【アイスホッケー】平成28年度関東大学リーグ戦 対日体大 3点リード一転、逆転負け…Aクラスの夢散り、最終結果は6位
平成28年度関東大学リーグ戦Div.I-A
2016年11月26日(土)
DyDoドリンコアイスアリーナ
遂に迎えた最終決戦。勝てば4年ぶりの4位をほぼ手中に収めるという戦いのはずだった。2P序盤までに3点のリードを奪った法大だったが、徐々に守備にほころびが出始める。試合時間残り3分で勝ち越し弾を決められ、その後は捨て身の6人攻撃を仕掛けていくが実らず、相手にEN(エンプティ―ネット)ゴールを許し敗戦。この結果、4位はおろか、日体大にも上回られ6位に終わった。
試合結果
トータル試合結果
4 (49) |
2(17) | 1P | 0(8) | 6 (35) |
---|---|---|---|---|
1(21) | 2P | 3(16) | ||
法政大学 | 1(11) | 3P | 3(11) | 日本体育大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | ピリ | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 1 | 09:31 | 19 三田村哲平 | 71 阿部拓斗 | ― | |
法大 | 1 | 11:02 | 14 松井洸 | 13 松本力也 | 10 鈴木翔弥 | ― |
法大 | 2 | 00:54 | 11 西口開羅 | 18 川上朝日 | 13 松本力也 | PP |
日体大 | 2 | 05:32 | 9 松野佑太 | 5 井上剛 | PK | |
日体大 | 2 | 17:33 | 81 沢崎彪斗 | 5 井上剛 | 18 石井秀人 | ― |
日体大 | 2 | 19:16 | 81 沢崎彪斗 | 9 松野佑太 | 10 大塚敬太 | ― |
日体大 | 3 | 02:43 | 5 井上剛 | 74 小笠原楓 | PK | |
法大 | 3 | 06:55 | 13 松本力也 | ― | ||
日体大 | 3 | 16:47 | 75 相澤昂輝 | 7 信楽幸大 | 81 沢崎彪斗 | ― |
日体大 | 3 | 19:17 | 11 上村秀幸 | 81 沢崎彪斗 | EN |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 23 沼田翔 | 48 小西遼 | 67 志田凌大 | 44 船越準平 | 18 川上朝日 |
2 | 10 鈴木翔弥 | A 11 西口開羅 | C 13 松本力也 | 14 松井洸 | 4 福島勇啓 |
3 | 19 三田村哲平 | 71 阿部拓斗 | 47 佐藤佑亮 | 3 高橋魁人 | 2 今将駿 |
4 | 29 石田和哉 | 77 岡野頌平 | A 92 大野峻丈朗 | 76 田畑秀也 | 27 小堀健祐 |
※GKは#31吉田駿太が出場。控えに#25久保田雄樹
戦評
勝てば4年ぶりに4位に返り咲く可能性が高まる法大。対する日体大は勝てばシーズン当初からの目標である5位を達成することになる。まさに思いのこもった意地と意地のぶつかり合いは、死闘と呼ぶにふさわしい総力戦になった。
1P、ペースをつかんだのは法大だった。西口開羅(法3)の巧みなパスワークを中心にAゾーンでの攻撃が続く。9分、パックをキープした今将駿(法4)のロングパスがきれいに決まり、阿部拓斗(文4)から三田村哲平(営1)が今季初ゴールとなる得点を決め、先制に成功する。11分にもゴール前の混戦から松井洸(法1)が振り抜き2点のリードを奪う。その後も法大は攻撃の手を緩めない。だが、13分に松井が相手選手との接触から足を痛め、引きづりながらベンチへ戻った。その後、船越準平(法2)のミドルシュートや志田凌大(文1)のドライブなどで相手を脅かし続ける。追加点こそ奪えなかったがいいムードのまま1Pを終える。
吉田はキャッチングに課題を残した
