【バレー】 2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 対青学大 フルセットまでもつれる大接戦を制し、無敗を守る!
2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦
2016年5月8日(日)
亜細亜大学体育館
2016年度春季関東大学男子部バレーボールリーグ戦、7戦目の相手は青学大。昨日の試合に勝利しリーグ戦暫定1位となった法大は、勢いそのままに今日も勝ち星を挙げたいところ。しかし序盤からミスを連発し、第1セットを奪われてしまう。試合を通して自分たちのミスが目立ち、フルセットまでもつれこむ苦しい展開となる。最後は意地を見せ、白熱の試合を制しリーグ戦7連勝を決めた!
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
20 | 1セット | 25 | 2 青山学院大学 |
---|---|---|---|---|
25 | 2セット | 20 | ||
25 | 3セット | 19 | ||
29 | 4セット | 31 | ||
15 | 5セット | 10 |
法政大学スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|---|
9 | 榎本京祐 | 法3 | WS |
10 | 石ヶ森智哉 | 営3 | MB |
26 | 伊元幸正 | 営1 | WS |
4 | 緒方賢史 | 法4 | WS |
1 | 進藤涼 | 文4 | MB |
29 | 西田寛基 | 営1 | S |
14 | 小林慎平 | 営3 | L |
※WS…ウイングスパイカー、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
途中出場選手
背番号 | 選手名 | 学部/学年 |
---|---|---|
6 | 伊藤正義 | 法4 |
21 | 渡邊和馬 | 文2 |
24 | 竹田健太郎 | 文1 |
12 | 神谷翔 | 法3 |
15 | 森川航多 | デ工3 |
戦評
無傷の6連勝で暫定1位に躍り出た法大は6位の青学大と対戦。入れ替え戦に挑むためにもしっかりと勝利したいところであったが、予想以上の苦戦を強いられた。
第1セット開始直後から青学大のサーブが冴え渡る。レシーブを崩され思うように攻撃を仕掛けられない法大を尻目に青学大は確実にスパイクを決めていく。進藤涼(法4)、榎本京祐(法3)の活躍で追いすがり、一進一退の攻防が続くも、なかなか相手から主導権を奪うことができない。その後さらに決まり始めた相手のブロックや鋭いスパイクに対応しきれず、20-25で今季初めて第1セットを落とした。
「気持ちがつくれていなかった」と第2セットも序盤から青学大に怒涛の6連続得点を許してしまうも、タイムアウトを取った法大はそこから負けじと5連続得点。緒方賢史(法4)の鋭いスパイクを皮切りに、このセットから途中出場した竹田健太郎(文1)も精度の高いスパイクを決める。竹田と同じく途中出場の渡邉和馬(文2)が、コースを狙ったサーブを決め逆転。その後も渡邉のサーブが青学大を翻弄し、相手の攻撃の組み立てが崩れたところからカウンターアタックを決めた。着実に得点を重ねた法大は勢いそのままに25-20で第2セットを制した。
第3セットは開始からきっ抗した展開が続く。緒方、竹田がスパイクを決めると、青学大もブロックやフェイントで応戦、互いに流れを譲らない。しかし中盤から竹田のブロックアウトを狙ったスパイク、石ヶ森のクイックが決まり波に乗った法大はその後も伊元幸正(営1)のスパイクなどで4連続得点。相手を突き放し第3セットも25-19で奪取する。
