【ラグビー】第18回東日本大学セブンズ大会 対早大,関東学院大 他大棄権で急遽出場、積極的アタックを仕掛けるも2敗に終わる
第18回東日本セブンズ大会 対早大、関東学院大
2017年4月9日(日)
秩父宮ラグビー場
中央大学の棄権により、急遽法大の出場が決まった東日本大学セブンズ大会。万全の準備がきておらず、雨の降りしきる中という悪条件での戦いとなった。1回戦早大戦は12-29、2回戦関東学院大戦は19-38。2戦2敗という結果に終わった。
法政大学メンバー
背番号 | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|
4 | 竹内仁之輔 | 経2 | 法政 |
7 | 佐々木嵩穂 | スポ4 | 桐蔭学園 |
13 | ジョーンズ杏人竜 | 1 | 札幌山の手 |
6 | 中村翔 | 経2 | 東福岡 |
5 | 橋下陸 | 1 | 東京 |
10 | 時崎魁人 | 通3 | 法政第二 |
11 | 井上拓 | 社2 | 東福岡 |
8 | 増田和征 | 経4 | 京都成章 |
9 | 根塚聖冴 | 経3 | 京都成章 |
15 | 尾崎達洋 | 社4 | 桐蔭学園 |
14 | 中井健人 | スポ3 | 筑紫 |
12 | 呉洸太 | 社3 | 大阪朝鮮 |
1回戦 対早大
試合結果
トータル試合結果
12 |
5 |
前半 | 17 | 29 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
7 | 後半 |
12 |
ポイント詳細
1/1 | T | 3/2 |
---|---|---|
0/1 | G | 1/1 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
※(カッコ内)は前半/後半表します
戦評
先制点は法大が勝ち取った。開始早々、増田が圧巻のランをみせ、自陣10mラインから一気にゴールラインまで駆け抜けトライ。幸先のいいスタートを切った法大であったが、その後は、早大の力強いランニングに法大ディフェンスが対応できず、自陣でのプレーが続く。早大の左サイドへのトライ、そしてキックパスからの独走トライと、立て続けに奪われてしまい、前半を5-12で折り返した。
開始直後、圧巻のランを見せた増田(左)
後半戦。もう1トライ1ゴールで同点へ追いつく点差であったが、先にトライを許してしまう。
だが残り4分、ボールを持った根塚が華麗なステップで相手を交わすと、パスを受けた中井が縦へのランニングをみせ、井上が見事トライへ持ち込んだ。尾崎のゴールも決まり、12-24と追い上げた。
初戦勝利への思いで果敢にアタックを続けるも、残り1分を残したところで惜しくも取り返されてしまい、12-29でノーサイドとなった。
ステップで相手を交わしたのちパスを繋ぐ根塚
2回戦 対関東学院大
試合結果
トータル試合結果
19 |
7 |
前半 | 24 | 38 関東学院大学 |
---|---|---|---|---|
12 | 後半 |
14 |
ポイント詳細
1/2 | T | 4/2 |
---|---|---|
1/1 | G | 2/2 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
※(カッコ内)は前半/後半表します
戦評
昨季リーグ戦で破れ、選手権への切符を逃したと言っても過言ではない宿敵、関東学院。セブンズでその借りを返したいところであったが、1回戦とは打って変わり、序盤から流れを掴まれてしまう。キャッチミスなど法大自らのミスでトライを奪われ、開始わずか2分で14点を献上してしまった。
どうにかして取り返したい法大は、残り3分時点で根塚が敵の間をすり抜け、トライ。中井のゴールも決まり、7-14と追い上げた。しかしその直後1トライを奪われ、さらには前半終了のホーンがなった後、自陣ゴールライン手前でペナルティを犯してしまい、アドバンテージを得た関東学院大がトライ。一気に7-24まで引き離されてしまった。
ハンドオフで敵を突き飛ばす中井
後半戦。増田が力強いタックルで会場を沸かせたシーンも見受けられたものの、関東学院大が7点を追加。だが法大もこれに反撃。中井がランニングで繋いだのち、時崎がゴールラインへ一直線に駆け抜け、トライへと持ち込んだ。
途中交代の1年生ジョーンズも果敢にタックルを仕掛けに行く姿が見受けられたが、残り1分もない中で、ふとした隙に独走トライを許してしまい、点差を広げられてしまう。
だが最後には意地をみせてくれた。中井がハンドオフで敵を突き飛ばしたのち、パスを受け取った竹内が執念のトライ。結果は19-38。今大会は二戦二敗の結果に終わった。
仲間の繋いだパスを受けた竹内が執念のトライ
限られた準備期間での試合となり、好ましくない結果となったものの、法大の強みであるBKのアタックが活きる7人制ラグビーでは、個人技が光った。内容について選手は、「アタック面ではアグレッシブにいけた」と振り返り、春季大会へ向けて、「15人制でもこれ位積極的にボールに触っていきたい」 と意気込んだ。あとはチームとしてまだ課題の残る部分を克服していくことが勝利への近道だ。
春季大会まで残り2週間。強みをさらに伸ばし、法大が全試合を勝ち取る。(山口有沙)
選手コメント
増田和征
ー1回戦早大戦を振り返って
急遽参加が決まったんですけど、チームとしてはそこまで準備ができなかったので、しっかり楽しんでやっていこうということでやってきたんですけど、そういった部分もある意味では発揮できたのではないかなと思います。思いがけぬ先制トライも一本とれたのはよかったです。ディフェンスの部分では、前半は中々タックルの部分であったりがハードにいけなかったという面があったんですけど、後半はそれなりにハードにいけて、練習してなかった割にはと言ってしまったら言い訳になってしまいますが、良かったのではないかなと思います。