2P開始直前、リンクに戻りスケートの感覚を確かめる松井の姿があった。しかし、険しい表情のままベンチ裏へ戻った。そこでトレーナーはバツ印を作る。松井の負傷退場。1年生ながらチームを支えた守備陣の柱がいなくなったことで、法大のディフェンスにほころびが見え始める。2P開始54秒で川上朝日(法3)のミドルシュートから鈴木翔弥(営2)がおとりになる形で、西口が追加点を決めた。しかしここからは攻撃の詰めが甘くなり、反撃を受ける。PKで迎えた5分、相手エース松野佑太の突破を止めきれず、失点。その後も「前への意識が強く、後ろが見えていなかった」(船越)と相手のターンオーバーによる突破を許しピンチを作る。松野や上村秀幸などとの1対1の場面もできるがここは吉田駿太(文1)の好セーブで何とか切り抜ける。何度もPPのチャンスで決めきれず停滞していると17分に追加点を許す。そして残り44秒のところではミドルシュートを弾いたところを詰められ同点。今季、何度も見たパターンでの失点。たった19分前まであった3点のリードはなくなり、試合は振り出しに戻った。
西口の3点目はチームを勢いに乗せるはずだった
3Pに入ると完全な日体大ペース。2分に松本のペナルティからPKになるとミドルシュートの跳ね返りから得点が決まり勝ち越される。だが松本が意地を見せ6分に同点弾を放ち4-4とする。そこから白熱した一進一退の攻防は続いていく。両チームともに引き分けなど求めていない。勝利を、次の1点をつかむのみ。その気概が伝わってくる熱戦に応援席も固唾を飲んで見守っていた。そこで先に歓喜の声を上げることになったのは日体大の方だった。16分にミドルシュートのこぼれ球を詰め、勝ち越し。まだ法大は諦めず攻め続けた。そして残り2分を切ったところで、相手にペナルティが出てPPに。試合終了まで法大は数的有利で試合を進めることになる。ここで法大はタイムアウト。今季、生かしきれなかった30秒の話し合い。明けるとリンクに戻る6人の選手たち。そしてGKの吉田を下げ6人攻撃を仕掛け、2人の数的有利を作ることに。そしてメンバーの中でDFは福島勇啓(文1)のみという攻撃的布陣。あとはチームの中軸、松本、西口に加え今日、好調の三田村、鈴木。そしてもう1人、石田和哉(営2)も入った。今季は不調に苦しみ続けてきた石田。この試合でもシュートを決めることができず悔しさを表していた。そしてこの場面、DFのような位置取りでブルーラインからパックを出さないようにしながらプレーを続けた。相手にパックを奪われることがあっても奪い返し、持ち前のキープ力でAゾーンまで戻してきた。だが、残り1分を切ったところで、上村の突破を許すとがら空きになったゴールの前で石田が1対1で相対することに。必死の応戦を見せるも無情にもパックはゴールの中に吸い込まれた。うなだれる法大の選手たちを脇目に、勝利を確信しこの日最高の盛り上がりを見せる日体大ベンチ。完全に雌雄は決してしまった。残り時間でゴールを割ることはできず、最後は3・2・1という日体大のカウントダウンと共に試合終了。4-6。このスコアの通り、法大は4位をつかむはずが6位という結果に終わることになった。
作戦を練る福島(左)と松本
無念。この2文字だけで今季の結果を表せるのかもしれない。松田監督の語った「チームになることが課題」この言葉が重くのしかかる。この試合でもオフサイドなど連係ミスからチャンスを逃し続けているだけに最優先で取り組んでく必要があるだろう。ただ、選手たちが「練習からやり直す」という言葉を口にしているように今後の練習次第で飛躍の芽は伸びるはずだ。逆襲へのスタートはもう切られているのかもしれない。
来年1月の日本学生氷上競技選手権が4年生にとって最後の舞台となる。入学からの4年間、公式戦の11大会で4位以内に入ったことは一度もない。そんな「ベスト4を知らない世代」が臨む最後の舞台で、つかみにいくのはベスト4ではない。勝ち進んだ先にある、ただ一つの頂だ。(飯田翼)
総括
3年連続5位という中、優勝を掲げた臨んだ今季。開幕4連敗で優勝争いからは脱落したが、最終戦まで4位を争う大混戦のリーグ戦を戦っていた。しかし結果は6位。6位になるのはDiv.I-Aが6チーム制だった平成21年度以来7年ぶり。5位の座をも守り切れないこの結果を誰が想像していただろうか。
☆不安定なディフェンス
