇格に向けて、3連勝を飾った法大。明日の2戦にすべてをかける。チームが一致団結し戦うことで昇格が近づくはずだ。「全員卓球」で明日も勝利を目指す。(石川大悟)
選手コメント
尾留川竜貴 主将
―シングルスを振り返って
シングルスは今回初出場だったので、少し緊張したんですけど、自分の実力を出せれば勝てる相手だとわかっていたので、自信を持って頑張ることができました。
―ダブルスについてはいかがですか
元々はダブルス出るつもりなくて、昨日の村井と小浦のペアでずっといく予定でした。全然準備はしてなかったのですけど、急きょでも対応することができたので良かったと思います。
―南波選手とのペアは初めてということですか
半年前くらいには組んだことはあったのですけど、最近の練習ではやっていませんでした。もし変わるとしても村井と南波の予定だったので全然準備していなかったのですけど、いい感じにコミュニケーション取れて勝てたんで良かったと思います。
―今日のペアを知ったのはいつですか
昨日言われたので、少し練習して対応しながらという感じですね。
―ペアを組んでみての感想は
あまり組んだことはないのですけど、お互いのことは知れてるのでいい感じにお互いの良さを出せれたかなと思います。
―相手の印象は
あまり負けた記憶もないので、自信を持って受け身になることだけはしないようにしました。
―今日の勝利で3試合負けなしとなりました
2部なので自分の力を信じるだけというか、相手が向かってくるタイプが多いと思うので、そこで受け身にならずどんな相手でもしっかり自分から向かっていけるように工夫しました。
―3戦目までシングルスでの出場がなかったですが
最後の大事な時に出すと言われていたので、想定内でした。
―春のリーグ以降どのような練習をされてきましたか
メンタルの問題が強かったので、自信を持っていけるように心がけていました。また、技術面ではサーブからの3球目ですね。そこが課題だったので、練習で克服してきました。
―サーブからの3球目の克服とは
3球目に攻めないとなかなか勝てないです。前までは入れるボールが中心になっていたので、なかなか自分の展開にならないのでしっかり攻めきることで、ラリーが自分の展開になるので、そういうことを意識していました。
―明日への意気込みを
明日で4年間のリーグ戦が最後なので、みんなで一つになって、2つ勝ちにいきたいと思います。
村井桂
―今日の調子はいかかでしたか
1試合目は相手の選手の情報があまり無かったので、1セット目は相手の様子見でプレーして、そのセットが取れたことで自分のペースにもっていけたので良かったです。2試合目の慶大戦は相手のエースとぶつけてもらったのですが、練習試合などで何回も対戦したことのある選手で、相手の戦型やプレースタイルをよく分かっていました。その相手との試合で普段やらないことを意識して、あまり見せなかった技術を使うことができたので、簡単に勝つことができました。
―対戦相手の感想は
いつも通りプレーすれば負ける相手ではなかったので、自分のプレーをしっかりとすることを意識しました。
―1戦目と2戦目で変えたことは
相手のレベルが試合によって様々で、1試合目の選手は自分より格下の選手だったので、思い切りの良いプレーができず、相手の様子を見ながらプレーして勝ちました。2戦目は関東の個人戦の大会でもベスト16くらいの自分と同じくらいの実力の選手だったので、相手に自分から向かっていくという気持ちを持ってプレーしました。
―チームの雰囲気はいかがですか
チームの雰囲気は、1部に昇格するという目標のために、一丸になっているという雰囲気です。
―明日の2戦に勝つために必要なことは
明日勝つためにこれまで3戦戦って、自分たちの方が格上であるのに競った展開になっています。明日はもっと厳しい展開になると思うので、一球一球大切にして試合を進めていきたいです。
―最後に明日の意気込みを
明日出場したら、自分は絶対勝つという気持ちで、チームを引っ張っていきたいです。
阿部雄太
―今日の試合を振り返って
元々出番が来るとは思っていなくて、オーダーに入るとは思っていなかったです。相手がカットマンということで得意意識があったのですが、今日の相手は今まで3~4回負けている相手だったので、自分のリベンジも兼ねて試合に臨みました。
―リーグ戦は久々の出場でしたが
去年全然勝てなくて、春はケガで出られなかった中での試合だったのですが、開き直ってプレーできました。
―試合前にベンチからアドバイスなどは
特にはなかったですね。いつも通りプレーしました。
―明日の2試合へ向けて
明日も出るかはわからないのですが、準備だけはしっかりやっていきたいです。
南波裕輝
―今日のシングルスを振り返って
2試合とも落としちゃったのですが、自分の中では最近は良い感じではあったのですが、リーグ戦の独特の雰囲気にやられてしまっていて、まだシングルは悪い流れになっちゃっていますね。
―昨日のシングルスでは快勝でしたが、今日との違いは
昨日の試合は自分から積極的にいけて、尚且つ相手をしっかりと分析しながらできていました。昨日は強い相手だったのですが、苦しさもなくできて、自分をしっかりコントロールできたと思います。
―今日のダブルスを振り返って
自分でも攻め急いでミスをしてしまって、尾留川さんに頼りっぱなしだったのですが、途中から自分がどうプレーしたらパートナーがやりやすいかを考えてプレーしたら、自分なりに良いプレーができたので良かったと思います。
―ダブルスのパートナーとしての尾留川選手はいかがでしたか
尾留川さんと組むのが久々だったのですが、昔組んでいて解散して、今回急きょではあったのですが、また組むことになったのですが、前よりはしっかりと話し合えるようになりましたね。前は自分がちゃんとやらなきゃと思っていたのですが、今は自分のやることが明確になっているので、お互いに言い合いますし、よろうとしていることもわかるのでやりやすいですね。
―開幕から3連勝ということで、1部昇格も見えてきましたが
自分は何もできていないのですが、チームの人たちが頑張ってくれて、その結果3連勝だと思うので、自分もしっかりレベルアップしてやらなきゃいけないと思います。
―明日の2試合へ向けて
明日は自分の特徴である泥臭さを出して、自分から積極的にいくプレーを出していけたらと思います。
フォトギャラリー
- 息の合ったプレーで本日2勝をあげた尾留川(左)・南波ペア
- 村井は貫禄あるプレーでチームをけん引
- 藤森は大正大戦の勝利を決めた
- 大槻は粘りを見せたが慶大戦で敗戦
- 慶大戦で勝利した村井を向える法大ベンチ
- 今季シングルス初出場した尾留川
- 南波は競り負け、本日はシングルスでは勝利できず
- 久々の出場の阿部は積極的に攻め、チームの勝利に貢献した