ー2回戦目の関東学院戦でのチームの印象は
前半のスイッチがまだ入っていない段階で、自分たちのミスからポンポンととられてしまったので、そこから流れを完全に持っていかれてしまったかなというのが前半の印象ですね。後半については、少しスイッチが入って、多少アタックでアグレッシブに攻めていける部分が見えたので、それは一つの収穫かなという風に思います。
ー7人制ということで、15人制とは違って特別意識したことは
人数が少ない分一人一人の運動量が多く、一人がサボってしまうとどうしても全体への影響が15人制よりも大きいので、そこは意識して出来るだけ移動ははやくということと、あとはさっき言ったようなアグレッシブに、攻めるところはしっかり攻めてという部分を、メリハリをつけてやっていこうというのはすごく意識しました。
ー前へのゲインと重く突き刺さるタックルが印象的でした。持ち味は発揮できましたか
そうですね。15人制で得意な部分というのは多少は活かせたと思います。タックルの部分でもそうですし、ランでもたまたまですけどトライが一つとれましたし、とりあえずスピード、ブレイクダウンという部分では多少は貢献出来たかなと思います。
ー天候の影響は
僕もやっぱり前半の最初はパスでミスしてしまいましたね。長いパスが多い分、どうしてもミスが多くなってしまうというところが難しい部分だったんですけど、それは相手も同じ条件なので、言い訳にはならないですね。
ー春季大会に向けて意気込みを
昨年のシーズンが終わってからかなり自分たちはハードにトレーニングしたり基本的な練習を積み重ねてきたりしてきたつもりなので、それが活かせるように、活かしてなおかつ勝利ができればいいなと思います。
中井健人
―今日の反省を2試合を振り返って
もう練習不足です。何も言えないです。
―急遽の大会出場が決まって練習出来てなかったですか
ほとんど出来てなかったですね。
―セブンズと15人制の練習方法の違いはありますか
人数が異なり、スペースもひろがるので、攻め方が変わります。細かい戦術が練習全く出来なかったです。楽しくは出来ましたけどね。(苦笑)
―バックスがより活躍できる7人制ですが、振り返って
早稲田戦ではボールは一回しか触れてないので、もう少し触ってチャンスメイクしたかったです。関東学院戦は流れを向こうにもってかれました。いいアタックは出来ましたが、セブンズは流れが重要ですが流れを掴めなかったです。
―関東学院戦では中井選手の積極的なアタックがトライに繋がったように見えましたが
それを早稲田戦でするべきでした。
―ゴールは5本中3本成功。普段のプレースキックではなくドロップで決めましたが振り返って
ドロップは得意ですが、キッカーとしては5本中5本決めないといけないですね。今日はダメですね。
―雨の影響はバックスのアタックに影響しましたか
影響はなかったと思います。春練習してきたことはパスに関しては出来ました。ノックオンも少なかったので。しかし、走りながらのパスが出来なかったですね。相手が怖くない不要なパスが多かったです。もっと仕掛けていきたかったです。
―春季の練習について
春はひたすらハンドリングと2チームに別れて基本のスキルをあげるベーシックスキルをやってました。その繰り返しです。
―春季大会に向けてこのセブンズでの収穫にできたことは
15人制より今日はボールを多く触れたかなと思います。15人制でもこれぐらい積極的にボールに触れてチャンスメイクやトライを取れるようなプレーをしたいです。
―最後に春季大会に向けて意気込みを一言お願いします
全勝します‼
ジョーンズ杏人竜
ー今日のコンディションは
全然セブンズの練習をしていなくて、いきなり大会に出ることになったんですけど、自分ができることはできたと思います。体調は完璧でした。
ー先輩方と実践でプレーをしてみていかがでしたか
すごく緊張をしていて、でも先輩たちはみんな優しいので、お互いに助け合って先輩たちの足を引っ張らないように頑張りました。
ー普段の試合と違って、セブンズの難しさはどういうところにありましたか
体力をいっぱい使うので、上手く体力を残しながら走るっていうのが大事だと思います。
ー今日は悪天候の中でのプレーでした
雨の日は長いパスとかをしてしまうとノックオンをとられてしまうので、サポートを近くして突っ込んでいったりしました。
ー今日のご自身の反省点など教えてください
法大での最初の試合で緊張をしてて、あんまり声を出せなかったので、次からはもっと声を出して頑張りたいと思います。
ー法大ではどういう役割を果たしたいですか
できるだけすぐに試合に出られるように、練習で頑張って、チームのために役立つような選手になっていきたいと思います。
ー憧れる先輩はいますか
4年生の、自分の高校の小林俊介さんと、中井健人さんのスピードとパワーを尊敬しています。
ーご自身のアピールポイントを教えてください
スピードとパワーでコンタクトに入っていくのがアピールポイントだと思います。
ーファンの皆さんにメッセージを
これから4年間、法政大学で頑張りますので応援よろしくお願いします。
フォトギャラリー
- 急遽出場が決まったセブンズは2敗に終わった
- 根塚、中井から繋がれ、トライに持ち込んだ井上
- 早大戦でキッカーをつとめた尾崎
- さらなるディフェンス強化へ励む
- 終始安定したプレーを見せた井上
- パスを受けた時崎が一直線に駆け抜けトライ
- ラグビー祭でも積極的にタックルを仕掛けたジョーンズ
- 関東学院大戦でキッカーをつとめた中井