一度崩れ始めると収まらない。そんな印象の残った守備陣。特にGKは先発出場の数で比較すると久保田雄樹が5試合、伊藤崇之が5試合、吉田駿太が4試合と固定できなかった。その中で終盤戦に連続で先発出場した吉田は安定したプレーを披露。1対1での判断など、課題も残るが、不調にあえぐ先輩2人に比べると安定感はピカイチ。今後への期待が高まる活躍だった。チームとしては、リードしていた時の戦い方も重要となる。2巡目の東洋大戦、日体大戦は3点のリードを守り切れず、逆転負け。「攻撃への欲を抑えきれない」(松田監督)というように攻撃が勢いに乗っているとき、いかに攻撃と守備のバランスを保てるかが今後の課題となってくるだろう。
☆松田采配の妙
就任2年目となった松田圭介監督。昨季終了時に、指揮官として「基本的なことからのやり直し」と語っていた。若き指揮官の独自の采配がどこまではまるのか期待も高まった。その中で、今季の法大は積極的にセットの組み換えを行ってきた。法大らしい試合ができなかった次の試合。特に1巡目では1Pで5失点、2巡目では8失点と守備が崩壊した明大戦後に大胆な組み換えを行った。1巡目の時は1セットに点を取りに行くメンバーを置いていたのを、変更。3セットにいた確実なプレーで失点を許さないメンバーで相手の1セットを封じ込めた。3Pこそ5失点を喫したが、2Pまではリードするなど今季の王者になる中大を追い詰めた。2巡目ではCFで起用されていた西口開羅をRWで起用。今季、積極的な攻撃の意識を見せていた西口を攻撃・守備両面に意識を使うセンターから外すことで、攻撃に特化させた。チームでの得点は1得点にとどまったが、終盤まで1点差の好ゲーム。引き締まった試合になった。インカレはトーナメントのため、当然ながら勝ち進まなければならない。敗戦を糧にした采配はできないが、勝利から次の勝利を呼び込む采配を見せてもらいたい。
☆好調1年生
今季、新加入の1年生たち。もうすでにチームの中核ともいえる風格に満ち溢れている。その中心はやはり、U20世界選手権の日本代表にも選出された松井洸。大きな体を生かしたディフェンスはもちろん、攻撃力にも長けている。一人で敵陣を切り裂く突破力に加え、パックを保持し続けるキープ力はチーム随一ともいえる。だが一番はミドルシュート。本人はまだ練習中というが、ブルーライン付近から相手GKの肩口を狙い澄まして放たれるシュートはコントロールも威力も別格。大きくスティックを振りかぶった瞬間からゴールを予感させてくれる。他にも安定した力の見せるGKの吉田、指揮官からの信頼の厚い小西遼、後方からのパスでチャンスメイクする小堀健祐など活躍している選手は多い。
☆覚醒せよ2年生
1年生の活躍の一方で鳴りを潜める2年生たち。石田和哉はスピードで相手を圧倒する場面が多いが、シュートが決まらない。相手GKの正面に打ってしまうことも多く自身でも「全くと言っていいほどの不調」と語るほどスランプに陥っている。2巡目の日大戦では遂にベンチ外も経験。悔しさから、活路を見出してほしい。沼田翔、鈴木翔弥の2人は積極的なチェックで相手の攻撃の息を止める。ただ相手に当たりに行くあまり、ペナルティも付き物だ。2巡目の慶大戦では3失点全てが、鈴木と沼田が招いたPK時の失点で勝利を逃した。続く、日大戦でも、鈴木はミスコンダクトペナルティ。沼田はゲームミスコンダクトペナルティでゲームから離れることになった。2人の持ち味である相手へのチェックでチームは救われてきたが、最近では諸刃の剣になっているのかもしれない。
今季法大戦績
節 | 対戦大学 | スコア |
---|---|---|
1 | 東洋大 | ●2-5 |
2 | 早大 | ●3-6 |
3 | 明大 | ●2-6 |
4 | 中大 | ●3-6 |
5 | 慶大 | 〇6-3 |
6 | 日大 | 〇10-1 |
7 | 日体大 | △3-3 |
8 | 東洋大 | ●7-9 |
9 | 早大 | 〇4-3 |
10 | 明大 | ●1-8 |
11 | 中大 | ●1-4 |
12 | 慶大 | △3-3 |
13 | 日大 | 〇7-1 |
14 | 日体大 | ●4-6 |