第4セット、ここで勝負を決めたい法大であったが自分たちのミスで失点し、相手を勢いづけてしまう。しかしその後相手のミスにも助けられ逆転。リードを広げたい法大であったが、粘る相手を突き放すことができない。流れが変わったのは青学大のタイムアウト後。4連続得点を許し再逆転した青学大に、そのままの勢いでマッチポイントを奪われてしまう。しかしここで伊元のスパイクが決まりデュースに持ち込むと、そこからは更にシーソーゲームが続く熾烈な争いが繰り広げられる。法大も粘りを見せるが、最後は青学大に強烈なジャンプサーブを決められ万事休す。第4セットを29-31で惜しくも奪えず、勝敗の行方は最終セットに託された。
開始から互いに流れを譲らないまま進んだ第5セット。またもや接戦かと思われたがここで伊元の活躍が光る。「2、3枚のブロックのときは意識的に狙った」と思惑通りにブロックアウトを決めると、これに触発されたか、竹田、緒方らアタッカー陣の攻撃や渡邉のサーブが再び決まり始める。終盤では意地を見せつけるかのように次々と法大のスパイクやブロックが決まり最後は伊元の渾身のスパイクで勝負あり。セットカウント3-2で接戦をものにした。
勝利を収めたものの誰一人この結果には満足していない。今リーグ全勝の勢いで臨んだ青学大戦であったが、相手の勢いをなかなか止めることのできず、苦しむ一戦となった。残る課題をもう一度見つめ直し7連勝に裏付けられた、勝ち切る強さを、後半戦も存分に発揮してもらいたい。(本間美来)
監督・選手コメント
濱口純一 監督
―今日の試合を振り返って
このリーグ戦に入って毎回同じなんですけど、出だしが悪く相手に4、5点取られてからさらに自分らのリズムを崩すというのが続いているのでそこをしっかりやっていけば良かったと思います。相手云々というより自分たちのミスで崩れていくのでそこを修正していれば、もっと違うゲーム展開になっていたと思います。今日は(ミスから)相手を乗らせてしまったので、こっちが苦しくなったと思います。
―フルセットまでもつれる試合となりましたが
4セット目デュースの場面で、こちらがリードしたときのコンビミスからこうなってしまったので、やっぱり自分らのミスで崩れたと思います。
―青学大の印象は
時間差攻撃などコンビバレーのような形で苦手とするタイプでした。
―1セット目の途中から渡邊選手を起用したことについて
カットが乱れたときに西田くんとのコンビがうまくできていなかったのでその辺の処理と、渡邊くんは途中から出場した竹田くんとのコンビをよくしているセッターなのでそこに期待して起用しました。
―榎本選手の途中交代について
上級生としての自覚や法政のエースだという自覚を持っていたはずなのに、自分で崩れていったので交代させました。本人にもベンチに戻ってからそこをしっかりやらないと今後の入れ替え戦を含め、来週の試合にも影響するので、しっかりやれと伝えました。
―次の試合に向けて
入れ替え戦を考えるよりも、リーグ戦ではなくてトーナメント戦という気持ちで一戦一戦、戦っていきます。
榎本京祐
―今日の試合を振り返って
結果的には勝てましたが、1、2セット目の自分のプレーがふがいなくて何も出来なかったので、悔しかったという印象です。
―相手の印象は
相手のビデオを見て時間差攻撃をよく使ってくるチームだと思っていたので、練習では時間差に対するブロックを徹底的にやっていました。試合でも何回かブロックが決まっていたので良かったと思います。
―最終セットでのチームの雰囲気は
センターの練習もしてきましたが、まさか自分が最後にセンターをやれると思っていませんでした。でも、やってやろうという気持ちで臨みました。最終セットなので全員気合を入れて、最後は気持ちで持っていこうという話をしていました。
―互角の戦いでしたが勝因は
途中から入った竹田選手がチームを引っ張ってくれました。
―ご自身は第4セット目からポジションが変わりましたが、監督から何か指示がありましたか
4セット目の途中で呼ばれました。その時流れも良かったので、まさか出られるとは思ってなかったのですが、出た分にはしっかり仕事をしようと思ってやりました。
―今日見つかった課題は
ポジションが最初はレフトでエースという形で出ていたので、自分がそこで上級生として頑張らないとチームも乗ってこないと思います。次週はしっかり自分がチームを引っ張っていくという気持ちに切り替えて、頑張っていきます。
