【スピード】SBC杯第23回全日本スピードスケート距離別選手権大会 1日目 開幕戦は厳しいスタートダッシュに…
SBC杯第23回全日本スピードスケート距離別選手権大会
2016年10月21日(金)
長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)
シーズン開幕戦となる、SBC杯第23回全日本スピードスケート距離別選手権大会(距離別)が今年も幕を開けた。1日目に行われたのは500㍍、5000㍍。最初の種目である500㍍には阿部啓吾(営3)が初の出場。自己べストを更新するも、失格となり悔しい結果に終わった。5000㍍には前年度同大会3000㍍優勝者の大竹拓三(文2)が出場した。自己ベストを更新するも18位で、上位進出といかずに初日を終えた。
レース結果
個人成績
種目 | 成績 | 選手名(学部・学科) | 記録 |
---|---|---|---|
500m | – | 阿部啓吾(営3) | 失格 |
5000m | 18位 | 大竹拓三 (文2) | 6分46秒49 |
戦評
距離別選手権最初の種目は500㍍。出場したのは阿部圭吾(営3)。初の距離別出場となった。注目のレースが幕を開けた。号砲とともに思い切りスタートを切った阿部。スピードに乗りリンクを滑り、ゴールまで駆け抜けた。タイムは36秒08。自己ベストを更新する好記録かと思われたのも束の間、非情な宣告が。失格が発表された。落胆する阿部。一瞬に懸けてきただけに悔しい結果となった。
つづいての種目は5000㍍。出場するのは大竹拓三(文2)。昨年の距離別では17位に終わった。今年はより高みを目指し、リンクへ。順調にスタートを切る。その後もその勢いのまま滑走を続ける。2600㍍地点から少しタイムを落としはじめるも、なんとか粘る。大幅にタイムを落とすことなくゴールした。結果は6分46秒49と自己ベストを更新した。順位は昨年から1つ落として18位。 自己ベストを更新したものの、大竹は悔しさをにじませた。
ついに開幕したスピードスケートのシーズン。今季も法大勢の熱い争いを見ることができるだろう。明日は大竹がディフェンディングチャンピオンとして3000㍍に挑む。また、エース中村隼人(営3)の開幕戦となる1500㍍もある。次のレースはすでに始まっている。最高の瞬間へ。法大勢はとまらない。(石川大悟)
選手コメント
阿部啓吾
―今日を振り返って
最初結構体が動いてタイムも出て、自己ベストですごく喜んだんですけど。交差するときにレーンをまたいでコーンを蹴って失格になってしまって。すごく残念な感じです。
―自己ベストだったのですね
自己ベストですね。(以前の自己ベストは)36秒33だったので。
―距離別は初出場ですが、緊張などはありましたか
すごい緊張はありました。同走も100㍍がすごく速い選手だったので、慌てちゃうんじゃないかなっていう緊張もしましたね。
―滑った感覚はいかがでしたか
スタートが速い同走の選手を、うまく目で追いながら落ち着いて滑れたかなと思います。ただ第1コーナーでバランスを崩してしまって、その結果からアウトに膨らんでポイントを蹴ってしまうということになったので。それでも自己ベストが出たので、ポジティブに考えたら結構良いレースができたんじゃないかと思います。
―現在ご自身の調子は好調でしょうか
そうですね。去年に比べたら全然良いかなと思います。
―今年はけがなどは
あんまりないです。あんまり無理してやっていないので。
―ここまでの調整期間について
(中村)隼人だったり拓三だったり、一緒に練習する人たちが中長距離のメンバーで。ここ1週間とかはあんまり長い距離は乗ってないんですけど、(メンバーの)後ろにつかせてもらいながらやっていました。それで休むところはしっかり休んで、リカバリーして。体が動きやすく調整できたかなと思います。
―シーズン開幕戦としては良いものになったでしょうか
そうですね。結果失格って書かれるしかないんですけど、結構深い、自分の中では大きな刺激のある大会になったかなと思います。あの感じであのタイムが出たって考えたら、まだ伸びしろあるなって思うので。これからもうちょっと、35秒目指して頑張りたいと思います。
―今後具体的に改善したい部分は
姿勢とか高さとかがまだ高くて。あと練習内容的には、中長距離と一緒にやっているので長い距離が多くなってしまうんですけど、短い距離とか…スタートの100㍍とかを重点的に練習して、そこからうまくつなげていけるようにしたいです。今大会では出られないんですけど、1000㍍も自己ベスト目指して。体力面も自立面もつけて、今後のシーズンに臨めたらと思います。
―次の大会に向けて
自己ベストといっても結果に残っていなかったら意味はないので。次の大会、帯広のジャパンカップだったりで、あれ以上のタイムを出して結果を残していきたいなって思います。
今後の伸びしろがうかがえる結果となった
大竹拓三
―本日のレースを振り返って
自己ベスト出たので、タイム的には良かったかなと思うのですが、今シーズン始まって、自分の中でつかんだ部分とかあり、練習でもラップすごく出ていたので、もっと出したかったです、悔しいです。4日前まですごく良い感じで来ていたので、30秒台を目標にしていたのですが、昨日少しですが、崩れた感じがありました。3日前くらいから、気持ち入りすぎて、練習で出しすぎちゃったかなというのがあります。気合入りすぎました。
ー今シーズンの状態は
ずっと良い感じで来ていて、最初の大会とかこの前もトライアルあって、自己ベスト出ていたので、もっと出たかなと思います。
ー自己ベストが出たことについて
調子が良いのは自分でもずっとわかっていたので、自己ベストは正直当たり前みたいな感じです。まだタイムはありました。
ー明日以降に向けて
去年も気持ちの切り替えがうまくいっての3000メートル優勝だったので、今日も切り替えて、やることはやってきたので、明日に向けてやるしかないです。
自己ベスト更新するも、悔しい結果となった
(写真撮影:野口愛優・八木下伸一)
フォトギャラリー
- 阿部は無念の失格となった
- 初の距離別は悔しい結果に(写真:阿部)
- 自己ベストとなる好タイムを記録した大竹
- 明日は3000㍍で雪辱を晴らす(写真:大竹)