※最終成績4勝8敗2分け
過去8年間の法大成績
年度 | 成績 |
---|---|
平21 | 6位 |
平22 | ※1位 |
平23 | 5位 |
平24 | 4位 |
平25 | 5位 |
平26 | 5位 |
平27 | 5位 |
平28 | 6位 |
※平成22年度はDiv.I-Bでの成績
大会順位・個人タイトル
Div.I-A 最終結果順位表
順位 | 大学名 | 勝利 | 敗戦 | 分け | 勝ち点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 中大 | 12 | 1 | 1 | 37 |
2 | 明大 | 11 | 2 | 1 | 34 |
3 | 東洋大 | 9 | 1 | 4 | 31 |
4 | 早大 | 5 | 7 | 2 | 17 |
5 | 日体大 | 4 | 8 | 2 | 14 |
6 | 法大 | 4 | 8 | 2 | 14 |
7 | 日大 | 2 | 11 | 1 | 7 |
8 | 慶大 | 0 | 5 | 9 | 5 |
※5,6位は直接対決の結果による
個人タイトル
賞 | 名前 | 大学 |
---|---|---|
最優秀選手賞 | 坂本颯 | 中大 |
最多ポイント賞 | 坂本颯 | 中大 |
最多ゴール賞 | 坂本颯 | 中大 |
最多アシスト賞 | 坂本颯 | 中大 |
ベスト6
ポジション | 名前 | 大学 |
---|---|---|
GK | 金子将太朗 | 中大 |
DF | 加藤慎之助 | 中大 |
DF | 簑島圭吾 | 中大 |
FW | 乾純也 | 中大 |
FW | 齋藤大知 | 中大 |
FW | 松本昂大 | 明大 |
※フェアプレー賞は中大が受賞
監督・選手コメント
松田圭介監督
―今日の試合について
勝てば4位の可能性もあるということで1Pは気持ちも入っていて、いい展開で終えることができました。完璧なピリオドだと思っていました。それが2Pになって何かのプレーをきっかけに相手を流れに乗せてしまい、自分たちも動くことができなくなりました。どうしたら動くようになるか考えましたが、最終的にその流れを止めきることができずに終わってしまいましたね。
―2P以降はカウンターに苦戦していたが
そうですね。指示として出したのは、ウイングの2人はどんどん前に行って、センターは高い位置に。ディフェンスは極力攻めに行かずに、よりシンプルにプレーしてくれという話をしていましたが、欲が出たんでしょうね。それをコントロールできなかった私の責任でもあります。
―失点数が目立った今季リーグ戦でのディフェンスについて
全然満足できませんね。オフェンス力があるチームであることは間違いないですけど、ディフェンス力は全くないと言っても過言ではないです。
―監督はシンプルなホッケーをして欲しいとおっしゃっていました。考えはチームに根付いたか
去年から言い続けていることです。点数を取った後はしっかりと守らないといけない。選手たちにはプレーを切ることの重要性についても言ってます。でも、余計なプレーや反則をしないと言っても、してしまう選手もいるのでまだ難しいですね。
―リーグ戦後半の総括をお願いします
成長も見られたなと思います。でも、こういうビッグゲームの時にできるかできないかですよね。そこがうちのチームの甘さなんだなと改めて痛感しました。
―良かった点は
ないですね。あったらこういう結果や順位になってないと思います。
―課題は
やはりディフェンス面とチーム力ですね。チームになれるかなれないか、うちは特にそこが課題だと思いますよ。
―インカレに向けて
今、選手たちがこの結果についてどのように感じているかが重要だと思います。我々は提供できるものは提供しますけど、最終的にやるのは選手たちです。そういうところが日体大の選手たちよりもうちの方が弱かった部分でしょうね。インカレでは優勝を目指しますけど、そこまでの道のりに彼らが付いていけるかどうかです。僕が甘かったのかなと感じています。
松本力也
ー今日の試合を振り返って
負けてしまったのでもう1回、一からインカレに向けて出直して行きたいです。