―コートの外から見えたチームの課題は
終盤20点以降の点数の取り方が気になりました。しっかりとして鉄板の攻撃を作っておかないと、どこかでサイドアウトが切れなくて苦しんだところが多かったので、20点以降の攻撃の仕方を作って一本切るというのがこれからの課題かなと思います。
―次の試合に向けて一言
次もまたきつい戦いになると思うので、今週はしっかり相手の対策をして、自分も今日は良くなかったので気持ちを切り替えて練習して、試合に臨みたいと思います。
渡邊和馬
―今日の試合を振り返って
法政はスロースタートで毎回セットに入るたび4、5点は取られていて、そこからの巻き返しはとてもセッターとして困難でした。
―試合序盤は非常に流れが悪かったですが、ベンチからはどのように見えましたか
1年生のセッターが調子悪くて、周りから見ていてちょっとおかしいなっていう部分はあったので、控えから(コートに)出て、チームをコントロールしようと思いました。
―アップ時のチームの雰囲気は
昨日はちょっとアップから気持ちが入ってなかったので、今日はなんとかアップから入ろうっていう気持ちでやっていたので、いつも通り声出してできていたと思います。
―コートに入る時に監督から指示は
セッターのトス回しを細かく言われて、あとは走るっていうところですね。
―相手の青学大の印象は
相手は「コンビ、コンビ」でやっていたので、ブロックは少し苦戦する場面が多かったですけど、リードブロックで対応してそこからの切り返しを大事にするという練習を今までやっていたので、それが出て良かったです。
―法大は昨日の勝利で首位に立ちましたが
首位に立ったからと言って優勝するという確実なところではないので、残りの試合は気持ちを作り直して来週また頑張ります。
―次の国武大戦に向けて
相性は悪くはないと思うんですけど、いつも通りの法政のバレーができたらなと思います。
伊元幸正
―今日の試合を振り返って
勝てたのは良かったですけど、内容的にはちょっといまいちだったかなと。
―1セット目と4セット目を落とした要因を挙げるとすれば
やっぱりどのセットも序盤の連続失点からのスタートがどうしても後に響くというか、そこが今までの課題なのでこれからそこを修正していけばどの相手にも楽に自分たちのゲームを展開できると思います。
―連続失点の要因は
1セット目は気持ちの入りとかそういうので、2、3セット目は気持ちがまだ作れていないというか、前のセット勝ったらまあ勝てるだろうみたいな余裕を持って入るから序盤がうまくいかなかったかなと。
―勝敗を分ける大事な場面でボールが多く集まりましたが
自分はオポジットっていうポジションに入っているんですけど、厳しい場面に決めるポジションなので、セッターには苦しい場面こそ自分に持ってきてくれと言っています。
―現在の調子は
調子はあんまり…スパイクは最近悩んでいて。どうすれば決まるのかっていうことを自分なりに研究しながらやっていますね。
―そういったことはチームメイトと相談しているのですか
いや、基本自分のプレーを見てどこを変えればもっといいのか、フォームはどこを改善すればいいのか、どのコースに打てるかとかそういうのを見て考えます。動画とかでプロの選手のプレーを見て、こういう時にはこうしているとか自分なりに研究しています。
ーブロックアウトで得点する場面が目立ちましたが
やっぱり2枚3枚ときっちりつかれると、どうしても打つコースが狭くなるのでそういう時はブロックを狙ってやっています。
―次の試合に向けて
来週は国際武道大学と慶応義塾大学というとても強い大学なのでまずは国際武道大学からしっかり戦って1セット目の出だしをしっかり入れるようにアップから気持ちをつくってやっていきたいです。
フォトギャラリー
- 接戦を制し安堵の表情を見せる選手たち
- 主将の進藤(右)は声でチームを盛り立てる
- 第1セット途中から出場した渡邊
- 攻撃の要となった伊元
- 今日も神谷の絶妙なサーブが光った
- エース榎本に代わり途中出場した竹田
- 要所でスパイクを決め4年の意地を見せた緒方
- 榎本はMBとしても出場した