ー自身のプレーは
全然、納得がいかないし満足できてない。チームが勝たないと自分のプレーも意味がないと思っているので、まだまだ甘いです。もっと練習しないなと思っています。
ー今シーズンのリーグ戦を振り返って
今年は若いチームで1年生が多く出ていて、4年生が出ていないのもあってまとめるのが難しいところもありました。後輩は頑張ってくれてそれにキャプテンとして応えてあげなくてはいけなかったです。でも、結果は6位で2部に落ちたシーズンも入れてワースト2位の結果なのでキャプテンとしての責任をすごく感じています。インカレに向けて残り1ヶ月弱しかないが、しっかりチームになれるように自分からまとめて行きたいです。リーグ戦は6位なので上の5チームに勝たないといけないです。悪い部分が出たリーグ戦だったので練習に課題を落とし込み、みんなで克服してインカレをいい形で、いいチームで臨めるようにしたい。
主将として松本は仲間と積極的にコミュニケーションを取っていた
西口開羅
—今日の試合を振り返って
今日の試合は勝っても負けても順位変動があるという試合でした。1Pは良い出だしだったのですが1点取られてから流れが変わって、3-0になったにも関わらず焦ったというのがみんなに現れました。3-0という勝負が決まった試合で勝ち切れなかったのが今の僕たちの甘さだなと思います。
—3-0になったことで安心してしまった部分はあったのでしょうか
打つべき所でシュートを打たなかったり、かっこいいことをしようとして逆にピンチになり、結局そういう場面で決めなかったから最終的に競り負けることになってしまったと思います。
—西口選手は2試合連続ゴールとなりましたが
僕は自分のポイントよりもチームが勝てばいい良いと思っています。慶大、日大、日体大戦で3勝すれば4位に入れると思ったのですが、慶大戦でも2-0から得点されると焦って焦ってというプレーになって、日大戦ではスタートが悪くていつも通りの僕たちの展開になり、日体大戦では出だしが良い時に油断する癖が出てしまいました。
—リーグ戦を通して成長できた部分はありましたか
チームを見てても特に誰が良くなったとかはないと思います。
—オフェンスを振り返ってみるとどうですか
東洋大戦でも大量得点できていますし、下位チームとの試合でも取れています。中大戦でも得点は良い感じで点が取れています。みんな攻撃は好きなのでオフェンスは問題ないと思います。監督も思っていると思いますが、守りの甘さや一瞬の隙という所ですね。
—今季はアシスタントキャプテンとしてもプレーしていましたが、意識したところはありましたか
春の大会と夏の大会では名前だけというふうになっていたので、秋リーグからは僕が活躍しようとすることよりもチームが勝てば良いと思っていました。無駄な反則もしないように心がけていたのですが、最後の最後で感情が出てしまってファウルをとられてしまいました。そういうところがまだまだだなと思います。
—インカレでは順当にいけば東洋大に当たることになりますが
僕のイメージとしては明大、東洋大が相性が悪いと思ってます。東洋大は3点リードしてても追いつかれて、逆転という形になってしまったので、競り勝つ気持ちでプレーしたいです。インカレはみんな気持ちが入っていて油断はないと思うので、しっかりやりたいです。
チームの勝利を第一に西口は奮闘した
川上朝日
ー今日の試合を振り返って
法政の弱さが全て出た試合でした。
ーその弱点とは
得点した後にすぐ失点したり、点差をつけても追いつかれてしまうところです。1ピリはよかったが2ピリ、3ピリで向こうの方が集中力もあり、スピードもあったので、やられてしまいました。
ー中盤以降で流れが変わってしまった原因は
2ピリ途中まで3-0で勝っていたことで、余裕が出ました。それでパスをつなげるところでシュートを打ってしまったりして、点差を詰められてしまいました。途中からは流れは向こうでした。
ーリーグ戦を総括すると、個人的にはどのようなシーズンでしたか
3年間やってきましたけど、過去最低でしたね。
ーここから1ヶ月ほどでインカレが待ち構えていますが
全然時間もないので、練習からしっかりインカレの東洋大戦を見すえて練習していかないといけないです。東洋大はもう練習を始めていると思うので、僕らもやっていかないと間に合わないと思います。明日からしっかり自分の弱いところを克服して少しでもレベルアップしたいです。
ーインカレに向けて意気込みを
リーグ戦6位に終わったので、インカレでは優勝して他大を見返してやりたいですね。
DF陣を引っ張る存在としてシーズンを戦い抜いた川上
船越準平
―試合を振り返って
立ち上がりが良く、3点取れたことでいい流れにはなってました。ただ、2P、3Pになって、体力が落ちてきたのかスピードが落ちてきたことが失点につながったと思います。
―カウンター攻撃を受ける場面が多かったですが
パスを出そうとし過ぎて、前への意識が強かったです。その分、後ろを見てなかったのかなと思います。
―船越選手はこの2年間、出場機会の得られないことが多かったですね
この間の日大戦が初出場になりました。最初はずっと、出れなくて落ち込んだり、辞めようと思ったこともありました。今は結構、調子がいい方だったので、今日も出られることができてよかったです。こうやってチャンスがもらえて結果が出せたので、やっとスタートラインに立てたと思います。
―リーグ戦全体を振り返って
強豪校相手に最初が良くても、3Pで大量失点というする試合もあり、1Pから大量失点という試合もありました。DFとFWの連係ミスが多かったと思うので、大量失点を防ぐには声をかけてやっていれば勝利につながって行けたかなと思います。
―3Pの悪さの原因は
3Pまで体力が保てていないのが原因の一つだと思います。
―体力強化の練習は
夏はそういう練習をしていて、冬はリンクの練習の最後にダッシュをやってきました。でも練習が生かしきれず、試合でのぶつかり合いの中で体力が消耗してしまったと思います。練習の時よりも試合の時の方が当たりも激しくて、体力の消耗も激しいです。チームで練習しているときは少し遠慮してしまう部分があるので、1年生も遠慮せずにどんどん当たっていくことができれば、その中でも体力強化につながっていくと思います。なので、もっとみんなで向上心を持っていければ、インカレの準々決勝で東洋大と戦う時も勝っていけると思います。
―インカレに向けて
これから冬合宿もあるので、その中で一人一人が意識を高く持って、インカレでは優勝したいです。
三田村哲平
―試合を振り返って
最初に3点入って、流れに乗れると思ってました。でも2Pで1点入れられたところから2点、3点と入ってしまって、流れを持っていかれてしまったことが敗因です。
―流れを持っていかれた原因とは
ミスからの失点で同点に追いつかれたところですね。
―今日はオフサイドの多さなど、連係ミスが見て取れましたが
確かにあります。それは練習から改善していくしかないので、人一倍練習してインカレに向かっていきたいです。
―先制点は三田村選手の今季リーグ戦、初ゴールとなりましたね
0-0という展開だったので、とりあえず1点を入れなければいけないと思って取りに行った結果です。
―今日の試合ではパスも冴えている印象がありましたが
パスは高校時代から得意でした。これからもっと磨きをかけていきたいです。
―リーグ戦全体を振り返って
6位という結果に終わり、悔しいという思いが強いです。全体的に勝てる試合を落とし続けたので、それが6位につながったと思います。
―出場機会に恵まれないことも多かったですが
大学入ってから調子悪時期があって、そこからは練習するしかないと思い練習を重ねてきました。それがつながって、今では調子が戻ってきました。
―インカレに向けて
4年生の最後の大会なので、笑って卒業してもらえるように、練習から必死にやっていきたいです。
フォトギャラリー
- 競り合いに敗れ、悔しさを見せる石田
- 主将として松本(右)は仲間と積極的にコミュニケーションを取っていた
- チームの勝利を第一に西口は奮闘した
- 川上はDF陣を引っ張る存在としてシーズンを戦い抜いた
- 佐藤は試合を重ねるにつれ、調子を上げた
- ゴールへ突き進む鈴木
- 吉田がいなければ4位争いは、夢のまた夢だったかもしれない
- インカレは笑って終わりたい